また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
(1) 経営成績の分析
当第3四半期連結累計期間(平成29年4月~平成29年12月)におけるわが国経済は、企業業績や雇用環境の改善を背景に緩やかな回復基調が続く一方、欧米諸国の政策動向や東アジアの地政学的リスクによる世界経済への影響が懸念されるなど、景気の先行きは依然として不透明な状況で推移いたしました。
当社グループの関連する建築業界におきましては、民間住宅投資が弱含みの傾向にありますが、政府建設投資や設備投資が底堅い動きを示しているほか、東京オリンピック・パラリンピックを見込んだ投資を含め、建築需要は概ね堅調な推移を辿っております。しかし、高騰を続ける原材料価格をはじめ、建設労働者不足による着工・進捗の遅れ、ドライバー不足による運賃コストの上昇など、経営を圧迫する要因が顕在化してきており、楽観視のできない状況が続いております。
こうした状況の中で当社グループは、現在推進中の中期3ヵ年経営計画の達成を図るべく、基本経営戦略に沿って収益性の改革に全力で取り組んでまいりました。具体的には、営業、開発、生産が三位一体となり、重点施策である成長戦略商品の拡販や設計指定活動の強化及び特約店の拡充に注力するとともに、マーケティング活動に基づく新製品開発の強化、並びに生産効率の最適化によるコスト低減と内製化の推進に努めてまいりました。
しかしながら、激しい企業間競争を背景に原材料価格の高騰に伴う売値転嫁の対応に一部遅れが生じていることや、建設労働者不足による工期の遅延、さらには運賃等諸経費の上昇といった問題が露呈されるなど、当社グループを取り巻く経営環境は厳しい状況にありました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は、18,045百万円(前年同期比2.0%増)となりました。また、利益面においては、営業利益50百万円(前年同期比73.6%減)、経常利益162百万円(前年同期比41.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益は53百万円(前年同期比78.1%減)となりました。
セグメントの業績は、次のとおりであります。
① 三洋工業
主力製品群である軽量壁天井下地につきましては、鈍化傾向にある新設住宅着工戸数の動きとは対照的に戸建住宅用製品が伸長したほか、ビルや商業施設用の一般製品においても、受注量が堅調に推移したことなどから、軽量壁天井下地全体の売上高は増加となりました。
床システムにつきましては、市場ニーズに適合した環境配慮型のデッキフロアが好調に推移しましたが、学校体育館などスポーツ施設用の鋼製床下地材製品やマンションなど集合住宅用の遮音二重床製品が低調であったことなどから、床システム全体の売上高は減少となりました。
また、アルミ建材につきましては、主力製品であるアルミ笠木やエキスパンション・ジョイントカバーが堅調であったことに加え、その他のアルミ関連製品についても、当社の強みであるきめ細やかな対応が奏功し受注に結びつくなど、アルミ建材全体の売上高は増加となりました。
この結果、売上高は14,980百万円(前年同期比1.9%増)、セグメント損失4百万円(前年同期セグメント利益157百万円)となりました。
② システム子会社
当社の子会社であるシステム会社(株式会社三洋工業九州システムほか)におきましては、床関連商品を中心に積極的な設計指定活動を展開し受注獲得に努めてまいりましたが、厳しい市況環境に加え、建設労働者不足による工期の遅延等も相まって、受注量が落ち込んだことなどから、システム会社全体の売上高は3,402百万円(前年同期比1.9%増)、セグメント損失は70百万円(前年同期セグメント損失81百万円)となりました。
③ その他
その他につきましては、売上高560百万円(前年同期比7.3%減)、セグメント利益3百万円(前年同期比72.3%減)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第3四半期連結会計期間末の資産合計は、受取手形及び売掛金が減少したものの、商品及び製品が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ200百万円増加し、23,768百万円となりました。
負債につきましては、主に未成工事に対する前受金が増加したことにより、前連結会計年度末に比べ254百万円増加し、9,982百万円となりました。
純資産は、当第3四半期連結累計期間が親会社株主に帰属する四半期純利益となったものの、配当金の支出があったことにより、前連結会計年度末に比べ53百万円減少し、13,786百万円となりました。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は164百万円であります。