当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期報告書提出日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループは、競争市場で自動車のEV化をはじめとする大きな変革が起こっているなか、中長期の需要動向が大きく変わることを踏まえ、当社の強みである「高品質・小ロット・短納期」の更なる進化を目指し、お客様の要望する商品・サービスの提供に努めてまいりました。
当第2四半期連結累計期間の経営成績は、鉄鋼製品事業では、拡販や徹底したコスト低減に継続して取り組んでまいりましたが、主力のみがき帯鋼では、自動車部品向けにおいて、受注数量が減少しているなか、在庫評価差等がマイナス要因となり、加えて、加工品においては主要用途先であるプリント配線基板業界の一時的な減速もあり、前年同期比で減益となりました。
不動産事業においては、安定的に連結業績全体の利益面での下支えの役割を果たしております。
その結果、当第2四半期連結累計期間の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。
①財政状態
当第2四半期連結会計期間末における資産総額は9,338百万円となり、前連結会計年度末より491百万円増加いたしました。これは主に商品及び製品等棚卸資産が45百万円減少しましたが、現金及び預金が345百万円、売上債権が212百万円増加したことによるものです。
負債総額は、5,039百万円となり、前連結会計年度末より507百万円増加いたしました。これは主に未払法人税等及び未払消費税等が72百万円減少しましたが、仕入債務が764百万円増加したことによるものです。
純資産は、4,298百万円となり前連結会計年度末より16百万円減少いたしました。これは主に利益剰余金の減少によるものです。
②経営成績
当第2四半期連結累計期間の売上高は6,019百万円(前年同期比1.7%増)となりました。利益につきましては、営業利益は152百万円(前年同期比65.5%減)、経常利益は156百万円(前年同期比64.5%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は88百万円(前年同期比69.3%減)となりました。
セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。
鉄鋼製品事業
みがき帯鋼では、自動車部品向けにおいて、受注数量が減少しているなか、在庫評価差等がマイナス要因となり、加えて、加工品においては主要用途先であるプリント配線基板業界の一時的な減速もあり、前年同期比で減益となりました。その結果、事業全体の売上高は5,924百万円(前年同期比1.7%増)、利益につきましては、経常利益は102百万円(前年同期比73.8%減)となりました。
不動産事業
不動産事業の業績は、売上高は94百万円(前年同期比2.2%増)、経常利益は54百万円(前年同期比6.9%増)となり、引き続き業績面での下支えとなりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当第2四半期連結累計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、1,442百万円となり、前連結会計年度末に比べ345百万円増加いたしました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果得られた資金は612百万円(前年同期は18百万円の使用)となりました。主な資金の増加要因は税金等調整前四半期純利益155百万円、減価償却費123百万円、仕入債務の増加額738百万円であり、主な資金の減少要因は、売上債権の増加額212百万円であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果使用した資金は161百万円(前年同期比139百万円増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出160百万円によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果使用した資金は105百万円(前年同期比0百万円減)となりました。これは主に配当金の支払い105百万円によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第2四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当第2四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は10百万円であります。
なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性
当社グループは、有利子負債の削減に努め、財務体質の改善を進めるとともに、グループ全体としての資金効率の向上と資金流動性の確保に努めておりますが、当第2四半期連結累計期間において、資本の財源及び資金の流動性に関する事項について重要な変更はありません。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結はありません。