第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

 当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、又は、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)財政状態及び経営成績の状況

(財政状態の分析)

 当社グループは、「財務体質の強化」を主要な経営方針とし、効率的な設備投資、資産運用及び有利子負債の削減等に取り組んでおります。高収益のコア事業への比重を高めるポートフォリオ改革や実効性の高いM&Aを実現し、適切かつ機動的な財務戦略を推進いたします。

 当第3四半期連結会計期間末における総資産は954,715百万円となり、前連結会計年度末に比べ90,234百万円の増加となりました。その主な要因は、営業債権及びその他の債権、のれん、有形固定資産の増加であります。

 当第3四半期連結会計期間末における負債は524,297百万円となり、前連結会計年度末に比べ62,092百万円の増加となりました。その主な要因は、社債及び借入金の増加であります。

 なお、資本は430,418百万円となり、親会社所有者帰属持分比率は44.8%と前連結会計年度末に比べ0.8ポイント減少しました。

 

(経営成績の分析)

 当第3四半期連結累計期間(自 2020年4月1日 至 2020年12月31日)のわが国の経済は、新型コロナウイルス感染拡大により輸出及び消費が大幅に減少したものの、世界的な自動車販売の持ち直しや中国向けを中心とした輸出の回復を背景に最悪期は脱しつつありますが、依然として先行きが不透明な状況が続いております。米国経済は、積極的な金融緩和が行われておりますが、新型コロナウイルス感染拡大による世界景気の下振れから輸出や設備投資が大幅に減少しております。欧州経済は、新型コロナウイルス感染長期化によるロックダウンの実施により、景気が大きく減退しております。アジア地域においては、中国の経済活動の再開に加え、中国政府からのインフラや不動産、情報通信投資の促進策などにより景気は回復基調にありますが、米中貿易摩擦のさらなる激化が懸念されるなど先行きは不透明な状況です。

 当社グループは、かかる経営環境下で、収益力のさらなる向上を実現するために、徹底したコスト削減、高付加価値製品と新技術の開発及び拡販活動に注力してまいりました。

 この結果、売上高は737,439百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ14,109百万円(△1.9%)の減収となりました。営業利益は42,516百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ3,730百万円(△8.1%)の減益、税引前四半期利益は41,641百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ4,578百万円(△9.9%)の減益、親会社の所有者に帰属する四半期利益は32,984百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ2,563百万円(△7.2%)の減益となりました。

 なお、2020年4月30日付でエイブリック株式会社を子会社化し、経営統合を実施したことに伴い、同社を連結対象に組み入れております。上記には、統合日以降の同社の損益が含まれております。

 また、前連結会計年度末において、株式会社ユーシンの取得による企業結合に係る暫定的な会計処理の確定を行っており、前年同期に係る各数値については、暫定的な会計処理の確定の内容を反映させております。

 

 セグメント別の経営成績を示すと、次のとおりであります。

 

機械加工品事業

 機械加工品事業は、当社グループの主力であるボールベアリングのほかに、主として航空機に使用されるロッドエンドベアリング、ハードディスク駆動装置(HDD)用ピボットアッセンブリー等のメカニカルパーツ及び航空機用のねじが主な製品であります。主力製品であるボールベアリングは、ファンモーター向けにおいて需要が堅調に推移しましたが、自動車向けの需要減等により売上高は減少しました。ロッドエンドベアリングは、航空機関連の需要減により売上高は減少しました。ピボットアッセンブリーは、HDD市場の縮小を受け売上高は減少しました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は113,268百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ23,161百万円(△17.0%)の減収となり、営業利益は22,376百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ8,120百万円(△26.6%)の減益となりました。

 

電子機器事業

 電子機器事業は、電子デバイス(液晶用バックライト等のエレクトロデバイス、センシングデバイス(計測機器)等)、HDD用スピンドルモーター、ステッピングモーター、DCモーター、エアームーバー及び特殊機器が主な製品であります。液晶用バックライトはスマートフォンにおける採用モデルの減少に伴う需要減により、売上高は減少となりました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は268,952百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ21,438百万円(△7.4%)の減収となり、営業利益は11,969百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ2,870百万円(△19.3%)の減益となりました。

 

ミツミ事業

 ミツミ事業は、半導体デバイス、光デバイス、機構部品、高周波部品及び電源部品が主な製品であります。半導体デバイス、光デバイス、ゲーム機器等の機構部品が好調に推移し、売上高は増加しました。

 なお、エイブリック株式会社の取得に伴い、ミツミ事業に同社の損益が含まれております。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は281,617百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ51,796百万円(22.5%)の増収となり、営業利益は18,940百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ4,486百万円(31.0%)の増益となりました。

 

ユーシン事業

 ユーシン事業は、キーセット、ドアラッチ、ドアハンドル等の自動車部品のほかに、産業機器用部品、住宅機器用部品(ビル、住宅用錠前その他)が主な製品であります。自動車部品は、自動車市場減速により売上が大幅に減少しました。産業機器用部品においても市場の減速により売上が減少しました。

 この結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は72,870百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ21,397百万円(△22.7%)の減収となり、営業利益は689百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ2,195百万円(△76.1%)の減益となりました。

 

その他の事業

 その他の事業は、自社製機械が主な製品であります。当第3四半期連結累計期間の売上高は732百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ91百万円(14.2%)の増収、営業損失は1,335百万円と前第3四半期連結累計期間に比べ217百万円の悪化となりました。

 

 上記以外に、各セグメントに帰属しない全社費用等10,123百万円を調整額として表示しております。前第3四半期連結累計期間の調整額は15,309百万円でした。

 

(キャッシュ・フローの分析)

 当第3四半期連結会計期間末における現金及び現金同等物の残高は134,497百万円となり、前連結会計年度末に比べ3,751百万円増加しました。

 当第3四半期連結累計期間の各活動におけるキャッシュ・フローの状況は、次のとおりであります。

 営業活動によるキャッシュ・フローは、43,744百万円の収入(前年同期は52,706百万円の収入)となりました。これは、主に税引前四半期利益、減価償却費及び償却費、営業債権及びその他の債権の増減、営業債務及びその他の債務の増減等によるものです。投資活動によるキャッシュ・フローは、57,781百万円の支出(前年同期は36,398百万円の支出)となりました。これは、主に有形固定資産の取得による支出、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出等によるものです。財務活動によるキャッシュ・フローは、19,884百万円の収入(前年同期は9,830百万円の支出)となりました。これは、主に短期借入金の増減等によるものです。

 

(2)事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 また、当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は、2020年6月26日提出の第74期有価証券報告書に記載のとおりであります。なお、内容等についての変更はありません。

(3)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は23,951百万円であります。

 なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

 

3【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。