第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に異常な変動等はなく、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」に重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

2 【経営上の重要な契約等】

   当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。

 

3 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結子会社)が判断したものであります。

(1) 経営成績の分析

当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期比8.0%増加43,259百万円となりました。地域別連結売上高の概況は次の通りであります。

 

地域別連結売上高の概況

(単位:百万円)


 

前第2四半期
連結累計期間
(26.4.1~26.9.30)

当第2四半期
連結累計期間
(27.4.1~27.9.30)

増減率(%)

売上高

40,042

43,259

8.0%

内訳

日本

15,614

15,823

1.3%

北米

4,601

6,036

31.2%

欧州

7,239

9,276

28.1%

中華圏

7,694

7,709

0.2%

その他地域

4,893

4,413

△9.8%

 

 

日本経済は、輸出関連企業で減速感があるものの全体としては雇用環境の改善等を背景に個人消費が上向くなど緩やかな回復基調で推移しました。印刷産業においては、印刷会社は収益力強化のため印刷工程全体の効率化を模索しており、省エネルギー化・自動化が進んだ印刷関連設備への関心が年々高まっています。そのような中で、今年3月から公募された政府の省エネルギー設備導入補助金は印刷会社の設備投資意欲を大いに刺激しました。また、9月に国内最大の国際総合印刷機材展IGAS2015が東京で開催され、当社は「OPEN NEW PAGES」をテーマに、最新型オフセット枚葉印刷機のほか、29インチ枚葉インクジェットデジタル印刷機「Impremia IS29」を出展しました。さらに、PESP(プリントエンジニアリングサービスプロバイダー)事業の一環として商品群に加わった印刷後加工機の断裁機・打抜機や印刷関連資材、そして新たに開発した印刷工程管理ソフトウエアK-Station4の実演などを通して、印刷のあらゆる場面における最適なソリューションを提案できる会社に変革している姿をアピールいたしました。受注は政府の補助金効果により好調に推移し、大幅に計画を超過しましたが、納品・売上計上が下期となる為売上高は前年同四半期比1.3%増加15,823百万円に留まりました。

 

北米経済は、雇用環境が改善し個人消費の拡大や住宅市場の持ち直しがみられるなど、家計部門の堅調さを背景に景気回復が持続しています。印刷需要も回復基調にあり多色刷・多機能の高生産性印刷機への更新需要は堅調さを維持しております。印刷機械の商談は活発に展開しておりますが、印刷会社の中には大型設備投資にやや慎重な姿勢が見られました。また輪転機等大型機の契約遅延などにより受注は伸び悩みましたが、売上高は前年同四半期比31.2%増加6,036百万円となりました。

 

欧州経済は、中国をはじめとした新興国や資源国の景気減速の影響が懸念されるものの、ドイツ・英国など主要国の良好な雇用状況を背景に個人消費が堅調に推移し、景気は緩やかな回復傾向にあります。印刷業界はドイツ・英国が引き続き好調で、フランス・イタリアなどでも老朽化した印刷設備の更新需要が底堅く回復の兆しが見えてきております。当社は市場での高評価が定着した環境配慮型のH-UVシステム(UVランプと高感度インキを用いたUV速乾システム)搭載機やパッケージ用印刷機を軸に販促活動に注力してまいりました。その結果、売上高は前年同四半期比28.1%増加9,276百万円となりました。

 

 

中国経済は、減速感が鮮明になり金融機関の融資姿勢も慎重になってきていることから民間投資の増勢鈍化が続いています。印刷会社の設備投資意欲はファイナンス審査の厳格化に伴い下落しつつあります。平成27年4月に広東省東莞市において大規模な印刷機材展であるPRINT CHINA 2015が開催され、当社は中国・アジア市場をターゲットに開発したコンパクト設計機リスロンA37のグレードアップ機としてリスロンG37を出品し、受注活動に注力してまいりましたが、売上高は前年同四半期比0.2%増加7,709百万円となりました。

 

その他の地域については、米国利上げ観測を発端とする新興国通貨安、中国経済の減速及び資源価格下落等の影響を受けながらも、中間所得層の拡大に伴い特にアジア圏の印刷需要は着実に増加しています。9月に東京で開催された展示会IGAS2015には主にインド、アセアン諸国などから多数のお客様が来場され多くの有力な引き合いが寄せられました。受注高は前年同四半期並みを維持したものの、売上高は韓国向けなどが減少し前年同四半期比9.8%減少4,413百万円となりました。

 

費用面では、売上原価率が65.3%と前年同四半期比 0.6ポイント改善いたしました。販売費及び一般管理費率は、人件費と広告宣伝費を中心に前年同四半期比1.2ポイント増加し、29.8%となりました。以上の結果、営業損益は、前第2四半期が2,191百万円の営業利益であったのに比べ、当第2四半期は2,160百万円の営業利益に留まりました。経常損益は、前第2四半期が290百万円の為替差益であったのに比べ、当第2四半期では130百万円の為替差益となりましたが、受取遅延損害金242百万円の営業外収益を計上し2,819百万円の経常利益となりました。親会社株主に帰属する四半期純損益は、米国販売子会社において、繰延税金資産の回収可能性が高まりこれを資産計上したことにより税負担が軽減されたこと等から、前第2四半期に比べ992百万円改善し、当第2四半期では3,842百万円の純利益となりました。

 

セグメントの業績は次の通りであります。

①日本

セグメントの「日本」には、日本の国内売上と日本から海外の代理店地域への直接売上が計上されております。同代理店地域には、香港・台湾を除くアジア(中国本土、アセアン、インド等)と中南米等が含まれております。
 上記記載のそれぞれの地域での業績を反映した結果、セグメントの「日本」の売上高は25,687百万円前年同四半期比138百万円の減少0.5%の減少)となり、セグメント利益は2,024百万円前年同四半期は2,099百万円の利益)となりました。

②北米

セグメントの「北米」には、米国の販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました米国の状況の結果、セグメントの「北米」の売上高は6,036百万円前年同四半期比1,435百万円の増加31.2%の増加)となり、セグメント利益は84百万円前年同四半期は60百万円の利益)となりました。

③欧州

セグメントの「欧州」には、欧州の販売子会社及び欧州の紙器印刷機械製造販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました欧州の状況の結果、セグメントの「欧州」の売上高は9,276百万円前年同四半期比2,036百万円の増加28.1%の増加)となり、セグメント利益は478百万円前年同四半期は331百万円の利益)となりました。

④その他

「その他」には、香港、台湾、シンガポール、マレーシアの販売子会社及び中国南通市の印刷機械装置製造販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べましたアジアの状況の結果、合計としての売上高は2,259百万円前年同四半期比115百万円の減少4.9%の減少)となりましたが、中国南通市の印刷機械装置製造販売子会社が損失を計上しており、セグメント損失は130百万円前年同四半期は95百万円の損失)となりました。

 

 

 (2) 財政状態の分析

(総資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ3,263百万円増加1.8%増)し187,885百万円となりました。資産の主な増加要因は、棚卸資産の増加3,782百万円、投資その他の資産の増加1,323百万円、有形固定資産の増加840百万円、流動資産その他の増加455百万円、無形固定資産の増加407百万円であり、主な減少要因は、現金及び預金の減少1,391百万円、受取手形及び売掛金の減少501百万円、有価証券の減少1,635百万円等であります。

(負債及び純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比べ1,090百万円増加2.2%増)し50,584百万円となりました。負債の主な増加要因は、支払手形及び買掛金の増加313百万円、流動負債その他の増加1,429百万円等であり、主な減少要因は、電子記録債務の減少395百万円、短期借入金の減少146百万円等であります。

 純資産は前連結会計年度末に比べ2,172百万円増加1.6%増)し、137,301百万円となりました。純資産の主な増加要因は、利益剰余金の増加2,579百万円等であり、主な減少要因は、その他有価証券評価差額金の減少438百万円等であります。

(自己資本比率)

 当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末の73.2%から0.1ポイント減少し73.1%となりました。

 

(3) キャッシュ・フローの状況の分析

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間に比べ4,437百万円増加し53,444百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が1,225百万円の資金増加であったものが、前年同四半期に比べ986百万円減少し、238百万円の資金増加となりました。資金増加の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益2,810百万円売上債権の減少額1,660百万円減価償却費968百万円等であり、資金減少の主な内訳は、たな卸資産の増加額3,538百万円法人税等の支払額500百万円仕入債務の減少額364百万円等であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が6,576百万円の資金減少であったものが、前年同四半期に比べ9,409百万円増加し、2,832百万円の資金増加となりました。資金増加の主な内訳は、定期預金の払戻による収入3,328百万円有価証券の純減額1,826百万円保険積立金の払戻による収入463百万円等であり、資金減少の主な内訳は、有形及び無形固定資産の取得による支出1,735百万円長期前払費用の取得による支出606百万円保険積立金の積立による支出447百万円等であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が475百万円の資金減少であったものが、前年同四半期に比べ1,003百万円減少し、1,479百万円の資金減少となりました。資金減少の主な内訳は配当金の支払額1,239百万円短期借入金の純減額142百万円長期借入金の返済による支出62百万円等であります。

 

 

 (4) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 

 当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

 当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者のあり方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次の通りであります。

 

1.当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針の内容  

 当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の経営理念をはじめ当社の財務基盤や事業内容等の企業価値のさまざまな源泉、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保・向上させる者でなければならないと考えております。

 上場会社である当社の株式は、株主の皆様による自由な取引が原則であり、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方についても、当社株式の自由な取引により決定されることを基本としております。従いまして、当社株式の大規模な買付行為等についても一概に否定するものではなく、買付提案に応じるか否かの判断は、株主全体の意思に基づき行われるべきものと考えております。

 しかしながら、株式の大規模な買付行為や買付提案の中には、明らかに濫用目的によるものや、株主に売却を強要するおそれのあるもの、その目的等からみて企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、対象会社の取締役や株主が買付の条件等について検討し、あるいは対象会社の取締役が代替案を提案するための十分な情報や時間を提供しないもの等、不適切なものも少なくありません。

 このような大規模な買付行為や買付提案を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に反する大規模な買付等に対し、これを抑止するための枠組みが必要不可欠と考えます。

 

2.会社支配に関する基本方針の実現に資する特別な取組み 

 当社では、多数の株主及び投資家の皆様に長期的に当社への投資を継続していただくため、企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるための取組みとして、以下のような施策を実施しております。これらの取組みは、上記1.基本方針の実現にも資するものと考えております。

(1)当社の経営理念及び企業価値の源泉

 当社は大正12年の創業以来、90年に亘り印刷機械システムのメーカーとして品質と信頼を至上とするものづくりの原点にこだわり、世界各国へ高品質・高性能な印刷機械とサービスを提供することにより、印刷文化の発展に寄与してまいりました。

 当社の経営理念は、「顧客感動企業の実現」であります。「顧客感動企業」とは、高い「経営品質」の実現を目指して、絶えず「顧客感動創造活動」を推進し、世界中のお客様に満足と感動をもたらす企業になることであり、具体的には「KANDO-PROJECT」を通じて次の3つの項目を推進しております。

① 「KOMORI」ブランドの創造活動と維持管理を実施する

② 知覚品質管理活動を徹底し、顧客満足を高める

③ ソリューションビジネスを推進し、顧客の利便性を高める

 これら顧客を起点とした事業活動のプロセスにより築き上げられた顧客との信頼関係が当社の企業価値の源泉であります。

 

 

(2)中期経営計画を軸とする企業価値ひいては株主共同の利益向上への取組み

 当社は、企業価値ひいては株主共同の利益向上のために「第Ⅳ期中期経営計画」を平成25年4月にスタートさせました。本中期経営計画は以下の通り「事業構造変革」と「業態変革」の2つの大きな柱を掲げ、それぞれの取組みを推進していくことで、更なる企業価値ひいては株主共同の利益の向上を目指してまいります。

 「事業構造変革」

 印刷産業は、長期に亘る景気減速とITの普及の影響を受け、当社顧客である印刷会社の経営が悪化、事業所数等も減少し、印刷機械の設備投資は減少しています。この規模が減少し、需要が限られた非常に厳しい市場環境の中で、当社を含む各メーカーは厳しい競争を強いられています。

 「事業構造変革」とは、需要が低減する中、オフセット印刷機単一事業から、オフセット印刷機事業を中核とした複合事業構造企業への転換であり、その転換の主軸は新規事業の推進にあります。

 具体的に推進する新規事業は「海外証券印刷機事業」、「デジタル印刷機事業」、「PE(プリンテッド・エレクトロニクス)事業」であります。

 これら新規事業については早期収益化実現に向け、注力してまいります。

 「業態変革」

 「業態変革」とは顧客視点でオフセット印刷機事業を深化させ、事業を拡大させることです。その中核となるのが「PESP(プリントエンジニアリングサービスプロバイダー)事業」であります。この事業では、①顧客の利便性を考えたワンストップショッピング、②顧客視点でのサービス提供、③効果的な情報伝達と的確な提案等、顧客の要望を効果的に実現し、パートナーとしての役割を果たすことで、収益源の拡大を目指してまいります。

 以上のような取組みが、業績の黒字定着化とともに更なる企業価値の向上ひいては株主共同の利益の向上につながるものと確信しております。

 

(3)コーポレート・ガバナンスの強化への取組み

 当社はすべてのステークホルダーの期待に応え、責任を果たし、企業価値の最大化を追求していくことが、経営の最重要課題の一つであると認識しております。その実現のためにはコーポレート・ガバナンスの確立が不可欠であると考えます。

 当社では、「経営の透明性の確保」「経営の意思決定の迅速化」「コンプライアンスの確保」並びに「経営のチェック機能の強化」を図ることを、コーポレート・ガバナンスの基本的な考え方としております。その体制を一層強化し、取締役の経営責任を明確にすることと、より一層の経営の透明性を強化することを目的として、当社では、既に取締役の任期を2年から1年に短縮、社外取締役を1名から2名に増員する等の施策を実施しております。
 また、当事業年度におきましては、東京証券取引所の有価証券上場規程改正に基づき、コーポレートガバナンス・コードの各原則を実施するべく、体制整備等の対応及び必要な開示の準備を進めております。

 今後も、コーポレート・ガバナンスの強化・充実に努め、企業価値ひいては株主共同の利益を追求してまいります。

 

 

3. 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要 

 当社は、平成25年4月26日開催の当社取締役会において「当社株式の大規模買付行為に関する対応策(買収防衛策)」(以下、「本プラン」といいます。)の継続を決議し、本株主総会において、本プランの継続につき承認を得ております。

 本プランの対象となる当社株式の買付とは、特定株主グループの議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株券等の買付行為、または結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上となる当社株券等の買付行為をいいます。

 本プランにおける、大規模買付時における情報提供と検討時間の確保等に関する一定のルール(以下「大規模買付ルール」といいます。)は、①事前に大規模買付者が当社取締役会に対して必要かつ十分な情報を提供し、②必要情報の提供完了後、対価を現金のみとする公開買付による当社全株式の買付けの場合は最長60日間、またはその他の大規模買付行為の場合は最長90日間を当社取締役会による評価・検討等の取締役会評価期間として設定し、取締役会評価期間が経過した後に大規模買付行為を開始する、というものです。

 本プランにおいては、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合には、原則として当該大規模買付行為に対する対抗措置は講じません。ただし、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しなかった場合、遵守しても当該大規模買付行為が、当社に回復し難い損害をもたらすなど、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうと判断する場合には、必要かつ相当な範囲で、新株予約権の無償割当等、会社法その他の法律及び当社定款が認める検討可能な対抗措置を講じることがあります。 

 このように対抗措置を講じる場合、その判断の合理性及び公正性を担保するために、取締役会は対抗措置の発動に先立ち、当社の業務執行を行う経営陣から独立している社外監査役または社外取締役や社外有識者から選任された委員で構成する独立委員会に対して対抗措置の発動の是非について諮問し、独立委員会は対抗措置の発動の是非について、取締役会評価期間内に勧告を行うものとします。当社取締役会は、対抗措置を発動するか否かの判断に際して、独立委員会の勧告を最大限尊重するものとします。

 なお、本プランの有効期限は平成28年6月に開催される当社第70回定時株主総会の終結の時までとします。本プランは、本株主総会において継続が承認され発効した後であっても、①当社株主総会において本プランを廃止する旨の株主の一定割合の意思表示が行われた場合、②当社取締役会により本プランを廃止する旨の決議等が行われた場合には、その時点で廃止されるものとします。

 本プランの詳細につきましては、当社ホームページ(http://www.komori.co.jp/hp/)に掲載しております。

 

 

4.本プランが基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないことについて

 当社取締役会は以下の理由から、本プランが基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を損なうものでなく、かつ当社役員の地位の維持を目的とするものでないと判断しております。

①買収防衛策に関する指針の要件を充足していること

 本プランは、経済産業省及び法務省が平成17年5月27日に発表した「企業価値・株主共同の利益の確保または向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、事前開示・株主意思の原則、必要性・相当性確保の原則)を充足しております。

 また、経済産業省に設置された企業価値研究会が平成20年6月30日に発表した報告書「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の内容も踏まえたものとなっております。

②企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上の目的をもって導入されていること

 本プランは、当社株式に対する大規模買付行為がなされた際に、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様が判断し、あるいは当社取締役会が代替案を提示するために必要な情報や時間を確保したり、株主の皆様のために買付者等と交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保し、向上させるという目的をもって導入されるものです。

 本プランの発効は、株主の皆様のご承認を条件としており、株主の皆様のご意向により本プランの廃止も可能であることは、本プランが株主共同の利益を損なわないことを担保していると考えられます。

③株主意思を反映するものであること

 当社は、本株主総会において本プランに関する株主の皆様のご意思を確認させていただくため、議案としてお諮りし原案通りご承認いただきましたので、株主の皆様のご意向が反映されたものとなっております。

 また、本プラン継続後、有効期間の満了前であっても、当社株主総会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されることになり、株主の皆様のご意向が反映されます。

④独立性の高い社外者の判断の重視

 本プランにおける対抗措置の発動は、当社の業務執行を行う経営陣から独立している委員で構成される独立委員会へ諮問し、同委員会の勧告を最大限尊重するものとされており、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に適うように本プランの透明な運用を担保するための手続も確保されており、当社役員の地位の維持を目的とするものではありません。

⑤デッドハンド型やスローハンド型買収防衛策ではないこと

 本プランは、当社株主総会で選任された取締役で構成される取締役会によりいつでも廃止することができるものとされており、当社の株式を大量に買い付けようとする者が、自己の指名する取締役を当社株主総会で選任し、かかる取締役で構成される取締役会により、本プランを廃止することが可能です。従って、本プランは、デッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交替させてもなお、発動を阻止できない買収防衛策)ではありません。

 また、当社は取締役の任期を 2年から1年に短縮しており、スローハンド型買収防衛策(取締役の交替を一度に行うことができないため、その発動を阻止するのに時間を要する防衛策)でもありません。

 

 

(5) 研究開発活動

 研究開発活動は、当社グループの事業戦略に基づき重要度及び緊急度の高い課題に重点的に取組んでおります。

 当第2四半期連結累計期間における当社の重要な研究開発成果は次の通りであります。

 

 最大紙サイズ585×750mmに対応する最新鋭のデジタル印刷機として「Impremia IS29(29インチ枚葉インクジェットデジタルプリンティングシステム)」を開発しました。UVインクジェット技術により、特別な用紙やプリコートを不要とすることが出来ました。通常のオフセット印刷用紙がそのまま使用出来る幅広い用紙適性、0.06~0.6mm(片面時)に対応する紙厚適性及び速乾・両面ワンパス印刷により、多品種・小ロット・短納期を実現します。また、オフセットと同様な高い表裏見当精度により、オフセットに迫る安定した高印刷品質を実現し、商業印刷はもとよりパッケージ印刷にも威力を発揮します。本年9月に東京ビッグサイトで開催された「IGAS2015」に出展し、多くのお客様より高い評価を頂きました。
 

 リスロンGシリーズの性能を継承しながら、先進の卓越したテクノロジーとノウハウを結集した世界最先端の機種として「リスロン GX40」を開発しました。厚紙を含めた18,000回転/時間での安定した印刷を可能にするとともに、自動ノンストップシステムや制御システム、各種自動装置により、高速連続稼動の実現とジョブ切り替え効率の向上を行いました。多彩な要求に応える高付加価値印刷対応の特殊機械構成をラインナップしており、高級商業印刷・出版印刷はもとより、その印刷品質と生産性の高さにより多彩な要求のあるパッケージ印刷に威力を発揮します。また、環境に優しい省エネ・省スペース・省排熱も実現しました。
 

 自動化システムでは、色調管理装置PDC-SXの新たな機能として、パッケージ印刷向けの品質安定・生産性向上に役立つ新機能を開発しました。色合わせが難しかった特色でも色彩値を用いて正確にフィードバックできる色補正機能や、打ち抜き工程に連携できるように紙位置に対して絵柄を合わせる印刷位置合わせ機能を搭載しております。更にはイメージセンサーにより印刷物全体を取り込み、PDFなどの刷版データと本機出力を比較するPDF照合装置を新たに開発しました。これにより、調整刷りの段階で版キズや文字欠けなども確認でき、不正紙の流出を防止することが出来ます。
 また、不良紙の管理のためのシステムとして、インクジェット式ナンバーリングシステムを開発しました。フィーダーボード上で1枚毎にシリアルナンバーを印字し、印刷物の品質管理を行います。
 

 印刷資材においては、当社独自開発のH-UVシステムに使用するH-UVインキの品質改善(タック、濃度、流動性など)に取組み、硬化性・品質・汎用性・経済性をハイレベルに兼ね備えたH-UV機に最適なインキである「KG-911」を開発しました。
 

 当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,415百万円であります。