第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第1四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2【経営上の重要な契約等】

 当第1四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約はありません。

 

 

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当連結グループが判断したものです。

 

(1)業績の状況

当連結グループは、グローバルなサポート体制の確立とシェア向上、原価低減を進め収益確保に努めると共に、事業・コスト構造改革を進め、体質強化と経営の効率化に取り組んでいます。
また、地域市場に最適な製品やお客様のライフサイクルコスト低減に繋がるソリューションの提供を促進すべく、グローバルな研究・開発体制の構築と開発マーケティングの強化を推進しています。

建設機械については、需要環境が厳しい中、代理店の販売力・アフターサービス力の強化を図っています。お客様の機械を総合的にサポートするサービスメニュー「ConSite(コンサイト)」のグローバル展開や、部品供給体制の拡充等により、部品・サービス事業の拡大に努めています。ホイールローダ事業に関しては、2016年4月より提出会社のホイールローダ事業を2015年10月に連結子会社化した株式会社KCMに集約し、生産・開発の効率化及び更なるグローバルでの販路拡大に努め、同事業の強化を図っています。また、国土交通省が推進するi-Constructionに対応するICT油圧ショベルと情報化施工ソリューションの市場導入を推進しています。

マイニング機械については、高度な車体安定化制御を実現したリジッドダンプトラックAC-3シリーズをベースにしたトロリー仕様機や高地仕様機の拡販に努め、鉱山機械の運行管理システムの提供や鉱山運営の効率化への取り組み等、日立グループの力を合せてより高度なレベルの顧客サポート体制の構築を進めています。

以上の結果、売上収益については、建設機械及びマイニング機械需要の低迷を受け、前年同期比91%の1,613億2百万円となりました。各利益項目については、前年同期に対して為替影響を大きく受けたため、営業利益は前年同期比74%の36億6千6百万円、税引前四半期利益については前年同期比30%の14億7千万円、親会社株主に帰属する四半期損失は税負担率の影響により16億円(前年同期は親会社株主に帰属する四半期利益27億9千7百万円)となりました。

[日本]

日本の建設機械需要については、2013年度から順次適用された排ガス規制に伴う駆け込み需要の反動が影響し、前年同期を下回りました。

このような状況下、日立建機日本株式会社ではインフラ関連の大型プロジェクトへの営業体制の強化や中古車事業の統合等により、RSS(レンタル・セールス・サービス)がワンストップでお客様のニーズに最適なソリューションを提供する体制を更に強化し、お客様満足の向上と事業の拡大に努めました

[米州]

北米の建設機械需要は、住宅着工が順調に推移したことによりミニショベル・小型油圧ショベルの需要は前年同期を上回りました。一方で、原油安に伴いエネルギー関連投資の減少が続き、全体として油圧ショベルは前年同期を下回りました。中南米では、インフラ投資の停滞等の継続により建設機械需要は前年同期を下回りました。

マイニング機械需要は、資源価格低迷の影響が続き、依然として米州全体で低調に推移しました。

このような状況下、ディア社との協力体制のもと、北中南米で各国の規制に適合した機械の拡販を推進しました。

[欧州]

欧州の建設機械需要は、英国では前年を下回る状況が続きましたが、ドイツや北欧は堅調、フランスでは回復が見られ、全体では前年同期を上回りました。

このような状況下、当連結グループは各国代理店へのサポート強化や、低燃費型の油圧ショベルやホイールローダの積極的な拡販を図りました。

[ロシアCIS・アフリカ・中近東]

ロシアにおいては、建設機械需要の低迷が続く中、日立建機ユーラシア販売LLCを通じて応用製品・ホイールローダの拡販を含む代理店サポートを継続し、建設機械・マイニング機械の拡販に努めました。

南部アフリカではマイニング機械を中心に、北西アフリカでは代理店と共にインフラ関連向け建設機械の販売・サービス強化に努めました。

中近東では、インフラ関連案件を中心に引き続き拡販に注力しました。また、湾岸諸国向けにインド製油圧ショベルを導入し、新規顧客層の開拓に努めました。

[アジア・大洋州]

資源国のインドネシア・オーストラリアのマイニング機械需要は引き続き低迷しました。

建設機械需要については、インドネシア・ミャンマー等で減少が続く一方、タイやマレーシア、オーストラリア等では増加し、全体では前年同期を若干上回りました。インドでは、石炭・採石をはじめとしたインフラ投資向け需要の増加傾向が継続し、前年同期を大幅に上回りました。

このような状況下、営業支援システムの全面的な活用を通して代理店の営業力強化を継続すると共に、マイニング機械の部品交換予測システムを活用し、部品・サービスの拡販に努めました。

また、インドのタタ日立コンストラクションマシナリーCo.,Pvt.,Ltd.では、原価低減・品質向上に努めると共に、新型機及び大型機の拡販を図り売上収益は前年同期を上回りました。

[中国]

インフラ及び不動産投資は持ち直しがみられますが、投資の抑制を起点とした経済減速傾向が続く中、固定資産投資の伸び率は鈍化しており、建設機械需要は前年同期を下回りました。

このような状況下、当連結グループは営業支援システムやサービス・部品販売管理システムの活用及び「Global e-Service」システムの活用により、高稼働の地域・お客様にターゲットを絞った効率的な営業活動を推進し、本体並びに部品の拡販に努めました。

 

(2)キャッシュ・フローの状況

 当第1四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は789億9百万円となり、当連結会計年度期首より2億1百万円減少しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

[営業活動に関するキャッシュ・フロー]

 当第1四半期連結累計期間の営業活動に関するキャッシュ・フローは、四半期損失10億1千2百万円をベースに、減価償却費78億6千万円、売掛金及び受取手形の減少202億6千5百万円、ファイナンス・リース債権の減少39億2千6百万円、買掛金及び支払手形の増加113億7千9百万円を計上する一方、棚卸資産の増加76億3千5百万円、法人所得税の支払69億8千万円等の計上がありました。

 この結果、当第1四半期連結累計期間は208億2千万円の収入となり、前第1四半期連結累計期間に比べて91億2千1百万円収入が減少しました。

[投資活動に関するキャッシュ・フロー]

 当第1四半期連結累計期間の投資活動に関するキャッシュ・フローは、主として、有形固定資産の取得41億7千9百万円等があったことにより45億6千3百万円の支出となり、前第1四半期連結累計期間と比べて107億2千4百万円支出が増加しました。

 これにより、営業活動に関するキャッシュ・フローと、投資活動に関するキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは162億5千7百万円の収入となりました。

[財務活動に関するキャッシュ・フロー]

 当第1四半期連結累計期間の財務活動に関するキャッシュ・フローは、主として、社債及び長期借入金の減少48億1千5百万円、配当金の支払(非支配持分株主への配当を含む)36億2千2百万円等があったことにより102億5千5百万円の支出となり、前第1四半期連結累計期間と比べて126億5千7百万円支出が減少しました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第1四半期連結累計期間において、当連結グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

なお、株式会社の支配に関する基本方針について、提出会社は、株式の上場により、株式市場から事業運営の維持、事業の拡大に必要とする資金の調達を行うと共に、株主、投資家及び株式市場から評価を受けています。提出会社は、こうした日々の評価に対して、提出会社及び当連結グループへの期待を認識し、緊張感のある経営を実践することが、企業価値の向上に大きく寄与すると考えています。

また、提出会社は、事業運営の独立性を保ちつつ、親会社である株式会社日立製作所のグループの一員として、基本理念及びブランドを共有しており、基本的な経営方針の一体化が必要であると考えています。更に、同社及び同社グループ各社が有する研究開発力、ブランド力その他の経営資源を有効に活用することが、提出会社及び当連結グループの企業価値の一層の向上に資すると考えています。

提出会社は、上記基本方針のもと、ガバナンス体制の構築及び経営計画の策定・推進に取り組み、企業価値の向上及び広く株主全般に提供される価値の最大化を図ることとします。

 

(4)研究開発活動

当第1四半期連結累計期間の研究開発費は、40億7千7百万円です。なお、当第1四半期連結累計期間において、当連結グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

なお、その成果として情報化施工ソリューションの中核となるICT油圧ショベルZX200X-5Bを開発し、市場導入しました。

当第1四半期連結累計期間の主な成果は、次のとおりです。

 ハイブリッドホイールローダ ZW220HYB-5B