当連結会計年度におけるわが国経済は、政府の経済政策や日銀による金融緩和策を背景に、企業収益や雇用・所得環境の改善傾向が継続し、景気は緩やかな回復基調で推移いたしました。その一方で、個人消費の停滞が継続しているほか、株式市場の低迷や為替相場の急激な変動など、景気の先行きについては不透明な状況で推移いたしました。海外におきましては、米国において企業業績や個人消費が底堅く推移し、また、ユーロ圏の景気も緩やかに回復傾向を示す一方、一部地域における政治情勢の混迷や、中国を始めとする新興諸国の景気減速といった下振れリスクも存在しており、依然として先行き不透明な状況が続きました。
このような状況の中、当社グループでは、平成26年4月にスタートさせた「16中期経営計画」に基づき、「燃焼装置関連事業の海外展開強化」、「市場ニーズに対応した新商品の開発」、「安定配当の実現」及び「コンプライアンス及びコーポレート・ガバナンス重視の徹底」の4つの経営基本方針と「海外売上比率50%」、「新技術新商品の創出」、「国内基盤固め」及び「トータル原価の削減」の4つの重点戦略を掲げて全社を挙げて取り組んでまいりました。しかしながら、前連結会計年度から続く原油価格の急激な変動などにより、石油・天然ガス関連企業からの受注が大幅に減少したほか、その他の企業につきましても低燃費・低環境負荷などの付加価値の高い製品への設備投資計画の停滞・見直しが見られたことなどから非常に厳しい環境下での事業運営を迫られることとなりました。下期に入り、好調な輸出関連企業向けの大型案件を受注するなど、受注環境は回復してまいりましたが、その大部分が翌期の計上となることから、売上高18億3千9百万円(前年比38.9%減)、営業損失1億4千3百万円(前連結会計年度は営業利益8千6百万円)、経常損失1億5千4百万円(前連結会計年度は経常利益9千万円)、親会社株主に帰属する当期純損失1億7千5百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益6千2百万円)となっております。
セグメントごとの業績を示すと、次のとおりであります。
①工業炉燃焼装置関連
工業炉燃焼装置関連事業につきましては、当連結会計年度での売上高は18億3千7百万円、営業損失は2億2千5百万円となりました。
事業部門別の売上高につきましては、次のとおりとなります。
環境装置石油化学部門におきましては、産業用各種燃焼装置、管式加熱炉、石油化学用低NOxバーナ及び各種ガスバーナなどが主力製品となっておりますが、前連結会計年度に海外向け大型インシネレータの案件があった反動などから、当連結会計年度における売上高は前年比73.4%減の1億7千6百万円となりました。
工業炉部門におきましては、非鉄金属熱処理炉、一般熱処理炉、鋳造炉及び回転炉などが主力製品となっております。当連結会計年度におきましては、自動車関連向け及び重工業関連向けを中心に受注があったものの、受注が下期に集中しており、それらの多くが翌連結会計年度の売上計上となることなどから、当連結会計年度における売上高は前年比39.4%減の4億4千9百万円となりました。
ボイラ用機器部門におきましては、ボイラ用低NOxバーナ、ボイラ用省エネルギー装置及びボイラ用パッケージバーナなどが主力製品となっておりますが、案件の引き合いが少なく、非常に厳しい受注環境で推移したことから、当連結会計年度における売上高は前年比6.6%減の1億8千2百万円となりました。
工業炉用機器部門におきましては、各種工業炉用バーナ及び各種工業炉用低NOxバーナなどが主力製品となっておりますが、前連結会計年度と比べて各種工業炉用低NOxバーナなどの受注が伸び悩んだことなどから、当連結会計年度における売上高は前年比18.0%減の2億9千1百万円となりました。
産業機械用機器部門におきましては、各種ロータリーキルン用バーナ、各種シャフトキルン用バーナ及び熱風発生炉などが主力製品となっておりますが、各種キルン用バーナ及び熱風発生炉の受注が低調に推移したことにより、当連結会計年度における売上高は前年比70.7%減の8千1百万円となりました。
各種燃焼設備の整備・工事等を行う、メンテナンス部門におきましては、子会社の株式会社ファーネスESにおいて受注が低調に推移したことから、当連結会計年度における売上高は前年比25.8%減の1億8千3百万円となりました。
燃焼装置・機器の部品販売部門におきましては、当連結会計年度における売上高は前年比12.9%減の2億6千9百万円となりました。
HRS部門におきましては、鉄・鋳鍛鋼産業関係蓄熱バーナシステムが、主力製品となっております。当連結会計年度における売上高は前年比7.3%減の2億4百万円となりました。
②その他
その他の事業につきましては、各子会社からの配当収入、不動産賃貸収入、経営指導料等が収益の中心となっております。当連結会計年度での売上高は2億9千1百万円、営業利益は2億6千万円となりました。
当連結会計期間における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して6千7百万円増加し18億1千7百万円となりました。
当連結会計年度における各キャッシュ・フロー及びその主要な要因は以下のとおりです。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
営業活動の結果、獲得した資金は1億3千万円(前連結会計年度は5億2百万円の獲得)となりました。これは主として税金等調整前当期純損失1億5千2百万円、売上債権の減少額4億7千8百万円、たな卸資産の増加額4千7百万円、仕入債務の減少額2億8千万円、前受金の増加額2千4百万円等によるものであります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
投資活動の結果、使用した資金は1千万円(前連結会計年度は1億1千8百万円の使用)となりました。これは主として有形及び無形固定資産の取得による支出額6百万円等によるものであります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
財務活動の結果、使用した資金は3千6百万円(前連結会計年度は3億9千6百万円の使用)となりました。これは主として、配当金の支払額3千万円等によるものであります。
当連結会計年度における生産実績をセグメント(部門別内訳含む)ごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント等の名称 | 生産高(千円) | 前年同期比(%) |
工業炉燃焼装置関連 | 1,837,999 | △38.9 |
(内訳)環境装置石油化学部門 | 176,183 | △73.4 |
工業炉部門 | 449,221 | △39.4 |
ボイラ用機器部門 | 182,299 | △6.6 |
工業炉用機器部門 | 291,745 | △18.0 |
産業機械用機器部門 | 81,344 | △70.7 |
メンテナンスサービス部門 | 183,022 | △25.8 |
部品部門 | 269,958 | △12.9 |
HRS部門 | 204,223 | △7.3 |
その他 | 1,800 | 0.0 |
合計 | 1,839,799 | △38.9 |
(注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しております。
2. 金額は、販売価格によっております。
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度における受注実績をセグメント(部門別内訳含む)ごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント等の名称 | 受注高(千円) | 前年同期比(%) | 受注残高(千円) | 前年同期比(%) |
工業炉燃焼装置関連 | 2,787,099 | 17.8 | 1,481,929 | 178.1 |
(内訳)環境装置石油化学部門 | 307,221 | 83.8 | 159,446 | 461.3 |
工業炉部門 | 982,693 | 18.8 | 722,496 | 282.2 |
ボイラ用機器部門 | 199,702 | △0.5 | 144,647 | 13.7 |
工業炉用機器部門 | 380,875 | 19.7 | 124,117 | 254.8 |
産業機械用機器部門 | 270,844 | 333.6 | 193,555 | 4,673.3 |
メンテナンスサービス部門 | 191,883 | △8.6 | 59,292 | 17.6 |
部品部門 | 280,198 | △12.2 | 54,777 | 23.0 |
HRS部門 | 173,680 | △33.3 | 23,596 | △56.4 |
その他 | ― | ― | ― | ― |
合計 | 2,787,099 | 17.8 | 1,481,929 | 178.1 |
(注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しております。
2. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
当連結会計年度における販売実績をセグメント(部門別内訳含む)ごとに示すと、次のとおりであります。
セグメント等の名称 | 販売高(千円) | 前年同期比(%) |
工業炉燃焼装置関連 | 1,837,999 | △38.9 |
(内訳)環境装置石油化学部門 | 176,183 | △73.4 |
工業炉部門 | 449,221 | △39.4 |
ボイラ用機器部門 | 182,299 | △6.6 |
工業炉用機器部門 | 291,745 | △18.0 |
産業機械用機器部門 | 81,344 | △70.7 |
メンテナンスサービス部門 | 183,022 | △25.8 |
部品部門 | 269,958 | △12.9 |
HRS部門 | 204,223 | △7.3 |
その他 | 1,800 | 0.0 |
合計 | 1,839,799 | △38.9 |
(注) 1. セグメント間取引については、相殺消去しております。
2. 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合
相手先 | 前連結会計年度 | 当連結会計年度 | ||
販売高(千円) | 割合(%) | 販売高(千円) | 割合(%) | |
日揮株式会社 | 438,072 | 14.6 | ― | ― |
3. 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。
4. 主な相手先別の販売実績のうち、当該販売実績の総販売実績に対する割合が10%未満の相手先につきましては記載を省略しております。
当社グループが対処すべき主要な経営課題は、以下のとおりであります。
(1)工業炉燃焼装置関連事業の強化
当社グループのコアビジネスである工業炉燃焼装置関連事業の強化は、当社経営基本方針の最重要課題と位置づけており、市場ニーズに対応する新商品開発と海外市場への販売強化を推進することにより、持続的な企業価値の向上を目指します。
(2)環境関連事業への取り組み
エネルギー効率の改善やクリーンエネルギーへの転換等、CO2削減による地球環境の保全は、企業の重要な責務として認識しております。当社グループが長年に渡り培った技術を応用することで、企業としての可能性の追求と循環型社会の実現への一助を目指します。
(3)リスクマネジメントの強化
近年の事業環境下では、想定を上回る規模の自然災害の発生などにより事業継続計画の重要性が非常に増しております。当社グループでは大規模な災害が発生した場合でも、被害を最小限にとどめ、復旧までの時間を最小限におさえて業務を継続できるよう、業務インフラ、緊急時連絡体制及び本社屋をはじめとする各設備の見直しを行い、多目的な観点から事業継続計画を作成して定期的な見直しを行ってまいります。
(4)コンプライアンスに徹した透明性の高い経営
当社グループは、あらゆる法令や諸規則を遵守し、高い自己規律に基づく健全な業務運営の確保に努めており、これらのコンプライアンスに徹した透明性の高い経営の実現により、全てのステークホルダーから信頼・評価される体制を構築してまいります。
(5)人材育成制度の改革
事業を遂行する上で人材は最も重要な経営資源であるとの認識のもと、人材育成制度の改革を行い、今後の当社グループの礎となる人材の育成に注力してまいります。
当社グループの事業及び財政状態等に影響を及ぼす可能性のある事項には以下のようなものがあります。
なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
(1)経済情勢及び景気動向について
当社グループの中核事業は国内外の鉄鋼、自動車、産業機械、紙・パルプ、石油化学などの産業に従事する企業に燃焼関連の設備を提供することです。これらの産業における設備需要が、総需要の減少、金利上昇などのマクロ要因や、コストの上昇、競争激化などのミクロ要因やその他の理由によって低下した場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(2)資材等の調達について
当社グループの製品には鉄鋼などの金属製品を用いた機械部品がコストの中で大きな要因を占めています。原油高騰や為替相場の変動、その他の理由により仕入先においてコストが上昇した場合、当社の製品コストも上昇する可能性があり、これが製品価格に転嫁できなければ当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(3)製品の不具合等について
当社グループの製品は、大部分が顧客のニーズに合わせて開発・製造するものであり、また、競争上従来製品以上の高度な仕様の製品を受注する事例が多くあります。業務においては当社の培った技術力と経験豊富な人材により十分な検討と確認がなされていますが、製造の過程で、検討段階における見積額を上回るコストが発生したり、納入後に不具合が発生した場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(4)競争について
当社グループの業務は、独自の技術に基づき熱処理に関する顧客の高度なニーズに応える製品を供給することで成立しています。同業他社が高度な技術を開発したり、低コストの製品を供給したりすることにより、当社の業績に悪影響を受ける可能性があります。
(5)知的財産権について
当社グループの技術とノウハウの一部は、特定の地域では法的規制な制約のために知的財産としての十分な保護が受けれない場合があります。そのため、第三者が当社グループの知的財産権を使って類似品等を製造、販売するのを防止できない可能性があります。また、他社が類似若しくはより優れた技術を開発した場合、当社グループの知的財産の価値が低下する可能性があります。
(6)訴訟について
当社グループの国内外の活動に関して訴訟、紛争その他の法的手続きが提起される恐れがあります。当社グループに対してなんらかの訴訟が提起され、当社に不利な判決が出た場合、当社の業績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。
(7)地震などの自然災害とインフラの状況について
当社グループは地震などの自然災害や火災・事故などにより、本社及び各拠点などが被害を被った場合、経営成績及び財政状態に悪影響を及ぼす可能性があります。特に現在の本社社屋は老朽化が進んでおり耐震対策を含む事業継続計画の見直しなどを進めておりますが、想定を上回る災害が発生した場合には当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。また、電力供給などのインフラに制約があった場合、当社の業績に悪影響を及ぼす可能性があります。
(8)為替相場の変動について
当社グループでは、連結売上高に占める海外売上高比率が増加する一方、製造コスト削減のために海外からの部品調達についても増加傾向にあります。為替相場の大幅な変動が生じた場合には、当社グループの財政状態及び経営成績に影響を及ぼす可能性があります。
(1) 技術受入契約は、次のとおりであります。
契約先 | 国名 | 内容 | 契約期間 |
SAMIA社 | イタリア | エレベーテッドフレア装置及びグランドフレア装置の製造技術 | 平成27年4月21日から |
(注) 1. 本契約は、昭和57年4月22日に許可になったものであります。
2. 上記の技術導入については、製品販売による純売上金額に対し、一定率のロイヤリティを支払うものであります。
(2) 技術供与契約は、次のとおりであります。
契約先 | 国名 | 内容 | 契約期間 |
SAMIA社 | イタリア | プロセスヒータ用低NOxバーナ[SRG型、SRX型]の設計、製造技術 | 平成27年5月6日から |
ITRI社 | 台湾 | 工業用加熱炉、熱処理用リジェネバーナ[HRS型]の設計、製造技術 | 平成24年7月1日から |
(注) 上記の技術供与については、製品販売による純売上金額に対し、一定率のロイヤリティを受け取るものであります。
(3) 業務提携契約は、次のとおりであります。
契約先 | 国名 | 内容 | 契約期間 |
オリンピア | 日本 | (1)コスト競争力強化を目的とした製造拠点活用の協力 (2)提供ソリューション拡充を目的とした製品やサービスの相互供与 (3)売上拡大を目的とした国内外営業協力 (4)製品開発ターム短縮を目的とした技術や資源の相互協力 | 平成27年7月15日から |
(4) 連結子会社における技術供与契約は、次のとおりであります。
契約先 | 国名 | 内容 | 契約期間 |
SAMIA社 | イタリア | 工業用加熱炉、熱処理用リジェネバーナ[HRS型]の設計、製造技術 | 平成28年2月14日から |
CAN-ENG社 | カナダ | 工業用加熱炉、熱処理炉の設計、製造技術 | 平成25年5月28日から |
東宇熱処理工業 | 韓国 | 工業用加熱炉の設計、製造技術 | 平成23年6月30日から |
ICS社 | ポーランド | 工業用加熱炉、熱処理用リジェネバーナ[HRS型]の設計、製造技術 | 平成23年11月30日から |
水国 | 韓国 | ボイラ用バーナの設計、製造技術 | 平成21年2月25日から |
(注) 上記の技術供与については、製品販売による純売上金額に対し、一定率のロイヤリティを受け取るものであります。
当連結会計年度の研究開発活動においては、前連結会計年度に国内セメントメーカに納入した新型キルンバーナの初号機について、CFDの活用にて性能改善が期待される先端ノズル形状を考案し、それを休転のタイミングにて交換して良好に運転を継続しております。本バーナはHiCDFバーナという名称に決定し、現在、本格的な販売体制を立ち上げて積極的な販売を開始しています。
また、熱処理を行うための台車炉等で用いられるハイスピードバーナに関しても350kW型の当社オリジナルバーナの開発に続き175kW型も開発を完了し、実機台車炉への配備する準備を進めております。現在はより高温炉に対応するべく、燃焼筒の材質をグレードアップするなど、ラインナップの充実を図っております。
さらに、石油産業用の加熱炉に用いられる低NOxバーナSRX-E型の開発は今年度初めに完了し、現在は販促のための技術資料を充実させて顧客へのアピールを行っています。
当連結会計年度の研究開発費の総額は20,202千円でした。今後の研究開発活動における目的と課題は、次のとおりです。
・新型キルンバーナHiCDFバーナの国内実績を増加させ、インドを含むアジア圏での受注拡大を図る。また、燃料種もアジア圏で多用されている低品位炭やオイルコークス等、多種燃料にも対応させる。
・国内の都市ガス燃料と比較し燃焼安定化の面で課題を持つメタンリッチガス燃料への対応は喫緊の課題であり、当社の既存バーナにおいても問題無く使用できるレベルへの改良を行い、あらゆる条件の海外引合いに対応できる技術力強化を図る。
・石油加熱炉用バーナの低NOx化のレベルをさらに進化させ、振興国へのシェア拡大、海外売上拡大に貢献する。
・熱処理炉用はじめ多目的に使用できるオリジナルハイスピードバーナのラインナップを充実させ、売上拡大に貢献する。
・次世代型省エネルギー燃焼の核心となる高温酸素燃焼技術の可能性への関心が強まってきており、鉄鋼はじめ各産業界へのアピールを継続しつつ実用化のための課題を明確化し、将来的な当社の売り上げの軸となる技術へと発展させる準備を行う。
1)HiCDFバーナ:1次空気のハイモーメンタム化により火炎の制御性、省エネ性に加え、低NOx性の向上をアピールできるキルンバーナを完成させる。そのためにはCFDによる予測のレベルを進化させる必要がある。
2)メタンリッチガスへの対応:当社の既存ガスバーナの全製品において、メタンリッチガスでの安定燃焼性を向上させる。
3)石油加熱炉用低NOxバーナ:既存型のガス燃料用低NOxバーナに、競合他社の低NOx性能を上回る性能を持たせる。
4)ハイスピードバーナ:燃焼量および適用温度範囲を拡大したハイスピードバーナのラインナップを充実させる。
5)高温酸素燃焼技術開発:高温酸素燃焼技術の実用化のための課題抽出。
1)顧客企業の協力により。新型キルンバーナHiCDFバーナを実機セメントキルンへの商用機として納入し、現在順調に稼働中。今後も顧客との連携により、火炎形状の変化と製品品質、省エネ性能、低NOx性能との関連を確認するともにCFDシミュレーションによる結果の検証も合わせて進めていく予定。
2)メタンリッチガスへの対応のための燃焼試験として、最初はボイラ用バーナを対象とした試験装置で計画中。
3)石油加熱炉用バーナはSRX-E型を完成させたので、国内およびアジア圏での販売も視野に入れて営業活動を開始中。
4)ハイスピードバーナは、350kWと175kWの機種についてバーナの開発が完了し、実機台車炉に配備予定。現在は高温対応機種について性能確認中。
5)前連結会計年度において東北大学と共同で実施した小型炉における試験結果を中心に、高温酸素燃焼のコンセプトを各方面にアピールした結果、特に鉄鋼業界から強い関心を示されており、製鐵会社の技術者との議論を通じて実機へ適用する場合の課題点等を抽出中。
当社グループに関する財政状態及び経営成績の分析・検討内容は、原則として連結財務諸表に基づいて分析した内容であります。
本項においては、将来に関する事項が含まれておりますが、当該事項は当連結会計年度末(平成28年3月31日)現在において判断したものであります。
1.当連結会計年度の経営成績及び財政状態の分析
(1)経営成績の分析
当社グループの平成28年3月期連結決算における売上高は、前連結会計年度から続く原油価格の急激な変動などにより、石油・天然ガス関連企業からの受注が大幅に減少したほか、その他の企業につきましても低燃費・低環境負荷などの付加価値の高い製品への設備投資計画の停滞・見直しが見られたことなどから非常に厳しい環境下での事業運営を迫られることとなりました。下期に入り、好調な輸出関連企業向けの大型案件を受注するなど、受注環境は回復してまいりましたが、その大部分が翌期の計上となることから、売上高18億3千9百万円(前年比38.9%減)、営業損失1億4千3百万円(前連結会計年度は営業利益8千6百万円)、経常損失1億5千4百万円(前連結会計年度は経常利益9千万円)、親会社株主に帰属する当期純損失1億7千5百万円(前連結会計年度は親会社株主に帰属する当期純利益6千2百万円)となっております。
(2)財政状態の分析
① 資産の部
当連結会計年度末の総資産は、前連結会計年度末と比較して4億1千8百万円減少し38億6千4百万円となりました。
流動資産は前連結会計年度末と比較して3億7千6百万円減少し27億4千9百万円となりました。主な内訳としては現金及び預金が7千万円の増加となったこと、受取手形及び売掛金が4億7千8百万円減少したことなどによります。
固定資産は前連結会計年度末と比較して4千2百万円減少し11億1千5百万円となりました。これは、投資有価証券が1千8百万円減少したことなどによるものです。
② 負債の部
当連結会計年度末の負債は、前連結会計年度末と比較して2億4百万円減少し10億4百万円となりました。
流動負債は前連結会計年度末と比較して1億8千1百万円減少し6億8百万円となりました。主な内訳としては支払手形及び買掛金が2億8千万円の減少となったこと、未払消費税等が9千万円の増加したことなどによります。
固定負債は前連結会計年度末と比較して2千2百万円減少し3億9千6百万円となりました。主な内訳としては退職給付に係る負債が1千2百万円減少したことなどによります。
③ 純資産の部
当連結会計年度末の純資産は、親会社株主に帰属する当期純損失の計上1億7千5百万円などにより、前連結会計年度末と比較して2億1千4百万円減少し28億6千万円となりました。
(3)キャッシュ・フローの状況の分析
キャッシュ・フローの状況の分析につきましては、「第2 事業の状況 1 業績等の概要 (2)キャッシュ・フローの状況」に記載のとおりであります。
2.経営成績に重要な影響を与える要因について
「4 事業等のリスク」に記載のとおりであります。
3.戦略的現状と見通し
我が国経済の先行きにつきましては、政府の経済対策並びに日銀の金融緩和策を背景に、引き続き国内景気の回
復が期待される一方で、世界経済の動向などの懸念材料もあり、依然として先行き不透明な厳しい状況が続くもの
と考えられます。このような中、当社グループは、年度計画の実現に向け、さまざまな施策を実行してまいります。
以上によりまして、次期の通期連結業績予想につきましては、売上高は27億円、営業利益は1億2千万円、経常利益は1億2千万円、親会社株主に帰属する当期純利益は1億円を見込んでおります。
4.資本の財源及び資金の流動性についての分析
当連結会計年度の各キャッシュ・フローの状況とその増減については「第2 事業の状況 1 業績等の概要(2)キャッシュ・フローの状況」に記載しております。当連結会計年度末現在の現金及び現金同等物残高は18億1千7百万円となっており、これは少なくとも今後12ヶ月の事業計画に基づく資金ニーズを充足する上で十分な残高となっています。また、当連結会計年度末現在の連結有利子負債残高(割引手形、短期借入金の合計)は4千4百万円であります。