当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業等のリスクは、次のとおりであります。
なお、文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当グループが判断したものであります。
M&A及び事業・資本提携による影響
当グループが成長戦略に沿って実施する企業買収や他社との戦略的事業・資本提携について、市場環境や事業環境の変化等によっては、当初想定していた成果を得られず、提携先及び出資先の事業、経営及び資産の悪化等が生じた場合、また、買収先の業績不振もしくは当初想定したシナジーが実現しなかったこと等により「のれん」等の減損損失を計上する場合、当グループの業績や財政状態に影響を及ぼす可能性があります。
(1) 経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、個人消費に持ち直しの動きが見られ、設備投資は堅調に推移しました。世界経済は、中国では米中貿易摩擦の激化等により景気の減速基調が続いた一方、欧州では緩やかな景気回復が持続しました。北米では雇用・所得環境の改善を背景に個人消費は堅調に推移し、製造業の設備投資も底堅く推移しました。
このような環境のなかで、当グループは、『お客様に感動を!』のコーポレートスローガンのもと、ロボット技術で未来を切り拓いていくことを成長戦略の基本とし、変革にチャレンジしてまいりました。主力の電子部品実装ロボットやロボット搬送システムを駆使した工作機械の分野で独創的な製品のタイムリーな市場投入に取り組み、またグループ会社間の連携及び代理店網の拡充による国内外の販売・技術サポート体制の強化やトータルソリューションの推進により継続的なマーケットシェアの拡大に努めるとともに、IoTを活用した生産による徹底したQCD(品質・コスト・納期)の追求に取り組み、収益性の向上を目指してまいりました。
以上の結果、当第3四半期連結累計期間における売上高は95,778百万円となり、前第3四半期連結累計期間と比べて8,418百万円(9.6%)増加しました。営業利益は17,785百万円と、前第3四半期連結累計期間に比べて1,780百万円(11.1%)増加し、経常利益は18,363百万円と、前第3四半期連結累計期間に比べて1,584百万円(9.4%)増加しました。また、親会社株主に帰属する四半期純利益は前第3四半期連結累計期間と比べて665百万円(5.3%)増加し、13,309百万円となりました。
なお、当社は、2018年8月31日付で、半導体製造装置の製造販売を主業務とするファスフォードテクノロジ株式会社(以下「FFT」といいます。)の株式を取得し、子会社としました。(FFTにつきましては、第2四半期は貸借対照表のみを連結しており、当第3四半期より損益計算書も連結しております。)
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
ロボットソリューション
中国市場において顧客の設備投資に慎重な姿勢が見られたものの、台湾・インド等のアジア市場において通信機器関連やインフラ関連を中心とする設備需要がありました。また、サーバー、車載関連、産業用機器向け需要も堅調に推移しました。この結果、売上高は83,875百万円となり、前第3四半期連結累計期間と比べて7,382百万円(9.7%)増加しました。また、営業利益は19,719百万円となり、前第3四半期連結累計期間と比べて1,458百万円(8.0%)増加しました。
マシンツール
日本国内、中国及び東南アジア市場においては、自動車関連向けを中心に、底堅く継続的な需要がありました。この結果、売上高は10,311百万円となり、前第3四半期連結累計期間と比べて986百万円(10.6%)増加しました。また、営業利益は841百万円となり、前第3四半期連結累計期間と比べて536百万円(175.8%)増加しました。
その他
制御機器製造、電子機器製造、画像処理開発等のその他事業の売上高は1,592百万円となり、前第3四半期連結累計期間と比べて49百万円(3.2%)増加しましたが、営業損益は46百万円の損失(前年同四半期:営業損失207百万円)となりました。
(2) 財政状態の状況
第2四半期連結会計期間よりFFTの貸借対照表を連結したことに伴い、資産・負債が増加しております。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における流動資産は110,838百万円となり、前連結会計年度末と比べて13,141百万円減少しました。たな卸資産が11,654百万円、受取手形及び売掛金が4,737百万円増加しましたが、これは生産増や売上増加の他に、FFTの貸借対照表を連結したことによるものであります。一方、FFTの株式取得による支出等により現金及び預金が29,621百万円減少したことにより、流動資産は全体としては減少しました。固定資産は77,302百万円となり、前連結会計年度末から18,244百万円増加しました。これは主に株価下落により投資有価証券が6,354百万円減少した一方で、豊田工場拡張工事等による有形固定資産5,093百万円増加のほか、FFTの株式取得により、のれんが14,033百万円、顧客関連・技術等の無形資産(無形固定資産のその他に含みます)が5,661百万円増加したこと等によるものであります。(なお、のれんの金額は、第2四半期連結会計期間末においては暫定的に算定された金額でありましたが、当第3四半期連結会計期間に取得原価の配分が完了し、確定しております。)
以上の結果、資産合計は、188,141百万円となり、前連結会計年度末から5,103百万円増加しました。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における流動負債は21,980百万円となり、前連結会計年度末と比べて159百万円減少しました。これは主に設備関係支払手形(流動負債のその他に含みます)が1,394百万円増加した一方、未払法人税等が3,825百万円減少したこと等によるものであります。また、支払手形及び買掛金が1,815百万円増加しましたが、主にFFTの貸借対照表を連結したことによるものであります。固定負債は9,438百万円となり、前連結会計年度末と比べて47百万円減少しました。これは主に繰延税金負債(固定負債のその他に含みます)が193百万円増加した一方、退職給付に係る負債が260百万円減少したことによるものであります。
この結果、負債合計は、31,418百万円となり、前連結会計年度末と比べて206百万円減少しました。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産合計は156,722百万円となり、前連結会計年度末から5,309百万円増加しました。これは主に配当金の支払により利益剰余金が4,110百万円、投資有価証券の株価下落によりその他有価証券評価差額金が4,372百万円減少した一方、親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が13,309百万円増加したことによるものであります。
なお、「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しており、財政状態につきましては遡及処理後の前連結会計年度末の数値で比較を行っております。
(3) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は、前連結会計年度末と比べて30,658百万円減少し28,265百万円となりました。
営業活動によるキャッシュ・フローは、税金等調整前四半期純利益や減価償却費等の収入があった一方、法人税等の支払額やたな卸資産、売上債権等の増加による支出があったことから、1,789百万円の収入(前年同四半期:7,366百万円の収入)となりました。
投資活動によるキャッシュ・フローは28,767百万円の支出(前年同四半期:3,965百万円の支出)となりました。これは主に連結の範囲の変更を伴う子会社(FFT)株式の取得による支出等によるものであります。
財務活動によるキャッシュ・フローは4,041百万円の支出(前年同四半期:3,113百万円の支出)となりました。これは主に配当金の支払額等によるものであります。
(4) 経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(5) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において新たに発生した事業上及び財務上の対処すべき課題は、次のとおりであります。
当社は、2018年8月31日付で、半導体製造装置の製造販売を主業務とするFFTの株式を取得し、子会社としました。当グループは、電子部品実装ロボットで培った独自技術とFFTの半導体関連技術の連携により、両分野にまたがる新しい事業領域におきまして、新たな価値を創造する製品開発により一層注力すると共に、産業用ロボット及び半導体製造装置メーカーとしての総合提案力を強化してまいります。
(6) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、5,914百万円であります。
なお、2018年8月31日付でFFTの株式を取得し、子会社としたことに伴い、「半導体製造装置」に係る研究開発活動が加わっております。