当中間連結会計期間において、当半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国及び世界経済は、一部に足踏みが残るものの、緩やかに回復いたしました。
このような経済環境の下、主要需要先である国内の自動車関連市場では、認証不正やリコール問題により停滞していた一部自動車メーカーの生産活動が段階的に再開されていることもあり、内需主導の成長軌道へと改善しております。
この結果、当社グループの連結売上高につきましては、アルミニウム二次合金地金890億2千5百万円(前中間連結会計期間比1.7%増)、商品・原料他481億2千1百万円(前中間連結会計期間比8.0%増)で、これらを併せた売上高総額は1,371億4千7百万円(前中間連結会計期間比3.8%増)となりました。
また、収益面におきましては、前中間連結会計期間と比べて、高止まりしているスクラップ価格の影響により、原料価格と製品販売価格の価格差(スプレッド)が縮小したこと等から、営業利益26億4千万円(前中間連結会計期間比3.8%減)、経常利益25億2千万円(前中間連結会計期間比5.9%減)となり、親会社株主に帰属する中間純利益は15億9千6百万円(前中間連結会計期間比38.2%減)を計上することとなりました。
事業別セグメントの状況は、次のとおりであります。
アルミニウム二次合金事業は、前中間連結会計期間と比べて製品販売価格が上昇しました。収益面については、原料価格と製品販売価格の価格差(スプレッド)が縮小したことにより、売上高は1,354億9千万円(前中間連結会計期間比3.7%増)、営業利益は24億7千7百万円(前中間連結会計期間比10.5%減)となりました。
その他の事業セグメントは、ダイカスト製品事業は緩やかな状況で推移したことにより、売上高は24億4千4百万円(前中間連結会計期間比20.5%増)、営業利益は1億6千万円(前中間連結会計期間は4千2百万円の損失)となりました。
(流動資産について)
当中間連結会計期間末における流動資産の残高は、前連結会計年度末に比べ196億3百万円増加し1,251億2千2百万円となりました。これは主に現金及び預金が24億5千6百万円、受取手形及び売掛金が80億7千万円、商品及び製品が26億4千3百万円、原材料及び貯蔵品が78億7千7百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(固定資産について)
当中間連結会計期間末における固定資産の残高は、前連結会計年度末に比べ19億9千1百万円増加し351億5千2百万円となりました。これは主に有形固定資産が13億1千2百万円、投資その他の資産のその他が7億6千4百万円それぞれ増加したことと、投資有価証券が1億5千9百万円減少したことによるものであります。
(流動負債について)
当中間連結会計期間末における流動負債の残高は、前連結会計年度末に比べ172億2千6百万円増加し741億7百万円となりました。これは主に支払手形及び買掛金が15億1千9百万円、短期借入金が145億4千1百万円、その他が6億9千8百万円それぞれ増加したことによるものであります。
(固定負債について)
当中間連結会計期間末における固定負債の残高は、前連結会計年度末に比べ16億6千7百万円増加し114億3百万円となりました。これは主に長期借入金が16億6千8百万円増加したことによるものであります。
(純資産について)
当中間連結会計期間末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ27億円増加し747億6千3百万円となりました。これは主に利益剰余金が10億4千1百万円、為替換算調整勘定が30億3千4百万円それぞれ増加したことと、自己株式の取得が10億4千9百万円、その他有価証券評価差額金が2億9千6百万円それぞれ減少したことによるものであります。
(2) キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前連結会計年度末に比べ24億4千5百万円増加し、87億3千6百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における営業活動による資金は、税金等調整前中間純利益の獲得に加えて減価償却費、未収入金が減少したことによる資金の増加と、売上債権と棚卸資産が増加したことによる資金の減少により88億8千6百万円の減少(前中間連結会計期間は58億8千7百万円の減少)となりました。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における投資活動による資金は、主に有形固定資産と投資有価証券の取得による支出により19億1千2百万円の減少(前中間連結会計期間は8億5千8百万円の減少)となりました。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当中間連結会計期間における財務活動による資金は、主に短期借入金の純増減額の増加により125億8千7百万円の増加(前中間連結会計期間は65億9千1百万円の増加)となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当中間連結会計期間の研究開発費の総額は6千2百万円であります。
なお、当中間連結会計期間において当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。