第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等は行われておりません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では個人消費や設備投資の増加から景気の拡大が続き、欧州では英国のEU離脱や政策の不透明感から一部に弱さはみられるものの景気は緩やかな回復基調にあり、中国をはじめとする新興国では総じて景気の持ち直しの動きがみられました。また、国内経済は、政府による経済政策等を背景として、企業収益や雇用情勢が改善するなど、緩やかな回復基調で推移しました。

このような中、太陽電池市場は中国を中心に海外需要の増加を受け好調に推移し、半導体市場においても需要は拡大傾向にあり好調を維持したほか、LED市場、一般産業用市場およびカーボンブラシ市場においても引き続き堅調に推移しました。

当企業グループにおいては、競合他社との激しい競争は依然として継続しているものの、これらの需要を着実に取り込むとともに、固定費の削減や拠点の統廃合等、スピード感を持って『事業構造改革』の諸施策に取り組むことで成果を着実に上げています。

この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高は25,693百万円(前年同期比4.6%増)、利益については、営業利益2,487百万円(同244.6%増)、経常利益2,423百万円(同422.6%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,979百万円(同853.0%増)となりました。

 

セグメント別の概況は以下のとおりであります。

 

日本

LED用、半導体用が好調に推移し、その他の分野においても底堅く推移した中、採算性の改善に努めた結果、売上高は13,295百万円(前年同期比4.0%増)、営業利益は1,663百万円(同591.1%増)となりました。

 

米国

LED用、半導体用が低調に推移したものの、冶金用等が堅調に推移したことに加え、収益改善に取り組んだ結果、売上高は1,835百万円(同3.9%減)、営業損失は124百万円(前年同期は318百万円の営業損失)となりました。

 

欧州

カーボンブラシ関連が好調に推移し、冶金用においても堅調を維持したものの、エレクトロニクス関連が軟調に推移した結果、売上高は2,204百万円(前年同期比0.7%減)、営業損失は百万円(前年同期は40百万円の営業利益)となりました。

 

アジア

太陽電池用、冶金用は好調に推移し、カーボンブラシ関連が堅調に推移したことに加え、採算性の改善に努めた結果、売上高は8,358百万円(前年同期比9.4%増)、営業利益は784百万円(同66.6%増)となりました。

 

品目別の概況は以下のとおりであります。

 

特殊黒鉛製品

 エレクトロニクス分野においては、太陽電池用および半導体用の需要が好調であり、前年同期を上回りました。

 一般産業分野においては、放電加工電極用が好調に推移し、工業炉用および連続鋳造用の需要が引き続き堅調を維持したことにより、前年同期を上回りました。

 これらの結果、特殊黒鉛製品全体としては、前年同期を上回りました。

 

一般カーボン製品

 機械用カーボン分野においては、主力製品である軸受・シール材、パンタグラフ用すり板などの需要が好調を持続したことにより、前年同期を上回りました。一方、電気用カーボン分野においては、電動工具用やクリーナー用などの小型モーター用が堅調に推移し、前年同期を上回ったものの、依然として競合他社との競争が激しい状況にあります。

 

複合材その他製品

 複合材その他製品全体としては、前年同期を若干上回ったものの、足元ではSiC(炭化ケイ素)コーティング黒鉛製品において、LED用が好調に推移し、黒鉛シート製品では、冶金用が引き続き好調に推移しており、C/Cコンポジット製品においては、太陽電池用および半導体用が好調に推移しております。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当企業グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(3)研究開発活動

当第3四半期連結累計期間の当企業グループ全体の研究開発活動の総額は911百万円であります。

なお、平成29年5月1日より、機能軸と役割をより明確にすることにより、新製品・新規開発品の開発リソースの多面化ならびに強化を図るため、開発本部新事業インキュベーション部および技術開発戦略部を廃止し、開発企画部を設置いたしました。

その他当企業グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(4)主要な設備

前連結会計年度末において計画中であった主要な設備の新設等について、当第3四半期連結累計期間において、完了時期を平成29年7月から平成29年11月に変更しております。

会社名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資予定金額(百万円)

着手及び完了予定

総額

既支払額

着手

完了

GTD GRAPHIT

TECHNOLOGIE GMBH

(ドイツ ランゲンス市)

欧州

製造設備の

新設

1,273

960

平成28年8月

平成29年11月

 

(5)生産、受注及び販売の状況

   生産実績

  当第3四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 平成29年1月1日

至 平成29年9月30日)

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

日本

12,989

103.8

米国

1,943

98.8

欧州

2,284

103.3

アジア

8,338

104.1

合計

25,556

103.4

 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

   受注状況

  当第3四半期連結累計期間の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 平成29年1月1日

至 平成29年9月30日)

受注金額

(百万円)

前年同四半期比

(%)

受注残高

(百万円)

前年同四半期比

(%)

日本

12,737

113.6

5,899

112.7

米国

1,811

111.9

623

106.0

欧州

2,057

88.1

636

83.6

アジア

8,263

119.8

2,355

130.6

合計

24,868

112.7

9,513

113.4

 (注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.外貨建てで受注したもので、当期中の為替相場の変動による差異については、当期受注金額に含めております。

4.半製品(素材製品)は、主として見込生産であるため、上記の金額には含まれておりません。

5.当第3四半期連結累計期間における受注状況を品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

当第3四半期連結累計期間

(自 平成29年1月1日

至 平成29年9月30日)

受注金額

(百万円)

前年同四半期比

(%)

受注残高

(百万円)

前年同四半期比

(%)

特殊黒鉛製品

11,206

119.3

5,546

116.6

一般カーボン製品(機械用カーボン分野)

2,242

90.8

551

80.7

一般カーボン製品(電気用カーボン分野)

3,940

106.9

911

94.5

複合材その他製品

7,479

114.8

2,503

126.2

合計

24,868

112.7

9,513

113.4

6.当第3四半期連結累計期間の受注残高には、中国高温ガス炉(HTR-PM)向けの受注分としてセグメント別では日本に2,651百万円、アジアに535百万円、品目別では特殊黒鉛製品に3,186百万円がそれぞれ含まれております。

7.欧州および一般カーボン製品(機械用カーボン分野)については内示による受注を含めております。

   販売実績

  当第3四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第3四半期連結累計期間

(自 平成29年1月1日

至 平成29年9月30日)

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

日本

13,295

104.0

米国

1,835

96.1

欧州

2,204

99.3

アジア

8,358

109.4

合計

25,693

104.6

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.総販売実績に対し10%以上に該当する販売先はありません。

4.当第3四半期連結累計期間の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

当第3四半期連結累計期間

(自 平成29年1月1日

至 平成29年9月30日)

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

特殊黒鉛製品

11,593

105.5

一般カーボン製品(機械用カーボン分野)

2,430

107.9

一般カーボン製品(電気用カーボン分野)

3,963

104.4

複合材その他製品

6,857

100.7

商品

850

120.2

合計

25,693

104.6