当第3四半期連結累計期間(自 2015年4月1日 至 2015年12月31日)において、新たに発生した事業等のリスクはない。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はない。
(1) 業績の状況
当社グループ(当社及び連結子会社)は、2016年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide」を掲げ、①イノベーションによる成長戦略、②既存事業の成長戦略、③土台強化のための構造改革、を重点項目として活動している。
2016年3月期の第3四半期連結累計期間(自 2015年4月1日 至 2015年12月31日)の連結売上高は1兆3,705億円(前年同期比4.6%減)となった。建設機械・車両事業では、北米において一般建設機械の需要を着実に取り込んだものの、鉱山機械の需要低迷に伴う販売減少や中国をはじめとする新興国の需要が大幅に減少し、売上高は前年同期を下回った。産業機械他事業では、半導体業界の安定的な設備稼働に支えられギガフォトン㈱の売上高が伸長したものの、全体として売上高は前年同期を下回った。利益については、主に米ドルに対して為替が円安に推移する中、建設・鉱山機械の需要変動に対応するため継続的に行っているグローバルでの構造改革を含む固定費の削減に取り組んだものの、建設機械・車両事業の販売量減少により、営業利益は1,546億円(前年同期比15.0%減)となった。売上高営業利益率は前年同期を1.4ポイント下回る11.3%、税引前四半期純利益は1,531億円(前年同期比15.0%減)、当社株主に帰属する四半期純利益は1,037億円(前年同期比11.0%減)となった。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりである。
① 建設機械・車両事業セグメント
売上高は前年同期を5.1%下回る1兆2,196億円、セグメント利益は前年同期を20.3%下回る1,369億円となった。
昨年2月に日本で開始した建設現場の課題解決のためのソリューション事業「スマートコンストラクション」については、昨年9月よりサービス運用を始めたクラウドプラットフォーム「KomConnect」と、ICT建機に新たに搭載した「ステレオカメラ」により、施工現場の全エリアを3次元データで掌握することを実現した。またICT油圧ショベルの商品系列を拡大させ、後方超小旋回機「PC128USi-10」を日本市場に導入した。あらゆるモノがICTでつながる建設現場の「IoT(Internet of Things)」の実現により、お客様の施工全体の安全と生産性向上に貢献し、国内におけるICT建機の導入現場数は1,000を超えた。また日本、北米、欧州に続き、オーストラリアでもICTブルドーザーの導入を開始した。日本、北米、欧州で2014年から順次適用が始まっている新排出ガス規制に対応した商品については計28機種を開発し、販売拡大に努めた。建設・鉱山機械の新車需要が落ち込む中でも、アフターマーケットの需要を着実に取り込んだ結果、部品の売上高は伸長した。アフターマーケットの更なる体制強化を図るため、「こまつの杜」(石川県)の敷地内に代理店サービス員の育成のための「モデルトレーニングセンタ」を新設した。
(以下、地域別売上高は外部顧客向け売上高を表示している。)
(日本)
新排出ガス規制導入に伴い拡大するミニ建機の需要を取り込んだものの、小型建機を中心とした新排出ガス規制に伴う反動減と、一般建設機械のレンタル業界向けの需要減少により、売上高は前年同期を5.8%下回る2,304億円となった。
(米州)
北米では、鉱山向けやエネルギー向けの需要は引き続き低調に推移したものの、米国の住宅建設及び道路等のインフラ分野向けの需要が堅調に推移した結果、売上高は前年同期を31.3%上回る2,866億円となった。中南米では、鉱山機械の需要が低調に推移したことに加え、ブラジルで一般建設機械の需要が低迷したため、売上高は前年同期を15.3%下回る1,682億円となった。なお、当第1四半期連結累計期間より、メキシコ代理店の買収に伴い、北米に含まれていた一部のメキシコ向け売上高を中南米に変更した。売上高の増減率は前年同期の売上高を組替えたものと比較して表示している。
(欧州・CIS)
欧州では、一部主要市場を中心に需要を着実に取り込んだものの、為替が前年同期に比べ円高に推移したことから売上高は前年同期を4.3%下回る1,027億円となった。CISでは、鉱山向け部品の販売は増加したものの、一般建設機械の需要が減少したことに加え、為替がルーブル安に推移したことから、売上高は前年同期を13.8%下回る364億円となった。
(中国)
中国政府による金融緩和等の景気下支え策は低迷する需要に対する効果が見えず、売上高は前年同期を39.8%下回る522億円となった。
(アジア・オセアニア)
アジアでは、インド等で需要を取り込むことができたものの、最大市場であるインドネシアなどで需要が低迷したことから、売上高は前年同期を4.8%下回る1,480億円となった。オセアニアでは、鉱山向け需要が依然低調に推移し、売上高は前年同期を19.6%下回る851億円となった。
(中近東・アフリカ)
中近東では、原油安の影響等により主要市場であるサウジアラビアの需要が低調であるものの、オマーン、カタール等の湾岸諸国でインフラ工事プロジェクト向けの需要を取り込んだことから、売上高は前年同期を9.6%上回る459億円となった。アフリカでは、主要市場である南アフリカの鉱山向け需要が減少したことから、売上高は前年同期を25.5%下回る616億円となった。
なお、建設機械・車両事業全体の生産規模は、約1兆1,504億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
② 産業機械他事業セグメント
半導体業界の安定的な設備稼働に支えられギガフォトン㈱の売上高が伸長したものの、鍛圧機械の販売が減少したことから、売上高は前年同期を0.9%下回る1,544億円、セグメント利益は前年同期を2.9%上回る119億円となった。高い生産性とランニングコストの大幅な低減を実現した小型ACサーボプレスは昨年6月に新機種を追加し、更なる販売拡大に努めた。またギガフォトン㈱では、お客様の半導体製造工場の稼働コスト低減をサポートする新たなプログラムを提供し、更なる販売拡大に努めた。
なお、産業機械他事業全体の生産規模は、約1,550億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益1,080億円に加え、受取手形及び売掛金の回収やたな卸資産の減少等により、2,103億円の収入(前年同期比221億円の収入減)となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の購入等により、962億円の支出(前年同期比362億円の支出減)となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、借入債務の返済や配当金の支払いなどにより、1,130億円の支出(前年同期は679億円の支出)となった。これらに為替変動の影響を加えた結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末(2015年12月31日)残高は、前連結会計年度末(2015年3月31日)に比べ11億円減少し、1,048億円となった。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更はない。
(4) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は53,172百万円である。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。