当中間連結会計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当中間連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。
(1) 経営成績の状況
当中間連結会計期間におけるわが国経済は、長引く円安による物価高の影響等により個人消費は抑制され、企業活動においても、地政学リスクの長期化や諸外国との金利差による原材料高、円安傾向等は継続し極めて厳しい状況にあり、先行きに対する不透明感が続いております。
このような状況のもと、当社グループは、取引先に対し受注獲得の取り組みを強化し、安定した製品の供給を維持できるよう、顧客との対面でのリレーション強化及び生産の効率化を実施し、市場への安定供給及びコストの低減に努めました。
この結果、ファインプロセス事業のゴルフ分野、医療機器分野及び航空機分野の各分野において受注が堅調に推移いたしました。また、メタル事業においては、鍛造分野では受注が堅調に推移し、メタルスリーブ分野では複合機市場が堅調に推移していること及び主要取引先の生産調整が終了したこと等により受注が好調に推移しました。その結果、売上高は85億94百万円(前年同期比9.2%増)となりました。また、利益面につきましては、受注が堅調に推移したこと及び生産の効率化及び品質の安定化の取り組みによりコストの最適化が図られたこと及びタイ国の電気料に落ち着きが見られたこと等によりコストの低減が図られ、営業利益8億79百万円(前年同期比47.4%増)、経常利益9億94百万円(前年同期比41.3%増)、親会社株主に帰属する中間純利益7億32百万円(前年同期比54.7%増)となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
① ファインプロセス事業
ファインプロセス事業につきましては、ゴルフ分野、医療機器分野及び航空機分野の各分野において受注が堅調に推移いたしました。その結果、売上高は44億48百万円(前年同期比13.3%増)となりました。また、利益面につきましては、生産の効率化を実施したものの、円安による仕入れ価格の高騰等の影響があり、営業利益6億64百万円(前年同期比7.1%減)となりました。
② メタル事業
メタル事業につきましては、メタルスリーブ分野において取引先の生産調整が落ち着き、複合機市場が堅調に推移したことにより受注を確保することができました。鍛造分野においても受注が堅調に推移いたしました。その結果、売上高は46億4百万円(前年同期比6.0%増)となりました。また、利益面につきましては、生産の効率化と品質の安定化の取り組みによりコストの最適化が図られたこと及びタイ国の電気料に落ち着きが見られたこと等により原価の低減が図られ、営業利益5億42百万円(前年同期比235.5%増)となりました。
(2) 財政状態の状況
① 資産の部
当中間連結会計期間末における資産合計は、251億37百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億18百万円増加いたしました。
流動資産は、162億31百万円となり、前連結会計年度末に比べ8億4百万円増加いたしました。この主な要因は、受取手形及び売掛金、商品及び製品、仕掛品が増加したこと等によるものであります。固定資産は、89億5百万円となり、前連結会計年度末に比べ3億13百万円増加いたしました。この主な要因は、建設仮勘定及び投資有価証券が増加したこと等によるものであります。
② 負債の部
負債合計は、40億23百万円となり、前連結会計年度末に比べ24百万円減少いたしました。
流動負債は、28億53百万円となり、前連結会計年度末に比べ99百万円減少いたしました。この主な要因は、未払金及び未払費用が減少したこと等によるものであります。固定負債は、11億70百万円となり、前連結会計年度末に比べ74百万円増加いたしました。この主な要因は、繰延税金負債及び退職給付に係る負債、役員株式給付引当金が増加したこと等によるものであります。
③ 純資産の部
純資産合計は、211億13百万円となり、前連結会計年度末に比べ11億43百万円増加いたしました。この主な要因は、為替換算調整勘定及び利益剰余金が増加したこと等によるものであります。
(3) キャッシュ・フローの状況
営業活動によるキャッシュ・フローは、4億59百万円の収入となりました。これは主に、税金等調整前中間純利益9億94百万円、減価償却費4億94百万円、賞与引当金の増加額3億54百万円等によるものであります。
投資活動によるキャッシュ・フローは、5億57百万円の支出となりました。これは主に、有形固定資産の取得による支出4億50百万円、投資有価証券の取得による支出1億13百万円、無形固定資産の取得による支出20百万円等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは、2億44百万円の支出となりました。これは主に、配当金の支払額1億76百万円、長期借入金の返済による支出50百万円、リース債務返済による支出18百万円等によるものであります。
この結果、当中間連結会計期間末における現金及び現金同等物は89億63百万円となり、前連結会計年度末に比べ39百万円減少いたしました。
(4) 事業上及び財務上の対応すべき課題
当中間連結会計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(5) 研究開発活動
当中間連結会計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は2億円であります。
なお、当中間連結会計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(6) 従業員数
当中間連結会計期間において、当社グループの従業員数について著しい変動はありません。
(7) 生産、受注及び販売の実績
当中間連結会計期間において、生産、受注及び販売実績について著しい変動はありません。
(8) 主要な設備
当中間連結会計期間において、主要な設備に重要な異動はありません。
当中間連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。