第2【事業の状況】

1【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

(1)経営方針

 「物作りの技術を中心とした企業活動」を行う「技術創生」をコアコンセプトとして掲げ、以下の4つの経営理念により将来とも発展することを目指します。

 

 「社会貢献」

   独自の技術を駆使してより良い製品を創り、社会の進歩に寄与します。

 ②「人間中心」

   株主・社員はもとより、地域や社会・世界の人々のために活動します。

 ③「環境貢献」

   自然と共存する技術を目指し、地球環境の向上に寄与します。

 ④「人材育成」

   社員の自己啓発を支援し、自らの役割と価値を創造しうる人材の育成に努めます。

(2)経営環境及び対処すべき課題

  今後の海外経済については、米中の通商政策の動向など先行きに対する不透明感はあるものの、全体として景気は堅調さを維持するものと見込まれます。日本経済についても、企業収益や設備投資の増加などにより、景気は堅調さを維持するものと見込まれます。

  このような経営環境において、当社は2017年度から2019年度までの3年間に取り組む「New DMW中期経営計画2019」を推進中です。“Passion for the Next Innovation ~次なる革新への熱い思い~”のスローガンのもと、当社のブランド化を推進するために、ものづくりに対する熱い思いで次なる変化を起こし、これまで以上に魅力のある企業へ変身することを目指します。

中期経営計画の達成ビジョンは以下のとおりです。

DMW独自の技術、特有の事業モデルの次なる進化

受注生産体制の継続とマネージメント力UP、その根幹をなす人づくり・ものづくり・顧客づくり

風水力機械にさらなる磨きをかけ“世界で輝く企業へ”

(3)中長期的な会社の経営戦略

海水淡水化ビジネスの確立

公共インフラ、電力、GAS&OILに次ぐ第4の市場で安定した受注と生産体制の確立

②ビルド&スクラップ(組織、製品の充実)

社会の変化に即した営業・生産拠点および競争力ある製品づくり

③次世代に向けた新たな商品開発

変化する環境とニーズへの対応

④働き方改革

ワーク・ライフ・バランス、ダイバーシティの推進

ムダを省き仕事を効率化し、時間あたりの生産性UP

(4)目標とする経営指標

  「New DMW中期経営計画2019」の最終年度である2019年度における連結経営数値目標は次のとおりです。

 

2019年度

受注高

220億円

営業利益

14億円

売上高営業利益率

7%

ROE

6%

 

(5)会社の支配に関する基本方針

 ①基本方針の内容

  当社は、金融商品取引所に株式を上場している者として、市場における当社株式等の自由な取引を尊重し、特定の者による当社株式等の大規模買付行為であっても、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上に資するものである限り、これを一概に否定するものではありません。また、最終的には株式等の大規模買付提案に応じるかどうかは株主の皆様の決定に委ねられるべきだと考えています。

  ただし、株式等の大規模買付提案の中には、例えばステークホルダーとの良好な関係を保ち続けることができない可能性があるなど、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を損なう虞のあるものや、当社グルー プの価値を十分に反映しているとは言えないもの、あるいは株主の皆様が最終的な決定をするために必要な時間や情報が十分に提供されないものもありえます。
 そのような提案に対して、当社取締役会は、株主の皆様から負託された者の責務として、株主の皆様のために、必要な時間や情報の確保、株式等の大規模買付提案者との交渉を行う必要があると考えています。

 ②基本方針の実現に資する取組みの概要

  当社は、当社グループの企業価値向上を実現するための直近の中期経営計画を実施し、推進しています。

  また、当該中期経営計画期間及びそれ以降についても引続き時々の経営課題に対処し、コーポレート・ガバナンスの強化にも取り組み、企業価値の向上に努めてまいります。

 ③基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要

  当社は、2018年6月28日開催の第83回定時株主総会において「当社株式等の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)」(以下「本プラン」という。)の継続について株主の皆様の承認を受けています。

  本プランは、当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者が遵守すべきルールを策定するとともに、一定の場合には当社が対抗措置をとることによって大規模買付行為を行おうとする者に損害が発生する可能性があることを明らかにし、これらを適切に開示することにより、当社の企業価値ひいては株主の皆様の共同の利益に資さない当社株式等の大規模買付行為を行おうとする者に対して、警告を行うものです。

  本プランの概要は以下のとおりです。なお、本プランの全文は、次の当社ウェブサイトに掲載しています。

   http://www.dmw.co.jp/

(ア)対象となる大規模買付け等

本プランは以下の(a)又は(b)に該当する当社株式等の買付け又はこれに類似する行為(ただし、当社取締役会が承認したものを除きます。当該行為を、以下、「大規模買付け等」といいます。)がなされる場合を適用対象とします。大規模買付け等を行い、又は行おうとする者(以下、「買付者等」といいます。)は、予め本プランに定められる手続きに従わなければならないものとします。

(a)当社が発行者である株式等について、保有者の株式等保有割合が20%以上となる買付け

(b)当社が発行者である株式等について、公開買付けに係る株式等の株式等所有割合及びその特別関係者の株式等所有割合の合計が20%以上となる公開買付け

(イ)意向表明書の当社への事前提出

買付者等に対し当該買付者等が大規模買付け等に際して本プランに定める手続きを遵守する旨の誓約文言等を記載した書面(以下、「意向表明書」といいます。)の提出を求めます。

(ウ)本必要情報の提供

上記(イ)の意向表明書の提出があった場合には、買付者等に対し、大規模買付け等に対する株主及び投資家の皆様の判断、並びに、当社取締役会の評価・検討等のために必要かつ十分な情報(以下、「本必要情報」といいます。)の日本語での提供を求めます。

なお、当社取締役会は、買付者等から大規模買付け等の提案がなされた事実とその概要及び本必要情報の概要その他の情報のうち株主及び投資家の皆様の判断に必要であると認められる情報がある場合には、適切と判断する時点で開示いたします。

また、当社取締役会は、買付者等による本必要情報の提供が十分になされたと認めた場合には、その旨を買付者等に通知(以下、「情報提供完了通知」といいます。)するとともに、速やかにその旨を開示いたします。

(エ)取締役会評価期間の設定等

当社取締役会は、情報提供完了通知を行った後、大規模買付け等の評価の難易度等に応じて、以下の(a)又は(b)の期間(いずれも初日不算入)を、当社取締役会による評価、検討、交渉、意見形成及び代替案立案のための期間(以下、「取締役会評価期間」といいます。)として設定します。

(a)対価を現金(円貨)のみとする公開買付けによる当社全株式等を対象とした公開買付けの場合には最大60日間

(b)その他の大規模買付け等の場合には最大90日間

ただし、上記(a)(b)いずれにおいても、取締役会評価期間は、取締役会が合理的に必要な事由があると認める場合に限り、延長できるものとします。その場合は、延長期間及び当該延長期間が必要とされる具体的理由を買付者等に通知すると共に株主及び投資家の皆様に開示いたします。また、延長の期間は最大30日間とします。

当社取締役会は、取締役会評価期間内において、必要に応じて適宜外部専門家等の助言を得ながら、買付者等から提供された本必要情報を十分に評価・検討し、当社取締役会としての意見を慎重にとりまとめ、買付者等に通知するとともに、適時かつ適切に株主及び投資家の皆様に開示します。また、必要に応じて、買付者等

との間で大規模買付け等に関する条件・方法について交渉し、更に、当社取締役会として、株主及び投資家の皆様に代替案を提示することもあります。

(オ)取締役会の決議

当社取締役会は、上記(エ)の検討等の後、以下の手続きに従い、対抗措置の発動の是非について決議を行うものとします。

(a)買付者等が本プランに定める手続きを遵守しなかった場合

 当社取締役会は、買付者等が本プランに規定する手続きを遵守しなかった場合には、対抗措置の発動の決議を行うことができるものとします。

 当社取締役会は、対抗措置の発動の決議に先立ち、株主の皆様の意思を確認することが適切と判断する場合、下記(カ)に定める手続きを行うものとします。この場合、当社取締役会は、下記(カ)に定める株主総会の決定に従って、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上という観点から速やかに対抗措置の発動又は不発動の決議を行うものとします。

(b)買付者等が本プランに定める手続きを遵守した場合

(ⅰ) 買付者等による大規模買付け等が当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものと認められる場合

 当社取締役会は、買付者等が本プランに規定する手続きを遵守した場合であっても、当該大規模買付け等が専ら買付者等の短期的な利得のみを目的とするものである等、当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものと認められ、対抗措置の発動が相当であると思われる場合には、対抗措置の内容及びその発動の賛否に関し、株主の皆様の意思を確認するために下記(カ)に定める手続きを行うものとします。この場合、当社取締役会は、下記(カ)に定める株主総会の決定に従って、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上という観点から速やかに対抗措置の発動又は不発動の決議を行うものとします。

(ⅱ) 買付者等による大規模買付け等が当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものではないと認められる場合

 当社取締役会は、買付者等による大規模買付け等が当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうものではないと認められる場合には、対抗措置の不発動の決議を行うものとします。

当社取締役会は、上記の決議を行った場合には、その内容が対抗措置の発動であるか不発動であるかを問わず、速やかに当該決議の概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、情報開示を行います。

(カ)株主意思の確認

当社取締役会は、上記(オ)(b)(ⅰ) に該当する場合、及び、上記(オ)(a)に該当しかつ当社取締役会が必要と認める場合、対抗措置の発動の是非に関し株主の皆様の意思を確認するために、株主総会に対抗措置の発動の是非に関する議案を付議するものとします。

この場合、当社取締役会は、実務上可能な限り速やかに株主総会を開催します。また、対抗措置の発動の是非に関する株主総会の決議の概要、その他当社取締役会が適切と判断する事項について、速やかに情報開示を行います。

(キ)対抗措置の中止又は発動の停止

当社取締役会が上記(オ)の手続きに従い対抗措置の発動を決議した後又は発動後においても、買付者等が大規模買付け等を中止した場合又は対抗措置を発動するか否かの判断の前提となった事実関係等に変動が生じ、かつ、当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上という観点から対抗措置の発動が相当でないと考えられる状況に至った場合には、当社取締役会は、対抗措置の中止又は発動の停止を行うものとします。

当社取締役会は、上記決議を行った場合、速やかに、当該決議の概要その他当社取締役会が適切と判断する事項について、情報開示を行います。

(ク)大規模買付け等の開始

買付者等は、本プランに規定する手続きを遵守するものとし、当社取締役会において対抗措置の発動又は不発動の決議がなされるまでは大規模買付け等を開始することはできないものとします。

(ケ)対抗措置の具体的内容

当社取締役会が上記(オ)に記載の決議に基づき発動する対抗措置としては、新株予約権(以下、「本新株予約権」といいます。)の無償割当てを行うこととします。

当社取締役会は、対抗措置の発動を決議した後又は発動後においても、上記(キ)に記載の通り、対抗措置の中止又は発動の停止を決定することがあります。

(コ)本プランの有効期間、廃止及び変更

本プランの有効期間は、2021年6月開催予定の定時株主総会終結の時までとします。

ただし、当該有効期間の満了前であっても、当社の株主総会において本プランの変更又は廃止の決議がなされた場合には、本プランは当該決議に従い、その時点で変更又は廃止されるものとします。また、当社の株主総会で選任された取締役で構成される取締役会により本プランの廃止の決議がなされた場合には、本プランはその時点で廃止されるものとします。

 

 ④上記③の取組みに対する当社取締役会の判断及びその理由

  当社取締役会は、本プランの設計に際し、以下の事項を考慮し織り込むことにより、本プランが基本方針に沿うものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと考えています。

(ア)買収防衛策に関する指針の要件を全て充足していること

    本プランは、経済産業省及び法務省が2005年5月27日に発表した「企業価値・株主共同の利益の確保又は向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、事前開示・株主意思の原則、必要性・相当性確保の原則)を充足しており、かつ、企業価値研究会が2008年6月30日に公表した「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の内容を踏まえております。

(イ)当社の企業価値・株主共同の利益の確保・向上の目的をもって導入されていること

    本プランは、当社株式等に対する大規模買付け等がなされた際に、当該大規模買付け等に応じるべきか否かを株主の皆様が判断するため、または当社取締役会が代替案を提示するために必要な情報や期間を確保し、当社取締役会が、株主の皆様のために買付者等との交渉の機会を確保することにより、当社の企業価値・株主共同の利益を確保し、向上させるという目的をもって導入されているものです。

(ウ)株主意思を重視するものであること

    本プランは、買付者等が本プランに定められた手続きに従うことなく大規模買付け等を行おうとする場合であって、かつ当社取締役会の決議だけで対抗措置の発動を決議する場合を除き、買付者等による大規模買付け等に対する対抗措置の発動について株主の皆様の意思を直接確認するものです。
 また、本プランの有効期間は、2021年6月開催予定の定時株主総会終結の時までですが、その有効期間の満了前であっても、当社株主総会において本プランの変更又は廃止の決議がなされた場合には、当該決議に従い変更又は廃止されることになります。従いまして、本プランの継続、変更及び廃止には、株主の皆様の意思が十分反映される仕組みとなっています。

(エ)合理的かつ客観的発動要件の設定

    本プランは、合理的かつ客観的な発動要件が充足されなければ発動されないように設定されており、当社取締役会による恣意的な発動を防止するための仕組みを確保しています。

(オ)デッドハンド型若しくはスローハンド型買収防衛策ではないこと

    本プランは、当社の株主総会で選任された取締役で構成される取締役会により、いつでも廃止することができるものとされています。従って、本プランは、デッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交代させても、なお発動を阻止できない買収防衛策)ではありません。
 また、当社は期差任期制を採用していないため、本プランはスローハンド型(取締役会の構成員の交代を一度に行うことができないため、その発動を阻止するのに時間を要する買収防衛策)でもありません。

2【事業等のリスク】

 有価証券報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。
 

(1)市場の動向と収益環境の変化に伴うリスク

 当社グループの業績は公共事業の占める割合が高いため、公共投資の減少基調が続きますと、企業間競争が激しくなり、収益環境を悪化させる可能性があります
 当社グループは製品の製造を主体としているため、鉄鋼等の原材料の価格高騰により、製造コストが増加し業績を悪化させる可能性があります
 また、為替レートの変動により他通貨に対し円高になると、輸出価格競争力が低下し、業績を悪化させる可能性があります

(2)原材料・部品及び機器の調達難

 原材料・部品及び機器の調達に支障をきたした場合、製品の製造や販売が困難となり、業績を悪化させる可能性があります

(3)海外事業に伴うリスク

 当社グループは、海外市場からの受注増加を目指しています。海外プロジェクトは技術的難易度が高いものや成約からジョブの完了までが長期間に及ぶものが多々あります。そのため、それらプロジェクトにはカントリーリスク、為替リスク及びマネージメントリスク等、国内とは異なるリスクが予想されます。これらのリスク管理には万全を期しますが、想定を上回る追加原価が発生する場合には業績に影響する可能性があります

(4)有価証券の保有に伴うリスク

 当社グループは、将来の資金需要に対する待機資金の有効活用のために、資金を有価証券として保有します。今後の経済情勢・株式市場・為替レートの動向によって有価証券の時価が下落し、営業外費用が増加した場合、業績を悪化させる可能性があります

(5)災害やインフラの障害に伴うリスク

 当社グループの事業所は、静岡県三島市にあり南海トラフ地震防災対策推進地域に指定されています。大規模な自然災害に見舞われた場合には、操業に支障が生じ業績に影響する可能性があります

(6)製品やサービスについて

 当社グループが提供する製品やサービスに重大な瑕疵や欠陥があった場合、多額の賠償の責任を負う可能性があり、それが業績に重大な影響を及ぼす可能性があります。また、そのような事態が発生した場合には、当社グループに対する社会的評価及びブランド価値の低下を招き、売上を減少させる可能性があります

(7)法的規制等について

 当社グループは主に、風水力機械、海水淡水化用エネルギー回収装置、廃水処理装置・廃棄物処理装置、配電盤・電気計装制御装置・電気通信制御装置等の製造販売しており、通商、私的独占の禁止、知的財産、製造物責任、貿易及び外国為替管理、環境・リサイクル関連の法的規制を受けています。また、輸出先の各国においては輸出入規制、為替の決済規制等、さまざまな政府規制の適用を受けており、これらの規制の動きによっては業績に影響を及ぼす可能性があります

3【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績等の状況の概要

 当連結会計年度における当社グループの財政状態、経営成績及びキャッシュ・フロー(以下、「経営成績等」という。)の状況の概要は次のとおりです。

①財政状態及び経営成績の状況

 当連結会計年度の海外経済は、米国においては景気の着実な回復が継続しました。欧州においても景気が引き続き堅調に推移したことに加え、中国においても景気が安定的に推移したことから、全体として景気の緩やかな回復が続きました。日本経済においても、海外経済の回復を背景に企業収益が改善するとともに、設備投資の増加が見られるなど、景気の緩やかな回復が継続しました。

 当社グループが属する風水力機械業界に関しては、前連結会計年度に比べて受注に持ち直しの動きが見られました。

 このような環境下で、当社グループは積極的な営業活動を展開した結果、当連結会計年度の受注高は、184億33百万円(前連結会計年度比122.6%)となりました。

 また、当連結会計年度の財政状態及び経営成績は以下のとおりとなりました。

(a)財政状態

当連結会計年度末の資産合計は、前連結会計年度末に比べ11億37百万円増加し、262億24百万円となりました。

当連結会計年度末の負債合計は、前連結会計年度末に比べ1億87百万円増加し、81億81百万円となりました。

当連結会計年度末の純資産合計は、前連結会計年度末に比べ9億49百万円増加し、180億42百万円となりました。

 

(b)経営成績

 売上高は、173億36百万円(同94.9%)を計上しました。

 利益については、営業利益は15億7百万円(同113.0%)、経常利益は16億45百万円(同114.8%)、親会社株主に帰属する当期純利益は10億98百万円(同113.6%)となりました。

 また、期末受注残高は145億79百万円(同108.1%)となりました。

 

②キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、33億95百万円となり、前連結会計年度末より4億48百万円増加しました。

 (営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローは、10億73百万円の増加(前年同期 キャッシュ・フローの減少6億23百万円)となりました。

これは、棚卸資産の増加6億23百万円、仕入債務の減少4億65百万円、法人税等の支払額4億5百万円などの減少要因はあったものの、税金等調整前当期純利益16億45百万円、減価償却費4億80百万円、売上債権の減少1億50百万円などの増加要因が多かったことによるものです。

 (投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローは、3億47百万円の減少(前年同期 キャッシュ・フローの減少3億75百万円)となりました。

これは、投資有価証券の売却及び償還による収入7億41百万円など増加要因があったものの、有形及び無形固定資産の取得による支出6億57百万円、投資有価証券の取得による支出4億37百万円などの減少要因が多かったことによるものです。

 (財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動によるキャッシュ・フローは、2億74百万円の減少(前年同期 キャッシュ・フローの減少2億49百万円)となりました。

これは、配当金の支払2億64百万円などによるものです。

 

③生産、受注及び販売の実績

 当社グループは風水力機器の製造・据付・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載していません。

(a)生産実績

当連結会計年度における生産実績を部門区分別に示すと次のとおりです。

部門区分

生産高(千円)

対前期増減率(%)

官需部門

12,093,026

2.3

国内民需部門

3,249,022

3.6

海外部門

1,994,949

△39.9

17,336,998

△5.1

(注)1 当社グループはすべて受注生産であるため、生産実績は販売実績と同一となっています。

2 金額は販売価格で記載しており、消費税等は含まれていません。

 

(b)受注実績

当連結会計年度における受注実績を部門区分別に示すと次のとおりです。

部門区分

受注高(千円)

対前期増減率(%)

受注残高(千円)

対前期増減率(%)

官需部門

12,345,904

26.0

7,726,930

3.4

国内民需部門

4,019,297

14.6

5,088,821

17.8

海外部門

2,068,387

19.9

1,763,398

4.3

18,433,589

22.6

14,579,149

8.1

(注) 金額は販売価格で記載しており、消費税等は含まれていません。

 

(c)販売実績

当連結会計年度における販売実績を部門区分別に示すと次のとおりです。

部門区分

販売実績(千円)

対前期増減率(%)

官需部門

12,093,026

2.3

国内民需部門

3,249,022

3.6

海外部門

1,994,949

△39.9

17,336,998

△5.1

(注)1 上記金額には消費税等は含まれていません。

2 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(千円)

割合(%)

販売高(千円)

割合(%)

㈱守谷商会

2,444,090

14.1

東京都

2,353,280

12.9

2,210,357

12.7

(注) 前連結会計年度の㈱守谷商会に対する販売実績は、当該販売実績の総販売実績に対する割合が100分の10未満であるため記載を省略しています。

 

(2)経営者の視点による経営成績等の状況に関する分析・検討内容

 経営者の視点による当社グループの経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容は、以下のとおりです。

 なお、文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものです。

①重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されています。この連結財務諸表の作成にあたって、決算日における資産・負債の報告数値及び偶発資産・負債の開示、並びに報告期間における収入・費用の報告数値に与える見積り及び仮定設定を行わなければなりません。経営陣は貸倒債権、たな卸資産、投資有価証券、法人税等、退職金、財務活動、偶発事象や訴訟等に関する見積り及び判断に対しては、継続して評価を行っています。経営陣は過去の実績等を斟酌し、より合理的と考えられる方法により見積り及び判断を行っています。実際の結果は、見積り特有の不確実性があるため、これらの見積りと異なる場合があります。

当社グループは、特に以下の重要な会計方針が、連結財務諸表の作成において重要な判断と見積りに大きな影響を及ぼすと考えています。

(a)収益の認識

当社グループは、連結会計年度末までの進捗部分について成果の確実性が認められる工事契約については工事進行基準(工事の進捗率の見積りは原価比例法)を適用しています。また、その他の契約については工事完成基準を適用しています。工事進行基準適用契約の売上高算定の基礎となる進捗率は、総製造原価の見積額を基にしています。

(b)受注損失引当金

当社グループは、連結会計年度末の手持受注工事のうち、損失発生の可能性が高く、かつ、その金額を合理的に見積ることが可能な受注工事物件について、損失見込額を受注損失引当金として計上しています。受注工事物件の採算性が悪化した場合、追加引当が必要となる可能性があり、利益を減少させることになります。

(c)製品保証引当金

当社グループは、完成後の工事に係る将来の無償保証工事費用の支出に備えるため、費用見込額を過去の実績を基礎に計上しています。工事完成後、想定した額を上回る無償保証工事費用が発生した場合、利益を減少させることになります。

(d)貸倒引当金

当社グループは、顧客等の支払不能時に発生する損失の見込額について、貸倒引当金を計上しています。顧客等の財務状態が悪化し、その支払能力が低下した場合、追加引当が必要となる可能性があります。

(e)繰延税金資産

当社グループは、繰延税金資産についてスケジューリング不能及び回収可能性が低いと思われる場合は、評価性引当額を計上しています。評価性引当額の必要性を評価するに当たっては、回収可能性並びに将来の課税所得を慎重に判断し、一部を将来回収できないと判断した場合、当該判断を行った期間に繰延税金資産の調整額を費用として計上します。同様に、将来回収できると判断した場合、繰延税金資産への調整額により当該判断を行った期間に利益を増加させることになります。

(f)退職給付費用

当社グループは、従業員の退職給付に備えるため、退職給付債務を計上していますが、退職給付費用及び債務は、数理計算上で設定される前提条件に基づいて算出されています。これらの前提条件には、割引率・将来の給与水準・退職率・死亡率・運用収益率等があります。実際の結果が前提条件と異なる場合、または前提条件が変更された場合、その影響は累積され、将来にわたって規則的に認識されるため、一般的には将来期間において認識される費用に影響を与えます。

②当連結会計年度の経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

(a)経営成績等

(ⅰ)財政状態

(資産)

 当連結会計年度の総資産は前連結会計年度に比べ11億37百万円増加し、262億24百万円となりました。

 これは、有価証券の減少3億50百万円、建設仮勘定の減少2億45百万円、受取手形及び売掛金の減少1億58百万円などがあったものの、仕掛品の増加6億31百万円、現金及び預金の増加4億48百万円、建物及び構築物や機械装置及び運搬具の増加3億51百万円、投資有価証券の増加2億83百万円などがあったことによるものです。

(負債)

 当連結会計年度の総負債は前連結会計年度に比べ1億87百万円増加し、81億81百万円となりました。

 これは、支払手形及び買掛金の減少4億65百万円があったものの、未払法人税等の増加2億15百万円、受注損失引当金の増加1億67百万円、その他流動負債の増加1億13百万円などがあったことによるものです。

(純資産)

 当連結会計年度の純資産合計は前連結会計年度に比べ9億49百万円増加し、180億42百万円となりました。これは、利益剰余金の増加8億34百万円、その他有価証券評価差額金の増加1億41百万円などがあったことによるものです。

 

(ⅱ)経営成績

(売上高)

 売上高については、前年度に比べて期初の受注残高が少なかったものの、今年度受注、今年度売上の案件が多かったことから、官需部門は120億93百万円(前連結会計年度比102.3%)、国内民需部門は32億49百万円(同103.6%)となり、それぞれ前連結会計年度を若干上回りました。一方、海外メーカとの競争が厳しかった海外部門が19億94百万円(同60.1%)と減少しました。その結果、売上高は173億36百万円(同94.9%)となりました。

(売上総利益)

 売上総利益については、代理店との連携を強化し、ユーザや地域に密着した営業展開を継続したことにより、利益率の良い案件等が増加した結果、44億77百万円(前連結会計年度比101.7%)となりました。また、売上総利益率は25.8%(前連結会計年度から1.7ポイント改善)になりました。

(営業利益)

 当連結会計年度における販売費及び一般管理費は、退職給付費用などの増加要因があったものの、荷造運送費が減少したことなどにより、29億69百万円(前連結会計年度比96.8%)となりました。

 その結果、当連結会計年度の営業利益は、15億7百万円(同113.0%)となりました。

(経常利益)

 当連結会計年度における営業外収益は、投資有価証券売却益があったことなどから1億92百万円(前連結会計年度比126.2%)となりました。営業外費用は前年度並みの54百万円(同101.9%)となりました。

 その結果、当連結会計年度の経常利益は、16億45百万円(同114.8%)となりました。

(親会社株主に帰属する当期純利益)

 当連結会計年度における特別利益、及び特別損失の計上はありません。

 その結果、親会社株主に帰属する当期純利益は10億98百万円(前連結会計年度比113.6%)となりました。

(ⅲ)キャッシュ・フローの状況

 当連結会計年度のキャッシュ・フローの状況につきましては、「(1)経営成績等の状況の概要 ②キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりです。

 

(b)経営成績等の状況に関する認識及び分析・検討内容

 官需部門においては、老朽化したインフラ設備の修繕・更新などの堅調な需要が予想されます。代理店との連携を含めた販売網を強化し案件情報の収集・分析力を高め、技術力を活かした提案営業を展開します。

 国内民需部門においては、企業収益の改善が見られる中、設備投資の増加が見込まれることから、堅調な需要が予想されます。代理店と連携しながら、顧客のニーズに合った最適な提案を行っていきます。

 海外部門においては、低迷が続いていた原油価格の回復による石油関連投資の増加が期待されることから、GAS&OIL市場での受注を目指していきます。

 

(c)資本の財源及び資金の流動性

(資金需要)

 当社グループの資金需要は主に運転資金需要と設備資金需要です。

 運転資金需要は、当社グループの売掛債権の入金時期が期末前後に集中する季節性を有することから、期中の労務費や社外流出費などの支払資金が不足した場合に備えるための短期的な需要です。設備資金需要は、主として生産設備の新設や老朽更新、研究開発費等による資金需要です。

(財務政策)

 資金需要については、フリー・キャッシュ・フローの累積である内部留保資金で賄うことを基本としています。資金の流動性については、資金の元本確保を優先した運用により、運転資金や不測の事態にも機動的に対応できる手元流動性を確保することを基本としています。また、長期的に運用可能な待機資金については、リスク及び投資効率を考慮した株式・債券・投資信託による運用を行うこととしています。

 

(d)経営方針、経営戦略、経営上の目標の達成状況を判断するための客観的な指標等

 「New DMW中期経営計画2019」の最終年度である2019年度における連結経営数値目標は次のとおりです。

 

 

2019年度

受注高

220億円

営業利益

14億円

売上高営業利益率

7%

ROE

6%

 

 2017年度は、営業利益15億7百万円(前連結会計年度比113.0%)、売上高営業利益率8.7%(前連結会計年度から1.4ポイント改善)、ROE6.3%(前連結会計年度から0.5ポイント改善)となりました。2018年度以降もこの利益水準を維持しながら連結経営数値目標の達成を目指します。

 

(e)セグメントごとの財政状態及び経営成績の状況に関する認識及び分析・検討内容

当社グループは風水力機器の製造・据付・販売事業の単一セグメントであるため、セグメント情報は記載していません。

4【経営上の重要な契約等】

 該当事項はありません。

5【研究開発活動】

 世界最高水準の流体機械を国内外の風水力機械マーケットに供給するため、積極的に研究開発活動を行っています。当連結会計年度における主要テーマは、新製品開発と高性能化、信頼性向上を図るための研究です。新製品開発としては、海水淡水化用エネルギー回収装置の実用化等に取り組んでいます。更に流れ解析、強度解析を用いて製品の高性能化、信頼性向上を図るための研究を積極的に進めています。

 当連結会計年度の研究開発費の投入額は2億14百万円となっています。

 なお、当社グループの事業は単一セグメントであるため、セグメント情報は記載していません。