第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1)経営成績

当第2四半期連結累計期間は、世界的に根強いインフレ圧力に対応した各国の金融引き締め、半導体を中心とした米中対立の深化に加え、中国経済の回復に遅れが見られたほか、国内では為替相場の変動が加わり、先行きが不透明な情勢が続きました。一方で、生成AIを始めとする新たな技術について、グローバルの各市場でその幅広い活用に向けた動きが活発化しました。

そのような状況の中、当社グループでは、中国経済の回復遅れに伴う一部高付加価値製品の本格回復の遅れがあったものの、情報通信関連向けなどで市場の調整による影響からの緩やかな回復が見られたことに加え、主にEV、半導体製造装置向けは継続して堅調に推移し、当社想定内での着地となりました。

以上の結果、売上高は前年同期比5.4%減の28,063百万円、営業利益は前年同期比18.5%減の8,649百万円、経常利益は前年同期比21.3%減の9,616百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は前年同期比21.2%減の6,777百万円となりました。

 

セグメント別の売上高と利益の状況は次のとおりです。

①セラミック部品事業

当事業は、情報通信関連向けなどで市場の調整による影響からの緩やかな回復が見られたことに加え、主にEV、半導体製造装置向けが継続して堅調に推移しました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比5.4%減の24,489百万円、セグメント利益は17.4%減の8,981百万円となりました。

 

②照明機器事業

当事業は、ショールームを起点としたオフィス照明案件の獲得、脱炭素社会に向けた公共のLED照明導入の案件の獲得に注力するとともに、円安や部材価格高騰に対応した高採算案件への特化を図り、利益の確保に努めました。

以上の結果、当第2四半期連結累計期間の売上高は前年同期比5.7%減の3,573百万円、セグメント利益は前年同期比5.1%増の298百万円となりました。

 

(2)財政状態

(資産)

当第2四半期連結会計期間末における流動資産は76,310百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,675百万円増加いたしました。これは主に売掛金の増加によるものです。固定資産は37,675百万円となり、前連結会計年度末に比べ4,278百万円増加いたしました。これは主に設備投資により有形固定資産が増加したことによるものです。

これらの結果、総資産は113,985百万円となり、前連結会計年度末に比べ5,953百万円増加いたしました。

 

(負債)

当第2四半期連結会計期間末における流動負債は11,937百万円となり、前連結会計年度末に比べ972百万円減少いたしました。これは主に工場設備の支払いにより未払金が減少したことによるものです。固定負債は873百万円となり、前連結会計年度末に比べ32百万円減少いたしました。

これらの結果、負債合計は12,810百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,005百万円減少いたしました。

 

(純資産)

当第2四半期連結会計期間末における純資産合計は101,174百万円となり、前連結会計年度末に比べ6,959百万円増加いたしました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益6,777百万円によるものです。

この結果、自己資本比率は88.8%(前連結会計年度末は87.2%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物の残高は、48,933百万円となりました。

当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状態とそれらの要因は次のとおりであります。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動から得たキャッシュは6,490百万円となり、前年同期比1,526百万円の減少となりました。主な要因は、税金等調整前四半期純利益が前年同期に比べ減少したことです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動に使用したキャッシュは6,863百万円となり、前年同期比3,107百万円の増加となりました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出が前年同期に比べ増加したことです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動に使用したキャッシュは612百万円となり、前年同期比33百万円の増加となりました。主な要因は、配当金の支払額が前年同期に比べ増加したことです。

 

(4)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の重要な会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。

 

(5)経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(6)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(7)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動の金額は、707百万円であります。

なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(8)資本の財源及び資金の流動性についての分析

2023年6月23日に提出した前事業年度の有価証券報告書の「資本の財源及び資金の流動性に係る情報」に記載した内容から重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。