第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第2四半期累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当第2四半期累計期間におけるわが国経済は、新型コロナウイルス感染症の規制緩和により社会経済活動の正常化への動きが進む一方で、ウクライナ情勢の長期化、金融資本市場の変動や中国経済の先行き懸念及び物価上昇等の影響もあり、依然として先行き不透明な状況で推移しました。

このような状況のもと当社におきましては、主に精密金属加工品及びプレス機械の売上が減少したことから、売上高は57億4千万円と前年同期比2.7%の減少となりました。利益面につきましては、原材料価格の高騰や運送コストの上昇及び展示会出展費用の増加等の影響により、営業利益は7千3百万円と前年同期比63.1%の減少、経常利益は1億3百万円と前年同期比56.3%の減少、四半期純利益は6千万円と前年同期比61.2%の減少となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

[精密加工事業部]

精密加工事業部における当第2四半期累計期間の売上高は、24億2千2百万円と前年同期比10.7%の減少となり、その内容は以下のとおりです。

「精密金属加工品」は、水晶振動子関連を中心に売上が減少し17億5千2百万円と前年同期比10.1%の減少となりました。「小口径銃弾」は、政府の予算執行を受け6億7千万円と前年同期比12.3%の減少となりました。

[機械事業部]

機械事業部における当第2四半期累計期間の売上高は、33億1千7百万円と前年同期比4.2%の増加となり、その主な内容は以下のとおりです。

「プレス機械」は、納品時期等の関係から26億5千万円と前年同期比5.1%の減少となりました。「ばね機械」は、大型機種の売上等もあり3億5百万円と前年同期比63.9%の増加となりました。「自動機・専用機」は、小型機中心の売上構成となったため1億5千5百万円と前年同期比16.5%の減少となりました。

財政状態は次のとおりであります。

当第2四半期会計期間末の総資産は前事業年度末より7億7千3百万円減少し、196億8千7百万円となりました。これは主に、仕掛品が7億1千5百万円、投資有価証券が5億7千3百万円それぞれ増加したものの、現金及び預金が15億8千万円、受取手形及び売掛金が3億8千6百万円それぞれ減少したためです。負債につきましては、10億8千2百万円減少し、57億6千万円となりました。これは主に、電子記録債務が8億4千9百万円、支払手形及び買掛金が1億2千2百万円それぞれ減少したためです。純資産につきましては、3億9百万円増加し、139億2千6百万円となりました。これは主に、その他有価証券評価差額金が4億2千2百万円増加したためです。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は24億9千3百万円となり、前事業年度末より15億8千万円減少しました。

 各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金の減少は10億7千8百万円(前年同四半期累計期間は1億4千2百万円の減少)となりました。これは主に、減価償却費で3億1千1百万円計上したものの、仕入債務の減少で8億8千万円及び棚卸資産の増加で4億1千7百万円減少したためです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金の減少は3億2千7百万円(前年同四半期累計期間は2億4千9百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得により2億9千3百万円支出したためです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金の減少は1億7千7百万円(前年同四半期累計期間は1億7千5百万円の減少)となりました。これは主に、配当金で1億7千3百万円支出したためです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当第2四半期累計期間において、当社が定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第2四半期累計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第2四半期累計期間における研究開発活動の金額は、1億7百万円であります。

 なお、当第2四半期累計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 ①資金の流動性についての分析

   キャッシュ・フローの状況につきましては、前記「(2)キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。

 

 ②資本の財源についての分析

   当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料・部品の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金や設備資金であります。また、当社の財務状態といたしましては、当第2四半期会計期間末における流動比率は250.1%、自己資本比率は70.7%であり比較的健全な財務状態であると認識しております。

 

(7)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第2四半期会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。