第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において当社が判断したものであります。

(1)業績の状況

当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境に改善は見られたものの、円高の進行や新興国経済の減速が企業業績の悪化を招き足踏み状態が続きました。

当業界におきましては、橋梁事業では、当事業年度は中部・東北地区を中心に発注が見込まれますが、発注は低調に推移しております。補正予算による追加発注に期待がかかりますが、最終的には前事業年度を下回る発注にとどまると予想されます。鉄構事業では、超高層ビル等大型プロジェクトは「首都圏一極集中」が継続しております。首都圏では工程ずれの案件が多く発生しておりますが、通期では前事業年度並みの発注量が見込まれます。関西圏においては、計画が進行中の案件はあるものの発注にはまだ時間を要すると思われます。

このような状況のもとで当社は、橋梁事業では一昨年度から取り組んでいる対象案件を絞った受注活動の継続に加え、技術提案力の強化と入札金額の精度向上に努めました。その結果当第2四半期において、国土交通省や高速道路会社からの受注を確保することができました。鉄構事業では、採算重視の基本方針を貫く中で、受注確定が第3四半期以降となった案件の影響もあり、受注高は伸び悩む結果となりました。当第2四半期累計期間の受注高は、橋梁事業・鉄構事業ともに前年同四半期比では減少となりましたが、橋梁事業・鉄構事業ともに第3四半期以降には受注が期待できる案件が控えており、受注の確保に向けて全社一丸となって取り組んでまいります。

損益面につきましては、橋梁事業では、前事業年度からの手持ち工事が順調に進捗し利益率の改善が進みました。鉄構事業でも不採算工事が一掃され、黒字体質への改善が進みました。これらの結果、当第2四半期累計期間の業績としては、平成24年3月期第2四半期以来5年ぶりの営業利益確保となりました。

当第2四半期累計期間の業績は、売上高7,685,530千円(前年同四半期比45.2%増)、営業利益223,962千円(前年同四半期は営業損失255,971千円)、経常利益290,913千円(前年同四半期は経常損失199,666千円)、四半期純利益212,701千円(前年同四半期は四半期純損失150,046千円)であります。

 セグメントの業績は、次のとおりであります。

① 橋梁事業

橋梁事業における当第2四半期累計期間の売上高は6,109,566千円(前年同四半期比42.1%増)、セグメント利益は213,071千円(前年同四半期はセグメント損失161,785千円)となりました。また、当第2四半期累計期間の受注高は4,653,214千円(前年同四半期比30.3%減)となり、当第2四半期会計期間末の受注残高は15,283,580千円(前年同四半期比4.9%増)となりました。

② 鉄構事業

鉄構事業における当第2四半期累計期間の売上高は1,575,964千円(前年同四半期比58.7%増)、セグメント利益は10,891千円(前年同四半期はセグメント損失94,186千円)となりました。また、当第2四半期累計期間の受注高は1,343,106千円(前年同四半期比58.6%減)となり、当第2四半期会計期間末の受注残高は2,341,202千円(前年同四半期比35.7%減)となりました。

 

当第2四半期会計期間末の総資産は、22,966,471千円で前事業年度末比142,556千円の減少となりました。その主な要因は現金預金、受取手形・完成工事未収入金の増加と未成工事支出金、投資有価証券の減少によるものであります。負債は、前事業年度末比145,595千円減少し、7,131,991千円となりました。主な要因は短期借入金の増加と未成工事受入金、繰延税金負債の減少によるものであります純資産はその他有価証券評価差額金の減少により、前事業年度末比3,038千円の増加にとどまり、15,834,480千円となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、1,867,309千円となり、前事業年度末と比較し155,242千円の増加となりました。

 当第2四半期累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動の結果使用した資金は592,983千円(前年同四半期は1,997,584千円の獲得)となりました。これは主に売上債権の増加と未成工事支出金及び未成工事受入金の減少によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動の結果獲得した資金は392,604千円(前年同四半期は34,656千円の使用)となりました。これは主に投資有価証券の売却及び償還による収入が、投資有価証券の取得による支出を上回ったからであります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動の結果獲得した資金は355,621千円(前年同四半期は1,544,240千円の使用)となりました。これは主に、短期借入金の増加と配当金の支払いによるものであります。

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期累計期間において、当社の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 なお、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

株式会社の支配に関する基本方針について

① 会社の支配に関する基本方針の内容

 当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の企業価値の源泉を理解し、当社が企業価値ひいては株主共同の利益を継続的かつ持続的に確保、向上していくことを可能とする者であるべきと考えております。

 そして、当社の企業価値及び株主共同の利益を最大化していくためには、中長期的な観点から、当社の企業価値を生み出す源泉を育て、強化していくことがもっとも重要であって、当社の財務及び事業の方針は、このような認識を基礎として決定される必要があるものと考えております。

② 当社を取り巻く経営環境と今後の取り組み

 当社の主力事業である橋梁事業を取り巻く平成27年度の環境は、新設鋼橋の発注量は平成26年度並みを確保したものの、発注者別に見ると国土交通省からの発注は大きく減少し、高速道路会社発注の大型案件が減少分を補完する構図となりました。鉄構事業では需要は堅調に推移いたしましたが、当社が得意とする超高層案件は、「首都圏一極集中」がより鮮明となり、当社の地元である関西圏での案件は極めて少ない状態が続きました。

 このような状況のもと、平成27年度は、橋梁事業における対象案件を絞った受注活動をさらに推し進め、目標とする案件の受注を着実に積み上げてまいりました。鉄構事業におきましても採算性重視の基本方針は変更せず、関西圏を中心に、利益確保が見込まれる案件のみの受注を徹底いたしました。この結果、受注高は橋梁事業、鉄構事業ともに平成26年度を上回る成果を上げることができました。

 今後の経営環境は、橋梁事業では新設鋼橋の発注量は平成27年度並みにとどまると予想されます。高速道路会社から大規模案件の発注や予告はあるものの、熊本地震による被害の復旧が優先され国土交通省案件の発注が遅れると見られます。地域的には中部地区の発注が多いものの、遅れている東北復興案件の発注には不透明感が残ります。保全・中大規模改築工事につきましては、発注が年々増加しており、当社も将来の新しい事業の柱とすべく体制の構築を急いでおります。鉄構事業では、地元である関西圏の案件や大型のヤードを保有するという当社の特徴を活かせる案件の受注活動を基本としますが、採算の見込める首都圏の案件には積極的に対応し、受注量を拡大することで事業の安定化を目指してまいります。一方で、橋梁事業・鉄構事業で永年培われた制震関連製品は順調に育っており、今後は独自技術によるさらなる改善と新たなニーズに適合する新製品の開発に取り組んでまいります。

 平成28年度も、当社にとって橋梁事業・鉄構事業ともに課題の多い事業環境が継続しますが、年度方針である「事業環境に対応した受注と利益目標の達成」「社会に信頼される品質と安全の確保」「組織間の活性化を目指した人材育成」「保全事業の具体化と独自技術の推進」を軸として、「経営資源及び共有する情報の最大活用」に向けて全社一丸となり業績の拡大に取り組んでまいります。

③ 会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針が支配されることを防止するための取り組み

 当社は、会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取り組みとして、平成28年6月28日開催の第87期定時株主総会において、有効期間を平成29年6月に開催される当社定時株主総会の終結の時までとする平時における「当社株式の大規模買付行為への対応方針(買収防衛策)」(以下「本プラン」といいます。)を承認いただき導入しております。

④ 本プランが基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社役員の地位の維持を目的とするものでないことについて

 本プランは、基本方針の考え方並びに平成17年5月27日に法務省及び経済産業省から公表された「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」、平成20年6月30日付の企業価値研究会報告書「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」及び東京証券取引所の適時開示規則に沿って設計され、これにより、当社株主及び投資家の皆様は適切な投資判断を行うことができますので、本プランが当社の企業価値・株主共同の利益を損なうものではなく、むしろその利益に資するものであると考えます。

 また、本プランは、不適切な大規模買付行為に対して、当社取締役会が対抗措置を発動する場合を事前かつ詳細に開示しており、当社取締役会による対抗措置の発動は本プランの規定に従って行われます。さらに、大規模買付行為に関して当社取締役会が評価、検討、代替案の提示、大規模買付者との交渉または対抗措置の発動を行う際には、外部の専門家等からの助言を得るとともに、当社経営陣から独立した外部の有識者と社外監査役から構成される独立委員会の意見を最大限尊重するものとし、独立委員会は、当社取締役の利益をはかることを目的とした助言・勧告を行ってはならないこととしております。このように本プランには、当社取締役会による適正な運用を担保するための手続きも盛り込まれています。

 以上から、本プランが当社役員の地位の維持を目的とするものではないことは明らかであると考えております。

 

(4)研究開発活動

 当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、24,915千円であります。
 なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。