第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当中間会計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当中間会計期間の末日現在において判断したものであります。

(1)財政状態及び経営成績の状況

当中間会計期間におけるわが国経済は、急速な為替の変動とともに、中国経済の先行き懸念やウクライナや中東地域をめぐる情勢の影響など、依然として先行き不透明な状況で推移しました。

このような状況のもと当社におきましては、精密金属加工品、小口径銃弾の売上は増加しましたがプレス機械等の売上が減少したため、売上高は前年同期比15.7%減少の48億3千8百万円となりました。利益面につきましては、プレス機械の売上減少の影響が大きく、誠に遺憾ながら、営業損失5千1百万円(前年同期は7千3百万円の営業利益)、経常損失6百万円(前年同期は1億3百万円の経常利益)、中間純損失7百万円(前年同期は6千万円の中間純利益)となりました。

セグメントごとの経営成績は次のとおりであります。

[精密加工事業部]

精密加工事業部における当中間会計期間の売上高は、34億円と前年同期比40.4%の増加となり、その内容は以下のとおりです。

「精密金属加工品」は、主に水晶振動子関連部品の売上が増加したことから19億4千6百万円と前年同期比11.1%の増加となりました。「小口径銃弾」は、政府の予算執行を受け14億5千3百万円と前年同期比116.9%の増加となりました。

[機械事業部]

機械事業部における当中間会計期間の売上高は、14億3千8百万円と前年同期比56.7%の減少となり、その主な内容は以下のとおりです。

「プレス機械」は、上期の出荷予定分が下期にずれ込んだこと及びEV市場の拡大が鈍化した影響などから10億9千2百万円と前年同期比58.8%の減少となりました。「ばね機械」は、大型機種の売上が少なかったため2億2千1百万円と前年同期比27.6%の減少となりました。「自動機・専用機」は、出荷時期が下期に集中しているため1億1千1百万円と前年同期比28.0%の減少となりました。

財政状態は次のとおりであります。

当中間会計期間末の総資産は前事業年度末より2億7千4百万円減少し、204億3百万円となりました。これは主に、仕掛品が12億7千万円、製品が4億3千2百万円、原材料及び貯蔵品が1億6千3百万円それぞれ増加したものの、現金及び預金が9億1百万円、受取手形及び売掛金が7億6千8百万円、電子記録債権が4億6千7百万円それぞれ減少したためです。負債につきましては、1億4百万円減少し、64億円となりました。これは主に、支払手形及び買掛金が2億3千1百万円、電子記録債務が1億4千8百万円それぞれ増加したものの、設備関係電子記録債務が4億2千8百万円減少したためです。純資産につきましては、1億7千万円減少し、140億3百万円となりました。これは主に、利益剰余金が1億8千1百万円減少したためです。

 

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当中間会計期間末における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は30億8千3百万円となり、前事業年度末より9億1百万円減少しました。

 各キャッシュ・フローの状況は、以下のとおりです。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 営業活動による資金の減少は2千2百万円(前年同期は10億7千8百万円の減少)となりました。これは主に、売上債権の減少により12億3千5百万円増加及び減価償却費で3億6千万円計上したものの、棚卸資産の増加で18億6千6百万円減少したためです。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 投資活動による資金の減少は6億9千8百万円(前年同期は3億2千7百万円の減少)となりました。これは主に、有形固定資産の取得により6億2千4百万円支出したためです。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 財務活動による資金の減少は1億7千7百万円(前年同期は1億7千7百万円の減少)となりました。これは主に、配当金で1億7千3百万円支出したためです。

 

(3)経営方針・経営戦略等

 当社は、「確かなモノづくりを通して、社会に貢献し、企業のたゆみない発展をめざす。」という経営理念のもと、Visionとして、「持続的な企業価値向上に向け果敢にチャレンジし認められ・求められる企業へ~サステナブル社会の実現を社員と共に~」を制定したうえ、次の経営方針を掲げております。

・市場ニーズを的確に捉え、高品質で付加価値の高い製品を提供する。

・個の尊重と相互理解を深め、チャレンジ精神を大切にし、明るく活気ある会社づくりに努める。

・高い倫理観を持ち、誠実と公正に徹する。

・様々な社会課題の解決に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献する。

・地域社会と共存する。

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当中間会計期間において、当社が優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当中間会計期間における研究開発活動の金額は、8千万円であります。

 なお、当中間会計期間において、当社の研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

(6)資本の財源及び資金の流動性についての分析

 ①資金の流動性についての分析

   キャッシュ・フローの状況につきましては、前記「(2)キャッシュ・フローの状況」に記載したとおりであります。

 ②資本の財源についての分析

   当社の資金需要のうち主なものは、製品製造のための材料・部品の購入のほか、製造に係る労務費・経費、販売費及び一般管理費等の営業費用による運転資金や設備資金であります。また、当社の財務状態といたしましては、当中間会計期間末における流動比率は225.0%、自己資本比率は68.6%であり比較的健全な財務状態であると認識しております。

 

(7)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定

 前事業年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定について重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当中間会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。