第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期連結累計期間における、本四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。

 なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 本文の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において、当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1)経営成績の分析

 当第2四半期連結累計期間におけるわが国経済は、労働需給面において引き続き需要が旺盛であり、実質賃金指数も連続してプラスとなるなど明るい面もありましたが、先行き不透明感からの消費抑制による物価下落に負う面もあり、また、熊本県及び大分県での地震でサプライチェーンが寸断され生産活動が停止する企業も多くみられました。

 海外におきましては、中国経済の減速が続いており、結果、中国からの観光客による旺盛な消費によるインバウンド需要も収束し、東アジア圏全体にも影響が出ております。

 ステンレス業界においても東アジア圏経済の減速影響を受けており、供給余力が生じている状況に変化はありませんが、ニッケル需給の改善により、ニッケル価格相場の低下は底を打ちつつあり、製品価格の下落に歯止めがかかりましたものの依然厳しい状況にあります。

 このような状況下で、当社グループは、みがき帯鋼部門では自動車用光モール向け製品やボタン電池向け製品など表面性状・加工性要求度に厳しい高付加価値製品の拡販や市況に応じた受注に努め、また、生産性向上による原価低減も推し進めました。加工品部門では、建材向け需要の落ち込みを高精度異形鋼やファインパイプを中心とした高付加価値製品の拡販で収益の改善に努めました。この結果、当第2四半期連結累計期間における売上高は前年同四半期連結累計期間と比べ3億7千8百万円(1.8%)増収の218億5百万円となりました。損益面につきましては、みがき帯鋼部門での高収益品のスポット受注がありましたことや加工品部門での高付加価値製品の販売増などで、前年同四半期連結累計期間と比べ、営業利益は3億1千5百万円(78.7%)増益の7億1千5百万円、経常利益は2億7千4百万円(63.7%)増益の7億5百万円となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、前年同四半期連結累計期間と比べ、受注内容の変化に伴い回収見込みが立たない固定資産の減損損失9千9百万円を計上したものの、2億6千7百万円(111.1%)増益の5億7百万円となりました。

 

  セグメント別の業績を示すと、次のとおりであります。

 

 ① みがき帯鋼部門

 みがき帯鋼部門では、冷間圧延ステンレス鋼帯におきましては、前連結会計年度下半期以降の円高傾向の影響を受け、欧米向けの拡販が停滞いたしました。また、ニッケル系ステンレス鋼につきましては、フェロニッケルの長期にわたる価格下落による、製品価格と原料価格のそれぞれの低下のタイムラグによるマージン率低下がありました。このような環境下におきまして、需要旺盛な海外向け自動車用光モール向け製品の拡販につきましては順調に推移し、現在では当社の収益の柱となっております。また、製造部門におきましては、歩留まり向上等により収益の改善に努めました結果、利益率の改善が図れました。

 みがき特殊帯鋼におきましては、刃物向けは引き続き堅調に推移しましたが、自動車向け関連は年初のサプライチェーン問題による生産台数減少の影響を受け、販売が落ち込みました。

 マグネシウム合金帯におきましては、期首以降は冷間圧延ステンレス鋼帯及びみがき特殊帯鋼の営業部門による販売支援も開始し、シナジー効果による増販活動を行っておりますものの、重点拡販ターゲットでありますスマートフォン、タブレット端末及びモバイルパソコン筐体向けでは依然厳しい状況が続いております。

 以上の結果、みがき帯鋼部門の売上高は、前年同四半期連結累計期間と比べ5億9百万円(3.0%)増収の174億5百万円となり、営業利益では、前年同四半期連結累計期間と比べ2億5千4百万円(47.0%)増益の7億9千6百万円となりました。

 

 ② 加工品部門

 加工品部門におきましては、福島工場取扱製品では、当社固有技術製品の自動車駆動部品用高精度異形鋼の需要が堅調に推移いたしましたことから安定した受注を獲得いたしました。また、更なる拡販を企図した増強設備の需要家による稼働承認も完了し、下半期以降に向けた増産体制が整いました。一方、型鋼製品では国内公共投資低迷による建材需要の減少の影響による販売減があり、減収となりましたが、工場での収益改善活動の強化により、工場利益率は前年同四半期連結累計期間を上回る結果を得ることができました。

 岐阜工場取扱製品では、当社精密細管の品質精度が評価され、計測機器向けや産業機器向けでは、新規受注件数が増加し、文具向けでは、新加工技術を採用した新製品が好調となり、販売が増加いたしました。また、パイプの高機能化対応のための技術開発を進めてきましたが、大型造管機の量産技術とともに内面検査技術も確立し製造範囲が拡大しましたので、販売範囲を拡大した営業活動に取り組んでおります。

 タイ王国の加工品事業におきましては、更なる事業拡大に向け拡販活動を実施しておりますが、タイ王国内の景気低迷により受注活動は厳しい状況にありますものの、収益面では安定して推移しております。

 以上の結果、加工品部門の売上高は、前年同四半期連結累計期間と比べ1億3千1百万円(2.9%)減収の43億9千9百万円となり、営業利益では、前年同四半期連結累計期間と比べ4千9百万円(14.4%)増益の3億9千5百万円となりました。

 

(2)財政状態の分析

 当第2四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末と比べ1億6千9百万円増加の585億2千6百万円となりました。

 流動資産は、3億4千7百万円増加の278億4千4百万円となりました。これは主に、現金及び預金が11億1千1百万円増加した一方で、受取手形及び売掛金が4億2千6百万円減少し、また、たな卸資産が合計で6億8千7百万円減少したこと等によるものであります。

 固定資産は、1億7千8百万円減少の306億8千2百万円となりました。これは主に、有形固定資産が減損処理等により1億9千6百万円減少したほか、投資その他の資産の投資有価証券が株価下落による時価評価等により3千3百万円減少した一方で、その他の繰延税金資産が9千万円増加したこと等によるものであります。

 負債合計は、前連結会計年度末と比べ1億8千2百万円減少の419億5千4百万円となりました。

 流動負債は、18億4千2百万円増加の276億4千1百万円となりました。これは主に、短期借入金が18億1千4百万円増加したこと等によるものであります。

 固定負債は、20億2千5百万円減少の143億1千3百万円となりました。これは主に、長期借入金が22億5千3百万円減少した一方で、リース債務が2億6千5百万円増加したこと等によるものであります。

 純資産は、3億5千2百万円増加の165億7千1百万円となりました。株主資本で親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等により利益剰余金が5億2千7百万円増加した一方で、その他の包括利益累計額が円高影響による為替換算調整勘定の1億9千4百万円の減少等により1億7千4百万円減少したこと等によるものであります。

 以上の結果、当第2四半期連結会計期間末の自己資本比率は、28.3%(前連結会計年度末 27.8%)となりました。

 

(3)キャッシュ・フローの状況の分析

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動による収支と投資活動による収支を合わせると、18億2千1百万円の収入(前年同四半期連結累計期間7億7百万円の支出)であり、これに、財務活動による収支を加味すると、11億7千4百万円の収入(前年同四半期連結累計期間7億4千9百万円の支出)となり、前連結会計年度末に比べ資金は11億1千1百万円(21.1%)の増加となり、当第2四半期連結会計期間末には63億8千4百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、21億1百万円の収入(前年同四半期連結累計期間1千3百万円の収入)となりました。これは主に、税金等調整前四半期純利益が6億4百万円(前年同四半期連結累計期間4億7百万円)、減価償却費が6億8千8百万円(前年同四半期連結累計期間7億円)であり、売上債権の減少による収入が3億3千7百万円(前年同四半期連結累計期間5億2百万円の収入)、たな卸資産の減少による収入が5億7千万円(前年同四半期連結累計期間1千8百万円の支出)であったものの、仕入債務の減少による支出が2億2千8百万円(前年同四半期連結累計期間12億1千2百万円の支出)であったこと等によるものであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、2億8千万円の支出(前年同四半期連結累計期間7億2千万円の支出)となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出が2億7千1百万円(前年同四半期連結累計期間7億3千9百万円の支出)であったこと等によるものであります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、6億4千6百万円の支出(前年同四半期連結累計期間4千2百万円の支出)となりました。これは主に、短期借入金の純増減額が23億8千4百万円の収入(前年同四半期連結累計期間27億4千2百万円の収入)であった一方、長期借入金の返済による支出が28億6百万円(前年同四半期連結累計期間27億3千万円)であったこと等によるものであります。

 

(4)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は1億4千4百万円であります。

 なお、当第2四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。