当第3四半期連結累計期間(自 2017年4月1日 至 2017年12月31日)において、新たに発生した事業等のリスクはない。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はない。
当社は、㈱ひまわり(以下、「ひまわり」)との間で、当社の完全子会社であるコマツゼネラルサービス㈱(以下、「KGS」)の発行済株式のすべての譲渡を含む一連の取引により、KGSの別荘地管理事業をひまわりに譲渡することについて、2017年12月14日付で契約を締結した。譲渡時期は2018年3月1日を予定している。
(1) 業績の状況
当社グループ(当社及び連結子会社)は、2019年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide -Growth Toward Our 100th Anniversary(2021) and Beyond-」を掲げ、①イノベーションによる成長戦略、②既存事業の成長戦略、③土台強化のための構造改革、を重点項目として活動している。
2018年3月期の第3四半期連結累計期間(自 2017年4月1日 至 2017年12月31日)の連結売上高は1兆8,058億円(前年同期比47.2%増)となった。建設機械・車両事業では、中国やインドネシアをはじめ多くの地域で需要を着実に取り込んだことに加え、2017年4月に買収を完了した米国の大手鉱山機械メーカーであるジョイ・グローバル社(新社名「コマツマイニング㈱」)の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を上回った。産業機械他事業では、ワイヤーソーの販売減少などがあったものの、自動車業界向けの工作機械の販売が増加したこと等から、売上高は前年同期並となった。利益については、ジョイ・グローバル社の買収に係る一時費用が発生したものの、各地で売上高が増加したことにより、営業利益は1,881億円(前年同期比75.8%増)となった。売上高営業利益率は前年同期を1.7ポイント上回る10.4%となった。税引前四半期純利益は、投資有価証券の売却益もあり2,153億円(前年同期比108.5%増)、当社株主に帰属する四半期純利益は1,550億円(前年同期比126.9%増)となった。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりである。
① 建設機械・車両事業セグメント
売上高は前年同期を53.9%上回る1兆6,589億円、セグメント利益は前年同期を90.5%上回る1,839億円となった。
オフロード法2014年基準(米国ではTier4 Final)に適合する中型油圧ショベル「PC200-11」並びに中型ICT油圧ショベル「PC200i-11」を発売した。窒素酸化物等の排出を大幅に低減しながら生産性と燃費性能の両方で高いレベルを達成するなど、環境・安全・ICTに磨きをかけた最新機種を市場に導入し、販売拡大に努めている。また、2015年2月にスタートした建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」を着実に推進し、これまでに4,400を超える現場に導入した。同事業については、2017年12月、米国の大手半導体メーカーであるNVIDIA社と協業していくことを発表した。同社が持つ画像処理やAIに関する高い技術を導入していくことで、建設現場の安全と生産性を更に高め、「未来の現場」の実現を加速させていく。
(以下、地域別売上高は外部顧客向け売上高を表示している。)
(日本)
レンタル業界向けを中心に、新排出ガス規制実施前の需要増加により、売上高は前年同期を8.7%上回る2,352億円となった。
(米州)
北米では、米国及びカナダのインフラ及びエネルギー関連向けを中心に一般建機の需要が増加したことに加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を69.5%上回る3,996億円となった。中南米では、アルゼンチンやメキシコを中心に一般建機の需要が増加したことに加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を58.8%上回る2,321億円となった。
(欧州・CIS)
欧州では、主要市場であるドイツや北欧を中心に需要が堅調であり、売上高は前年同期を35.9%上回る1,244億円となった。CISでは、石炭や金鉱山を中心に鉱山向け需要が引き続き好調であり、売上高は前年同期を63.9%上回る795億円となった。
(中国)
全国的にインフラ工事が進行し、一般建機の需要が引き続き伸長したことから、売上高は前年同期を96.7%上回る1,139億円となった。
(アジア・オセアニア)
アジアでは、石炭価格の上昇に伴い、最大市場であるインドネシアで鉱山機械の需要が増加したこと等から、売上高は前年同期を60.2%上回る2,100億円となった。オセアニアでは、鉱山機械の需要が増加したこと等に加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を84.5%上回る1,366億円となった。
(中近東・アフリカ)
中近東では、原油安を受けた各国政府の緊縮財政の影響はあったものの、一部地域での需要が回復傾向にあること等により、売上高は前年同期を16.1%上回る270億円となった。アフリカでは、南アフリカでの鉱山向け需要が増加したこと等に加え、コマツマイニング㈱の新規連結の効果もあり、売上高は前年同期を91.3%上回る898億円となった。
なお、建設機械・車両事業全体の生産規模は、約1兆7,827億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
② リテールファイナンス事業セグメント
チリでの売上高の増加や北米での資産の増加等に伴い、売上高は前年同期を27.3%上回る459億円となった。セグメント利益は、中国での引当金計上の影響がなくなったこと等に伴い、前年同期を32.3%上回る89億円となった。
③ 産業機械他事業セグメント
ワイヤーソーの販売減少などがあったものの、自動車業界向けの工作機械の販売が増加したこと等により、売上高は前年同期を0.2%上回る1,214億円、セグメント利益は前年同期を41.7%上回る91億円となった。コマツ産機㈱では、2010年より業界に先駆けて市場に導入した3次元ファイバーレーザー加工機をフルモデルチェンジし、「TLH510-2」、「TLH408-2」の2機種を2017年12月に発売した。機械稼働管理システム「KOMTRAX」を標準搭載するなど、同社が培ってきた技術・ノウハウと先進のICT技術を投入した最新機種により、お客様の品質・生産性向上に貢献していく。
なお、産業機械他事業全体の生産規模は、約1,511億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
(2) キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、四半期純利益等による収入の増加があったものの、売上高の増加に伴い運転資本が増加したため、前年同期比で649億円減少し、816億円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、売却可能投資有価証券等の売却があったものの、ジョイ・グローバル社の買収等により、3,202億円の支出(前年同期比2,260億円の支出増)となった。財務活動によるキャッシュ・フローは、上記の買収資金の調達等により、2,817億円の収入(前年同期は216億円の支出)となった。これらに為替変動の影響を加えた結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末(2017年12月31日)残高は、前連結会計年度末(2017年3月31日)に比べ454億円増加し、1,653億円となった。
(3) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はない。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更はない。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は54,870百万円である。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。
(6) 従業員の状況
当第3四半期連結会計期間末(2017年12月31日)の当社グループの従業員数は、前連結会計年度末(2017年3月31日)の47,204名に比べて11,749名増加し、58,953名となった。また、臨時従業員数は、前連結会計年度末の3,410名に比べて1,732名増加し、5,142名となった。この主な理由は、建設機械・車両事業セグメントでのコマツマイニング㈱の新規連結によるものである。
(注) 従業員数は就業人員である。また、臨時従業員数は、当第3四半期連結累計期間の平均人員である。
(7) 設備の状況
当第3四半期連結累計期間において、コマツマイニング㈱を新規連結したことに伴い、建設機械・車両事業セグメントで主に鉱山機械生産設備等が増加した。詳細は、「第4 経理の状況 1 四半期連結財務諸表 四半期連結財務諸表に関する注記3.企業結合の状況」に記載のとおりである。