第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当中間会計期間において、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」について重要な変更はありません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1) 経営成績の状況

当中間会計期間において、社会経済活動の正常化が進む一方で円安などによる物価上昇など経済情勢は不透明な状況が続いております。

このような状況の下で、当中間会計期間における当社主力製品である半導体製造装置関連は、半導体市場におけるメモリー市場の回復は依然として遅れており減少となりました。

FPD製造装置関連はコロナ禍の巣籠もり需要が一巡したことによる調整局面から抜け出し増加となりました。

この結果、当中間会計期間の売上高は181百万円増収の3,158百万円(前年同期比6.1%増)、営業利益は107百万円増益の356百万円(前年同期比43.0%増)、経常利益は102百万円増益の360百万円(前年同期比39.4%増)、中間純利益は73百万円増益の268百万円(前年同期比37.4%増)となりました。

 

セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。

特殊合金事業

特殊合金事業は上述の通り、主力製品である半導体製造装置関連は、半導体市場におけるメモリー市場の回復は依然として遅れており減少となりました。また、FPD(有機EL・液晶)製造装置関連は、コロナ禍の巣籠もり需要が一巡したことによる調整局面から抜け出し増加となりました。

この結果、売上高は3,082百万円(前年同期比6.2%増)、営業利益は295百万円(前年同期比56.8%増)となりました。

 

不動産賃貸事業

不動産賃貸事業は、前年同期と同額で推移し、売上高は76百万円、営業利益は60百万円となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

総資産は、前事業年度末より431百万円増加し8,175百万円となりました。これは主に現金及び預金の増加額612百万円、受取手形及び売掛金の減少額158百万円等によるものです。

負債は、前事業年度末より212百万円増加し2,718百万円となりました。これは主に賞与引当金の増加額35百万円、未払法人税等の増加額25百万円、その他流動負債の増加額139百万円等によるものです。

純資産は、前事業年度末より219百万円増加し5,458百万円となりました。これは主に利益剰余金の増加額184百万円、その他有価証券評価差額金の増加額34百万円等によるものです。

 

(3) キャッシュ・フローの状況

当中間会計期間末における現金及び現金同等物は、前事業年度末に比べ612百万円増加し3,175百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、773百万円(前年同期387百万円)となりました。これは主に税引前中間純利益360百万円、売上債権の減少額159百万円、減価償却費90百万円、棚卸資産の減少額47百万円等の増加要因が法人税等の支払額81百万円等の減少要因を上回ったことによるものです。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、△74百万円(前年同期△50百万円)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出69百万円及びソフトウエアの取得による支出5百万円によるものです。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローは、△87百万円(前年同期△52百万円)となりました。これは主に配当金の支払額84百万円等によるものです。

 

(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

当中間会計期間において、当社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5) 研究開発活動

当中間会計期間の研究開発費の総額は142百万円であります。

なお、当中間会計期間において研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3 【経営上の重要な契約等】

当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。