当社グループは、前連結会計年度までに2期連続で営業損失、経常損失、親会社株主に帰属する当期純損失を計上しております。当社は、平成28年1月29日に、連結子会社であった株式会社FILWELの全株式を売却し、借入金の圧縮と一定の資金を確保したものの、当第3四半期連結累計期間においては、売上高が計画値を大きく下回り、営業損失518百万円、経常損失548百万円を計上するとともに、工場の減損処理を行ったことで、親会社株主に帰属する四半期純損失2,201百万円を計上するに至っております。また、当該損失計上により、自己資本は283百万円、自己資本比率は6.5%まで低下しております。そのような状況を受け、当社は、抜本的再建計画を策定するまでの平成28年9月末から平成29年3月末までの借入金の返済を猶予することについて全取引金融機関から同意を得ておりますが、取引金融機関によって期限の利益の確保が短期にとどまっている状況が継続しております。これらにより、継続企業の前提に重要な疑義を生じさせるような状況が存在しております。
そこで、当社グループは当該状況を解消し、早期の収益構造の改善を推進するため、以下の経営改革施策を実施しております。
①三重工場を平成28年12月までに閉鎖し、若柳工場及び花泉工場に工程を集約することで、業務の効率性、生産性向上を図ります。
②希望退職優遇制度を導入し、130名程度の希望退職者の募集を行います。なお、募集期限の平成28年10月31日現在、108名の希望退職の申入れがありました。
③外注業務の内製化等、抜本的なコスト削減を行います。
④新商品開発事業からの撤退又は売却により損失の最小化を図ります。
これらの施策については、毎月1回開催する製販会議において進捗状況を把握し、PDCAマネジメントを徹底することで、早期の収益向上、財務体質の改善を推進してまいります。
しかし、上記諸施策では安定的な事業運営のための資金確保及び正常な形での借入金の返済を行うための原資を確保するには十分でないことから、当社グループはさらなる抜本的な事業再生計画の策定に着手しております。そして、当該事業再生計画に基づき、平成29年4月以降の返済計画について全取引金融機関から同意が得られるよう協議してまいります。
これらの諸施策並びに抜本的な事業再生計画の策定及び実行は実施途上であり、現時点では継続企業の前提に関する重要な不確実性が認められます。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年1月1日~平成28年9月30日)におけるわが国経済は、雇用・所得環境の改善が続くなかで、各種政策の効果もあって総じて緩やかな回復基調を持続するものの、海外経済で弱さがみられており、中国を始めとするアジア新興国や資源国等の景気が下振れし、我が国の景気が下押しされるリスクがある状況で推移いたしました。
このような環境の中、当社グループの[ガラス基板事業]は、前年下期から受注が大きく低迷し、新たなる領域開拓を進めるものの回復するに至らず、売上が低調に推移しました。また、[精密研磨布事業]では、前期まで連結子会社であった株式会社FILWELの全株式を平成28年1月に譲渡し、同事業から撤退いたしました。それに伴い、同社を連結の範囲から除外しております。
これらの結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は、2,047百万円(前年同四半期比54.7%減)に、営業損失は518百万円(前年同四半期は営業損失346百万円)に、経常損失は548百万円(前年同四半期は経常損失383百万円)に、親会社株主に帰属する四半期純損失は関係会社株式売却益1,482百万円の計上の一方、減損損失2,658百万円計上により、2,201百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失207百万円)となりました。
[ガラス基板事業]
ガラス基板事業においては、生産基盤の海外シフトや顧客環境の変化により、売上高は1,854百万円(前年同四半期比17.4%減)に、セグメント損失は424百万円(前年同四半期セグメント損失は496百万円)となりました。
[その他事業]
その他事業は、産業用機械製造販売等でありますが、売上高は201百万円(前年同四半期比17.9%減)に、セグメント損失は102百万円(前年同四半期セグメント損失は132百万円)となりました。
(2)財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べて5,252百万円減少し、4,359百万円となりました。
流動資産は、現金及び預金並びに受取手形及び売掛金の減少などにより1,632百万円減少し、1,560百万円に、固定資産は、減価償却費及び減損損失の計上並びに株式会社FILWELを連結の範囲から除外したことなどにより3,619百万円減少し、2,798百万円となりました。
負債は、支払手形及び買掛金の減少、借入金の返済などにより3,040百万円減少し、4,075百万円となりました。
純資産は、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上に伴い利益剰余金の欠損が拡大したことなどにより、2,211百万円減少し、283百万円となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、49百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)従業員数
当第3四半期連結累計期間において、従業員数は前連結会計年度の末日に比べ188名減少し、289名となりました。これは主に、株式会社FILWELを連結の範囲から除外したことによるものであります。
(6)重要事象等
1[事業等のリスク]に記載しております。