(1) 経営成績の分析
当第2四半期連結累計期間の日本経済は、企業収益や雇用環境の改善などを背景に景気は緩やかな回復基調で推移する中、北朝鮮情勢など地政学リスクの高まりにより、先行き不透明な状況が続きました。
当社グループの主要需要先である国内建設用鋼材市場では、建築・土木分野ともに一部には需要回復の兆しが見られるものの、本格的な盛り上がりには至りませんでした。また、原材料である鉄スクラップの価格が、中国鋼材需要の影響を受け7月以降急騰したことから、利益の源泉となる売買価格差(製品価格と原材料価格の差額)は縮小しました。海外鉄鋼事業については、ベトナムにおいて原材料である半製品の価格が高値圏で推移したことから、売買価格差が大幅に縮小しました。なお、当第2四半期連結累計期間より、昨年12月に買収した米国のビントン・スチール社(VS社)の損益を連結決算に加えております。
これらの結果、当社グループの連結売上高は前年同期対比15,329百万円(21.5%)増収の86,506百万円となりました。連結営業利益は前年同期対比3,640百万円(68.8%)減益の1,654百万円、連結経常利益は同3,878百万円(73.3%)減益の1,411百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益は同2,076百万円(67.4%)減益の1,006百万円となりました。
セグメント別の業績は、以下のとおりであります。
① 国内鉄鋼事業
当事業部門については、製品出荷量は前年同期対比1.4万トン増の82.5万トンとなりました。製品価格は前年同期対比トン当たり6.3千円(12.7%)上昇したものの、鉄スクラップ価格は同7.4千円(35.4%)上昇したため、売買価格差は1.1千円(4.0%)縮小しました。さらに、エネルギー費や副資材等の価格上昇により製造コストが増加しました。
以上の結果、売上高は前年同期対比6,184百万円(13.9%)増収の50,630百万円、営業利益は同1,643百万円(41.7%)減益の2,297百万円となりました。
② 海外鉄鋼事業
当事業部門は、ベトナムと米国にて鉄鋼事業を展開しております。
ベトナムでは、同国の経済成長を背景に、鋼材需要は引き続き堅調な伸びを示しておりますが、当第2四半期(平成29年1~6月)は、セーフガードや中国鋼材需要の影響により半製品価格が高値圏で推移したことから売買価格差が縮小し、損失を計上しました。米国では、VS社がほぼ計画通りの拡販とコスト削減を進め、利益を計上しました。
以上の結果、売上高は前年同期対比9,410百万円(40.3%)増収の32,736百万円、営業利益は同1,601百万円減少し、125百万円の損失となりました。
③ 環境リサイクル事業
当事業部門については、高単価な処理困難物案件の獲得に取り組みましたが、競合環境が厳しさを増しており、売上高は前年同期対比282百万円(8.6%)減収の2,988百万円、営業利益は同228百万円(44.9%)減益の280百万円となりました。
④ その他
子会社を通じて土木資材の販売および保険代理店業等を行っており、売上高は前年同期対比16百万円(11.7%)増収の152百万円となり、営業利益は同1百万円増益(7.7%)の12百万円となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結会計期間末の総資産については、前連結会計年度末に比べて6,787百万円(3.2%)増加し、221,128百万円となりました。これは、受取手形及び売掛金が10,799百万円、商品及び製品が4,238百万円増加し、現金及び預金が3,973百万円、有価証券が3,000百万円、機械装置及び運搬具が1,919百万円減少したこと等によります。
負債については、前連結会計年度末に比べて6,923百万円(10.2%)増加し、74,601百万円となりました。これ
は、支払手形及び買掛金が4,995百万円、短期借入金が4,496百万円増加し、流動負債その他が704百万円、長期借入金が1,949百万円減少したこと等によります。
純資産については、前連結会計年度末に比べて136百万円(0.1%)減少し、146,527百万円となりました。これは、親会社株主に帰属する四半期純利益1,006百万円、剰余金の配当869百万円、為替換算調整勘定の減少348百万円等によります。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末に比べて20,809百万円減少し、
15,930百万円となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は以
下のとおりです。
営業活動によるキャッシュ・フローは、6,104百万円の支出(前年同期は5,865百万円の収入)となりました。収支の主な内訳は、仕入債務の増加額5,077百万円、減価償却費3,292百万円、税金等調整前四半期純利益1,075百万円、売上債権の増加額10,891百万円、たな卸資産の増加額4,574百万円等によります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、17,694百万円の支出となり、前年同期対比10,834百万円の支出の増加となりました。収支の主な内訳は、定期預金の預入による支出16,411百万円、有形固定資産の取得による支出3,620百万円、有価証券の取得による支出3,000百万円、有価証券の売却による収入5,000百万円等によります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、3,096百万円の収入(前年同期は1,619百万円の支出)となりました。収支の主な内訳は、短期借入金の純増額5,478百万円、長期借入金の返済による支出1,535百万円、配当金の支払額870百万円等によります。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に生じた重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 研究開発活動
当第2四半期連結累計期間における研究開発費の総額は83百万円であります。