【要約四半期連結財務諸表注記】

※1 報告企業

株式会社クボタ(以下「親会社」)は日本に所在する企業です。親会社及び連結子会社(以下「当社」)は農業機械、エンジン、建設機械、パイプインフラ関連、環境関連等の幅広い製品分野をもつ製造・販売会社です。当社製品は日本国内のみならず、アメリカ、フランス、ドイツ、中国、タイ等において製造され、日本国内及び北米、欧州、アジア地域を中心とする海外で販売されております。

 

※2 作成の基礎

(1) IFRSに準拠している旨

当社の要約四半期連結財務諸表は、四半期連結財務諸表規則第1条の2に掲げる「指定国際会計基準特定会社」の要件をすべて満たすことから、同第93条の規定によりIAS第34号に準拠して作成しております。要約四半期連結財務諸表は、年次連結財務諸表で要求されるすべての情報が含まれていないため、前連結会計年度に係る連結財務諸表と併せて利用されるべきものです。

 

(2) 測定の基礎

当社の要約四半期連結財務諸表は、公正価値で測定する金融商品等を除き、取得原価を基礎として作成しております。

 

(3) 機能通貨及び表示通貨

当社の要約四半期連結財務諸表は、親会社の機能通貨である日本円を表示通貨としており、百万円未満を四捨五入して表示しております。

 

(4) 重要な会計上の判断、見積り及び仮定

要約四半期連結財務諸表を作成するにあたり、会計方針の適用並びに資産、負債、収益及び費用の報告額に影響を及ぼす判断、見積り及び仮定を使用しております。実際の業績はこれらの見積り及び仮定とは異なる場合があります。

見積り及び仮定は継続して見直され、当該見直しによる影響は会計上の見積りの変更として、見積りを変更した報告期間及び将来の報告期間において認識されます。

本要約四半期連結財務諸表における重要な会計上の判断、見積り及び仮定は、前連結会計年度に係る連結財務諸表と同様です。

なお、当社は新型コロナウイルスの感染拡大は緩やかに収束へ向かうと想定しておりますが、今後の需要回復は緩やかとなるほか、部品調達を含めた生産の回復にも時間を要すると見込んでおります。このため、新型コロナウイルスの影響は少なくとも当連結会計年度の間は継続すると見込んでおりますが、現時点において会計上の判断、見積り及び仮定に与える重要な影響はありません。

 

※3 重要な会計方針

当社が本要約四半期連結財務諸表において適用する会計方針は、前連結会計年度に係る連結財務諸表において適用した会計方針と同一です。

なお、要約四半期連結財務諸表における法人所得税は見積年次実効税率を用いて算定しております。

 

 

※4 セグメント情報

当社は機械、水・環境及びその他の3事業セグメント区分にわたって多種多様な製品・サービスの提供を行っております。機械事業では主として農業機械及び農業関連商品、エンジン、建設機械の製造・販売等を行っております。水・環境事業では主としてパイプインフラ関連製品(ダクタイル鉄管、合成管、官需向けバルブ、素形材、スパイラル鋼管、空調機器等)、環境関連製品(各種環境プラント、ポンプ、民需向けバルブ等)の製造・販売等を行っております。その他事業では主として各種サービスの提供等を行っております。

これら3事業セグメントは主に製品・サービスに基づき区分された当社の組織構造と一致しており、当社の最高経営意思決定者は経営資源の配分の決定及び業績の評価のために事業セグメントの経営成績を定期的にレビューしております。

事業別セグメント情報は次のとおりです。

なお、事業別セグメント情報は当社の要約四半期連結財務諸表作成のための会計方針により作成されております。

また、第1四半期連結会計期間より、社内組織をベースとした事業セグメントの構成の変更に基づき、従来、「機械事業」に含めておりました「空調」を「水・環境事業」に含めております。この変更に伴い、比較情報についても変更後の区分に組替えて表示しております。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日  至 2019年9月30日)

機械

水・環境

その他

調整

連結

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

1,202,777

234,248

23,725

1,460,750

セグメント間の内部売上高

180

817

21,477

22,474

1,202,957

235,065

45,202

22,474

1,460,750

セグメント利益

172,276

17,592

2,303

25,987

166,184

 

 

(単位:百万円)

 

当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日  至 2020年9月30日)

機械

水・環境

その他

調整

連結

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

1,112,978

222,458

21,358

1,356,794

セグメント間の内部売上高

150

882

20,303

21,335

1,113,128

223,340

41,661

21,335

1,356,794

セグメント利益

135,988

14,876

2,205

23,182

129,887

 

(注) 1  調整欄にはセグメント間の内部取引に係る消去額及び事業セグメントに配賦していない費用が含まれております。事業セグメントに配賦していない費用は、主に親会社で発生する管理部門の費用、基礎研究費及び為替差損益です。

2  セグメント利益の合計額は要約四半期連結損益計算書の営業利益と一致します。営業利益と税引前利益との間の調整については要約四半期連結損益計算書に記載のとおりです。

3  セグメント間取引は独立企業間価格で行っております。

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結会計期間
(自 2019年7月1日  至 2019年9月30日)

機械

水・環境

その他

調整

連結

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

401,955

80,110

7,856

489,921

セグメント間の内部売上高

59

280

7,445

7,784

402,014

80,390

15,301

7,784

489,921

セグメント利益

56,031

6,859

680

8,333

55,237

 

 

(単位:百万円)

 

当第3四半期連結会計期間
(自 2020年7月1日  至 2020年9月30日)

機械

水・環境

その他

調整

連結

売上高

 

 

 

 

 

外部顧客への売上高

393,982

72,132

6,510

472,624

セグメント間の内部売上高

13

347

7,063

7,423

393,995

72,479

13,573

7,423

472,624

セグメント利益

48,839

4,972

675

6,269

48,217

 

(注) 1  調整欄にはセグメント間の内部取引に係る消去額及び事業セグメントに配賦していない費用が含まれております。事業セグメントに配賦していない費用は、主に親会社で発生する管理部門の費用、基礎研究費及び為替差損益です。

2  セグメント利益の合計額は要約四半期連結損益計算書の営業利益と一致します。営業利益と税引前利益との間の調整については要約四半期連結損益計算書に記載のとおりです。

3  セグメント間取引は独立企業間価格で行っております。

 

※5 その他の金融資産

その他の金融資産の内訳は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末
(2019年12月31日)

当第3四半期連結会計期間末

(2020年9月30日)

償却原価で測定する金融資産

 

 

長期売掛金

37,880

44,938

定期預金

31,147

37,293

引出制限条項付預金(注)

13,661

14,786

その他

21,108

15,951

その他の包括利益を通じて公正価値で測定する

金融資産

 

 

負債性金融資産

8,180

3,339

資本性金融資産

108,850

90,856

純損益を通じて公正価値で測定する金融資産

 

 

デリバティブ

78

918

220,904

208,081

流動資産

71,968

69,650

非流動資産

148,936

138,431

 

(注) 担保として差入れた引出制限条項付預金及び公共工事の請負代金の前受として使途が制限される預金

 

 

※6 その他の金融負債

その他の金融負債の内訳は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末
(2019年12月31日)

当第3四半期連結会計期間末

(2020年9月30日)

償却原価で測定する金融負債

 

 

リース負債

40,811

33,678

設備関係支払手形・未払金

27,288

21,685

預り金

19,204

21,250

その他

12,692

13,298

純損益を通じて公正価値で測定する金融負債

 

 

デリバティブ

9,112

5,281

109,107

95,192

流動負債

78,860

72,088

非流動負債

30,247

23,104

 

 

※7 その他の負債

その他の負債の内訳は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末
(2019年12月31日)

当第3四半期連結会計期間末
(2020年9月30日)

従業員給付債務

43,881

54,925

未払費用

36,862

39,312

返金負債

47,072

33,681

契約負債

14,924

15,529

その他

55,134

60,239

197,873

203,686

流動負債

192,959

198,266

非流動負債

4,914

5,420

 

 

 

※8 売上高

製品及び仕向地別に分解した顧客との契約から認識した売上高並びにその他の源泉から認識した収益は次のとおりです。

なお、第1四半期連結会計期間において、事業セグメントの構成の変更を契機に製品区分を見直しております。この変更に伴い、比較情報についても変更後の区分に組替えて表示しております。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日 至 2019年9月30日)

(単位:百万円)

 

日本

北米

欧州

アジア

(日本除く)

その他

農業機械・エンジン

221,949

347,527

120,238

190,150

24,247

904,111

建設機械

28,285

126,068

64,655

17,656

6,515

243,179

機械

250,234

473,595

184,893

207,806

30,762

1,147,290

パイプインフラ関連

118,544

6,218

1,391

8,120

4,885

139,158

環境関連

86,341

1,006

289

5,828

1,626

95,090

水・環境

204,885

7,224

1,680

13,948

6,511

234,248

その他

23,430

16

4

20

4

23,474

顧客との契約から認識した
売上高

478,549

480,835

186,577

221,774

37,277

1,405,012

その他の源泉から認識した
収益

2,189

36,950

15,447

1,152

55,738

480,738

517,785

186,577

237,221

38,429

1,460,750

 

 

当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日 至 2020年9月30日)

(単位:百万円)

 

日本

北米

欧州

アジア

(日本除く)

その他

農業機械・エンジン

194,720

317,076

103,458

203,598

27,549

846,401

建設機械

24,740

105,829

54,981

15,499

7,131

208,180

機械

219,460

422,905

158,439

219,097

34,680

1,054,581

パイプインフラ関連

115,302

7,009

1,268

9,180

4,489

137,248

環境関連

77,604

1,376

348

4,806

1,076

85,210

水・環境

192,906

8,385

1,616

13,986

5,565

222,458

その他

21,101

3

1

11

4

21,120

顧客との契約から認識した
売上高

433,467

431,293

160,056

233,094

40,249

1,298,159

その他の源泉から認識した
収益

2,259

39,139

16,217

1,020

58,635

435,726

470,432

160,056

249,311

41,269

1,356,794

 

その他の源泉から認識した収益には、実効金利法を用いて算定した小売金融及びファイナンス・リースに係る金利収益が前第3四半期連結累計期間41,721百万円、当第3四半期連結累計期間42,651百万円含まれております。

 

 

※9 1株当たり利益

当社は取締役を対象とする譲渡制限付株式報酬制度を導入しております。この制度に基づいて付与された株式のうち、権利が確定していない株式を参加型資本性金融商品として普通株式と区分しております。

なお、普通株式と参加型資本性金融商品は親会社の所有者に帰属する四半期利益に対して同等の権利を有しております。

 

基本的1株当たり親会社の所有者に帰属する四半期利益の計算上の分子及び分母は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日
 至 2019年9月30日)

当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日
  至 2020年9月30日)

親会社の所有者に帰属する四半期利益

122,440

96,468

参加型資本性金融商品に帰属する四半期利益

3

4

普通株主に帰属する四半期利益

122,437

96,464

流通株式の加重平均株式数

1,227,893千株

1,216,309千株

参加型資本性金融商品の加重平均株式数

29千株

45千株

普通株式の加重平均株式数

1,227,864千株

1,216,265千株

 

 

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結会計期間
(自 2019年7月1日
 至 2019年9月30日)

当第3四半期連結会計期間
(自 2020年7月1日
  至 2020年9月30日)

親会社の所有者に帰属する四半期利益

41,251

36,898

参加型資本性金融商品に帰属する四半期利益

1

2

普通株主に帰属する四半期利益

41,250

36,896

流通株式の加重平均株式数

1,221,734千株

1,211,166千株

参加型資本性金融商品の加重平均株式数

35千株

53千株

普通株式の加重平均株式数

1,221,699千株

1,211,114千株

 

潜在的に希薄化効果のある株式が存在しないため、希薄化後1株当たり親会社の所有者に帰属する四半期利益については記載しておりません。

 

※10 配当

配当金の支払額は次のとおりです。

 

前第3四半期連結累計期間(自 2019年1月1日  至 2019年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

1株当たり
配当額

基準日

効力発生日

2019年2月14日
取締役会

普通株式

22,184百万円

18.00円

2018年12月31日

2019年3月25日

2019年8月7日
取締役会

普通株式

20,880百万円

17.00円

2019年6月30日

2019年9月2日

 

 

当第3四半期連結累計期間(自 2020年1月1日  至 2020年9月30日)

決議

株式の種類

配当金の総額

1株当たり
配当額

基準日

効力発生日

2020年2月14日
取締役会

普通株式

23,185百万円

19.00円

2019年12月31日

2020年3月23日

2020年8月4日
取締役会

普通株式

20,668百万円

17.00円

2020年6月30日

2020年9月1日

 

 

 

※11 金融商品の公正価値

公正価値は測定に使用するインプットに応じて、次の3つのレベルに分類されます。

レベル1-活発な市場における同一資産・負債の市場価格

レベル2-レベル1以外の直接的または間接的に観察可能なインプット

レベル3-観察不能なインプット(企業自身の仮定から得られるインプット及び合理的に入手可能なインプットまたは多くの市場参加者が合理的だとして用いているインプット等)

 

(1) 公正価値で測定する金融商品

公正価値で測定する金融商品の公正価値は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末(2019年12月31日)

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

負債性金融資産

8,180

8,180

資本性金融資産

106,218

2,632

108,850

純損益を通じて
公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

先物為替契約

64

64

通貨スワップ契約

14

14

114,398

78

2,632

117,108

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて
公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

先物為替契約

2,231

2,231

通貨スワップ契約

100

100

金利スワップ契約

1,215

1,215

通貨金利スワップ契約

5,566

5,566

9,112

9,112

 

 

 

(単位:百万円)

 

当第3四半期連結会計期間末(2020年9月30日)

レベル1

レベル2

レベル3

合計

金融資産

 

 

 

 

その他の包括利益を通じて
公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

負債性金融資産

3,339

3,339

資本性金融資産

87,083

3,773

90,856

純損益を通じて
公正価値で測定する金融資産

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

先物為替契約

784

784

通貨金利スワップ契約

134

134

90,422

918

3,773

95,113

金融負債

 

 

 

 

純損益を通じて
公正価値で測定する金融負債

 

 

 

 

デリバティブ

 

 

 

 

先物為替契約

390

390

金利スワップ契約

1,930

1,930

通貨金利スワップ契約

2,961

2,961

5,281

5,281

 

レベル1に区分した負債性金融資産及び資本性金融資産は活発な市場における同一資産の市場価格を用いて評価しております。

デリバティブは主要な国際的金融機関による提示相場を用いて評価しているためレベル2に区分しております。

レベル3に区分した資本性金融資産は非上場株式であり、EBIT倍率(5.6~24.0倍)を用いた類似企業比較法等により公正価値を測定しております。なお、EBIT倍率が上昇(下落)した場合、公正価値は増加(減少)します。

レベル間の振替は振替のあった報告期間の末日に認識しております。前第3四半期連結累計期間及び当第3四半期連結累計期間においてレベル間の重要な振替が行われた金融商品はありません。

レベル3に分類された金融商品の変動は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前第3四半期連結累計期間
(自 2019年1月1日
 至 2019年9月30日)

当第3四半期連結累計期間
(自 2020年1月1日
 至 2020年9月30日)

期首残高

3,025

2,632

利得または損失(注)

105

663

取得

228

581

売却

△10

△103

期末残高

3,348

3,773

 

(注) 利得または損失は、四半期連結会計期間末時点で保有する非上場株式に関するものであり、要約四半期連結包括利益計算書の「その他の包括利益を通じて測定する金融資産の公正価値の純変動」に含めております。

 

 

(2) 償却原価で測定する金融商品

償却原価で測定する金融商品の帳簿価額及び公正価値は次のとおりです。

(単位:百万円)

 

前連結会計年度末
(2019年12月31日)

当第3四半期連結会計期間末
(2020年9月30日)

帳簿価額

公正価値

帳簿価額

公正価値

金融債権

小売金融債権

716,075

699,687

810,372

818,908

リース債権

277,096

316,736

276,336

322,644

長期売掛金

66,863

71,829

82,162

86,934

社債及び借入金

902,981

901,316

951,968

958,819

 

金融債権、長期売掛金、社債及び借入金の公正価値は、将来のキャッシュ・フローを現行の市場利子率によって割引いた現在価値により表示しております。なお、上記長期売掛金には、要約四半期連結財政状態計算書の営業債権に含まれる1年以内に回収予定の長期売掛金を含めております。

現金及び現金同等物、営業債権(1年以内に回収予定の長期売掛金を除く)、その他の金融資産(公正価値で測定する負債性金融資産、資本性金融資産及びデリバティブを除く)、営業債務及びその他の金融負債(リース負債及びデリバティブを除く)については、満期までの期間が短いため公正価値は帳簿価額と近似しております。

 

※12 コミットメント及び偶発負債

(1) コミットメント

当第3四半期連結累計期間において、大阪府堺市における新研究開発拠点設立に係る建築工事に関連して、有形固定資産の取得に関するコミットメント59,480百万円が発生しております。

 

(2) 訴訟事項

日本国内において2007年5月以降、当社もしくは国及び当社を含む複数のアスベスト取扱い企業に対して38件のアスベスト関連訴訟が提起されております。これらの訴訟の損害賠償請求の合計額は34,019百万円であり、アスベスト疾病に罹患した建設労働者のべ887名が対象となっております。

上記38件の訴訟のうち24件の訴訟を対象に8つの一審判決が下されております。これらの一審判決のうち1つについては損害賠償金等2百万円の支払が命じられ、7つについては勝訴しましたが、原告側により控訴されております。また、これらの控訴審のうち1つについては損害賠償金等7百万円の支払が命じられ、5つについては勝訴しておりますが、いずれも上告されております。

このように、当社が係わるすべての訴訟は係属中であり、日本国内における類似のアスベスト関連訴訟についても最終的な結論は下されておりません。このため、訴訟結果を予測する上で参考となる判例はありません。

当社は訴訟の進展や最終的な結果の見込みに関する社外弁護士への確認を含め、訴訟の状況についてのレビューを継続しておりますが、上記の状況により現時点でこれらの訴訟の最終的な結果を予測することは困難であると考えております。

なお、これら38件の訴訟すべてにおいて当社は国または他の被告企業等とコスト負担の協定を結んでおりません。

 

 

(3) アスベスト健康被害に関する事項

当社は過去に石綿管や屋根材、外壁材等の石綿含有製品を製造・販売しておりました。当社は旧神崎工場周辺のアスベスト疾病患者の方々に対し、2005年6月に見舞金制度を、2006年4月に救済金制度を定めました。また、当社は当社方針に従い、アスベスト関連の疾病に罹患した従業員(元従業員を含む、以下同じ)に対して一定の法定外補償を行っております。

当社はアスベスト健康被害に係る将来の支出額を見積るために、当社における過去の請求額や支払額の時系列データ、アスベスト関連疾病の発症率に関する公開情報等を含む入手可能な情報を検討しております。しかし、アスベストによる健康被害は潜伏期間が長期にわたるため、発症率を推定するための情報は入手できておりません。また、日本国内における他社のアスベスト問題で健康被害に係る個々の原因及び発症率に関して最終結論に至った事例もありません。このため、当社は本件に係る将来発生しうる結果の範囲を決定するための情報はないと考えております。

従って、当社はこれらのアスベスト健康被害に係る債務の金額について信頼性をもって見積ることはできないと考えており、引当金を計上しておりません。

また、石綿健康被害救済法(石綿による健康被害の救済に関する法律)の施行に伴い、救済給付の原資の事業者による負担額が2007年度から徴収されておりますが、この中には石綿との関係が特に深い事業活動を行っていたと認められる事業者の負担となる特別拠出金が含まれております。

当社は見舞金、救済金、従業員に対する補償金及び特別拠出金について、請求があった時点で負債を認識しております。アスベスト健康被害関連の負債計上額は前連結会計年度末143百万円、当第3四半期連結会計期間末230百万円です。また、アスベスト健康被害に関連して認識した費用の金額は前第3四半期連結累計期間850百万円、当第3四半期連結累計期間473百万円です。

 

※13 後発事象

2020年10月22日開催の取締役会において、会社法第178条の規定に基づき自己株式を消却することを決議し、次のとおり実施しております。

(1) 消却した株式の種類

普通株式

(2) 消却した株式の総数

12,000,000株

(3) 消却した株式の総額

19,855百万円

(4) 消却日

2020年10月30日

 

 

※14 要約四半期連結財務諸表の承認

要約四半期連結財務諸表は、2020年11月11日に親会社代表取締役社長 北尾裕一及び取締役副社長執行役員企画本部長 吉川正人によって承認されております。

 

 

2 【その他】

2020年8月4日開催の取締役会において、次のとおり中間配当を行うことを決議し、配当を行っております。

(1) 受領株主

2020年6月30日現在の株主名簿に記録された株主

(2) 配当金額

1株につき17.00円(総額20,668百万円)

(3) 支払請求権の効力発生日並びに支払開始日

2020年9月1日