第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて、重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものです。

 

(1)経営成績に関する説明

 当連結グループは、中期経営戦略の方向性として、これまでも注力してきたバリューチェーン事業を更に強化するため、デジタル技術を活用して、お客様とのあらゆる接点で更に深化したソリューションを提供すると共に、変化に強い企業体質への転換に取り組んでいます。

 

 当第3四半期連結累計期間(2020年4月1日~2020年12月31日)の売上収益は、新型コロナウイルスの影響に伴う市況悪化による新車販売や部品サービスの減少、資源価格の低迷等による設備投資抑制に伴うマイニング新車販売や部品サービスの減少、並びに前年度と比較し円高基調で推移した為替の影響等により、注力するバリューチェーン事業の中でレンタル・中古車の売上は前年同期比で増加したものの、全体では前年同期比81%の5,587億2千7百万円と大幅な落ち込みとなりました。

 連結の利益項目については、調整後営業利益(売上収益から、売上原価並びに販売費及び一般管理費の額を減算して算出した指標。)は、売上収益の減少や為替の円高影響等により、前年同期比31%の182億9千8百万円、親会社株主に帰属する四半期利益は、調整後営業利益の減少のほか、主として海外拠点関連会社の持分法による投資損益の減少、そのほか法人所得税費用、非支配持分損益が影響し、前年同期比9%の31億2千6百万円となりました。

 

 各セグメントの業績は次のとおりです。

 

① 建設機械ビジネス

 当第3四半期連結累計期間における油圧ショベル需要は、中国や日本を除き主要地域で前年同期を下回りました。また、マイニング機械も鉱山会社による設備投資の抑制が続いており、特に中小規模鉱山会社からの需要が引き続き減少しています。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上収益は、レンタル・中古車は増加したものの、新型コロナウイルスの影響による建機市場全体の低迷に伴い、新車販売や部品サービスの減少、並びに為替の円高影響等を受け、前年同期比81%の4,994億8千万円となりました。

 調整後営業利益は、売上収益の減少や為替の円高影響等により、前年同期比25%の129億2千8百万円となりました。

 

② ソリューションビジネス

 当事業は、主としてマイニング設備及び機械のアフターセールスにおける部品サービス事業を行うBradken Pty Limited及びその子会社と、サービスソリューションを提供するH-E Parts International LLC及びその子会社で構成されています。

 当第3四半期連結累計期間の売上収益は、鉱山会社で稼働するプラント設備向けの消耗部品販売が堅調で、前年同期比で減少はしたものの、前年同期比88%の616億8百万円と建設機械ビジネスほどの影響を受けませんでした。

 調整後営業利益は、売上収益の減少や円高影響を受けたものの、事業構造改革の効果もあり、前年同期比84%の53億7千万円となりました。

 

上記、①②の売上収益については、セグメント間調整前の数値です。

 

(2)財政状態の分析

[資産]

 流動資産は、前連結会計年度末に比べて、△4.3%、264億8千3百万円減少し、5,862億9千6百万円となりました。これは主として現金及び現金同等物が62億5千3百万円増加したものの、営業債権及び契約資産が402億5千6百万円減少したことによります。

 非流動資産は、前連結会計年度末に比べて4.4%、244億5千7百万円増加し、5,792億4千5百万円となりました。これは主として有形固定資産が207億7千2百万円増加したことによります。

 この結果、資産合計は、前連結会計年度末に比べて、△0.2%、20億2千6百万円減少し、1兆1,655億4千1百万円となりました。

 

[負債]

 流動負債は、前連結会計年度末に比べて、△5.5%、202億9千8百万円減少し、3,510億6千8百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務が186億7千万円減少したことによります。

 非流動負債は、前連結会計年度末に比べて、1.6%、43億9千6百万円増加し、2,754億8千6百万円となりました。これは主として営業債務及びその他の債務が22億1千5百万円増加したことによります。

 この結果、負債合計は、前連結会計年度末に比べて、△2.5%、159億2百万円減少し、6,265億5千4百万円となりました。

 

[資本]

 資本合計は、前連結会計年度末に比べて、2.6%、138億7千6百万円増加し、5,389億8千7百万円となりました。

 

 

(3)キャッシュ・フローの分析

 当第3四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は684億1千8百万円となり、当連結会計年度期首より62億5千3百万円増加しました。各キャッシュ・フローの状況とそれらの要因は次のとおりです。

 

[営業活動に関するキャッシュ・フロー]

 当第3四半期連結累計期間の営業活動に関するキャッシュ・フローは、四半期利益63億7千7百万円をベースに、減価償却費337億2千3百万円、売掛金、受取手形及び契約資産の減少485億7千2百万円、棚卸資産の減少31億7千6百万を計上する一方、買掛金及び支払手形の減少220億4千3百万円、法人所得税の支払87億3千5百万円等の計上がありました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間は567億3千6百万円の収入となり、前第3四半期連結累計期間に比べて収入が362億8千1百万円増加しました。

 

[投資活動に関するキャッシュ・フロー]

 当第3四半期連結累計期間の投資活動に関するキャッシュ・フローは、主として、有形固定資産の取得201億2百万円があったことで232億5千9百万円の支出となり、前第3四半期連結累計期間と比べて52億8千7百万支出が減少しました。

 これにより、営業活動に関するキャッシュ・フローと、投資活動に関するキャッシュ・フローを合計したフリー・キャッシュ・フローは334億7千7百万円の収入となりました。

 

[財務活動に関するキャッシュ・フロー]

 当第3四半期連結累計期間の財務活動に関するキャッシュ・フローは、主として、リース負債の返済88億5千1百万円、配当金の支払(非支配持分株主への配当金を含む)106億3千7百万円等があったことにより289億6千7百万円の支出となり、前第3四半期連結累計期間と比べて343億9千万円支出が増加しました。

 

 

 

(4)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題

 当第3四半期連結累計期間において、当連結グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。

 

(5)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、178億7千6百万円となりました。

セグメントごとの研究開発活動を示すと次のとおりです。

① 建設機械ビジネス

 当第3四半期連結累計期間において、建設機械ビジネスの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 当第3四半期連結累計期間の建設機械ビジネスにおける研究開発費は、169億4千9百万円となりました。

 当第3四半期連結累計期間の主な成果は、次のとおりです。

 中国市場向け土木専用機 ZX-120-5A、ZX-195-5A

 

② ソリューションビジネス

 当第3四半期連結累計期間において、ソリューションビジネスの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 当第3四半期連結累計期間のソリューションビジネスにおける研究開発費は、9億2千7百万円となりました。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、新たに締結した重要な契約はありません。