第2【事業の状況】

 

1【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。なお、重要事象等は存在しておりません。

 

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループが判断したものであります。

 

(1)財政状態及び経営成績の状況

①概要及び経営成績

当第2四半期連結累計期間における世界経済は、新型コロナウイルス感染症拡大による影響が大きく、中国の景況感は改善傾向に転じたものの、アジア並びに欧米では経済活動が大きく制限されたことで、大幅に減速しました。また、企業収益の減少や感染再拡大への備えから設備投資の先送りや規模を縮小する動きも見られ、先行き不透明な状況が続いています。日本経済においては、政府による緊急事態宣言が発令される事態に至り急激な景気後退に直面いたしました。同宣言の解除後は、緩やかな回復基調となりましたが、依然として感染拡大のリスクは懸念されており、企業の設備投資については世界経済と同様に慎重な見方が広がっています。

このような状況の中、当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高16,531百万円(前年同四半期連結累計期間対比15.4%減)、営業利益1,430百万円(同35.6%減)、経常利益1,759百万円(同25.2%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益1,131百万円(同23.7%減)となりました。

(ご参考値)事業部別の状況

(単位:百万円)

事業部

(製品区分)

当第2四半期連結累計期間

2020年4月1日2020年9月30日

連結売上高

前年比

)

連結営業利益

前年比

)

エアエナジー事業部

 

9,528

△15.8%

)

802

△19.2%

)

 

圧縮機

8,858

△16.4%

)

真空機器

670

△7.9%

)

コーティング事業部

 

7,003

△14.8%

)

627

△48.9%

)

 

塗装機器

5,184

△21.4%

)

塗装設備

1,819

12.1%

)

合計

16,531

△15.4%

)

1,430

(

△35.6%

)

 

(注)事業部別の連結営業利益は、当社グループ独自の基準により算定しております。

 

②セグメントの業績

当社グループで採用しております地域別セグメントの状況は以下のとおりです。なお、セグメントの業績に関する詳細は、「第4〔経理の状況〕-1〔四半期連結財務諸表〕-〔注記事項〕」の(セグメント情報等)をご参照ください。

 

 

日本

売上高は10,127百万円(前年同四半期連結累計期間対比13.4%減)、セグメント利益は1,275百万円(同28.7%減)となりました。

圧縮機製品では、中国の連結子会社である上海斯可絡圧縮機有限公司が製造・販売しているモデルを日本の市場要求に合わせて改良した新製品(給油式タンクマウントスクリューコンプレッサ“LRST”)の販売を開始しましたが、第1四半期連結会計期間において非常事態宣言の発出により営業活動が停滞したことや前年同四半期に消費税増税前の駆け込み需要による売上増加があったことなどから、当第2四半期連結累計期間の売上は前年同四半期比で減少しました。
 真空機器製品では、半導体市場の需要回復に伴う半導体製造関連装置向け真空ポンプの売上増加や第1四半期連結会計期間から継続して実施しているキャンペーンの効果はあったものの、第1四半期連結会計期間における営業活動停滞の影響が払拭できず、全体の売上は減少しました。
 塗装機器製品では、新型コロナウイルスの影響を受けて汎用製品であるスプレーガンの販売が伸び悩んだことに加え、設備投資に慎重な見方が広まったことで環境装置の売上が減少しました。
 塗装設備製品では、第1四半期連結会計期間までの受注分が着実に納入されたことや、自動車部品塗装向け塗装設備の受注が重なり、堅調な推移となりました。

 

ヨーロッパ

売上高は2,023百万円(前年同四半期連結累計期間対比17.8%減)、セグメント利益は140百万円(同29.5%減)となりました。

圧縮機製品では、新型コロナウイルス感染症の拡大に伴う市場停滞の影響から、売上が減少しました。一般工業市場の回復には時間を要すると見込んでおり、医薬品製造市場や搾乳用途に向けたオイルフリー圧縮機の販売に注力しています。
 真空機器製品では、経済活動が制限されたため売上は減少しましたが、当第2四半期連結累計期間の後半より回復傾向にあります。
 塗装機器製品では、ロックダウン措置により自動車をはじめとする製造業の生産活動が大幅に縮小した影響から、売上が減少しました。活動の再開とともに自動車補修市場は回復傾向にありますが、工業塗装市場は時間がかかる見込みです。一方で、エアーブラシの需要は好調に推移しており、ドイツの連結子会社であるHARDER & STEENBECK GmbH & Co.KGでは製造台数及び販売ともに増加しています。

 

アジア

売上高は5,793百万円(前年同四半期連結累計期間対比15.3%減)、セグメント利益は422百万円(同31.2%減)となりました。

圧縮機製品では、中国において第1四半期連結会計期間の営業活動が停滞したことによる影響がありましたが、その後の国内需要の回復に伴い、売上が前連結会計年度と同水準まで戻りつつあります。インドではロックダウン措置により一般製造向け圧縮機の売上は減少しましたが、現地子会社において生産を再開したことに伴い、急激な需要増加が発生した医療向けオイルフリー圧縮機の売上が増加しました。一方で、東南アジアにおいては低迷が続いており、売上は総じて減少しました。
 真空機器製品については、中国政府が主導する産業支援政策を背景とした半導体需要の増加や台湾などにおける通信・電子機器製造業の底堅い推移から、半導体製造関連装置メーカに向けた真空ポンプの販売は実績を重ねております。
 塗装機器製品では、新型コロナウイルス感染症の影響により市況が著しく悪化していますが、当第2四半期連結累計期間の末あたりから中国及び東南アジアの一部地域における販売は回復基調となっています。しかしながら、工業塗装市場における停滞感が継続していることから、売上は減少しました。
 塗装設備製品では、新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が制限されたことに加え、お客さまの工事計画遅延により納入時期が延期されたことなどにより売上は減少しました。

 

 

その他

売上高は2,316百万円(前年同四半期連結累計期間対比2.4%減)、セグメント利益は163百万円(同58.9%増)となりました。利益額の増加は、主にアメリカにおけるエアーブラシの販売が伸長したことや前連結会計年度にオーストラリア現地子会社について「のれん」の減損処理を実施したことにより収益状況が改善したことなどによるものです。

圧縮機製品では、経済活動の停滞に伴い、一般産業における設備投資に慎重な見方が広まったことで売上が減少した一方で、医療向けオイルフリー圧縮機についてはアメリカやブラジルにおいて需要が急増し、売上が伸長しました。
 真空機器製品では、アメリカにおいて大型の研究施設向け真空ポンプの需要は減少したものの、これまでに開拓してきた装置メーカからの需要が増加し、売上は伸長しました。
 塗装機器製品では、アメリカにおいて新型コロナウイルス感染症の拡大に伴い自動車補修市場及び一般工業塗装市場が停滞したことで、スプレーガンの売上が落ち込みましたが、巣籠もり消費の増加などによりエアーブラシの売上が大きく伸長しました。
 塗装設備製品では、メキシコにおける自動車製造向け塗装設備の納入により売上が伸長しました。

 

③財政状態の分析

資産は、流動資産が27,100百万円(前連結会計年度比1.3%増)となりました。これは主に、「受取手形及び売掛金」が1,294百万円減少した一方で、「現金及び預金」が763百万円増加したことや「原材料及び貯蔵品」が450百万円増加したことなどによるものです。固定資産は20,461百万円(同4.1%減)となりました。これは主に、「投資有価証券」が278百万円減少したことなどによるものです。その結果、総資産は47,561百万円(同1.1%減)となりました。

負債は、流動負債が8,898百万円(同6.3%減)となりました。これは主に、「短期借入金」が112百万円減少したことなどによるものです。固定負債は、3,929百万円(同2.6%減)となりました。これは主に、「その他」に含まれるリース債務(固定)が減少したことなどによるものです。その結果、負債合計は12,828百万円(同5.2%減)となりました。

純資産は、34,733百万円(同0.5%増)となりました。また、純資産より非支配株主持分を除いた自己資本は31,398百万円となり、自己資本比率は前連結会計年度末の64.6%から1.4ポイント増加し66.0%となりました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物(以下「資金」という)は、前連結会計年度末に比べ576百万円増加し、10,668百万円(前連結会計年度末比5.7%増)となりました。当第2四半期連結累計期間における各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりであります。

1)営業活動によるキャッシュ・フロー

営業活動の結果、資金収支は2,169百万円の収入(前年同四半期比16.6%増)となりました。これは主に、「税金等調整前四半期純利益」が562百万円減少した一方で「売上債権の増減額」が1,405百万円減少したことなどによるものです。

2)投資活動によるキャッシュ・フロー

投資活動の結果、資金収支は499百万円の支出(前年同四半期比47.7%減)となりました。これは主に、「投資有価証券の取得による支出」が603百万円減少したことや、「有形固定資産の取得による支出」が161百万円減少したことなどによるものです。

3)財務活動によるキャッシュ・フロー

財務活動の結果、資金収支は911百万円の支出(前年同四半期比19.5%減)となりました。これは主に、「短期借入金の純増減額」の変動により171百万円の支出が減少したことなどによるものです。

 

 

(3)経営方針・経営戦略等

3ヶ年にわたる新たな中期経営計画に基づく事業活動を前事業年度より開始しております。

新中期経営計画の概要

目的:

当社グループは100年企業に向けて「真のグローバルワン・エクセレントメーカ」を目指し、さらなる成長を獲得します。

考え方:

「ONLY ONE」の商品で、市場ごとの「NUMBER ONE」シェアを目指し、グループ一丸「ONE ANEST IWATA」で「GLOBAL ONE」をさらに発展する。

「ONLY ONE」:「真の開発型企業」となるために、高性能・高品質製品を提供し続ける。

「NUMBER ONE」:ターゲット市場をグローバル・ニッチ市場に定め、安定かつ持続的成長で、各市場でNo.1シェアを獲得する。

コンセプト:

グローバル・ニッチ市場開拓へ「THINK GLOBALLY, ACT LOCALLY」

100年企業となり、持続的成長へ向けて6つの観点から投資を行う。

1.人的投資(人財採用・育成)

2.開発投資

3.設備投資

4.市場開拓投資

5.風土改革投資

6.IT投資

 


 

当社の存在意義:全てのステークホルダーの満足度を向上させ、社会に貢献すること。

 

数値目標:

目標(2022年3月期)評価指標(KGI)

1.連結売上高 470 億円以上

2.連結営業利益率 10%以上

3.ROE 10%以上

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の対処すべき課題

当第2四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(5)財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当第2四半期連結累計期間において、当該方針の変更はありません。

 

(6)研究開発活動

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は175百万円です。その他に製品の改良・改造に使用した307百万円を製造経費としております。報告セグメントは日本、ヨーロッパ及びアジアとなり、合計483百万円のうち日本は425百万円です。

 

 

(7)従業員数

①当社及び連結会社の状況

(単位:名)

報告セグメント

日本

ヨーロッパ

アジア

その他

合計

当第2四半期連結累計期間末

635

158

803

132

1,728

前連結会計年度末

621

166

805

141

1,733

 

(注)従業員数は就業人員数です。

 

②提出会社の状況

(単位:名)

当第2四半期累計期間末

629

前事業年度末

495

 

(注)1.従業員数は就業人員数です。

2.前事業年度末に比べ従業員が134名増加しておりますが、主として2020年4月1日付でアネスト岩田コンプレッサ株式会社及びアネスト岩田コーティングソリューションズ株式会社を当社が吸収合併したことによるものです。

 

(8)生産、受注及び販売の状況

①生産実績

(単位:百万円)

報告セグメント

日本

ヨーロッパ

アジア

その他

合計

当第2四半期連結累計期間

8,598

691

3,982

242

13,514

前第2四半期連結累計期間

8,526

688

4,538

261

14,015

 

 

②販売実績

(単位:百万円)

報告セグメント

日本

ヨーロッパ

アジア

その他

合計

当第2四半期連結累計期間

7,613

1,913

4,828

2,175

16,531

前第2四半期連結累計期間

8,991

2,381

5,901

2,261

19,535

 

 

③受注及び受注残高

(単位:百万円)

報告セグメント

日本

ヨーロッパ

アジア

その他

合計

当第2四半期連結累計期間受注

779

207

66

1,053

   同        受注残高

761

660

30

1,451

前第2四半期連結累計期間受注

677

1,498

168

2,343

   同        受注残高

261

822

582

1,666

 

(注)1.この受注及び受注残高は、塗装設備製品のものです。塗装設備製品以外は受注から販売までが短期間であり、受注及び受注残高の管理対象としておりません。

2.日本の受注残高の増加は、主に自動車生産に関連した設備投資が増加したことなどによるものです。

3.アジアの受注の減少は、主に新型コロナウイルス感染症の影響により営業活動が制限されたことなどによるものです。

4.その他の受注及び受注残高の減少は、主にメキシコにおける自動車生産に関連した設備投資が減少したことなどによるものです。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

該当事項はありません。