当第3四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年12月31日)において、新たに発生した事業等のリスクはない。
また、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はない。
(1) 業績の状況
当社グループ(当社及び連結子会社)は、2019年3月期をゴールとする3カ年の中期経営計画「Together We Innovate GEMBA Worldwide-Growth Toward Our 100th Anniversary (2021) and Beyond-」を掲げ、①イノベーションによる成長戦略、②既存事業の成長戦略、③土台強化のための構造改革、を重点項目として活動している。
2019年3月期の第3四半期連結累計期間(自 2018年4月1日 至 2018年12月31日)の連結売上高は2兆186億円(前年同期比11.8%増加)となった。建設機械・車両事業では、北米、アジアを中心に多くの地域で需要を着実に取り込んだことから、売上高は前年同期を上回った。産業機械他事業では、自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売が増加したこと等により、売上高は前年同期を上回った。利益については、各地での売上高の増加や2017年4月より連結に加わったコマツマイニング㈱において買収に係る一時費用の減少等があったことにより、営業利益は2,958億円(前年同期比59.0%増加)となった。売上高営業利益率は前年同期を4.4ポイント上回る14.7%、税引前四半期純利益は2,779億円(前年同期比29.1%増加)、当社株主に帰属する四半期純利益は1,841億円(前年同期比18.8%増加)となった。
事業の種類別セグメントの業績は、次のとおりである。
① 建設機械・車両事業セグメント
売上高は前年同期を11.3%上回る1兆8,458億円、セグメント利益は前年同期を49.9%上回る2,725億円となった。
2018年4月より、国内において建設機械の販売・サービスを手がけるコマツ建機販売㈱、同じくレンタルを行うコマツレンタル㈱、また、フォークリフトの販売・サービス及びレンタルを手がけるコマツリフト㈱を統合し、コマツカスタマーサポート㈱とした。3社が統合し連携することで、変化する外部環境への対応を図るとともに、お客様へのサポート体制を強化することで、より一層お客様に満足いただけるよう努めていく。また、2015年2月にスタートした建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」を着実に推進し、これまでに6,900を超える現場に導入した。同事業については、2018年5月より新サービス「EverydayDrone」を開始し、自動運航する専用ドローンと現場で高速にデータ処理ができるエッジコンピューティングを使うことで、これまで丸1日かかっていた現場の3D現況測量データ生成を約20分で完了させるなど、現場の進捗管理を日々可能にした。2018年10月には、アジア最大級の規模を誇る国際展示会「CEATEC JAPAN 2018」に初出展し、「もっと安全で、もっと生産性の高い、もっとスマートな未来の現場」をテーマに、開発中の自律稼働建機等、「スマートコンストラクション」の新しい挑戦を紹介した。今後は、自律稼働建機等の早期実用化へ向けた研究開発を進め、安全と生産性を高めた「未来の現場」の実現を加速させていく。
(以下、地域別売上高は外部顧客向け売上高を表示している)
(日本)
災害復興等によるレンタル需要の増加があったものの、2017年9月に施行された新排出ガス規制に伴う駆け込み需要の反動減等の影響により、売上高は前年同期を4.3%下回る2,251億円となった。
(米州)
北米では、エネルギー関連やインフラ工事関連を中心に需要が引き続き好調であり、売上高は前年同期を12.1%上回る4,478億円となった。中南米では、アルゼンチンにおいて市場環境悪化に伴い需要が減少したものの、ブラジルやチリでの需要が増加したこと等により、売上高は前年同期を5.5%上回る2,448億円となった。
(欧州・CIS)
欧州では、主要市場であるドイツや英国を中心に需要が堅調であり、売上高は前年同期を17.8%上回る1,466億円となった。CISでは、一般建機・鉱山機械ともに需要が引き続き好調であり、売上高は前年同期を28.3%上回る1,020億円となった。
(中国)
前年同期より需要の伸び率は鈍化しているものの、全国的にインフラ工事の伸長等により、売上高は前年同期を4.2%上回る1,187億円となった。
(アジア・オセアニア)
アジアでは、石炭価格の上昇に伴い、最大市場であるインドネシアで鉱山機械の需要が引き続き好調であること等から、売上高は前年同期を26.7%上回る2,660億円となった。オセアニアでは、一般建機・鉱山機械ともに需要が増加したことにより、売上高は前年同期を20.0%上回る1,640億円となった。
(中近東・アフリカ)
中近東では、イエメンの内戦に伴う各国政府の緊縮財政の影響等により公共工事の需要が減少したことや、トルコの通貨安の影響もあり、売上高は前年同期を14.1%下回る232億円となった。アフリカでは、南アフリカでの鉱山機械の需要が増加したこと等により、売上高は前年同期を8.0%上回る970億円となった。
なお、建設機械・車両事業全体の生産規模は、約2兆184億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
② リテールファイナンス事業セグメント
北米等において増収となったが、前年同期にチリでのリース契約の中途解約に伴う中古車売上という特異要因があり、売上高は前年同期を0.4%上回る461億円とほぼ横ばいになった。セグメント利益は、中国で2016年度に貸倒引当金を計上した債権について一部回収が実現し、引当金の戻しを行ったこと等により、前年同期を46.6%上回る131億円となった。
③ 産業機械他事業セグメント
自動車業界向けの鍛圧機械及び工作機械の販売増加に加え、好調な半導体市場でのエキシマレーザー関連製品の販売増加等により、売上高は前年同期を17.5%上回る1,427億円、セグメント利益は前年同期を38.8%上回る126億円となった。コマツ産機㈱では、2018年12月に新型レベラーフィーダ「SF100H-1」を発売した。当該機は、搬送能力を高めるとともに、2018年3月に発売した新型サーボプレス「H2FM」との完全同期運転に対応している。プレスとレベラーフィーダが一体となって機能する設計等により、簡易な操作で従来機比約30%の生産性向上を実現した。
なお、産業機械他事業全体の生産規模は、約1,480億円(販売価格ベース、連結ベース)であった。
(2) 財政状態・キャッシュ・フローの状況
当第3四半期連結会計期間末(2018年12月31日)の財政状態は、たな卸資産の増加等により、総資産は前連結会計年度末(2018年3月31日)に比べ1,367億円増加の3兆5,092億円となった。有利子負債残高は、前連結会計年度末に比べ1,556億円増加の9,662億円となった。また、株主資本は前連結会計年度末に比べ531億円増加の1兆7,176億円となった。これらの結果、株主資本比率は前連結会計年度末に比べ0.5ポイント減少の48.9%となった。
当第3四半期連結累計期間の営業活動によるキャッシュ・フローは、運転資本が増加したものの、四半期純利益が増加したことにより、前年同期比で187億円増加し、1,003億円の収入となった。投資活動によるキャッシュ・フローは、固定資産の購入等により、1,422億円の支出となった。前年同期にジョイ・グローバル社買収に係わる支出が含まれているため、前年同期に比べ支出が1,779億円減少した。財務活動によるキャッシュ・フローは、法人税や配当金を支払うための資金を調達したことにより、507億円の収入となった。前年同期は、上記ジョイ・グローバル社の買収資金の調達等により、2,817億円の収入であった。各キャッシュ・フローの合計に為替変動の影響を加えた結果、現金及び現金同等物の当第3四半期連結会計期間末残高は前連結会計年度末に比べ38億円増加し、1,482億円となった。
(3) 経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等
当第3四半期連結累計期間において、経営方針・経営戦略等及び経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等について、重要な変更はない。
(4) 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、事業上及び財務上の対処すべき課題について、重要な変更はない。
(5) 研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の当社グループの研究開発費は537億円である。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はない。