当第2四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼしており、引き続き注視してまいります。
当第2四半期連結累計期間における事業環境は、新型コロナウイルスの感染拡大により世界的に移動が制限され、また一部の国・地域でロックダウンが拡大する中、多くの地域で企業の経済活動が停滞し、消費需要が冷え込む状況が続いており、世界経済は更に低迷の度合いを深めております。
当社を取り巻く環境も、特にお客様である各国各地域の縫製工場で事業を停止し、操業度が低い企業があるなど引き続き設備投資需要は低水準で推移しております。
当社は2020年から2022年の構造改革を軸とした中期計画フェーズⅡにおいて、そのビジョン「お客様とJUKI製品・サービスを通じて企業価値を向上できる“モノ-コト”づくり企業」の下、“5つの変革※”を軸とした構造改革、すなわち ①管理間接業務のスリム化などによるコスト構造改革、②高収益分野の営業力強化などの事業領域拡大による付加価値の極大化、③ミドルマーケット開拓強化などのボーダレスによる顧客基盤強化に取り組んでまいりました。
※5つの変革=①成長力のある市場・お客様の開拓、②収益力をアップする事業領域の拡大、③イノベーティブな技術領域の拡大、
④経営の5S(Simple、Slim、Speedy、Seamless、Smart)を軸とした生産体制及び管理(間接)業務体制の構築、⑤“持続可能
な”経営の実践
同時に上記の事業環境に対応するため期初に掲げた構造改革を更に深掘りし、本社や国内外のグループ工場の一斉操業停止を含む大幅な生産調整、管理(間接)部門の一時帰休や新たな勤務フォーメーションの導入、処遇も含めた人事制度改革の推進、設備投資計画の見直し等により、上期に前年同期比約32億円の固定費削減を進め、収益改善を図ってまいりました。
その結果、売上高は304億9千6百万円(前年同期比41.2%減)、利益面につきましては、営業損益は34億6千8百万円の損失(前年同期は25億9千5百万円の利益)、経常損益は34億4千2百万円の損失(前年同期は21億7百万円の利益)、親会社株主に帰属する四半期純損益は39億2百万円の損失(前年同期は14億3千6百万円の利益)となりました。
下期も引き続き、Withコロナの現状を踏まえ、新たな勤務フォーメーションの制度化や更なる人事制度改革等により前年同期比約20億円の固定費削減を積み上げるとともに、Afterコロナを展望して専門部署の組織化による業務オペレーションの見直し、RPA導入などによる高効率の経営体制を構築してまいります。
また、役員の月額報酬につきましては、更にカット率を拡大し7月より5~30%の減額を実施し、上期賞与につきましては自主返上をしております。
(主なセグメント別の概況)
① 縫製機器&システム事業
家庭用ミシンの売上は新型コロナウイルスの感染拡大に伴う巣ごもり需要拡大に対応したことにより、日本、欧米の各市場で増加したものの、工業用ミシンの売上はアジアを中心に各市場で大幅に減少し、縫製機器&システム事業全体の売上高は184億4千2百万円(前年同期比45.9%減)となりました。利益面においては、上記構造改革によるコスト削減に努めましたが、売上減少や工場の稼働率低下の影響などにより、セグメント損益(経常損益)は18億1百万円の損失(前年同期は18億1千1百万円の利益)となりました。
② 産業機器&システム事業
産業装置では中国等を中心に5G関連等の設備投資需要の回復も見られ、第2四半期の売上は第1四半期比増加(10.7%増)しましたが、前年同期比では各市場で売上が減少し、また受託加工等のグループ事業でも車載関連を中心に売上が伸び悩み、産業機器&システム事業全体の売上高は119億4千万円(前年同期比32.4%減)となりました。利益面においては、上記構造改革によるコスト削減に努め、第2四半期には赤字幅を縮小しましたが、売上減少や工場の稼働率低下の影響などにより、セグメント損益(経常損益)は6億1千5百万円の損失(前年同期は11億7千7百万円の利益)となりました。
(2) 財政状態の分析
当第2四半期連結累計期間においては、新型コロナウイルスの感染拡大による影響に備え、財務基盤の安定性をより一層高めることを目的として、いち早くグループ会社を含む資金調達戦略を策定し手元資金の増強を図りました。
その結果、当第2四半期連結会計期間末の総資産は、売掛金が減少する一方、現預金が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ155億6千6百万円増加して1,302億8千2百万円となりました。負債は、買掛金が減少する一方、短期借入金及び長期借入金が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ209億2千4百万円増加して978億8千8百万円となりました。純資産は、利益剰余金が減少したことに加え、為替換算調整勘定のマイナス額が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ53億5千7百万円減少して323億9千4百万円となりました。
①営業活動によるキャッシュ・フロー
営業活動によるキャッシュ・フローは、23億1百万円の収入(前年同期は1億4千4百万円の収入)となりました。売上債権が減少したことなどによるものです。
②投資活動によるキャッシュ・フロー
投資活動によるキャッシュ・フローは、17億6千3百万円の支出(前年同期は8億6千6百万円の支出)となりました。工場設備などの有形固定資産の取得などによるものです。
③財務活動によるキャッシュ・フロー
財務活動によるキャッシュ・フローは、248億3千1百万円の収入(前年同期は18億4千6百万円の収入)となりました。短期借入金及び長期借入金が増加したことなどによるものです。
これらの結果として、現金及び現金同等物は前連結会計年度末より252億1千5百万円増加して311億9千2百万円となりました。
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第2四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は、23億4千7百万円であります。
(6) 生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、縫製機器&システム事業及び産業機器&システム事業の生産実績が著しく減少しております。これは売上減少や工場の稼働率低下の影響などによるものであり、縫製機器&システム事業の生産実績は138億2千万円(前年同期比54.4%減)、産業機器&システム事業の生産実績は95億8千万円(前年同期比33.2%減)となりました。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。