当第1四半期連結累計期間(自 2016年4月1日 至 2016年6月30日)において、新たに発生した事業等のリスクはない。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はない。
当社及び当社の米国における完全子会社であるコマツアメリカ㈱(以下、「コマツアメリカ」)は、米国に本社を置き、鉱山機械の製造・販売・サービスを行うJoy Global Inc.(米国ニューヨーク証券取引所上場)(以下、「ジョイ・グローバル社」)の発行済株式のすべてをコマツアメリカが取得することについて、2016年7月21日(日本時間)の取締役会で決議し、同日付でジョイ・グローバル社と買収に関する契約を締結した。
詳細は、第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 四半期連結財務諸表に関する注記17「重要な後発事象」に記載のとおりである。
(1) 業績の状況
当社グループ(当社及び連結子会社)は、2019年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide -Growth Toward Our 100th Anniversary (2021) and Beyond-」を掲げ、①イノベーションによる成長戦略、②既存事業の成長戦略、③土台強化のための構造改革、を重点項目として活動している。
2017年3月期の第1四半期連結累計期間(自 2016年4月1日 至 2016年6月30日)の連結売上高は3,892億円(前年同期比12.7%減)となった。建設機械・車両事業では、「伝統市場」の北米、欧州において一般建設機械の需要を着実に取り込んだものの、円高の影響に加え、主に中近東及びインドネシア等の「戦略市場」において建設・鉱山機械の需要の低迷により本体及び部品の販売量が減少したことから、売上高は前年同期を下回った。リテールファイナンス事業では、円高の影響並びに中国及びオセアニア等の資産の減少により、売上高は前年同期を下回った。産業機械他事業では、主に自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売が減少したことから、売上高は前年同期を下回った。利益については、引き続き固定費の削減や販売価格の改善などに取り組んだものの、円高の影響及び建設機械・車両事業の販売量減少に加え、特に当第1四半期連結累計期間に再生部品の在庫の評価減とリテールファイナンス事業において中国で追加引当金の計上を行ったため、営業利益は297億円(前年同期比40.1%減)となった。売上高営業利益率は前年同期を3.4ポイント下回る7.7%、税引前四半期純利益は242億円(前年同期比52.5%減)、当社株主に帰属する四半期純利益は155億円(前年同期比52.1%減)となった。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりである。
① 建設機械・車両事業セグメント
売上高は前年同期を12.0%下回る3,451億円、セグメント利益は前年同期を37.8%下回る263億円となった。
2015年2月から日本で展開している建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」については、レンタルでの取り扱いに加え、本年4月より販売を開始した。また、更なる普及のため、お客様に実際に体感いただき、より深く理解していただくための施設を増設した。更に、7月には当社グループのクラウド型プラットフォーム「KomConnect」上で施工現場の地盤リスクを診断する新サービスの提供を開始するなど、スマートコンストラクションのサービス向上に注力した。今後成長が見込まれるメキシコでは販売体制を強化するため、建設機械と鉱山機械の双方をカバーする販売会社の運営を本年4月より始めた。なお、本年7月21日に公表のとおり、当社グループの主要事業である鉱山機械事業の体制を大幅に拡充するため、ジョイ・グローバル社の買収を決定した。今後、ジョイ・グローバル社の株主総会における承認、関連する国において必要となる承認取得を経た上で、2017年半ばを目処に本買収を完了する予定である。本買収が当連結会計年度の財政状態及び経営成績に与える影響はない。
(以下、地域別売上高は外部顧客向け売上高を表示している。)
(日本)
レンタル業界向けを中心に新排出ガス規制関連の需要が一巡した影響を受け、売上高は前年同期を11.7%下回る596億円となった。
(米州)
北米では、米国の一般ユーザの需要は引き続き堅調に推移したものの、カナダのエネルギー分野向けなどの需要の低迷に加え、為替が円高に推移したことから、売上高は前年同期並みの756億円(前年同期比0.3%減)となった。中南米では、ブラジル等で建設・鉱山機械の需要が低調に推移したことに加え、一部のお客様において鉱山機械の修理及びメンテナンスの延期が発生したことから、売上高は前年同期を16.1%下回る490億円となった。
(欧州・CIS)
欧州では、主要市場であるドイツを中心に需要が堅調であることに加え、2015年度に買収したドイツのアタッチメントメーカー「レンホフ」社の新規連結の効果もあったものの、為替が円高に推移したことから売上高は前年同期を4.5%下回る358億円となった。CISでは、金鉱山を中心に鉱山向け需要が増加し、売上高は前年同期を34.9%上回る156億円となった。
(中国)
引き続き需要は減少したものの、お客様のニーズにあった車両の仕様拡充を行うとともに販売拡大に努めた結果、売上高は前年同期並みの187億円(前年同期比0.5%増)となった。
(アジア・オセアニア)
アジアでは、インフラ投資が好調なインドで需要を取り込むことができたものの、最大市場であるインドネシアで石炭の減産に伴い鉱山機械の本体及び部品の販売が減少したことから、売上高は前年同期を23.5%下回る402億円となった。オセアニアでは、鉱山機械の部品、サービスの需要を着実に取り込んだものの、為替が円高に推移したことから、売上高は前年同期を6.3%下回る240億円となった。
(中近東・アフリカ)
中近東では、原油安等の影響により湾岸諸国の需要が減少したことから、売上高は前年同期を46.8%下回る91億円となった。アフリカでは、主要市場である南アフリカの鉱山向け需要が減少したことから、売上高は前年同期を35.0%下回る154億円となった。
なお、建設機械・車両事業全体の生産規模は、約3,837億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
② リテールファイナンス事業セグメント
円高の影響並びに中国及びオセアニア等の資産の減少により、売上高は前年同期を14.1%下回る118億円となった。中国での追加引当金の計上などに伴い、セグメント利益は前年同期を49.9%下回る18億円となった。
③ 産業機械他事業セグメント
ワイヤーソーの販売が大きく伸長したものの、自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売が減少したことに加え、旧コマツハウス㈱(現 ㈱システムハウスアールアンドシー)の連結除外による影響等により、売上高は前年同期を22.3%下回る347億円、セグメント利益は前年同期を47.8%下回る17億円となった。コマツ産機㈱では、自動車関連の設備投資が旺盛なメキシコにおいてアフターマーケット体制の強化を図るため、プレス・鍛圧機械の新たなサービス拠点の運営を本年4月より始めた。ギガフォトン㈱では、半導体リソグラフィ以外の新分野への参入を狙い、液晶製造工程等で使用可能な新型エキシマレーザー「GIGANEX」を開発した。
なお、産業機械他事業全体の生産規模は、約351億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益160億円に加え、受取手形及び売掛金の回収等により、459億円の収入(前年同期比151億円の収入減)となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の購入等により、245億円の支出(前年同期比141億円の支出減)となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、配当金の支払いなどにより、251億円の支出(前年同期は196億円の支出)となった。これらに為替変動の影響を加えた結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末(2016年6月30日)残高は、前連結会計年度末(2016年3月31日)に比べ3億円減少し、1,059億円となった。
(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更はない。
(4) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は17,448百万円である。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。