第2 【事業の状況】

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

(1)会社の経営の基本方針

当社は、電力、通信、信号、放送、鉄道関連の架線金物を主として製造販売しております。昭和25年設立以来、経済的かつ信頼度の高い製品を供給し、電力、通信をはじめとした幅広いインフラ構築の一翼を担い、社会に貢献することを経営の基本理念としております。

当社グループは、この基本理念に基づき人材育成を図り、顧客のニーズに合致した製品を開発する為の技術を培い、生産設備を充実し、全国を網羅する供給、販売サービス体制を確立して、顧客からの信頼を得てまいりました。

現在わが国は、東日本大震災からの復興、経済の活性化に向けた取り組みが進められておりますが、当社の基本理念に基づき、私達の生活の礎となる電力、通信、交通など幅広いインフラ構築に貢献すべく、更なる開発及び生産技術を磨き、より信頼性の高い製品の提供に全力で取り組んでまいります。

 

(2)目標とする経営指標

当社グループは、株主への安定配当、継続的な収益の確保及び資本の効率的運用を図ることを重要な経営指標と位置付けております。

 

(3)中長期的な会社の経営戦略

当社は、架線金物を主として製造販売し、電力、通信をはじめとした幅広いインフラ構築の一翼を担い、2020年に設立70周年を迎えます。同じ2020年に、架線金物業界が係わる電気事業分野におきましては送配電部門の法的分離をもって一連の電力システム改革が区切りを迎えます。また、通信分野においても2020年の東京オリンピック・パラリンピック開催を見据え、第5世代移動通信システム(5G)整備が急がれております。このように、長い架線金物業界の歴史においても類例のない状況を迎え、経営環境は大きく様変わりしました。

当社グループはこうした認識のもと、これまで新製品の開発・販売、グループ会社同士のシナジーによる新ビジネスの展開、新規マーケットの開拓といった積極的な営業活動を展開するとともに、生産部門に限らず管理部門を含めて事業活動のプロセスを見直し、業務改善・プロセス改革活動を推進してまいりました。

2020年の先を見据えて、グループの強みであるジョイントパーツの開発・設計・生産の更なる深堀りとともに、大口需要家であります電力会社、通信事業者をはじめとした顧客の進む方向にともにベクトルを合わせ、課題や問題点に対する解決策としてサービスや製品を提案していくソリューション営業を積極的に展開していくこととします。そして、これまで以上に幅広い分野でインフラ構築の一翼を担いさらなる成長を目指し、社会的責任を果たしてまいります。

このため、足元では次のことを実行してまいります。

① 中長期的に人材育成の強化に取り組みます。知識・技能の向上及び道徳・モラルを含めた法令順守が身につく教育・研修を継続し、何をなすべきかを的確に判断できる人材の育成を図ります。

② 信頼される製品を提供します。社内及び協力会社における品質上の問題発生を未然に防ぐ予防措置、万一発生した不良品の流出を防ぐ品質チェック体制に重点をおいた品質管理を徹底します。

③ 製品を安定的に供給します。資源の価格変動を中長期的に捉え、製品の基となる材料・部品のスムーズな仕入体制の確立を図ります。

④ グループの製品供給体制を強化します。海陽イワブチの生産設備の改善や生産品の多様化を進めると共に品質の向上を進め、戦略子会社としてコスト競争力の向上を図ります。また、北栄鉄工㈱を北海道のみならず北日本における製造販売拠点、協和興業㈱を関西地区のみならず西日本における製造販売拠点とそれぞれ位置づけ、販売会社であるIWM㈱は中部地区における多様な製商品の販売拠点とし、当社グループ全体の製品製造・供給の最適化を図ります。

⑤ 業務の改善を継続して進めます。販売・生産・管理の各部門で不断の業務見直しにより、「ムダ」な業務を廃止し、業務の効率化を行い、経営コストの低減に努めます。

 

 

(4)会社の対処すべき課題

当社グループの対処すべき課題は、以下の事項になります。

①  人材育成

顧客とのゆるぎない信頼関係を構築し、顧客満足度を向上させるべく積極的な社員教育を実施してまいります。また、製造業として技術の継承を確実に実施すると共に新たな技術への挑戦にも全力で取り組んでまいります。

 

②  競争力強化並びに迅速な対応の徹底

当社グループにおける販売、生産、管理というそれぞれの側面において、競争力強化のために更なるコストの低減に努めます。また、時代の変化を敏感にキャッチし迅速且つ的確な対応を徹底することで、企業としての総合力の強化を図ってまいります。

 

③  真摯に取組む姿勢

当社グループを取り巻くすべてのことに真摯に向き合い、品質向上や顧客満足度向上を更に目指し、幅広いインフラ構築の一端を担う企業として社会貢献に繋げるべく取り組んでまいります。また、企業として社会的責任を果たすべく、コンプライアンス体制を根幹に据えた企業経営を進めてまいります。

 

2 【事業等のリスク】

当社グループにおいて、事業を遂行する上で考えられるリスクに対して被害を最小限に抑えるための対策を検討、実施しておりますが、特に重大な影響を及ぼす可能性のあるリスクについて、次の10項目に分類しております。

なお、本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は有価証券報告書提出日(令和元年6月26日)現在において当社グループが判断したものであります。

 

① 製品市場

市場を大別すると、配電線路関連、情報通信・電話関連、ブロードバンド・防災無線関連、交通信号・標識・学校体育施設関連になります。主要な配電線路関連では、送配電分離後の資機材の仕様・調達・流通など、不透明な状況にあり、また、情報通信・電話関連では、第5世代移動通信システム(5G)需要をどの程度取り込めるかがポイントになります。ブロードバンド・防災無線関連では、物件ごとに価格競争が激しさを増し、交通信号・標識・学校体育施設関連では、信号灯器のLED化が一巡した後、新たにメーカーに対する発注形態が変わりました。

中期目標を掲げ、各需要に対し積極的な事業活動を展開しておりますが、各市場の制度変更、景気変動、ニーズの変化に的確に対応できない場合、中長期的な業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

② 仕入れ

各種市況をモニタリングするとともに、仕入・外注先とは良好な関係を保ち円滑なサプライチェーンを築いておりますが、鋼材を主とした原材料や副資材など生産に必要な資源や外注加工品が、想定外に高騰し製造コストの上昇を招いた場合、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。また、十分な対応策を講じているものの、様々な要因で生産に必要な資源の調達や協力会社とのサプライチェーンが阻害された場合、製品の供給が滞る可能性があり、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

③ 品質

ISOマネジメントシステムをツールとした品質管理体制を協力会社を含めグループ全体に整備しておりますが、設計・製造上の過誤、施工不良などにより製品およびサービスに欠陥があることが判明し、法令の規定または当社(グループ)の判断で、無償修理・交換・返金・回収などの措置を行うこととなった場合、多額の費用の発生とメーカーとしての信頼を失墜する可能性があり、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

 

④ 環境

ISOマネジメントシステムをツールとした環境保全体制を整備しておりますが、突発的な事故、人為的ミスによる有害物質の漏洩など環境汚染を引き起こし、一時的に操業を停止せざるを得ない場合、製品の供給が滞る可能性があり、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

⑤ 金融市場

保有する資産(有形固定資産、投資有価証券)および確定給付企業年金資産の価格が著しく下落し、多額の減損損失または補填の必要性が発生する場合、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

⑥ 災害

地震をはじめとする自然災害に対して事業拠点、製造拠点ごとに災害対策を講じておりますが、想定を超える規模の災害が発生し、ライフラインの停止、設備の損壊などにより生産販売活動に支障をきたす場合、また、感染症の蔓延などにより同様の事態となる場合、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

⑦ 情報システム

顧客などの個人情報や機密保持契約に基づく機密情報の管理については、ハード・ソフト両面からセキュリティー対策を実施しておりますが、新種のコンピュータウイルスや想定を超えるサイバー攻撃などにより保有する情報が漏洩する場合、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

⑧ コミュニケーション

安全で働きやすい職場環境の確保と人材育成の強化に取り組んでおりますが、報告・連絡・相談・気配りといったコミュニケーションの不足や、社員のモチベーション低下といった人的要因により他のリスクを誘発する場合、顧客の信頼、社会的信用、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。また、雇用情勢の変動等により必要な人材が確保できない場合、中長期的には業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

⑨ 法令・規則違反

様々な法的要求事項に対し真摯に対応することを基本とし、コンプライアンス体制および内部統制制度を構築し、社員教育においても重要項目としてコンプライアンスの徹底をグループで取り組んでおりますが、事業活動を行う上で様々な法規制の適用を受けており、グループのみならず委託先・協力会社を含めて重大な法令違反が起きる場合、顧客の信頼、社会的信用、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。また、内部監査ほか種々の仕組みを用いて法規制の新設・改定に対するモニタリングを行っておりますが、制改定により事業活動が制限され、あるいは対応のための支出が必要になる場合、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります

 

⑩ 子会社

グループ共通の企業行動指針を定めるとともに、内部統制制度に子会社を組み入れ、情報共有、指導、連携等を徹底しておりますが、子会社においてここに示す各種リスクが顕在化する場合、顧客の信頼、社会的信用、業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。また、当社を中心に子会社各社はグループの製品供給体制を最適化すべく製造販売活動を行っておりますが、グループの全体最適を考え、事業の見直し、再編等を行う場合、一時的に業績および財政状態に重大な影響を与えるリスクとなります。

 

 

3 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

当連結会計年度における当社グループ(当社、連結子会社及び持分法適用会社)の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要並びに経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は次のとおりであります。

 

(1)経営成績

当連結会計年度におけるわが国の経済は、政府による積極的な経済政策などを背景に、雇用情勢や企業収益など緩やかな回復基調が続いている一方、米国の保護主義的な政策や中国経済の減速など海外の不安定な政治動向により、依然先行きは不透明な状況にあります。

当社グループの大口需要家であります電力会社においては、燃料費増加の影響に加え、送配電部門の法的分離、新電力との競争に向けた経営合理化の推進により、設備投資の抑制や更なるコスト削減要請が続いています。NTTにおいても、当社グループに関連した設備投資が抑制傾向となっており、厳しい受注環境となりました。

このような状況のなか、当社グループは、経営環境の変化に応じた投資や組織体制の見直しに加え、新規マーケットの開拓をはじめ、新製品の開発・販売、グループ会社とのシナジーによる新ビジネスの展開を進めてまいりました。また、グループ全体で新たな発想による事業活動のプロセス改革・業務改善活動をスタートさせ、コスト削減、品質管理の徹底はもとより、時代の変化に即応できる企業体質作りに取り組んでまいりました。

以上の結果、当連結会計年度の売上高は9,863百万円と前連結会計年度に比べ110百万円、1.1%の減収となりました。営業利益は180百万円と前連結会計年度に比べ108百万円、37.6%の減益、経常利益は282百万円と前連結会計年度に比べ96百万円、25.5%の減益、親会社株主に帰属する当期純利益は146百万円と前連結会計年度に比べ148百万円、50.3%の減益となりました。

 

セグメントに代わる需要分野別の経営成績は、次のとおりであります。

①  交通信号・標識・学校体育施設関連

交通信号関連は、新製品の投入や年度当初から工事の立ち上がりが早く、好調となりました。標識関連についても東京五輪に向けた道路標識の整備工事が実施されており、堅調に推移しました。また、学校体育施設関連も、新商品の投入などにより全国的に堅調に推移しました。その結果、売上高は1,215百万円と前連結会計年度に比べ48百万円、4.2%の増収となりました。

 

②  ブロードバンド・防災無線関連

ブロードバンド関連は、4K・8K放送に向けた工事が各地で実施され、好調となりました。また、防災無線関連も、デジタル化への更新工事が実施されたことや、新製品の導入もあり、好調に推移しました。その結果、売上高は1,178百万円と前連結会計年度に比べ258百万円、28.0%の増収となりました。

 

③  情報通信・電話関連

情報通信・電話関連は、移動体アンテナ設置工事が全国的に好調に推移しましたが、伝送路敷設工事や支持物建替え工事など当社グループに関連した設備投資が抑制され、低調となりました。その結果、売上高は2,138百万円と前連結会計年度に比べ95百万円、4.3%の減収となりました。

 

④  配電線路関連

配電線路関連は、新製品の投入をはじめ積極的な営業活動を実施してまいりました。しかしながら、電力会社では経営基盤強化に向けた調達の見直しなどがあり、厳しい受注環境となりました。その結果、売上高は3,452百万円と前連結会計年度に比べ207百万円、5.7%の減収となりました。

 

⑤  その他

一般民需、公共工事関連は、政府の積極的な経済政策による民間設備投資や、街路灯LED化工事、セキュリティ関連工事などにより、堅調に推移しました。しかしながら、鉄道関連においては、昨年度好調に推移しました安全対策に伴う付帯工事が一段落したことから、低調に推移しました。その結果、売上高は1,876百万円と前連結会計年度に比べ114百万円、5.7%の減収となりました。

 

 

生産、仕入、受注及び販売の実績は、次のとおりであります。

①  生産実績

当連結会計年度における生産実績を需要分野別に示すと、次のとおりであります。

 

需要分野別の名称

金額(千円)

前年同期比(%)

交通信号・標識・学校体育施設関連

761,041

106.5

ブロードバンド・防災無線関連

404,562

120.7

情報通信・電話関連

799,380

99.7

配電線路関連

1,320,754

95.2

その他

1,013,890

98.6

合計

4,299,629

100.7

 

 

(注) 1.金額は、標準原価で表示しております。

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

②  製商品仕入実績

当連結会計年度における製商品仕入実績を需要分野別に示すと、次のとおりであります。

 

需要分野別の名称

金額(千円)

前年同期比(%)

交通信号・標識・学校体育施設関連

240,207

103.4

ブロードバンド・防災無線関連

349,423

130.2

情報通信・電話関連

713,917

99.0

配電線路関連

1,006,848

88.6

その他

421,700

89.0

合計

2,732,097

96.4

 

 

(注) 1.金額は、仕入価格に仕入付随費用を含めて表示しております。

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

③  受注実績

当連結会計年度における受注実績を需要分野別に示すと、次のとおりであります。

 

需要分野別の名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

交通信号・標識・学校体育施設関連

1,215,545

103.9

7,157

94.1

ブロードバンド・防災無線関連

1,182,150

127.7

14,638

128.2

情報通信・電話関連

2,153,040

96.1

44,341

148.4

配電線路関連

3,455,244

94.2

36,242

107.0

その他

1,903,082

95.2

48,739

217.7

合計

9,909,063

99.1

151,120

143.7

 

 

(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

④  販売実績

当連結会計年度における販売実績を需要分野別に示すと、次のとおりであります。

 

需要分野別の名称

金額(千円)

前年同期比(%)

交通信号・標識・学校体育施設関連

1,215,992

104.2

ブロードバンド・防災無線関連

1,178,929

128.0

情報通信・電話関連

2,138,581

95.7

配電線路関連

3,452,860

 94.3

その他

1,876,731

94.3

合計

9,863,095

98.9

 

 

(注) 1.金額は、販売価格で表示しております。

2.上記金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

(2)財政状態

当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末に比べ193百万円減少し、19,291百万円となりました。当連結会計年度における資産、負債及び純資産の状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

流動資産は、前連結会計年度末に比べ208百万円増加し、11,579百万円となりました。これは、主に現金及び預金が403百万円増加したことと、受取手形及び売掛金が137百万円、商品及び製品が111百万円減少したことによるものです。

固定資産は、前連結会計年度末に比べ402百万円減少し、7,712百万円となりました。これは、主に有形固定資産が320百万円及び投資その他の資産が68百万円減少したことによるものです。

負債は、前連結会計年度末に比べ9百万円減少し、3,687百万円となりました。これは、主に支払手形及び買掛金が132百万円増加したことと、未払法人税等が55百万円及び長期借入金が108百万円減少したことによるものです。

純資産は、前連結会計年度末に比べ183百万円減少し、15,604百万円となりました。これは、主に利益剰余金が68百万円及びその他有価証券評価差額金が93百万円減少したことによるものです。

この結果、自己資本比率は前連結会計年度末の80.55%から80.43%、期末発行済株式総数に基づく1株当たり純資産額は前連結会計年度末の14,696円63銭から14,525円52銭となりました。

 

(3)キャッシュ・フロー

当連結会計年度における連結ベースの現金及び現金同等物(以下「資金」)は、下記のとおり、営業活動により資金が増加したことから、資金残高は前連結会計年度末より380百万円増加(前連結会計年度は657百万円の減少)し、当連結会計年度末には4,190百万円となりました。

当連結会計年度における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は、次のとおりであります。

営業活動によるキャッシュ・フローは、883百万円のプラス(前連結会計年度は347百万円のプラス)となりました。これは、主に税金等調整前当期純利益の計上250百万円、減価償却費の計上390百万円及び仕入債務の増加150百万円による資金の増加と、法人税等の支払い163百万円による資金の減少によるものです。

投資活動によるキャッシュ・フローは、148百万円のマイナス(前連結会計年度は561百万円のマイナス)となりました。これは、主に有形固定資産の取得142百万円による資金の減少によるものです。

財務活動によるキャッシュ・フローは、350百万円のマイナス(前連結会計年度は451百万円のマイナス)となりました。これは、主に長期借入金の返済148百万円及び配当金の支払い214百万円による資金の減少によるものです。

 

(4)資本の財源及び資金の流動性

当社グループの運転資金需要のうち主なものは、売上原価、販売費及び一般管理費等の営業費用であります。投資を目的とした資金需要は設備投資等によるものであります。

当社グループは、事業運営上必要な資金の源泉を安定的に確保することを基本方針としております。

短期運転資金は自己資金を基本としており、設備投資資金の調達につきましては、必要に応じ主に金融機関からの長期借入としております。

なお、当連結会計年度末における借入金及びリース債務の残高は681百万円となっております。また、当連結会計年度末における現金及び現金同等物の残高は4,190百万円となっております。

 

 

4 【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。

 

5 【研究開発活動】

当社グループは電力、情報通信、交通信号等の架線金物専門メーカーとして、需要家ニーズに応えるべく、品質と信頼性を重視し、コストダウンと施工作業の高効率化を目指した研究と製品開発を推進しております。

研究開発には、当連結会計年度末時点で当社製品開発部において14名が従事しております。

当連結会計年度の研究開発費の総額は、193,046千円であり、研究開発の目的と主要課題及び成果は次のとおりであります。

・配電線路関連製品及び交通信号関連製品の低コスト、長寿命化、施工作業の高効率化を目指した製品開発。

・情報通信分野の次世代アンテナ関連の製品開発。

・有限要素法(CAE解析)による開発のスピード化と最適設計による顧客満足度の向上を目指した製品開発。

・防犯、防災関連の新たな需要に応えた製品開発。

・需要家との共同研究による架設設計、架設工法対応の研究と関連用品の製品開発。

・地中線用品への新規参入のための製品開発。

・外観・美観に配慮した環境配慮型の製品開発。

・ISOマネジメントシステムによる環境負荷低減を考慮した製品開発。

  ・イワブチテクニカルセンター(ITC)を活用した製品開発。

(注)  上記金額には、消費税等は含まれておりません。