(1)財政状態及び経営成績の状況
当第1四半期連結累計期間における国内の景気は、政府の経済政策等により企業収益や雇用情勢、所得環境が
改善するなど緩やかな回復基調を継続いたしました。海外の景気も緩やかな回復基調で推移いたしましたが、地
政学リスクや米国の通商政策の動向が懸念材料となっているなど、世界経済は先行き不透明な状態が続いており
ます。
当社グループが属する機械業界につきましても、国内の設備投資は緩やかながら増加傾向を示しているもの
の、海外は対象とする市場や製品により景況感に差異が生じております。
このような経済環境のもとで、当社グループは中期経営計画「TM-PΣ Plan」(Toshiba Machine
Profit Sigma Plan)を平成28年4月1日からスタートさせ、これまでの「先進と拡張」の考えを継承しつつ、
新たに「高収益体質への変革」と「選択と集中」を基本方針といたしました。今後成長が見込めるグローバル市
場において、当社グループが着実に成長していくための諸施策として、総原価の低減、収益性改善に向けた生産
革新活動、グローバルな最適調達網の構築、新市場の開拓、国内外の注力市場に向けた新商品の開発、受注の拡
大等に全力で取り組んでまいりました。
当第1四半期連結累計期間の受注高は、362億2千3百万円(前年同期比18.3%増)、売上高は、249億1千3百万
円(前年同期比8.3%増)となりました。損益につきましては、部材価格高騰に伴う原価率の悪化、部材の調達
遅れによる生産効率の悪化等を受けて、営業損失は3億2千4百万円(前年同期は営業損失1億5千2百万円)、経常
損失は1億6千4百万円(前年同期は経常利益3億2千7百万円)、親会社株主に帰属する四半期純損失は1億8千4百
万円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期純利益2億6千3百万円)となりました。
当第1四半期連結会計期間末の資産は、前連結会計年度末に比べ14億3千8百万円減少し、1,473億2千5百万円となりました。減少の主な内訳は、仕掛品が33億9千8百万円増加したものの、現金及び預金が16億8千2百万円、受取手形及び売掛金が27億7千8百万円減少したこと等によります。
負債は、前連結会計年度末に比べ6億1千2百万円減少し、668億1千6百万円となりました。減少の主な内訳は、未払費用が11億8千4百万円減少したこと等によります。
純資産は、前連結会計年度末に比べ8億2千6百万円減少し、805億8百万円となりました。減少の主な内訳は、配当金の支払により利益剰余金が減少したこと等によります。
この結果、当第1四半期連結会計期間末の自己資本比率は54.6%となりました。
セグメントの経営成績は、次のとおりであります。
①成形機事業(射出成形機、ダイカストマシン、押出成形機など)
射出成形機は、国内、北米およびインドの自動車向けを中心に、販売と受注が堅調に推移いたしました。
自動車・二輪車向けを主な供給先とするダイカストマシンは、販売は、国内、北米、中国および東南アジアが
堅調に推移し、受注は、国内、北米および中国の需要回復を受けて増加いたしました。
押出成形機は、販売は、中国の二次電池向けシート・フィルム製造装置の販売時期の調整を受けて大きく減少
いたしました。受注は、国内の光学向けシート・フィルム製造装置の需要を受けて増加いたしました。
この結果、成形機事業全体の受注高は、250億4千6百万円(前年同期比16.5%増)、売上高は、168億6千万円
(前年同期比5.9%増)、営業利益は、部材価格高騰に伴う原価率の悪化、部材の調達遅れに起因した生産効率
の悪化および価格競争の激化等を受けて、1億4千4百万円(前年同期比72.9%減)となりました。
②工作機械事業(大型機、門形機、横中ぐり盤、立旋盤、精密加工機など)
工作機械は、販売は、国内の機械部品加工や航空機向けおよび北米、中国の産業機械向けを中心に増加いたし
ましたが、部材の調達遅れの影響を受けました。受注は、北米のエネルギー向けの需要低迷は継続いたしました
が、国内の産業機械や半導体向けの大型機への設備投資需要の拡大を受けて増加いたしました。
精密加工機は、国内のレンズ金型加工や中国のスマートフォン金型向けに、販売と受注が堅調に推移いたしま
した。
この結果、工作機械事業全体の受注高は、82億3千万円(前年同期比39.6%増)、売上高は、51億7千5百万円
(前年同期比9.4%増)、営業損失は、部材価格高騰に伴う原価率の悪化および部材の調達遅れに起因した生産
効率の悪化を受けて、6億8千2百万円(前年同期は営業損失6億7千5百万円)となりました。
③その他の事業(産業用ロボット、電子制御装置など)
産業用ロボットは、販売は、国内の自動車等の自動化関連設備向けや、東アジアを中心とした電子デバイス・
スマートフォン等の組立自動化設備向けに堅調に推移いたしました。
この結果、その他の事業全体の受注高は、29億4千5百万円(前年同期比9.0%減)、売上高は、36億1千3百万
円(前年同期比18.9%増)、営業利益は、産業用ロボットや微細転写装置の原価低減施策の効果等により、3億
3千万円(前年同期比539.6%増)となりました。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当社の財務及び事業の方針の決定を支配するものの在り方に関する基本方針は次のとおりです。
株式会社の支配に関する基本方針
1.基本方針の内容
当社は上場会社として、特定の者による当社の経営の基本方針に重大な影響を与える大量買付提案があった場合、それを受け入れるか否かは、最終的には株主の皆様のご判断に委ねられるべきものと認識しております。
しかしながら、実際にこのような大量買付行為が行なわれる場合、大量買付者から必要かつ十分な情報の提供なくしては、当該大量買付行為が当社の企業価値および株主共同の利益に及ぼす影響を、株主の皆様に適切にご判断いただくことは困難であります。また、株式の大量買付行為の中には、当社が維持・向上させてまいりました当社の企業価値および株主共同の利益を毀損するものがあります。
つきましては、当社は、大量買付者に株主の皆様のご判断に必要かつ十分な情報を提供させ、大量買付者の提案について当社取締役会が評価・検討した結果を株主の皆様に提供し、場合によっては大量買付者と交渉・協議を行ない、経営方針等の代替案を株主の皆様に提示することが、当社取締役会としての責務であると考えております。
また、当社の企業価値および株主共同の利益を毀損するような大量買付行為に対しては、対抗措置を準備しておくことも、当社取締役会としての責務であると考えております。
2.基本方針の実現に資する特別な取組み
当社は、①常に変化の先頭に立つ、②商品力の強化、③CSR(企業の社会的責任:Corporate Social Responsibility)・コーポレートガバナンスの強化の3つを柱とした経営方針およびそれを具現化する中期経営計画を実行することが、当社の企業価値および株主共同の利益を維持・向上するものと考えております。
中期経営計画につきましては、平成28年度から新中期経営計画である「TM-PΣ Plan」(Toshiba Machine Profit Sigma Plan)をスタートさせました。TM-PΣ Planでは、「高収益体質への変革」および「選択と集中」を基本方針とすることで、「利益ある堅実な成長」を目指してまいります。
3.会社の支配に関する基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み
①大量買付ルールの概要
当社の大量買付ルール(以下「本ルール」といいます。)は、当社株式の大量買付行為を行なう者(以下「大量買付者」といいます。)が遵守すべき手続を明確にし、大量買付行為は、事前に大量買付者から当社取締役会に対して必要かつ十分な情報が提供され、当社取締役会による一定の検討期間が経過した後に開始されるものとします。また、大量買付者が本ルールを遵守しない場合または大量買付行為によって当社の企業価値および株主共同の利益が毀損され対抗措置の発動が相当と認められる場合には、当社の財務および事業の方針の決定が支配されることの防止を目的として対抗措置を発動いたします。
②本ルールの手続の流れ
大量買付者には、大量買付行為に先立ち、当社取締役会に対し、株主の皆様のご判断および当社取締役会の意見形成のために必要な情報および本ルールに従う旨の誓約文言等を記載した書面(意向表明書)を、当社の定める書式により、提供していただきます。
当社取締役会は、大量買付者に対し情報提供完了通知を行ない、その後60営業日(最大90営業日まで延長可能)を取締役会検討期間として、大量買付者からの提供情報の評価・検討を行ない、大量買付行為は取締役会検討期間経過後にのみ開始されるものとします。
当社取締役会は、取締役会検討期間内において外部専門家等の意見をききながら、提供された情報を十分に評価・検討し、当社の業務執行を行なう経営陣から独立している者から構成される独立委員会の勧告を最大限尊重し、対抗措置の発動の是非について決定いたします。独立委員会は、本ルールの実施にあたり当社取締役会の判断の客観性および合理性を担保するため、大量買付者から提供された買付情報ならびに買付情報に対する当社取締役会による評価および検討の結果を勘案して、当社取締役会に対する勧告を行ないます。また、当社取締役会は、必要に応じ、大量買付者との間で大量買付行為に関する条件改善について交渉または協議を行ない、あるいは、独立委員会に諮問のうえ当社取締役会として株主の皆様に対し当社の経営方針等についての代替案を提示することもあります。
(ⅰ)対抗措置を発動しない場合
大量買付者が本ルールを遵守した場合には、当社取締役会が、当該大量買付行為に反対であったとしても、当該買付行為に対する反対意見の表明、代替案の提示、株主の皆様への説得を行なう可能性はあるものの、原則として対抗措置は発動せず、大量買付者の買付提案等に応じるか否かは、株主の皆様において、当該買付提案等および当社取締役会が提案する意見および代替案をご考慮のうえご判断いただくことになります。
(ⅱ)対抗措置を発動する場合
大量買付者が本ルールを遵守しない場合や、遵守した場合であっても、当該大量買付行為が当社の定める一定の事由に該当する場合その他当社の企業価値または株主共同の利益に著しい損害をもたらすことが明らかであって、かつ、対抗措置を発動することが相当と認められる場合には、当社取締役会は、独立委員会に諮問のうえ、行使条件および取得条項を付した新株予約権の無償割当て等対抗措置の発動を決定いたします。対抗措置発動の決定には、当社取締役会の判断により、具体的な対抗措置を決定したうえで、独立委員会の勧告を受けて、株主意思の確認のための株主総会を招集して、対抗措置の発動に関する議案を付議することがあります。
なお、対抗措置発動による影響については、当社取締役会としましては、対抗措置の仕組上、対抗措置の発動によって、株主の皆様(大量買付者およびそのグループを除く)が経済面や権利面で損失を被るような事態は想定しておりません。
③本ルールの有効期間
本ルールの有効期間は、平成31年3月期の定時株主総会の終結時までになります。
4.本ルールが会社支配に関する基本方針に沿うものであり、株主共同利益を損なうものでないこと、当社役員の地位の維持を目的とするものでないことおよびその理由
①対応方針が基本方針に沿うものであること
本ルールは、当社の企業価値および株主共同の利益を維持し、向上させるための枠組みであり、当社の基本方針に沿うものです。
②本ルールが株主共同の利益を損なうものではないこと
本ルールは、株主の皆様をして大量買付行為に応じるか否かについて適切なご判断を可能ならしめ、かつ、大量買付者が従うべきルールならびに当社が発動できる対抗措置の要件および内容をあらかじめ合理的な内容で設定するものであり、当社の企業価値および株主共同の利益の維持または向上を目的とするものです。
本ルールは上記目的のための枠組みとして平成28年6月24日開催の第93回定時株主総会で株主の皆様のご承認をいただいております。
③本ルールが当社役員の地位の維持を目的とするものではないこと
本ルールにおいては、対抗措置の発動の要件として、客観的かつ明確な要件を定めており、発動の要件に該当するか否かの判断に当社取締役会の恣意的判断の介入する余地を可及的に排除しております。
また、本ルールにおいては、当社取締役会は、大量買付者からの買付提案への評価・検討の際に外部専門家に適宜諮問し助言を受けます。そして、対抗措置の発動の手続としては、当社取締役会から独立した独立委員会の勧告を最大限尊重するとともに、必要に応じて株主の皆様のご意思を確認するための株主総会を開催し株主の皆様のご意思を確認するものとし、当社取締役会の恣意的な判断を排除しております。
(注)以上は株式会社の支配に関する基本方針の内容の概要ですので、詳しい内容については
当社ウェブサイト(http://www.toshiba-machine.co.jp/documents/jp/ir/library/bouei.pdf)を
ご参照ください。
(3)研究開発活動
当第1四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3億6千7百万円であります。
なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当第1四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。