第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事

業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

a.経営成績の状況

当第2四半期累計期間における世界経済は、物価が上昇したため、諸外国で政策金利が引き締められました。ま

た、ウクライナ戦争が長期化し、エネルギー価格が高騰しました。

わが国経済は、内外金利差により円安が進行しました。また、原発の再稼働が遅れ、電力料金が高騰しました。

新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが5類へ移行したため、3年余り続いた国のコロナ対策は解除され、

経済活動は徐々に正常化しました。

このような経営環境の下、当社は、伸銅品の需要が低迷したため、臨時休業日を設けて生産調整しました。

当第2四半期累計期間の経営成績は、販売数量が10,514トン(前年同期比15.9%減少)となり、売上高は118億13

百万円(同18.0%減少)となりました。収益面につきましては、営業利益は5億91百万円(同39.8%減少)とな

り、銅相場のリスクをヘッジするためのデリバティブ取引でデリバティブ損失が51百万円、デリバティブ評価損が

1億74百万円発生したため、経常利益は4億3百万円(同66.9%減少)、四半期純利益は2億77百万円(同66.8%

減少)となりました。

当社は伸銅品関連事業の単一セグメントとしております。伸銅品関連事業の部門別の経営成績は、次のとおりで

あります。

 

(伸銅品)

当社の主力製品である伸銅品においては、販売数量10,148トン(前年同期比16.3%減少)、売上高は103億26百万

円(同18.1%減少)となりました。

 

(伸銅加工品)

伸銅加工品においては、売上高は5億82百万円(前年同期比7.8%減少)となりました。

 

(その他の金属材料)

その他の金属材料においては、伸銅品原材料の転売が主で、売上高は9億5百万円(前年同期比23.1%減少)と

なりました。

 

b.財政状態の状況

(資産)

当第2四半期会計期間末における流動資産は126億64百万円となり、前事業年度末と比べ3億59百万円増加しまし

た。これは主に受取手形及び売掛金が6億64百万円減少したものの、電子記録債権が6億57百万円、棚卸資産が4

億84百万円増加したこと等によるものであります。固定資産は30億64百万円となり、前事業年度末に比べ39百万円

減少しました。

この結果、資産合計は157億28百万円となり、前事業年度末に比べ3億20百万円増加しました。

 

(負債)

当第2四半期会計期間末における流動負債は46億72百万円となり、前事業年度末と比べ41百万円増加しました。

これは主に短期借入金が1億30百万円減少したものの、支払手形及び買掛金が1億56百万円増加したこと等による

ものであります。固定負債は4億34百万円となり、前事業年度末に比べ16百万円増加しました。

この結果、負債合計は51億7百万円となり、前事業年度末と比べ58百万円増加しました。

 

(純資産)

当第2四半期会計期間末における純資産合計は106億21百万円となり、前事業年度末に比べ2億61百万円増加しま

した。これは主に四半期純利益2億77百万円によるものであります。

この結果、自己資本比率は67.5%(前事業年度末は67.2%)となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、1億83百万円(前事業年度末比

40百万円の減少)になりました。

当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動の結果、得られた資金は1億9百万円(前年同期は1億83百万円の支出超過)となりました。これは主

に、税引前四半期純利益が4億3百万円、その他の増加が1億84百万円であったものの、棚卸資産の増加が4億84

百万円であったこと等によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動の結果、得られた資金は13百万円(前年同期は1億25百万円の支出超過)となりました。これは主に、

有形固定資産の取得による支出が18百万円であったものの、投資有価証券の売却による収入が37百万円であったこ

と等によるものであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動の結果、使用した資金は1億63百万円(前年同期は3億26百万円の収入超過)となりました。これは主

に、短期借入金の純減少額が1億30百万円であったこと等によるものであります。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期累計期間において、当社が対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、1百万円であります。

なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。