第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間における、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営上の重要な契約等】

当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、公共投資や住宅投資が堅調であった半面、円高の影響から輸出が減少するなど一進一退の状況が続きました。一方、海外では、米国経済は企業業績、雇用や個人消費などの回復傾向が持続しましたが、英国のEU離脱時期、中国景気の減速及び米国新大統領の経済施策の影響など、景気の先行きは不透明な状況で推移いたしました。

鉄鋼業界は、下期に入って原料高を要因とする先高感から荷動きが出て参りましたが、パイプ業界においては需要が盛り上がらず、上期に引き続き低調に終わりました。一方、海外は中国の減産や米国をはじめとする鉄鋼製品の輸入制限措置などで、市況は値上げ基調を維持しております。但し、今年度下期は地域セグメントにより状況の異なりが見られます。

(日本)

国内事業につきましては、建材を中心に第3四半期は前年比若干の数量増となりましたが、原料高及び需給逼迫を受けた国内外高炉のコイル価格の値上げ圧力は強く、材料コストが上昇しました。製品価格に転嫁すべく値上げに鋭意取り組みましたが、鉄鋼全般の需要が盛り上がらない中での値上げは難しく、見込んでいたレベルには届いておりません。以上により、前年比販売単価の大幅下落もあり国内事業の売上高は653億8百万円前年同期比5.8%減)となりました。一方、昨年は製品の値下がりで悪化したセグメント利益は今期は145億7千2百万円前年同期比17.7%増)に回復しております。

(北米)

北米事業につきましては、マルイチ・レビット・パイプ・アンド・チューブLLC社の前年比で販売数量の減少と価格低下などにより、売上高は171億9千5百万円前年同期比16.0%減)と減少いたしましたが、米国製品市況の上昇によるスプレッド回復により、他の連結子会社3社を含めたセグメント利益は20億9千7百万円前年同期はセグメント損失5億9千1百万円)と黒字転換いたしました。

(アジア)

アジア事業につきましては、ベトナムのマルイチ・サン・スチール・ジョイント・ストック・カンパニー(SUNSCO社)では、ベトナム市場及び輸出市場の競争激化から前年比で販売価格低下のため、売上高は186億6百万円前年同期比14.4%減)と減少いたしましたが、中国の鉄鋼製品の値上がりにより東南アジアの鋼材市況が回復し、セグメント利益は23億5千4百万円前年同期比257.4%増)と増加いたしました。

 

以上の結果、当第3四半期連結累計期間における業績は、売上高は1,011億1千万円前年同期比9.3%減)、営業利益は191億3千3百万円前年同期比52.0%増)、経常利益は202億7千4百万円前年同期比43.3%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は139億2千万円前年同期比34.3%増)となりました。

なお、対米ドル換算レートは1米ドル108円69銭であります。

 

 

(2) 財政状態の分析

(総資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は2,915億3千2百万円前年度比33億3千8百万円の減少)となりました。

主な内容は、流動資産については、譲渡性預金が満期になったことにより有価証券が213億2千8百万円減少、現金及び預金が170億7千8百万円増加し、受取手形及び売掛金が22億3百万円増加したことなどにより流動資産合計で29億5千9百万円減少いたしました。固定資産については、株式市場の時価上昇により投資有価証券が48億8千7百万円増加しましたが、46億2千6百万円の減価償却の実施などにより、固定資産合計で3億7千9百万円減少いたしました。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は417億5千1百万円前年度比112億4千万円の減少)となりました。

主な内容は、支払手形及び買掛金が40億2千万円、未払法人税等が25億1千6百万円、短期借入金が23億5千7百万円減少したことにより、流動負債合計で102億7百万円減少いたしました。固定負債については、長期借入金が27億9千6百万円減少しましたが、繰延税金負債が16億8千万円増加したことにより、固定負債合計で10億3千3百万円減少いたしました。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は2,497億8千万円前年度比79億1百万円の増加)となりました。

主な内容は、利益剰余金が配当金の支払63億7千1百万円に対して親会社株主に帰属する四半期純利益139億2千万円により75億4千9百万円増加し、その他有価証券評価差額金が52億3千4百万円増加いたしましたが、為替換算調整勘定が45億4千6百万円減少したことなどによるものであります。

 

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

当社株式に対する大規模買付行為への対応方針(買収防衛策)について

当社は、平成17年6月7日開催の取締役会において、特定株主グループの議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株券の買付行為、または結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上となる当社株券等の買付行為(いずれについてもあらかじめ当社取締役会が同意したものを除き、また市場取引、公開買付け等の具体的な買付方法の如何を問いません。以下、かかる買付行為を「大規模買付行為」といい、かかる買付行為を行う者を「大規模買付者」といいます。)に対する方針(以下、「本方針」といいます。)を決定したのち、その後の法律の改正や情勢の変化等を踏まえた本方針の一部変更および継続を平成28年6月24日開催の第82回定時株主総会で株主の皆様にご承認を得ており、その内容は以下の通りであります。

 

大規模買付ルールの必要性

当社取締役会は、公開会社として当社株式の自由な売買を認める以上、大規模買付行為に応じて当社株式の売却を行うか否かは、最終的には当社株式を保有する当社株主の皆様の判断に委ねられるべきものであると考えております。そのためには、大規模買付行為にあたり十分な情報が株主の皆様に提供されることが重要と考えます。従いまして、当社取締役会としましては、株主の皆様の判断のために、大規模買付行為に関する情報が大規模買付者から提供された後、これを評価・検討し取締役会としての意見を取りまとめて開示いたします。

 

当社の経営には、鉄鋼産業の一翼を担う鋼管の製造加工および販売などを行う企業としての豊富な経験、国内外の取引先および顧客等との間に築かれた長期的取引関係、全国に立地する各工場と地域社会との関係等への理解が不可欠です。これらに関する十分な理解なくしては、株主の皆様が将来実現することのできる株主価値を適正に判断することはできません。そのため、当社株式の適正な価値を投資家の皆様にご理解いただくよう、IR 活動を通じて事業内容の適時開示に努めておりますが、突然大規模買付行為がなされたときに、大規模買付者の提示する当社株式の取得対価が妥当かどうかを株主の皆様が短期間の間に適切に判断されるためには、大規模買付者および当社取締役会の双方から適切かつ十分な情報が提供されることが不可欠です。さらに、当社株式をそのまま継続的に保有することを考えられる株主の皆様にとっても、大規模買付行為が当社に与える影響、当社の従業員、関連会社、取引先および顧客等のステークホルダーとの関係など大規模買付後の経営方針や事業計画等は、重要な判断材料であります。同様に、当社取締役会が当該大規模買付行為についてどのような意見を有しているのかも、当社株主にとっては重要な判断材料になると考えます。

また、当社取締役会は、大規模買付者との間にも中長期的な企業価値向上を目的として建設的な対話は可能であり、そのための機会と十分な時間の確保は当社および大規模買付者双方にとっても有意義なものと考えております。

これらを考慮し、当社取締役会は、大規模買付行為に際しては、従前より、一定のルールを設け、株主の皆様への十分な情報の提供と検討の期間を確保し、取締役会が大規模買付者との間で必要な交渉を行うとともに、当社の業務執行を行う者から独立した委員により構成される独立委員会への諮問を通じて、対抗措置の発動の是非についての取締役会の判断の公正性および透明性を担保する仕組みを構築してまいりましたが、今般、株主意思のさらなる尊重のため、必要に応じて株主の皆様の意思を直接に確認する仕組みを追加することといたしました。これらの仕組みは、株主の皆様が大規模買付者の相当性、妥当性を判断する上でも有用と考えております。

以上の見解に基づき、当社取締役会は、当社が社会のインフラを供給する企業として継続的、持続的に成長戦略を実施するために本ルールを一部変更の上、継続することは、決して当社の取締役の保身を目的としないのみならず、当社グループの企業価値、株主共同の利益の維持、向上に資するものと思料いたします。

 

なお、本方針の詳細につきましては、インターネット上の当社ウェブサイト(http://www.maruichikokan.co.jp)に掲載した平成28年5月11日付プレスリリースをご参照ください。

 

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発費の総額は1億1千8百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の重要な変更はありません。

 

(5) 主要な設備

当第3四半期連結累計期間において、前連結会計年度末に計画中であった重要な設備の新設のうち、完成したものは次の通りです。

 

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

完了年月

四国丸一鋼管株式会社

(香川県三豊市)

日本

太陽光発電設備

平成28年4月

丸一鋼管株式会社

東京工場

(千葉県市川市)

日本

溶接鋼管製造設備

平成28年8月