当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。
なお、新型コロナウイルスの世界的な感染拡大は、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼしており、引き続き注視してまいります。
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、アジアや中南米等の新興国で新型コロナ感染拡大の影響が継続しているものの、いち早く回復した中国経済の拡大やワクチン接種が進んだ欧米など先進国での経済活動の活性化により回復局面に入ってまいりました。
当社を取り巻く事業環境は、一部国・地域で新型コロナ感染拡大の影響はあるものの、お客様である縫製工場の稼働率向上や5Gなどに牽引された半導体関連等の需要拡大により設備投資需要の回復が進み、またお客様のサプライチェーン分断への対応(生産地分散化)など、当社のビジネスチャンスに繋がる動きも出始めており、前年同期と比較すると大幅に改善しております。
また、AI/IoT/5G等技術革新の加速、市場/顧客の変化などニューノーマルな環境への対応や“持続可能な開発目標(SDGs)”への取り組み強化が求められる中、当社は2020年から2022年までを計画期間とする中期経営計画フェーズⅡを見直し、付加価値構造改革及びコスト構造改革を強力に推進し、併せて6つの変革(6X)で事業戦略と体制戦略の変革を強力に推し進めることで、成長軌道への回帰と質的変換に取り組んでおります。
※6つの変革=①成長性の期待できる市場とお客様の開拓、②収益力をアップする事業領域の拡大、③“持続可能な開発目標(SDGs)に向けた”経営の実現、④先端技術の活用によるイノベーティブな技術領域の拡大、⑤経営の5S(Simple、Slim、Speedy、Seamless、Smart)を軸とした生産体制及び管理(間接)業務体制の構築、⑥財務体質強化による自己資本強化と資産効率向上
当第3四半期連結累計期間においては、一部部品調達の遅れや物流遅延等の影響はあったものの、上記経済環境の活性化を捉え、各事業において市場回復期の需要取り込みや成長分野におけるシェア拡大など全社的に営業活動を展開した結果、売上高は731億2千2百万円(対前年比56.3%増)となりました。
利益面につきましては、売上の増加及び工場稼働率が向上したことに加え、コスト構造改革で抑制した固定費削減の継続に努めた結果、営業利益は30億4百万円(前年同期は46億4千7百万円の損失)、経常利益は27億4千8百万円(前年同期は42億2千万円の損失)、親会社株主に帰属する四半期純利益は16億5千7百万円(前年同期は48億9千5百万円の損失)となりました。
(主なセグメント別の概況)
① 縫製機器&システム事業
工業用ミシンの売上高は、一部部品調達の遅れやアジア地域におけるコロナ感染拡大によるロックダウンの影響等があったものの、欧米、中国等の市場の活性化により縫製工場の稼働率が向上し、主要な市場で増加しました。その結果、縫製機器&システム事業全体の売上高は450億2千6百万円(対前年比59.4%増)となりました。利益面においては、売上の増加及び工場稼働率の向上並びにコスト削減の継続により、セグメント利益(経常利益)は16億7千5百万円(前年同期は22億2千2百万円の損失)となりました。
② 産業機器&システム事業
産業装置では、物流遅延等の影響があったものの、中国等を中心に5G関連等の設備投資需要を捉え、高速機を中心に戦略的な拡販を進め、対前年比88.5%増と売上が回復しました。また、国内を中心とした受託加工等のグループ事業の売上も対前年比増加に転じ、この結果、産業機器&システム事業全体の売上高は279億1千6百万円(対前年比52.1%増)となりました。利益面においては、売上の増加及び工場稼働率の向上並びにコスト削減の継続により、セグメント利益(経常利益)は20億1千7百万円(前年同期は5億9千8百万円の損失)となりました。
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、資金効率向上の観点より預金を借入金返済に充当した一方で売上増加に伴い売掛金やたな卸資産が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ96億1百万円増加して1,198億3千1百万円となりました。負債は、借入金が減少した一方で買掛金が増加したことなどにより前連結会計年度末に比べ65億8千4百万円増加して854億4千6百万円となりました。純資産は、利益剰余金が増加し、為替換算調整勘定のマイナス額が減少したことなどにより前連結会計年度末に比べ30億1千6百万円増加して343億8千5百万円となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発費の総額は、33億6千7百万円であります。
(5) 生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間において、縫製機器&システム事業及び産業機器&システム事業の生産実績が著しく増加しております。これは前第3四半期連結累計期間において、新型コロナウイルス感染症の影響による売上減少や工場の稼働率低下に伴い落ち込んだ生産が回復したことなどによるものであり、縫製機器&システム事業の生産実績は418億7千2百万円(前年同期比95.9%増)、産業機器&システム事業の生産実績は262億1千6百万円(前年同期比59.3%増)となりました。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。