第2 【事業の状況】

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は政府主導の経済政策等を背景として、企業収益や雇用環境の改善などが見られ、緩やかな景気回復の動きが持続しました。しかしながら、中国をはじめとする新興国経済の減速や原油価格の下落による影響が懸念され、先行きについては不透明な状況が継続しました。

このような状況の下、当社グループは2015年度の経営スローガンを前年度に引き続き「昨日と違う今日を創るため 常識の壁を破り 感性で行動します」とし、時代や環境の変化に応じた大胆な発想力と行動力を追求し、真の実力を持った企業グループとなるべく活動してまいりました。また、2015年4月に各部門の役割・使命の明確化を更に進めるべく、組織変更を行い、顧客の要求する新商品開発の実現とそのスピードアップを図るため、社長直轄部門である社長室に商品戦略企画担当を配置すると共に商品企画部の新設などを実施し、新商品の開発・販売に注力してまいりました。

その結果、売上高は前年同期比6.1%増の59億1千万円(前年同期55億7千2百万円)となり、利益面では、当初予想値を上回りましたものの、将来を見据えた人材採用による人件費増と新商品開発に関する金型をはじめとした投資費用に加え、より厳正な棚卸資産の評価による費用発生もあって、営業利益で同11.2%減の5億1千4百万円(同5億7千9百万円)、経常利益で同12.0%減の4億4千9百万円(同5億1千1百万円)となり、親会社株主に帰属する当期純利益で同10.1%減の2億7千5百万円(同3億6百万円)となりました。

 

 セグメントの業績を示すと、次のとおりであります。

①金属製品事業

国内売上は前年同期に比べ増加し、ハンドツール部門では、前期において拡販施策により伸長した電設工具がその一巡により減少しましたものの、レンチ・万力類の増加や新商品の投入、新企画の工具セットが好評を得たことにより増加しました。ファスニング部門では、前期に住宅関連向けに伸長した締結工具の減少はありましたが、エアーリベッター・コードレスリベッターが堅調に推移したことに加え、エアーナッターにおける新商品投入効果や工業用ファスナーが回復を見せたことにより増加しました。切削工具部門については価格競争の厳しさが増していますが、拡販努力や新商品投入により若干の増加となりました。海外売上についても前年同期に比べ増加しており、東南アジアや欧州向けのファスニングツールの減少はありましたが、ハンドツール部門では韓国向けのレンチ類・圧着工具や台湾向けのプライヤ類、ファスニング部門では米州向けのファスニングツールにおける拡販施策が奏功しました。その結果、金属製品事業の合計売上高は前年同期比6.3%増の56億8千6百万円(前年同期53億4千9百万円)となりました。利益面では、人件費増や新商品開発投資に加え、棚卸資産の評価による費用発生もあって、営業利益が同15.0%減の4億1千1百万円(同4億8千4百万円)となりました。

 

②レジャーその他事業

ゴルフ練習場におけるお客様一人当たり売上高の低下傾向は継続しておりますものの、入場者数については暖冬影響に加え、集客施策の効果もあって増加し、売上高は前年同期比0.8%増の2億2千4百万円(前年同期2億2千2百万円)となり、営業利益は同8.1%増の1億2百万円(同9千4百万円)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は前連結会計年度末に比べ1億8千3百万円増加し、当連結会計年度末には13億7千万円となりました。

当連結会計年度におけるキャッシュ・フローの区分別の概要は次のとおりです。

<営業活動によるキャッシュ・フロー>

法人税等の支払、仕入債務の減少はありましたが、税金等調整前当期純利益や減価償却費の計上などにより、資金が6億5千2百万円増加(前年同期1億7千9百万円増加)しました。

<投資活動によるキャッシュ・フロー>

有形固定資産の取得を主因に、資金が1億1千4百万円減少(前年同期5千8百万円減少)しました。

<財務活動によるキャッシュ・フロー>

借入金やリース債務の返済及び配当金の支払により、資金が3億5千2百万円減少(前年同期1億2千5百万円減少)しました。

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

 

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

金属製品事業

4,058,515

△4.3

 

(注) 1 算出金額は販売価格によっており、消費税等は含まれておりません。

2 上記金額には協力工場等からの外注製品を含んでおります。

3 レジャーその他事業における生産はありません。

 

(2) 受注実績

当社グループは受注見込みによる生産方式をとっております。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりです。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

金属製品事業

5,686,411

6.3

レジャーその他事業

224,464

0.8

合計

5,910,875

6.1

 

(注) 1 主要な相手先別販売実績及び総販売実績に対する割合は次のとおりです。

 

前連結会計年度

当連結会計年度

相手先

販売高(千円)

割合(%)

相手先

販売高(千円)

割合(%)

㈱山善

922,978

16.6

㈱山善

1,043,380

17.7

トラスコ中山㈱

698,540

12.5

トラスコ中山㈱

739,040

12.5

 

2 上記金額には消費税等は含まれておりません。

 

3 【対処すべき課題】

(1) 顧客満足の獲得による適正利益の確保

当社グループは経営スローガンとして「昨日と違う今日を創るため 常識の壁を破り 感性で行動します」を掲げており、社員一人ひとりの感性豊かな、大胆な発想力と行動力により、顧客満足を獲得し、適正利益の確保を目指してまいります。

 

(2) 財務体質の改善

財務体質の改善のため、利益の確保と経営資源の運用管理を進めてまいり、有利子負債の削減、キャッシュ・フローの強化、総資産及び借入金の適正化を図ってまいります。

 

(3) 人財の開発(人的資源の活用と育成)

「企業体質の強化」の一環である人財育成の強化を目的として目標に向かって挑戦を続ける組織風土を創造すべく、能力主義及び成果主義に基づく人事制度並びに教育訓練システムを更に充実させ、人的資源の活性化を図ってまいります。

 

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの経営成績、株価及び財務状況等に影響を及ぼす可能性のあるリスクには以下のようなものがあります。

なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであり、事業等のリスクはこれらに限られるものではありません。

(1) 金利変動リスク

当連結会計年度末時点の有利子負債額は26億6千5百万円(ネット有利子負債9億6千8百万円)であり、景気回復局面において金利が上昇した場合、支払利息が増加する場合があります。

(2) 貸倒リスク

当社グループ取引先の信用不安により予期せぬ貸倒リスクが顕在化し、貸倒損失や貸倒引当金の計上が必要となる可能性があります。

(3) システムトラブル

当社グループの事業はコンピュータネットワークシステムに依拠しており、自然災害や事故の発生、またはコンピュータウィルス対策を実施してはおりますが、その侵入等により機能を停止した場合、販売・物流に大きな支障をきたす可能性があります。

(4) 種々の訴訟リスク

当社グループの事業活動の過程で品質保証等には注力してはおりますが、製造物責任・環境影響等の事柄に対し訴訟を提起される可能性があります。なお、不測の事態に備え製造物責任賠償につきましては、保険に加入しております。

 (5) 売上高の変動リスク

当社グループは国内外の景気等の影響により、売上高が増減し、営業損益、経常損益又は親会社株主に帰属する当期純損益を変動させる可能性を有しております。

 

5 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

6 【研究開発活動】

当社グループは、金属製品事業において、ハンドツール、ファスニングツール、工業用ファスナー、切削工具、電設工具等の新製品の研究開発に取り組んでおります。当連結会計年度におきましては、生産を開始して2016年で55周年を迎える圧着工具から軽量・コンパクトでありながら絶縁被覆付閉端接続子と裸端子の2種類に対応する1丁2役で使い勝手が便利な「AK-M1」や当社従来品より約20%軽量化し、かしめ速度、パワーを約40%向上させ、M12ナットにも対応した当社の次世代エアーナッター「N1A2」、超小型のリベットフィーダー「ARF-800P」を発売しました。

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費の総額は1億3千万円です。

なお、レジャーその他事業においては研究開発活動を実施しておりません。

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 財政状態の分析

(流動資産)

流動資産は棚卸資産の減少がありましたが、現金及び預金の増加により、前期末比1億2千2百万円増の44億5千2百万円となりました。

 

(固定資産)

固定資産では有形固定資産の減価償却や投資有価証券の時価評価による減少などにより、同9千8百万円減の26億1千4百万円となりました。

 

(流動負債)

流動負債では未払法人税等の増加はありましたが、買掛金や短期借入金の減少により、前期末比7千6百万円減の24億6千6百万円となりました。

 

(固定負債)

固定負債では長期借入金の減少を主因に、同1億3千3百万円減の12億2千8百万円となり、負債合計では同2億1千万円減の36億9千4百万円となりました。

 

(純資産)

親会社株主に帰属する当期純利益の計上による利益剰余金の増加を主因に前期末に比し2億3千4百万円増加し、33億7千2百万円となりました。

 

(2) 経営成績の分析

「1 業績等の概要 (1)業績」をご参照ください。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

「1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」をご参照ください。