第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第1四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等は行われておりません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)業績の状況

当第1四半期連結累計期間における世界経済は、米国では個人消費や設備投資の増加から景気の回復が続き、欧州では英国のEU離脱問題が懸念されつつも景気は緩やかな回復基調にあり、中国をはじめとする新興国においては総じて景気の持ち直しの動きは続いております。また、国内経済は、企業収益や雇用情勢の改善により、設備投資の増加や個人消費に持ち直しの動きがみられるなど、緩やかな回復基調で推移しました。

当企業グループを取り巻く事業環境は、太陽電池市場においては中国を中心とした海外需要の増加を受け好調に推移したほか、半導体市場、LED市場および一般産業用市場においても好調に推移した一方、カーボンブラシ市場は軟調に推移しました。

このような中、当企業グループは、競合他社との激しい競争が継続し、依然として厳しい状況にあるものの、価格改定をはじめとした採算性の改善、新製品・新規事業開発の推進を継続するとともに、当第1四半期連結累計期間において新中期経営計画「TVC 2022」を策定し、その達成に向けた活動を開始いたしました。

なお、平成20年に受注した中国高温ガス炉(HTR-PM)向け黒鉛材は、当第1四半期連結累計期間において検収が完了し、売上3,215百万円を計上しております。

この結果、当第1四半期連結累計期間の業績は、売上高は12,335百万円(前年同期比52.0%増)、利益については、営業利益2,498百万円(同455.2%増)、経常利益2,334百万円(同427.2%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は1,687百万円(同199.8%増)となりました。

 

セグメント別の概況は以下のとおりであります。

 

日本

冶金用、LED用および半導体用が好調に推移し、機械用カーボン分野も総じて堅調を維持したほか、中国高温ガス炉(HTR-PM)向け売上2,651百万円を計上した結果、売上高は7,293百万円(前年同期比69.6%増)、営業利益1,649百万円(同252.1%増)となりました。

 

米国

エレクトロニクス関連が低調に推移したものの、冶金用が堅調に推移したほか、収益改善に取り組んだことにより、売上高は656百万円(同0.1%増)、営業利益は100百万円(前年同期は80百万円の営業損失)となりました。

 

欧州

カーボンブラシ製品およびエレクトロニクス関連が好調に推移したものの、冶金用が軟調に推移したほか、設備増強にともなう費用増により売上高は857百万円(前年同期比18.6%増)、営業損失は23百万円(前年同期は4百万円の営業損失)となりました。

 

アジア

カーボンブラシ製品が軟調に推移したものの、太陽電池用、冶金用が好調に推移したほか、中国高温ガス炉(HTR-PM)向け売上564百万円を計上した結果、売上高は3,528百万円(前年同期比44.8%増)、営業利益は750百万円(同711.4%増)となりました。

 

 

品目別の概況は以下のとおりであります。

 

特殊黒鉛製品

エレクトロニクス分野は、中国における太陽電池用の需要好調に加え、半導体用も順調に推移したことにより前年同期を上回りました。

一般産業分野は、放電加工電極用および連続鋳造用は前年同期を下回ったものの、自動車関連産業の設備投資が堅調なことから工業炉用が好調に推移し、前年同期を上回りました。

その他、中国高温ガス炉(HTR-PM)向け売上3,215百万円を計上したことにより、特殊黒鉛製品全体において前年同期を大幅に上回りました。

 

一般カーボン製品

機械用カーボン分野は、主力製品である軸受・シール材、パンタグラフ用すり板などの需要が堅調を維持したことにより、前年同期を上回りました。

電気用カーボン分野は、電動工具用やクリーナー用が軟調に推移しましたが、前年同期並みの水準を維持しました。

 

複合材その他製品

SiC(炭化ケイ素)コーティング黒鉛製品は、半導体用およびLED用の需要が増加する等、前年同期を上回りました。C/Cコンポジット製品は、工業炉用の需要が低調に推移したものの、半導体用が好調に推移したほか、太陽電池用が底堅く推移したことにより、前年同期を上回りました。また、黒鉛シート製品は、自動車関連および冶金用が堅調に推移する等、前年同期を上回りました。

これらの結果、複合材その他製品全体としては、前年同期を上回りました。

 

(2)経営方針・経営戦略等

当第1四半期連結累計期間において、当企業グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当企業グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の当企業グループ全体の研究開発活動の金額は278百万円であります。

当企業グループの研究開発は、主として当社の技術開発部門が担っておりますが、生産部門と営業部門との連携により、ユーザーや大学、研究機関等との共同研究も積極的に進め、顧客ニーズに合致した製品やそれを掘り起こす製品の早期開発を推進しております。

なお、平成30年4月1日より、持続的な技術力向上ならびに新製品・新規開発品創出のスピード化、モノづくり強化、高付加価値製品の開発を推進するため、開発本部に材料開発部ならびに技術研究部を設置するとともに、中長期開発戦略に立脚した知的財産戦略の推進と、グループ全体での知的財産管理強化のため、知的財産課を開発本部に移設しました。

その他当企業グループ研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

 

(5)生産、受注及び販売の状況

生産実績

当第1四半期連結累計期間の生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第1四半期連結累計期間

(自 平成30年1月1日

至 平成30年3月31日)

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

日本

6,219

148.6

米国

756

111.8

欧州

844

115.2

アジア

3,729

161.0

合計

11,549

146.0

 (注)1.金額は販売価格によっており、セグメント間の内部振替前の数値によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

受注状況

当第1四半期連結累計期間の受注状況をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第1四半期連結累計期間

(自 平成30年1月1日

至 平成30年3月31日)

受注金額

(百万円)

前年同四半期比

(%)

受注残高

(百万円)

前年同四半期比

(%)

日本

5,202

127.9

4,183

78.6

米国

644

115.6

909

162.7

欧州

1,084

86.1

1,034

81.5

アジア

3,276

143.8

2,326

125.0

合計

10,208

125.1

8,453

93.8

 (注)1.金額は販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.外貨建てで受注したもので、当期中の為替相場の変動による差異については、当期受注金額に含めております。

4.半製品(素材製品)は、主として見込生産であるため、上記の金額には含まれておりません。

5.当第1四半期連結累計期間における受注状況を品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

当第1四半期連結累計期間

(自 平成30年1月1日

至 平成30年3月31日)

受注金額

(百万円)

前年同四半期比

(%)

受注残高

(百万円)

前年同四半期比

(%)

特殊黒鉛製品

4,636

140.3

3,159

64.0

一般カーボン製品(機械用カーボン分野)

911

69.1

648

53.6

一般カーボン製品(電気用カーボン分野)

1,276

103.3

981

112.0

複合材その他製品

3,382

147.1

3,664

184.3

合計

10,208

125.1

8,453

93.8

6.欧州および一般カーボン製品(機械用カーボン分野)については内示による受注を含めております。

販売実績

当第1四半期連結累計期間の販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

当第1四半期連結累計期間

(自 平成30年1月1日

至 平成30年3月31日)

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

日本

7,293

169.6

米国

656

100.1

欧州

857

118.6

アジア

3,528

144.8

合計

12,335

152.0

 (注)1.セグメント間の取引については相殺消去しております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

3.当第1四半期連結累計期間の販売実績を品目ごとに示すと、次のとおりであります。

品目

当第1四半期連結累計期間

(自 平成30年1月1日

至 平成30年3月31日)

金額(百万円)

前年同四半期比(%)

特殊黒鉛製品

7,248

198.3

一般カーボン製品(機械用カーボン分野)

873

110.3

一般カーボン製品(電気用カーボン分野)

1,292

99.9

複合材その他製品

2,384

109.8

商品

536

264.5

合計

12,335

152.0

4.当第1四半期連結累計期間の販売実績には、中国高温ガス炉(HTR-PM)向けの受注分としてセグメント別では日本に2,651百万円、アジアに564百万円、品目別では特殊黒鉛製品に3,215百万円がそれぞれ含まれております。