当中間連結会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、雇用・所得環境改善や各種政策の効果もあり、緩やかな景気回復の動きがみられるものの、一方で人件費、物流コストの増加などに伴う物価上昇が懸念されるなど、先行きは不透
明な状況が続いております。
当社グループの主力品種である18L缶は、化学・塗料・油糧が好調に推移し、当中間連結会計期間の売上高は前年対比で15.0%増加しております。また、美術缶につきましては、新規生産設備の稼働遅れがあり、当中間連結会計期間の売上高は前年対比で27.4%減少しております。
このような中、当社グループの当中間連結会計期間の売上高は、5,968百万円(前年同期比0.4%減)、営業損失は111百万円(前年同中間期は営業利益194百万円)、経常損失は71百万円(前年同中間期は経常利益227百万円)、親会社株主に帰属する中間純損失は64百万円(前年同中間期は親会社株主に帰属する中間純利益145百万円)となりました。
セグメントごとの業績は、次のとおりであります。
①金属缶製造販売事業
製品別売上高 (単位:百万円、%)
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前年同期 |
当中間連結会計期間 |
前年同期比 |
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金額 |
構成比 |
金額 |
構成比 |
金額 |
増減率 |
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18L缶 |
3,807 |
64.4 |
4,379 |
74.4 |
572 |
15.0 |
|
美術缶 |
1,715 |
29.0 |
1,246 |
21.2 |
△469 |
△27.4 |
|
その他 |
392 |
6.6 |
261 |
4.4 |
△131 |
△33.5 |
|
計 |
5,915 |
100.0 |
5,887 |
100.0 |
△27 |
△0.5 |
金属缶製造販売事業の売上高は5,887百万円(前年同期比0.5%減)、営業損失は150百万円(前年同中間期は営業利益153百万円)となりました。
②不動産賃貸事業
不動産賃貸事業の売上高は81百万円(前年同期比2.3%増)、営業利益は38百万円(前年同期比5.3%減)となりました。
(資産)
当中間連結会計期間末における流動資産は7,036百万円となり、前連結会計年度末に比べ628百万円減少いたしました。これは主に現金及び預金が773百万円増加し、受取手形及び売掛金が378百万円、電子記録債権が833百万円、原材料及び貯蔵品が175百万円減少したことによるものであります。固定資産は7,436百万円となり、前連結会計年度末に比べ102百万円減少いたしました。これは主に投資その他の資産が27百万円増加し、有形固定資産が85百万円、無形固定資産が44百万円減少したことによるものであります。
この結果、総資産は14,473百万円となり、前連結会計年度末に比べ731百万円減少いたしました。
(負債)
当中間連結会計期間末における流動負債は5,204百万円となり、前連結会計年度末に比べ763百万円減少いたしました。これは主に電子記録債務が194百万円増加し、支払手形及び買掛金が814百万円、賞与引当金が69百万円、その他(主に未払金)が53百万円減少したことによるものであります。固定負債は3,306百万円となり、前連結会計年度末に比べ223百万円増加いたしました。これは主に長期借入金が216百万円、退職給付に係る負債が19百万円増加したことによるものであります。
この結果、負債合計は8,511百万円となり、前連結会計年度末に比べ539百万円減少いたしました。
(純資産)
当中間連結会計期間末における純資産合計は5,961百万円となり、前連結会計年度末に比べ191百万円減少いたしました。これは主にその他有価証券評価差額金が23百万円増加し、親会社株主に帰属する中間純損失64百万円及び剰余金の配当94百万円によるものであります。
この結果、自己資本比率は34.7%(前連結会計年度末は34.2%)となりました。
(2)キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、前年同期末に比べ417百万円増加し、当中間連結会計期間末には、1,410百万円となりました。
当中間連結会計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動の結果得られた資金は814百万円(前年同期比359.2%増)となりました。これは主に税金等調整前中間純損失△67百万円、減価償却費216百万円、売上債権の減少1,211百万円、棚卸資産の減少224百万円、仕入債務の減少△620百万円等によるものであります。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動の結果使用した資金は162百万円(前年同期比15.0%増)となりました。これは主に有形固定資産の取得による支出△157百万円、無形固定資産の取得による支出△1百万円、投資有価証券の取得による支出△3百万円等によるものであります。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動の結果得られた資金は120百万円(前年同期比59.4%減)となりました。これは主に長期借入金の増加282百万円、配当金の支払額△114百万円等によるものであります。
(3)経営方針・経営戦略等
当中間連結会計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当中間連結会計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。
(5)研究開発活動
当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析
①キャッシュ・フローの状況
当中間連結会計期間末の現金及び現金同等物は1,410百万円となり前連結会計年度末に比べ773百万円増加いたしました。これは営業活動の結果得られた資金814百万円、投資活動の結果使用した資金162百万円、財務活動の結果得られた資金120百万円によるものであります。
その結果有利子負債残高は、3,509百万円となりました。
上記の他、各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因については、「(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。
②財務政策
当社グループは、運転資金及び設備資金等につきましては、内部資金または借入により資金調達することとしております。このうち、借入につきましては、運転資金については短期借入金で、設備投資等の長期資金は長期借入金で調達することを基本としております。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。