当第1四半期連結累計期間(自 2017年4月1日 至 2017年6月30日)において、新たに発生した事業等のリスクはない。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はない。
当社及び当社の米国における完全子会社であるコマツアメリカ㈱は、米国に本社を置き、鉱山機械の製造・販売・サービスを行うジョイ・グローバル社(米国ニューヨーク証券取引所上場)の発行済株式のすべてをコマツアメリカ㈱が取得することについて、2016年7月21日(日本時間)の取締役会で決議し、同日付でジョイ・グローバル社と買収に関する合併契約を締結した。
2016年10月19日(米国中部時間)開催のジョイ・グローバル社の臨時株主総会では、本買収に関する合併契約についての承認が得られた。
また、関連するすべての国における競争法に基づいた承認を取得し、2017年4月5日(米国東部時間)付で買収手続きが完了した。
詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 四半期連結財務諸表に関する注記3.企業結合の状況」に記載のとおりである。
(1) 業績の状況
当社グループ(当社及び連結子会社)は、2019年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide -Growth Toward Our 100th Anniversary (2021) and Beyond-」を掲げ、①イノベーションによる成長戦略、②既存事業の成長戦略、③土台強化のための構造改革、を重点項目として活動している。
2018年3月期の第1四半期連結累計期間(自 2017年4月1日 至 2017年6月30日)の連結売上高は5,612億円(前年同期比44.2%増)となった。建設機械・車両事業では、中国やインドネシアをはじめ多くの地域で需要を取り込んだことに加え、2017年4月に買収を完了した米国の大手鉱山機械メーカーであるジョイ・グローバル社(新社名「コマツマイニング㈱」)の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を上回った。産業機械他事業では、ワイヤーソーの販売減少等があったものの、自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売が増加したことから、売上高は前年同期を上回った。利益については、ジョイ・グローバル社の買収に係る一時費用が発生したものの、各地での売上の増加により、営業利益は524億円(前年同期比75.9%増)となった。売上高営業利益率は前年同期を1.6ポイント上回る9.3%、税引前四半期純利益は480億円(前年同期比98.7%増)、当社株主に帰属する四半期純利益は363億円(前年同期比133.5%増)となった。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりである。
① 建設機械・車両事業セグメント
売上高は前年同期を49.2%上回る5,150億円、セグメント利益は前年同期を81.8%上回る479億円となった。
2017年4月より、コマツマイニング㈱が当社グループに加わった。超大型の露天掘り向け鉱山機械や坑内掘り向け鉱山機械等、当社グループがこれまで保有していなかった製品を新たにラインナップに加え、鉱山機械事業の拡大を図る。2015年2月にスタートした建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」を着実に推進し、2017年6月末現在で3,300を超える現場に導入した。同事業については、2017年7月、お客様の利便性向上を目指し、米国のトリンブル社と当社がそれぞれ持つ3次元地形現況データの相互交換・接続サービス実現に向けた共同開発を開始した。更に、建設生産プロセス全体を一元管理して最適化するためのオープンな新プラットフォーム「LANDLOG(ランドログ)」を、㈱NTTドコモ、SAPジャパン㈱、㈱オプティムと共同で、2017年10月より提供開始予定である。当社グループはこれからも、より安全で生産性の高い未来の現場の実現を加速させていく。
(以下、地域別売上高は外部顧客向け売上高を表示している。)
(日本)
主にレンタル業界向けを中心に、新排出ガス規制実施前の需要増により、売上高は前年同期を15.9%上回る691億円となった。
(米州)
北米では、エネルギー関連事業向けを中心に、一般建機の需要が増加したことに加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を53.4%上回る1,160億円となった。中南米では、アルゼンチンやメキシコを中心に、一般建機の需要が増加したことに加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を47.4%上回る722億円となった。
(欧州・CIS)
欧州では、主要市場であるドイツを中心に需要が堅調であり、売上高は前年同期を20.2%上回る430億円となった。CISでは、金鉱山を中心に鉱山向け需要が引き続き好調であり、売上高は前年同期を77.4%上回る276億円となった。
(中国)
全国的にインフラ工事が進行し、一般建機の需要が引き続き伸長したことから、売上高は前年同期を104.5%上回る383億円となった。
(アジア・オセアニア)
アジアでは、石炭価格の上昇に伴い、最大市場であるインドネシアで鉱山機械の需要が増加したことから、売上高は前年同期を59.3%上回る641億円となった。オセアニアでは、鉱山機械の需要が増加したこと等に加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を87.6%上回る451億円となった。
(中近東・アフリカ)
中近東では、原油安を受けた政府の緊縮財政の影響等により、湾岸諸国の需要が減少したことから、売上高は前年同期を19.5%下回る74億円となった。アフリカでは、南アフリカでの鉱山向け需要が増加したこと等に加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を80.2%上回る278億円となった。
なお、建設機械・車両事業全体の生産規模は、約5,806億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
② リテールファイナンス事業セグメント
チリでの売上増加等に伴い、売上高は前年同期を48.0%上回る175億円となった。セグメント利益は、中国での引当金計上の影響がなくなったこと等に伴い、前年同期を76.4%上回る33億円となった。
③ 産業機械他事業セグメント
ワイヤーソーの販売が減少したものの、自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売が増加したこと等により、売上高は前年同期を11.2%上回る386億円、セグメント利益は前年同期を38.9%上回る23億円となった。コマツ産機㈱では、2017年7月に開催された「MF-Tokyo2017(第5回 プレス・板金・フォーミング展)」において、IoT生産支援プラットフォーム「KOM-MICS(Komatsu Manufacturing Innovation Cloud System)」や、新型3次元ファイバーレーザー加工機等を出展し、引き続き拡販に努めた。また、ギガフォトン㈱では、事業規模拡大に合わせ、2016年より建設中だった新社屋が2017年6月に完成した。
なお、産業機械他事業全体の生産規模は、約376億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第1四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、運転資本が増加したものの、四半期純利益393億円や減価償却費等により、416億円の収入(前年同期比43億円の収入減)となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、ジョイ・グローバル社の買収等により、3,063億円の支出(前年同期比2,817億円の支出増)となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、上記の買収資金の調達等により、2,956億円の収入(前年同期は251億円の支出)となった。これらに為替変動の影響を加えた結果、現金及び現金同等物の当第1四半期連結会計期間末(2017年6月30日)残高は、前連結会計年度末(2017年3月31日)に比べ307億円増加し、1,506億円となった。
(3) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第1四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はない。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第1四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更はない。
(5) 研究開発活動
当第1四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は18,318百万円である。なお、当第1四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。
(6) 従業員の状況
当第1四半期連結会計期間末(2017年6月30日)の当社グループの従業員数は、前連結会計年度末(2017年3月31日)の47,204名に比べて10,739名増加し、57,943名となった。また、臨時従業員数は、前連結会計年度末の3,410名に比べて930名増加し、4,340名となった。この主な理由は、建設機械・車両事業セグメントでのコマツマイニング㈱の新規連結によるものである。
(注) 従業員数は就業人員である。また、臨時従業員数は、当第1四半期連結累計期間の平均人員である。
(7) 設備の状況
当第1四半期連結累計期間において、コマツマイニング㈱を新規連結したことに伴い、建設機械・車両事業セグメントで主に鉱山機械生産設備等が増加した。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 四半期連結財務諸表に関する注記3.企業結合の状況」に記載のとおりである。