第2 【事業の状況】

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、企業収益は底堅く推移し、雇用情勢の改善傾向が続く等、緩やかな回復基調で推移しましたが、新興国経済の景気減速、英国のEU離脱および米国新政権の政策運営による影響の不確実性から、先行き不透明な状況が続いております。

また、当社の業績に影響のある国内向け設備投資につきましては、一部の企業や業種では主要製品の増産等を計画する新規設備投資の動きがありましたが、多くの企業では依然として設備投資意欲は高まらず、慎重な姿勢が維持され、既存設備の維持・更新が中心となりました。

このような状況のもと、受注高は21,099百万円と前連結会計年度に比べ 3,815百万円の増加(+22.1%)となりましたが、売上高は17,331百万円と前連結会計年度に比べ 3,250百万円の減少(△15.8%)となりました。

損益面につきましては、営業利益は 951百万円と前連結会計年度に比べ 260百万円の減少(△21.5%)、経常利益は 975百万円と前連結会計年度に比べ 185百万円の減少(△ 16.0%)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は 631百万円と前連結会計年度に比べ28百万円の減少(△ 4.3%)となりました。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

 

①  エンジニアリング事業

化学機械装置の設計・製作・据付工事を行うエンジニアリング事業につきましては、営業体制の強化を行うとともに、設備投資を計画する顧客を中心に技術力を前面に打ち出した企画提案型の営業活動を積極的に展開し、大型案件を含む受注の確保に注力しました。

その結果、受注高は 8,526百万円と前連結会計年度に比べ 1,531百万円の増加(+21.9%)、売上高は 6,356百万円と前連結会計年度に比べ 3,191百万円の減少(△33.4%)となり、セグメント損失(営業損失)は66百万円(前連結会計年度はセグメント利益(営業利益)74百万円)となりました。

 

②  化工機事業

化学機械装置の現地工事・メンテナンス業務を行う化工機事業につきましては、顧客が設備投資に対し慎重な姿勢を維持し、既存設備の効率性の向上や保全・更新の各工事が主たる業務となりましたが、設備投資を計画する顧客に対しては積極的な営業活動を展開し、受注および売上増加を図りました。

その結果、受注高は 8,865百万円と前連結会計年度に比べ 1,712百万円の増加(+23.9%)、売上高は 7,601百万円と前連結会計年度に比べ 503百万円の増加(+ 7.1%)となり、セグメント利益(営業利益)は 781百万円と前連結会計年度に比べ 197百万円の増加(+33.9%)となりました。

 

③  エネルギー・環境事業

原子力を含むエネルギー・環境関連機器の設計・製作・設置工事を行うエネルギー・環境事業につきましては、主として福島第一原子力発電所関連業務の設計・製作・設備の受注および売上に注力しました。また、年央以降、原子力発電所の再稼働および安全審査後の核燃料サイクル施設関連業務の受注に注力しました。

その結果、受注高は 3,708百万円と前連結会計年度に比べ 571百万円の増加(+18.2%)、売上高は 3,373百万円と前連結会計年度に比べ 562百万円の減少(△14.3%)となり、セグメント利益(営業利益)は 235百万円と前連結会計年度に比べ 317百万円の減少(△57.4%)となりました。

 

 

 

(2) キャッシュ・フロー

当連結会計年度における現金及び現金同等物(以下「資金」という。)は、営業活動により 1,179百万円増加、投資活動により 120百万円減少、財務活動により 748百万円減少したことにより、前連結会計年度末に比べ 425百万円増加し、当連結会計年度末には 2,751百万円となりました。

 

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において営業活動により資金は 1,179百万円増加し、前連結会計年度の 1,420百万円の流出から 2,599百万円変動し、流入に転じました。主な要因は、売上債権が増加から減少に転じたことつまり売上債権の回収が進んだことであります。

 

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において投資活動により資金は 120百万円減少し、前連結会計年度に比べ 142百万円流出が減少しました。主な要因は、有形固定資産の取得による支出の減少であります。

 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

当連結会計年度において財務活動により資金は 748百万円減少し、前連結会計年度に比べ 651百万円流出が増加しました。主な要因は、短期借入金の純減つまり短期借入金の返済 及び 長期借入れによる収入の減少であります。

 

 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

エンジニアリング事業

6,463

△32.1

化工機事業

7,595

5.1

エネルギー・環境事業

3,301

△11.1

合計

17,360

△15.2

 

(注) 1.金額は、販売価格によっております。

2.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

受注高(百万円)

前年同期比(%)

受注残高(百万円)

前年同期比(%)

エンジニアリング事業

8,526

21.9

7,923

37.7

化工機事業

8,865

23.9

3,055

70.5

エネルギー・環境事業

3,708

18.2

6,596

7.1

合計

21,099

22.1

17,575

28.2

 

(注) 1. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

2. 連結子会社の増加により、当連結会計年度末のエネルギー・環境事業の受注残高を 101百万円増加させております。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次のとおりであります。

セグメントの名称

金額(百万円)

前年同期比(%)

エンジニアリング事業

6,356

△33.4

化工機事業

7,601

7.1

エネルギー・環境事業

3,373

△14.3

合計

17,331

△15.8

 

 (注)1.セグメント間取引については、相殺消去しております。

2.主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

金額(百万円)

割合(%)

金額(百万円)

割合(%)

住友金属鉱山㈱

5,034

24.5

2,308

13.3

 

3.上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

 

3 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1) 会社の経営の基本方針

当社グループは「努力・調和・忍耐」を社是とし、価値ある技術・製品・サービスを提供することによって、顧客のニーズと期待に応え、健全な企業活動を通じて社会の発展に貢献することを企業理念としております。

そのため、「顧客第一、人間尊重、変革への挑戦、法の遵守 ~すべては、すべてのために~」を行動指針とし、顧客が満足し安心して使用できる品質の製品とサービスを提供すると共に、製品の研究開発、生産、販売からメンテナンスに至るまでの事業活動のあらゆる段階において、関連する顧客及び従業員と環境の安全性の確保に最大限の努力を傾注することを製品安全に関する基本理念として活動しております。

 

(2) 当社グループの経営戦略と対処すべき課題

今後のわが国の経済情勢は、引き続き、海外の政治、経済、金融、貿易の動向に留意する必要があり、予断を許さない状況が続くものと思われます。このような中での当社の基本的課題は、厳しい状況下でも一定の成果を挙げうる基盤強化であると考えております。

このような認識に立ち、平成28年度から平成30年度までの第11次中期経営計画を決定いたしました。同計画で、スローガンを「新たな飛躍に向け基盤の強化」とし、業績目標につきましては売上高200億円、経常利益10億円を従業員400名程度で継続的に達成することを掲げました。

この目標達成に向け、当社は営業・技術・組織の各基盤の一層の強化を行い、それらの基礎となる「技術のキムラ」「品質のキムラ」「人材のキムラ」「組織のキムラ」「安全のキムラ」を総称した「キムラブランド」を確立させ、企業価値向上を目指してまいる所存です。

エンジニアリング事業につきましては、設計、製作、建設、据付工事、試運転という一連の業務を一括受注するビジネスモデルを広く定着させるため、営業体制の一層の充実を図るとともに、当社の強みである技術力を前面に打ち出した企画提案を行います。加えて、万全な現地工事管理体制のもと、原価低減に努めてまいります。そのために、ホームページ等の媒体を通じ、当社が総合プラントエンジニアリング会社であることの訴求力向上を図ります。

化工機事業につきましては、営業力強化のため、顧客のニーズに即応できる人材を強化・拡充するとともに、各事業所・出張所と連携する組織横断タスクチームの積極的な活動により、顧客の情報収集に努め、受注活動およびメンテナンスエリアの拡大に一層注力します。また、工事監督者育成のための教育研修を充実させ、人材基盤強化を図ります。

エネルギー・環境事業につきましては、福島第一原子力発電所においては、廃炉・廃止措置対応としての汚染水処理関連業務および除染・解体工事、遠隔保守対応の設計・製作業務に関する受注、核燃料サイクル関係では、青森県六ヶ所村の再処理工場、ウラン・プルトニウム混合酸化物燃料(MOX燃料)加工工場の安全審査終了を見据えた耐震基準および火災・爆発対応の見直し設計・改造業務等の新規制基準対応業務の受注に努めてまいります。

 

 

 

(3) 株式会社の支配に関する基本方針

当社は財務および事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次のとおりであります。

 

①  基本方針の内容(概要)

当社取締役会は、上場会社として当社株式の自由な売買を認める以上、特定の者の大規模な買付行為に応じて当社株式の売却を行うか否かは、最終的には当社株式を保有する当社株主の皆様のご判断に委ねられるべきものであると考えます。

しかし、総合プラントエンジニアリング会社である当社の経営においては、当社グループの有形無形の経営資源、将来を見据えた施策の潜在的効果、当社グループに与えられた社会的な使命、それら当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益を構成する要素等への理解が不可欠です。これらを継続的に維持、向上させていくためには、当社グループの企業価値の源泉である、(ⅰ)90年以上に及ぶ豊富な知見と実績、および高度な品質とその管理体制に裏付けられた開発・技術の基盤、(ⅱ)わが国の多岐にわたる産業分野における多くの著名企業等を取引先とする顧客・営業基盤、(ⅲ)開発・技術基盤、顧客・営業基盤、品質管理を機能別に維持・拡充していく業務遂行の組織基盤を基軸とした、中長期的な視野を持った経営的な取組み、が必要不可欠であると考えております。当社の財務および事業の方針の決定を支配する者によりこうした中長期的視点に立った施策が実行されない場合、当社グループの企業価値ひいては株主共同の利益や、当社グループに関わるすべてのステークホルダーの利益が損なわれる可能性があります。

当社は、当社株式の適正な価値を株主および投資家の皆様にご理解いただくよう努めておりますものの、突然大規模な買付行為がなされたときに、買付者の提示する当社株式の取得対価が適正かどうか等、買付者による大規模な買付行為の是非を株主の皆様が短期間のうちに適切にご判断いただくためには、買付者および当社取締役会の双方から適切かつ十分な情報が提供されることが不可欠です。さらに、当社株式の継続保有をお考えの株主の皆様にとっても、かかる買付行為が当社グループに与える影響や、買付者が考える当社グループの経営に参画したときの経営方針、事業計画の内容、当該買付行為に対する当社取締役会の意見等の情報は、当社株式の継続保有をご検討いただくうえで重要な判断材料となると考えます。

 

②  基本方針実現のための取組み
イ.基本方針の実現に資する特別な取組み(概要)

当社は、エンジニアリング事業、化工機事業、エネルギー・環境事業の3事業の全部門において、従来品の品質改良、価格競争力の向上、環境問題への対応、新製品の開発を進め、国内および海外市場において、安定的な受注高・売上高を確保するとともに、顧客信頼基盤の向上と財務体質強化を、引き続き推進してまいります。

その基本方針につきましては、次のとおり規定しております。

1) 当社の企業価値の源泉である開発・技術、顧客・営業、組織の各基盤のあるべき姿を考慮のうえ行動し、当社経営内容の充実化を図り、活力と実行力のある総合プラントエンジニアリング会社を目指す。

2) 当社の得意とする技術分野において、さらに磨きをかけ、他の追随を許さないOnly One企業を目指す。

この基本方針に基づく重点課題は、(a) 既存各営業品目に関し、営業活動および体制強化の推進、(b) 成長分野、高付加価値製品分野への技術・営業開発、(c) 技術革新と独自商品開発、(d) コストダウンとミス・クレームの撲滅、(e) 品質、納期、安全の維持・向上であり、全社一丸となって取り組むことにより、企業価値の向上に努めてまいります。

また、当社は、企業価値および株主共同の利益を向上させ、企業の社会的責任を果たすために、コーポレート・ガバナンスの強化を経営の最重要課題の一つと位置づけ、迅速・正確かつ透明・適正な経営の実現に努めております。その一環として平成28年6月24日開催の第69期定時株主総会において、当社は監査役会設置会社から監査等委員会設置会社に移行しました。当社は、コンプライアンス経営を強化し、財務報告の適正性と監査等委員会による監査の客観性・中立性を確保するため、社外取締役4名を東京証券取引所の定めにより独立役員として同取引所に届け出ております。また、当社は、経営の効率化・意思決定の迅速化と業務執行体制の強化を図ることを目的として、執行役員制度を導入いたしております。

 

ロ.基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務および事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組み(概要)

当社は、平成29年5月31日開催の当社取締役会において、①で述べた会社支配に関する基本方針に照らし、「大規模買付行為への対応方針」(以下「本対応方針」といいます。)として継続することを決議し、平成29年6月23日開催の第70期定時株主総会において本対応方針について承認を得ております。

本対応方針は、大規模買付者が大規模買付行為を行うにあたり、所定のルールに従うことを要請するとともに、かかるルールに従わない大規模買付行為が行われる場合や、かかるルールに従った場合であっても当該大規模買付行為が当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうと認められる場合には、かかる大規模買付行為に対する対抗措置を発動します。対抗措置の具体的内容としては、その時点で最も適切と当社取締役会が判断したものを選択することとします。

例えば、対抗措置として新株予約権の無償割当てを行う場合、割り当てられる新株予約権(以下「本新株予約権」といいます。)には、大規模買付者等による権利行使が認められないという行使条件や当社が大規模買付者等以外の者から当社株式と引換えに新株予約権を取得することができる旨の取得条項等を付すことがあるものとします。

当社取締役会は、本対応方針を適正に運用し、当社取締役会による恣意的な判断を防止するための諮問機関として当社の業務執行を行う経営陣から独立している当社社外取締役および社外有識者からなる独立委員会を設置し、大規模買付者が大規模買付ルールを順守しないため対抗措置を発動すべきか否か等の本対応方針に係る重要な判断に際しては、独立委員会に諮問することとします。

本対応方針の有効期間は、平成29年6月23日開催の第70期定時株主総会における決議の時から、当該定時株主総会後3年以内に終了する事業年度のうち最終のものに関する定時株主総会終結の時までとします。

 

③  具体的取組みに対する当社取締役会の判断およびその理由

②イに記載した当社の財産の有効な活用、適切な企業集団の形成その他の会社支配に関する基本方針の実現に資する特別な取組みは、②イに記載したとおり、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるための具体的方策であり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではなく、当社の基本方針に沿うものです。

また、②ロに記載した本対応方針も、②ロに記載したとおり、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるために継続されたものであり、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではなく、当社の基本方針に沿うものです。特に、本対応方針は、当社経営陣から独立した委員で構成される独立委員会を設置し、対抗措置の発動または不発動の判断の際には取締役会はこれに必ず諮問することとなっていること、必要に応じて対抗措置発動の可否について株主総会に諮ることとなっていること、本対応方針の有効期間は3年であり、その継続については株主の皆様のご承認をいただくこととなっていること等その内容において公正性・客観性が担保される工夫がなされている点において、企業価値ひいては株主共同の利益に資するものであって、当社役員の地位の維持を目的とするものではありません。

 

 

 

4 【事業等のリスク】

有価証券報告書に記載した当社グループの事業の状況(経営成績、財政状態及びキャッシュ・フロー等)、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項には、以下のようなものがあります。

なお、以下の文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。また、当社グループに関するすべてのリスクを網羅しているものではありません。

 

(1) 主要事業に係るもの

当社グループは、エンジニアリング事業、化工機事業、エネルギー・環境事業の各主要事業において想定されるリスクとして以下のようなものがありますが、事業等のリスクはこれらの事業に限定されるものではありません。

① エンジニアリング事業及び化工機事業

エンジニアリング事業を中心に展開しておりますプラント・エンジニアリングは、プラントの企画・提案、設計、調達、製作、工事、施行管理、試運転という一連の業務を受注するビジネスモデルです。案件によっては大規模かつ施工期間が長期間に及び、納期・工期遅延、労働者確保が困難となる可能性があり、コストが増加するリスク、技術的な問題や品質問題が発生するリスクがあり、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を受ける可能性があります。

② エネルギー・環境事業(原子力分野)

当社グループのエネルギー・環境事業は、国家の政策による影響が大きく、事故の発生、世論の変化などの外的要因による国策の変更により、当社グループの経営成績及び財務状況が大幅に影響を受ける可能性があります。

 

(2) 品質保証及び製造物賠償責任に係るもの

当社グループは、豊かな経験とノウハウで信頼性の高い製品の製造を目指し、製品について品質管理体制を整備し、高い品質の確保に努めております。しかしながら、予期し得ない重大な品質問題が発生する可能性は皆無ではなく、そうした重大な事態が発生した場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を受ける可能性があります。

 

(3) 重要な訴訟事件等の発生に係るもの

当社グループは、知的財産権、製造物責任等、法令及び契約等の遵守に努めておりますが事業活動を行う中で重大な訴訟が提起された場合には、当社グループの経営成績及び財務状況に影響を受ける可能性があります。

 

 

 

5 【経営上の重要な契約等】

(技術受入契約)

契約会社名

相手先の名称

相手先の
所在地

契約品目

契約締結時期及び契約期間

契約内容

木村化工機株式会社(当社)

SNE
ラ・カレーネ社

フランス

カレーネ製品

昭和48年3月から特に定めなし

日本国内販売

木村化工機株式会社(当社)
(注)1

SNE
ラ・カレーネ社

フランス

カレーネ社製品の一部

昭和52年1月から協約終結まで

日本国内製作販売

木村化工機株式会社(当社)
(注)2

フィシャー社

アメリカ

弗素樹脂加工技術及び同技術使用製品

平成4年2月から特に定めなし

技術の導入及び同技術使用製品の北米以外への販売

木村化工機株式会社(当社)

エカート社

ドイツ・日本

攪拌機、ミキサー等のエカート社製品

平成6年10月から暦年末の3ヵ月前までに通告なき場合は、1年ずつ自動延長

エカート社製品の販売

木村化工機株式会社(当社)

ブス社

ドイツ

SAMVAC超高真空蒸発設備

平成7年9月(再契約)から特に定めなし

SAMVAC超高真空蒸発設備の導入

木村化工機株式会社(当社)

クラレックス社

オランダ

流動層型熱交換器

平成6年10月から特に定めなし

技術提携契約

木村化工機株式会社(当社)

ビアッジ社

スイス

水素化技術

平成19年10月から平成22年12月まで、その後毎年更新

日本国内販売契約

 

 

(注)

1.

(1) PuO2貯蔵容器に関してロイヤルティ:1%

 

 

(2) PuO2貯蔵容器以外のダブルカバーシステムに関してロイヤルティ:5%

 

2.

イニシャルペイメント

US$20,000

 

 

コンサルタント料

実費

 

 

 

 

6 【研究開発活動】

当社グループ(当社及び連結子会社)は、自社が得意とするプラント・エンジニアリングや省エネルギープロセス、材料評価技術(材料選定、腐食・防食技術)を基に、将来の市場を見据えた積極的な研究開発活動を展開しております。

これら研究開発には大学の技術シーズの活用や産学官連携事業の活用、ユーザーと密接に連携した技術開発を行うことが必要であり、中長期的なテーマに関しては各事業部の営業・技術部門、製造部門と連携しながら推進しております。その促進機関として、全社の開発テーマを対象とした総合開発委員会を設けております。また、短期的には、各事業部が日常的な用途開発を協力企業や開発部と連携しながら、中期経営計画の業務別施策の中で実施しています。

分野としては、バイオマス利用技術、再生可能エネルギー、省エネルギー、環境リサイクルに関する技術開発を行っています。

研究開発従事者は、各事業部技術部門を含めると約15名となり、これは総従業員数の約4%に当たります。

当連結会計年度におけるグループ全体の研究開発費は95百万円であります。

 

当連結会計年度におけるセグメント別の研究開発状況及び研究開発費は次のとおりであります。

 

(1) エンジニアリング事業

①  省エネルギー、再生可能エネルギー関連設備

長年の経験に基づき、様々な角度からお客様の設備や工場を検証し、省エネルギー効率が高く、最小の投資費用で短期間にコスト回収が可能となる提案をさせて頂きます。また、省エネ補助事業を対象とした各種省エネ診断サポートサービスを行っております。当社の強みは工場のプロセスに踏み込んだ提案ができることで、具体的にはヒートポンプを効果的に組み込んだ燃料費削減、膜濃縮による省エネ等の提案を行っております。

再生可能エネルギー分野では、低レベルの廃熱(温水、廃蒸気等)を利用した小型発電システムの開発に取り組んでおります。また、植物油を原料としたバイオディーゼル燃料(BDF)の高品質化技術は既に確立しており、大型設備建設の実績も有しております。最近では、廃棄物である脂肪酸をバイオマス燃料に転換する技術開発にも取り組んでおります。

②  水熱反応利用技術の普及と用途開発

広い分野に利用できる水熱反応技術について、抽出操作、有機反応、無機物の改質、無機合成、有機物の高速加水分解分野で納入実績を上げております。最近では、バイオマスから有効成分を抽出して高付加価値製品へ転換、無機材料の改質分野で具体案件が出てきており、今後の事業化に注力しています。

③  膜分離・濃縮装置

分子の大きさで分離する膜濃縮は、熱を使い相変化が必要な蒸発濃縮に比べ、画期的な省エネ効果を生み出すことが可能となります。この技術は環境、エネルギー、食品、水、医療・医薬等に直結した技術であり、ユーザーのプロセスラインや廃液処理に適用することで、当社の主力製品である蒸発濃縮装置と組み合わせ、さらに競争力を向上させることが可能です。また、この膜分離技術を応用した高効率なバイオリアクターの開発にも取り組んでおります。

④  その他

化学プラント向けの材料として着目されている特殊材料である二相ステンレス鋼の溶接技術の確立と品質確保のための施工技術の確立を進めております。具体的には材料の持つ特性を溶接技術の面から改善し、母材の性能を生かす技術開発と製品品質へ展開しております。

 

上記に係る研究開発費は、80百万円であります。

 

 

 

(2) エネルギー・環境事業

①  噴射形式の遮蔽材の開発

放射性物質で汚染された複雑な形状物に噴射して塗布できる特殊な遮蔽材とそれを遠隔操作で噴射するシステムの開発を進めております。簡易的に放射性物質を遮蔽することで、現場での作業環境の改善が期待できます。

② 小水力発電設備

小水力発電は出力が安定しているという点から見直されており、一定の需要があると判断しております。

当社では自治体の浄化センターを対象に設備の導入を推進しております。

③ 小型電気ボイラー

従来の燃料焚きボイラーや電気ヒーター式ボイラーとは原理的に異なる電極式で、排ガスや温暖化ガス(CO2)を発生しない環境調和型、かつ空焚き等の心配の無い安全なボイラーです。現在は発電所やプラント用の大型機しかないため、メンテナンスフリー型の汎用小型ボイラーの開発を進めております。

 

上記に係る研究開発費は、15百万円であります。

 

 

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

以下の文中における将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

 

(1) 重要な会計方針及び見積り

当社グループの連結財務諸表は、わが国において一般に公正妥当と認められている会計基準に基づき作成されております。この連結財務諸表の作成にあたって留意すべき事項の詳細につきましては、「第5  経理の状況」をご参照下さい。

 

(2) 当連結会計年度の経営成績の分析及び経営成績に重要な影響を与える要因について

当連結会計年度の経営成績の分析及び経営成績に重要な影響を与える要因につきましては、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (1) 業績」をご参照下さい。

 

(3) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

①  資産、負債及び純資産の状況
(資  産)

流動資産は13,483百万円と前連結会計年度末に比べ 759百万円の減少(△ 5.3%)となりました。これは主として、受取手形及び売掛金が 1,346百万円減少したことによります。

固定資産は 7,122百万円と前連結会計年度末に比べ 209百万円の微増(+ 3.0%)となりました。

この結果、総資産は20,606百万円と前連結会計年度末に比べ 550百万円の微減(△ 2.6%)となりました。

(負  債)

流動負債は 8,300百万円と前連結会計年度末に比べ 1,047百万円の減少(△11.2%)となりました。これは主として、仕入債務(支払手形及び買掛金、電子記録債務)が合計で 528百万円減少したことによります。

固定負債は 3,724百万円と前連結会計年度末に比べ 384百万円の減少(△ 9.3%)となりました。これは主として、長期借入金が 411百万円減少したことによります。

この結果、負債合計は12,024百万円と前連結会計年度末に比べ 1,432百万円の減少(△10.6%)となりました。

(純資産)

純資産合計は 8,581百万円と前連結会計年度末に比べ 881百万円の増加(+11.5%)となりました。これは主として、利益剰余金が 499百万円増加したことによります。

この結果、当連結会計年度末の自己資本比率は41.6%となりました。

②  キャッシュ・フローの状況

「キャッシュ・フローの状況」につきましては、「第2  事業の状況  1  業績等の概要  (2) キャッシュ・フロー」をご参照下さい。