なお、重要事象等は存在しておりません。
(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、金融緩和・財政政策等から企業収益や雇用・所得環境には改善が見られますが、中国の景気減速や国際情勢不安に起因した世界経済の下振れリスク等により不透明な状況で推移しました。
当社グループを取り巻く事業環境は、民間投資関連需要では一部で持ち直しの動きが見られましたが、公共投資関連需要では昨年度に引き続き工事開始の遅延等が顕著となるなか、工事発注も出足は低調な状況で、加えて諸資材やエネルギーコスト上昇の影響もあり厳しい状況で推移しました。
このような状況に対して、当社グループでは、高付加価値製品の販売拡大による収益力の向上を図ってまいりました。また、諸資材やエネルギーコストの上昇等に対しては、販売価格の是正に努めるとともに収益改善活動等を引き続き推進し、競争力強化を図ってまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は21,589百万円と前年同期に比べ2.9%の増収となり、営業利益は1,229百万円(前年同期比539百万円増加)、経常利益は668百万円(前年同期比223百万円増加)、親会社株主に帰属する四半期純利益は233百万円(前年同期比55百万円増加)となりました。
当第3四半期連結累計期間のセグメント毎の状況は次のとおりです。
<特殊鋼線関連事業>
(PC関連製品)公共事業関連では、前年度発注物件の工事開始遅延の影響が顕著となるなか、工事発注も出足は低調に推移しました。一方で、民間投資関連では、倉庫物件は遅れ気味ながらも軌道に乗りつつあり、マンション向け需要も比較的堅調に推移しました。全体としては、輸出が減少した影響もあり前年同期に比べ販売数量は減少したものの、売上金額は微減に留まりました。
(ばね・特殊線関連製品) 自動車産業向けの弁ばね用鋼線(オイルテンパー線)は、国内向け及び中国向けが低調に推移するなか、北米向けを中心に販売数量のリカバリーを図り、前年同期並みの販売数量・売上金額を確保しました。また、ばね用ニッケルめっき鋼線は、中国を中心としたアジア向け輸出が低調に推移したものの、新規顧客の開拓により、前年同期に比べ販売数量は微減ながら、前年同期並みの売上金額を確保しました。ステンレス鋼線は、主要分野である住宅関連での在庫調整が続いており、前年同期に比べ販売数量・売上金額とも減少しました。
その結果、特殊鋼線関連事業全体の売上高は10,526百万円と前年同期に比べ1.7%減少となりましたが、セグメント利益は703百万円と前年同期に比べ282百万円の増加となりました。
<鋼索関連事業>
国内の鋼索需要は人手不足から期待ほどには伸びず、販売数量は前年同期並みとなりました。輸出については、一部で低調に推移したものの、港湾向け・エレベータ向けなどで安定した受注量を確保しました。全体としては、前年同期に比べ販売数量は微減となったものの売上金額は増加となりました。
その結果、鋼索関連事業全体の売上高は9,866百万円と前年同期に比べ4.0%増加となり、セグメント利益は482百万円と前年同期に比べ60百万円の増加となりました。
<エンジニアリング関連事業>
吊構造用ケーブルの売上金額は、橋梁向け、建築向けとも前年同期に比べ増加しました。落橋防止ケーブルの売上金額も前年同期に比べ増加しました。高速道路の二重安全対策や道路騒音防止関連製品の売上金額も前年同期に比べ増加しました。
その結果、エンジニアリング関連事業全体の売上高は1,149百万円と前年同期に比べ57.0%増加となり、セグメント利益は6百万円(前年同期190百万円の損失)となりました。
<その他>
不動産関連事業の売上高、セグメント利益はそれぞれ46百万円、36百万円と前年同期並みとなりました。
(流動資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産の残高は、25,471百万円(前連結会計年度末は24,813百万円)となり、658百万円増加となりました。主に現金及び預金が292百万円増加、仕掛品が263百万円増加したことによるものです。
(固定資産)
当第3四半期連結会計期間末における固定資産の残高は、19,385百万円(前連結会計年度末は19,384百万円)となり、1百万円増加となりました。主に機械装置及び運搬具(純額)が426百万円増加、建物及び構築物(純額)が125百万円減少、建設仮勘定が216百万円減少したことによるものです。
(流動負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債の残高は、13,769百万円(前連結会計年度末は、13,674百万円)となり、94百万円増加となりました。主に短期借入金が652百万円増加、未払法人税等が208百万円減少、賞与引当金が318百万円減少したことによるものです。
(固定負債)
当第3四半期連結会計期間末における固定負債の残高は、11,769百万円(前連結会計年度末は、11,214百万円)となり、554百万円増加となりました。主に長期借入金が418百万円増加したことによるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産の残高は、19,318百万円(前連結会計年度末は、19,308百万円)となり、9百万円増加なりました。主に退職給付に係る調整累計額が47百万円増加、利益剰余金が27百万円減少したことによるものです。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は176百万円であります。