第一部 【企業情報】

 

第1 【企業の概況】

 

1 【主要な経営指標等の推移】

(1) 連結経営指標等

 

回次

第76期

第77期

第78期

第79期

第80期

決算年月

2015年3月

2016年3月

2017年3月

2018年3月

2019年3月

売上高

(百万円)

149,506

161,979

153,641

181,547

204,709

経常利益

(百万円)

13,252

15,390

10,000

15,752

21,956

親会社株主に帰属する
当期純利益

(百万円)

11,449

12,168

7,596

11,694

16,981

包括利益

(百万円)

19,796

1,907

11,823

14,850

12,923

純資産額

(百万円)

117,836

117,133

127,190

152,519

160,946

総資産額

(百万円)

245,456

234,264

247,606

268,382

269,521

1株当たり純資産額

(円)

1,053.58

1,058.09

1,148.96

6,095.31

6,550.28

1株当たり当期純利益

(円)

102.93

109.56

69.03

511.29

689.30

潜在株式調整後1株当たり当期純利益

(円)

91.11

96.97

61.03

自己資本比率

(%)

47.7

49.7

51.1

56.5

59.4

自己資本利益率

(%)

10.6

10.4

6.3

8.4

10.9

株価収益率

(倍)

9.9

6.3

14.0

9.8

6.6

営業活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

10,606

24,879

14,026

15,311

15,314

投資活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

6,820

6,382

9,762

9,527

8,705

財務活動による
キャッシュ・フロー

(百万円)

5,794

6,795

5,131

6,973

7,638

現金及び現金同等物の
期末残高

(百万円)

42,232

52,364

51,128

49,785

48,827

従業員数

(名)

4,279

4,455

4,593

4,731

4,805

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.第79期及び第80期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第80期の期首から適用しており、第79期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。

4.当社は、2018年10月1日付けで普通株式5株につき普通株式1株の割合で株式併合を行っております。第79期の期首に当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり情報の各金額を算定しております。

 

(2) 提出会社の経営指標等

 

回次

第76期

第77期

第78期

第79期

第80期

決算年月

2015年3月

2016年3月

2017年3月

2018年3月

2019年3月

売上高

(百万円)

78,352

83,311

78,657

92,329

108,674

経常利益

(百万円)

5,523

8,321

3,203

5,808

11,781

当期純利益

(百万円)

6,091

7,256

2,831

4,786

9,248

資本金

(百万円)

19,263

19,263

19,263

21,142

21,142

発行済株式総数

(株)

119,944,543

119,944,543

119,944,543

24,893,841

24,893,841

純資産額

(百万円)

73,592

73,254

77,961

96,056

96,336

総資産額

(百万円)

164,432

156,496

161,411

175,614

170,492

1株当たり純資産額

(円)

661.61

665.63

708.43

3,858.94

3,941.11

1株当たり配当額
(内1株当たり
中間配当額)

(円)

(円)

14.00

16.00

16.00

17.00

69.00

(6.00)

(8.00)

(8.00)

(8.00)

(9.00)

1株当たり当期純利益

(円)

54.76

65.33

25.73

209.29

375.40

潜在株式調整後
1株当たり当期純利益

(円)

48.47

57.82

22.75

自己資本比率

(%)

44.8

46.8

48.3

54.7

56.5

自己資本利益率

(%)

8.9

9.9

3.7

5.5

9.6

株価収益率

(倍)

18.7

10.5

37.5

23.8

12.1

配当性向

(%)

25.6

24.5

62.2

40.6

28.0

従業員数

(名)

1,354

1,507

1,485

1,501

1,466

株主総利回り
(比較指標:
配当込みTOPIX)

(%)

142.5

98.9

139.1

145.9

137.0

(%)

(130.7)

(116.5)

(133.7)

(154.9)

(147.1)

最高株価

(円)

1,071

1,346

1,144

1,322

5,120

(1,046)

最低株価

(円)

660

629

488

827

3,455

(804)

 

(注) 1.売上高には、消費税等は含まれておりません。

2.第79期及び第80期の潜在株式調整後1株当たり当期純利益については、潜在株式が存在しないため記載しておりません。

3.「『税効果会計に係る会計基準』の一部改正」(企業会計基準第28号 2018年2月16日)等を第80期の期首から適用しており、第79期に係る主要な経営指標等については、当該会計基準等を遡って適用した後の指標等となっております。

4.当社は、2018年10月1日付けで普通株式5株につき普通株式1株の割合で株式併合を行っております。第79期の期首に当該株式併合が行われたと仮定し、1株当たり純資産額及び1株当たり当期純利益を算定しております。

5. 第80期の1株当たり配当額69.00円は、中間配当額9.00円と期末配当額60.00円の合計となります。なお、2018年10月1日を効力発生日として、普通株式5株につき1株の割合で株式併合を行っており、中間配当額9.00円は株式併合前の配当額、期末配当額60.00円は株式併合後の配当額となっております。また、当該株式併合を踏まえて換算した場合、中間配当額は45.00円となり、期末配当額60.00円を加えた1株当たり配当額は105.00円となります。

6.株価は、東京証券取引所市場第一部におけるものであります。

7.2018年6月21日開催の第79回定時株主総会決議により、同年10月1日をもって、株式の併合(5株を1株 に併合)をしております。これに伴い、第80期の株価については当該株式併合後の最高・最低株価を記載し、( )内に当該株式併合前の最高・最低株価を記載しております。

 

2 【沿革】

 

1937年5月

牧野常造が、一番立フライス盤の専門メーカーとして、現本社所在地に「牧野商店製作部」を創業する。

1942年3月

商号を「牧野竪フライス製作所」と改称。清水正利が経営に参加する。

1951年5月

株式会社組織に改組(資本金300万円)。

1953年4月

超精密万能工具研削盤を開発する。

1958年3月

ユニットシステムを導入した一番タレット形立フライス盤“Kシリーズ”を開発する。

1958年3月

わが国最初の磁気テープによる“数値制御立フライス盤”を開発する。

1961年4月

商号を現在の「株式会社牧野フライス製作所」に改称する。

1964年7月

株式を東京証券取引所・第二部市場に上場する(資本金2億円)。

1966年10月

マシニングセンタの国産第一号機を開発する。

1967年6月

神奈川県愛甲郡に厚木工場を建設、操業を開始する。

1971年8月

 

株式を東京証券取引所第一部市場、ならびに大阪証券取引所第一部市場(大阪証券取引所は2009年3月上場廃止)に上場する(資本金10億円)。

1972年3月

「関東物産㈱」(現連結子会社)に資本参加する。

1972年8月

“適応制御マシニングセンタによるトランスファライン”を開発する。

1973年10月

自動NCテープ作成機“三次元自動座標測定装置付テープセンタ”を開発する。

1975年2月

米国に現地法人「MAKINO U.S.A. INC.」を設立する。

1975年11月

放電加工機の開発・生産・販売を開始する。

1976年9月

ベッド形NC立フライス盤“FNCシリーズ”、立形マシニングセンタ“FNC―Aシリーズ”を開発する。

1977年2月

「㈱牧野技術サービス」(現連結子会社)を設立する。

1978年10月

西独のハイデンライヒアンドハーベック社(1999年1月「MAKINO Europe GmbH」(現連結子会社)に改称)に資本参加し、現地生産体制を作る。

1978年12月

池貝機械工業㈱(1982年2月「牧野フライス技研㈱」(現連結子会社)に改称)に資本参加する。

1979年5月

NCワイヤ放電加工機EC3025を開発する。

1980年10月

NC形彫放電加工機EDNC22を開発する。放電加工機のNC化を完了する。

1981年9月

米国レブロンド社を買収し、レブロンド・マキノと改称(1996年7月「MAKINO INC.」(現連結子会社)に改称)、現地生産体制を作る。

1982年11月

金型自動加工システム“DMS”を開発する。

1983年10月

「FMS工場」が稼動開始する。

1986年5月

“モジュールMMC(マキノ・マシニング・コンプレックス)”を開発する。

1987年11月

山梨県南都留郡に富士勝山工場を建設、操業を開始する。

1987年12月

レブロンド・マキノ・アジア社(1992年4月「MAKINO ASIA PTE LTD」(現連結子会社)に改称)に出資し、子会社化する。

1989年7月

横形マシニングセンタA55を開発する。

1991年9月

GI制御・スーパーGI制御を開発する。

1993年10月

「マキノジェイ㈱」(現連結子会社)を設立する。

1994年3月

「マキノ電装㈱」(現連結子会社)を設立する。

1994年8月

横形マシニングセンタJ55を開発する。

1999年9月

立形マシニングセンタV33を開発する。

2000年11月

高速大型5軸マシニングセンタ“MAGシリーズ”を開発する。

2001年6月

インドに現地法人「MAKINO INDIA PRIVATE LIMITED」(現連結子会社)を設立する。

2001年11月

横形マシニングセンタa51を開発する。

2002年1月

PACIFIC PRECISION CASTING社(2002年1月 MAKINO RESOURCE DEVELOPMENT
PTE LTD(現連結子会社)に出資し、子会社化する。

2002年7月

中国に現地法人「牧野机床(中国)有限公司」(現連結子会社)を設立する。

2006年9月

iGRINDER G5を開発する。

2007年10月

スロバキアのブラチスラバにテクニカルセンタを開設し、欧州の営業体制を強化する。

 

 

 

2008年2月

富士勝山事業所に大型組立工場を増設、稼動を開始する。

2008年5月

5軸制御立形マシニングセンタD500を開発する。

2009年2月

5軸制御マシニングセンタMAG/T4、MAG/A7を開発する。

2009年9月

微細精密加工機iQ300を開発する。

2010年2月

シンガポールにR&Dセンタを開設する。

2012年2月

山梨県富士吉田市に富士吉田工場を建設、操業を開始する。

2013年5月

5軸制御立形マシニングセンタD800Zを開発する。

2013年7月

5軸制御マシニングセンタMAG/T1を開発する。

2013年11月

厚木事業所に厚木第三工場を建設、稼働を開始する。

2015年1月

制御装置Professional6を開発する。

2015年3月

富士吉田工場に第二期工場を建設、稼動を開始する。

2015年6月

横形マシニングセンタa40を開発する。

2016年9月

5軸制御立形マシニングセンタDA300を開発する。

2016年9月

5軸制御立形マシニングセンタD200Zを開発する。

2017年1月

名古屋支店を移転拡張する。

2017年4月

形彫放電加工機の新技術Sinker H.E.A.T.を開発する。

2017年7月

5軸制御立形マシニングセンタV80Sを開発する。

2017年8月

5軸制御横形マシニングセンタa500Zを開発する。

2018年4月

ワイヤ放電加工機UP6 H.E.A.Tを開発する。

2018年7月

神戸テクニカルセンタを開設する。

2018年9月

細穴加工用放電加工機BX3を開発する。

 

 

 

3 【事業の内容】

当社グループは、当社、連結子会社33社、非連結子会社4社、関連会社2社で構成され、工作機械の製造、販売、サービス等の事業活動を行っております。

当社グループの事業に係わる位置づけと工作機械事業との関連は次の通りであります。

当社

工作機械の製造・販売・修理

連結子会社

 

   マキノジェイ㈱

フレキシブル生産システム機器の製造及び販売とエンジニアリング業務

   マキノ電装㈱

工作機械用制御装置の設計・製造・販売・修理

   ㈱牧野技術サービス

工作機械の据付・アフターサービス及び修理部品の販売

   関東物産㈱

工作機械等の販売

   牧野フライス技研㈱

工作機械周辺機器の製造・開発

   マキノ・ロジスティックス㈱

工作機械の梱包と保険代理業務

   MAKINO ASIA PTE LTD

工作機械の製造・販売・修理

   MAKINO INC.

工作機械の販売・修理

   MAKINO Europe GmbH

工作機械の販売・修理

   MAKINO RESOURCE DEVELOPMENT
   PTE LTD

工作機械の原材料と部品の調達・販売

    Makino Korea Co.,Ltd.

工作機械の販売・修理

 

 

 

事業の系統図は次の通りであります。

 


 

 

4 【関係会社の状況】

 

名称

住所

資本金
又は出資金
(百万円)

主要な事業
の内容

議決権の
所有(被所有)割合

関係内容

所有割合(%)

被所有割合(%)

(連結子会社)

 

 

 

 

 

 

MAKINO ASIA PTE LTD
(注)2

シンガポール

千S$

13,626

工作機械

100.0

当社製品の製造販売
製品・半製品購入
役員の兼任 有

MAKINO RESOURCE
DEVELOPMENT PTE LTD

シンガポール

千S$

3,000

工作機械

100.0

原材料・部品の調達と販売
役員の兼任 有

MAKINO INC.(注)2

米国オハイオ州

千US$

74,505

工作機械

100.0

当社製品の販売
役員の兼任 有

MAKINO Europe
GmbH(注)2

ドイツ バーデン ヴュルテンベルク州

千ユーロ

19,500

工作機械

100.0

当社製品の販売
役員の兼任 無

Makino Korea Co.,Ltd.

大韓民国

百万ウォン

8,700

工作機械

100.0

当社製品の販売
役員の兼任 無

マキノジェイ㈱(注)2

神奈川県愛甲郡

2,260

工作機械

100.0

製品購入
役員の兼任 無

マキノ電装㈱(注)2

神奈川県愛甲郡

50

工作機械

100.0

部品購入
役員の兼任 無

㈱牧野技術サービス

(注)1

東京都目黒区

30

工作機械

100.0

(50.0)

当社製品の据付・アフターサー
ビスと修理
部品の販売業務
役員の兼任 無

関東物産㈱(注)1

東京都中央区

40

工作機械

95.2

(43.7)

当社製品の販売
役員の兼任 有

牧野フライス技研㈱(注)1

山梨県富士吉田市

100

工作機械

93.0

(49.9)

当社製品周辺機器の製造・開発
役員の兼任 無

マキノ・ロジスティックス㈱(注)1

神奈川県愛甲郡

10

工作機械

100.0

(50.0)

当社製品の梱包
役員の兼任 無

その他 22社

 

(注) 1 議決権の所有割合の欄の(内書)は間接所有であります。

2 特定子会社に該当します。

3 上記のうち、有価証券届出書又は有価証券報告書を提出している会社はありません。

4 売上高(連結会社相互間の内部売上高を除く)が連結売上高の10%を超える連結子会社の「主要な損益情報等」は次のとおりであります。

 

会社名

売上高
(百万円)

経常利益
(百万円)

当期純利益
(百万円)

純資産額
(百万円)

総資産額
(百万円)

MAKINO ASIA PTE LTD

52,948

3,957

3,816

29,808

47,896

MAKINO INC.

57,953

1,822

1,396

13,710

42,847

 

 

 

5 【従業員の状況】

(1) 連結会社の状況

 

当社グループの主な事業は工作機械の製造販売であります。製造は日本、アジアで行なっており、販売は海外の重要拠点に子会社を展開して、グローバルな販売活動を行なっております。従いまして、当社グループは下記Ⅰ、Ⅱ、Ⅲ、Ⅳの販売体制を基礎とした各社の所在地別のセグメントから構成されております。

 

報告セグメントⅠ.は牧野フライス製作所および国内連結子会社が担当するセグメントであり、主たる地域は日本、韓国、中国、大洋州、ロシア、ノルウェイ、イギリス及びセグメントⅡ、Ⅲ、Ⅳに含まれないすべての地域です。

報告セグメントⅡ.はMAKINO ASIA PTE LTD(シンガポール)が担当するセグメントであり、主たる地域は中国、ASEAN諸国、インドです。

報告セグメントⅢ.は、MAKINO INC.(アメリカ)が担当しているセグメントで、南北アメリカのすべての国です。

報告セグメントⅣ.は、MAKINO Europe GmbH(ドイツ)が担当するセグメントであり、ヨーロッパ大陸(ノルウェイを除く)のすべての国です。

 

2019年3月31日現在

セグメントの名称

従業員数(名)

2,325

1,475

707

298

合計

4,805

 

(注)  従業員数は就業人員であります。

 

(2) 提出会社の状況

2019年3月31日現在

従業員数(名)

平均年齢(歳)

平均勤続年数(年)

平均年間給与(円)

1,466

41.7

16.7

6,609,521

 

 

セグメントの名称

従業員数(名)

1,466

 

(注) 1 従業員数は就業人員であります。

2 平均年間給与は、賞与及び基準外賃金を含んでおります。

 

(3) 労働組合の状況

当社及び日本における連結子会社の労働組合は、日本労働組合総連合会に属しております。2019年3月31日現在の組合員数は1,100名であります。

なお、労使関係は円満に推移しております。