当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に異常な変動等はなく、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」に重要な変更はありません。
なお、重要事象等は存在しておりません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
当第2四半期連結累計期間の売上高は、前年同四半期比2.1%増加の41,068百万円となりました。地域別連結売上高の概況は次の通りであります。
地域別連結売上高の概況
(単位:百万円)
日本経済は良好な雇用情勢や堅調な企業業績を背景に景気回復基調が継続しました。一方で日本市場の売上高は、オフセット印刷機で増加しましたが、PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業が減少したことにより、前年同四半期比同等の16,201百万円となりました。当第2四半期では、新製品の市場投入及び展示会や内覧会を通じて積極的な販促活動を展開し需要喚起に努めました。具体的には、新たに両面ワンパス印刷とストレート多色印刷により高い生産性を実現する反転機構付「LITHRONE(リスロン)GX40P」をラインナップに加えるとともに、内覧会などで印刷工程における課題解決に資する総合的ソリューションの提案を行い需要喚起に努めました。また、DPS(デジタル印刷システム)事業では、40インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム「Impremia(インプレミア)NS40」の内覧会を開催し、高速回転での高い印刷見当精度と広色域特性を訴求するとともに薄紙から厚紙(パッケージ)印刷への幅広い対応可能性を披露しました。年内にベータテストを開始し、「drupa2020」(ドイツ・デュッセルドルフにて2020年6月開催予定の世界最大の印刷機材展)での販売開始を目指しています。
北米市場は緩和的な金融政策や良好な雇用・所得環境による消費の下支えにより堅調な景気拡大が継続しました。一方、オフセット印刷機への投資は依然慎重であるものの、売上高は前年同四半期比5.0%増加の3,118百万円となりました。
欧州市場は製造業の低迷などにより、景気に停滞感が見られました。印刷機需要は、英国では合意なきEU離脱への警戒感から引き続き需要が低迷しており、東欧・南欧などの代理店地域でも需要が低調に推移しました。フランスでは昨年の落ち込みから反転し増加傾向が見られたものの、欧州市場全体での売上高は前年同四半期比14.0%減少の6,167百万円となりました。
中華圏は米中貿易摩擦の影響により、景気拡大のスピードが鈍化しましたが、政府の景気対策により内需が下支えされ、景気は横ばいとなりました。このような中、4月に開催された展示会「PRINT CHINA 2019(中国(広東)国際印刷技術展示会)」では自動化・省力化対応印刷機の引き合いが堅調でしたが、元安の影響を受け投資が先送りされるなどにより、売上高は前年同四半期比15.6%減少の7,389百万円となりました。なお、4月29日付で当社の子会社である小森香港有限公司を通じて中国販売代理店の深圳兆迪技術有限公司の全株式を取得し、世界最大の印刷機市場である中国市場で販売・サービス体制を強化しています。
その他地域は、インドでは5月の総選挙で現行経済政策の維持が確認され、また、アセアン諸国の経済は総じて成長が持続しました。売上高はインド・アセアンのどちらもともに増加し、また、前連結会計年度において受注した証券印刷機が売上に寄与したことなどから、前年同四半期比58.6%増加の8,190百万円となりました。
費用面では、品目別売上構成の違い等により、売上原価率が前年同四半期に比べ低下しました。販売費及び一般管理費率は、販売手数料の増加やのれんの償却額の増加の影響等により、前年同四半期に比べ上昇しました。その結果、営業損益は、前第2四半期が258百万円の損失であったのに比べ、当第2四半期は341百万円の損失となりました。経常損益は、営業損失が前第2四半期と比較し当第2四半期で拡大したことと、前第2四半期が為替差益が計上されたのに対し、当第2四半期では為替差損が598百万円計上されたこと等により、前第2四半期が95百万円の利益であったのに対し、当第2四半期は676百万円の損失となりました。税金等調整前四半期純損益は、前第2四半期が66百万円の利益であったのに対し、当第2四半期は676百万円の損失となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損益は、前第2四半期が150百万円の損失であったのに対し、当第2四半期では968百万円の損失となりました。
セグメントの業績は次の通りであります。
なお、第1四半期連結会計期間より、報告セグメントとして記載する事業セグメントを変更しており、当第2四半期連結累計期間の比較・分析は、変更後の区分に基づいております。
セグメントの「日本」には、日本の国内売上と日本から海外の代理店地域への直接売上が計上されております。同代理店地域には、香港・台湾を除くアジア(中国本土の一部、アセアン等)と中南米等が含まれております。上記記載のそれぞれの地域での業績を反映した結果、セグメントの「日本」の売上高は25,284百万円(前年同四半期比2,036百万円の減少、7.5%の減少)となり、セグメント利益は7百万円(前年同四半期は349百万円の利益)となりました。
セグメントの「北米」には、米国の販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました米国の状況の結果、セグメントの「北米」の売上高は3,118百万円(前年同四半期比147百万円の増加、5.0%の増加)となり、セグメント損失は279百万円(前年同四半期は253百万円の損失)となりました。
セグメントの「欧州」には、欧州の販売子会社及び欧州の紙器印刷機械製造販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました欧州の状況の結果、セグメントの「欧州」の売上高は6,167百万円(前年同四半期比1,002百万円の減少、14.0%の減少)となり、セグメント利益は35百万円(前年同四半期は33百万円の損失)となりました。
④中華圏
セグメントの「中華圏」には、香港、中国深圳市、台湾の販売子会社及び中国南通市の印刷機械装置製造販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました中華圏の状況の結果に加え、当社の香港の子会社を通じた中国代理店の株式取得に伴う売上及び利益の増加により、セグメントの「中華圏」の売上高は5,208百万円(前年同四半期比2,671百万円の増加、105.3%の増加)となり、セグメント利益は167百万円(前年同四半期は111百万円の利益)となりました。
⑤その他
「その他」には、シンガポール、マレーシア及びインドの販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べましたその他地域の状況の結果、売上高は1,288百万円(前年同四半期比1,062百万円の増加、470.3%の増加)となり、セグメント利益は28百万円(前年同四半期は24百万円の利益)となりました。
(2) 財政状態の状況
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ6,231百万円減少(3.7%減)し、161,139百万円となりました。資産の主な減少要因は、受取手形及び売掛金の減少5,904百万円、現金及び預金の減少5,055百万円、投資その他の資産の減少1,001百万円、電子記録債権の減少384百万円等であり、増加要因は、のれんの増加3,704百万円、棚卸資産の増加1,584百万円、流動資産その他の増加803百万円等であります。
(負債及び純資産)
当第2四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比べ1,217百万円減少(3.3%減)し、35,968百万円となりました。負債の主な減少要因は、電子記録債務の減少1,930百万円、支払手形及び買掛金の減少968百万円、その他の引当金の減少303百万円等であり、主な増加要因は、流動負債その他の増加1,181百万円、短期借入金の増加544百万円、未払法人税等の増加210百万円等であります。
純資産は前連結会計年度末に比べ5,013百万円減少(3.9%減)し、125,171百万円となりました。純資産の主な減少要因は、利益剰余金の減少7,145百万円、為替換算調整勘定の減少540百万円等であり、主な増加要因は、自己株式の減少2,571百万円等であります。
(自己資本比率)
当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末の77.7%から0.1ポイント減少し、77.6%となりました。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間に比べ14,454百万円減少し、42,515百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が2,928百万円の資金増加であったものが、前年同四半期に比べ141百万円増加し、3,069百万円の資金増加となりました。資金増加の主な内訳は、売上債権の減少額7,477百万円、減価償却費1,094百万円等であり、資金減少の主な内訳は、仕入債務の減少額2,958百万円、たな卸資産の増加額1,972百万円、税引等調整前四半期純損失676百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が4,248百万円の資金減少であったものが、前年同四半期に比べ1,433百万円増加し、2,815百万円の資金減少となりました。資金増加の主な内訳は、有価証券の純減額1,791百万円等であり、資金減少の主な内訳は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出4,083百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出503百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が771百万円の資金減少であったものが、前年同四半期に比べ2,296百万円減少し、3,068百万円の資金減少となりました。資金増加の内訳は、短期借入金の純増額562百万円であり、資金減少の内訳は、自己株式の取得による支出2,424百万円、配当金の支払額1,164百万円、リース債務の返済による支出41百万円であります。
(4) 経営方針・経営戦略及び対処すべき課題等
① 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
② 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めており、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)は次の通りであります。
① 基本方針の内容
当社は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者は、当社の経営理念をはじめ当社の財務基盤や事業内容等の企業価値のさまざまな源泉、当社を支えるステークホルダーとの信頼関係を十分に理解し、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を中長期的に確保・向上させる者でなければならないと考えております。
上場会社である当社の株式は、株主の皆様による自由な取引が原則であり、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方についても、当社株式の自由な取引により決定されることを基本としております。従いまして、当社株式の大規模な買付行為等についても一概に否定するものではなく、買付提案に応じるか否かの判断は、株主の皆様の意思に基づき行われるべきものと考えております。
しかしながら、株式の大規模な買付行為や買付提案の中には、明らかに濫用目的によるものや、株主に売却を強要するおそれのあるもの、その目的等からみて企業価値ひいては株主共同の利益に対する明白な侵害をもたらすもの、対象会社の取締役や株主が買付の条件等について検討し、あるいは対象会社の取締役が代替案を提案するための十分な情報や時間を提供しないもの等、不適切なものも少なくありません。
このような大規模な買付行為や買付提案を行う者は、当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者として不適切であり、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に反する大規模な買付等に対し、これを抑止するための枠組みが必要不可欠と考えます。
② 会社支配に関する基本方針の実現に資する特別な取組み
当社では、多数の株主及び投資家の皆様に長期的に当社への投資を継続していただくため、企業価値ひいては株主共同の利益を向上させるための取組みとして、以下のような施策を実施しております。これらの取組みは、上記①基本方針の実現にも資するものと考えております。
a. 当社の経営理念及び企業価値の源泉
当社は1923年の創業以来、90年以上に亘り印刷機械システムのメーカーとして品質と信頼を至上とするものづくりの原点にこだわり、世界各国へ高品質・高性能な印刷機械とサービスを提供することにより、印刷文化の発展に寄与してまいりました。
当社の経営理念は、「顧客感動企業の実現」であります。「顧客感動企業」とは、高い「経営品質」の実現を目指して、絶えず「顧客感動創造活動」を推進し、世界中のお客様に満足と感動をもたらす企業になることであり、具体的には「KANDO-PROJECT」を通じて次の3つの項目を推進しております。
ⅰ) 「KOMORI」ブランドの創造活動と維持管理を実施する
ⅱ) 知覚品質管理活動を徹底し、顧客満足を高める
ⅲ) ソリューションビジネスを推進し、顧客の利便性を高める
これら顧客を起点とした事業活動のプロセスにより築き上げられた顧客との信頼関係が当社の企業価値の源泉であります。
b. 中期経営計画を軸とする企業価値ひいては株主共同の利益向上への取組み
当社の企業価値の源泉は顧客を起点とした事業活動のプロセスにより築きあげられた顧客との信頼関係にありますが、事業活動のプロセスにおける当社の強みは、開発、製造(モノづくり)、印刷技術の3つの分野で蓄積された知見・ノウハウであります。当社は、印刷業界の構造変化に対応すべく、この強みを最大限に活かしながら、コア事業の基盤強化を図るとともに、新しい事業領域への参入と客層の拡大を図ってまいりました。第5次中期経営計画(2016年4月~2019年3月の3ヵ年計画)では、既存事業においてモノづくり革新による開発力強化・コスト低減を推し進める一方、新規事業の推進による事業の複合化と営業の業態変革による販売領域の拡大によって、事業構造と収益構造の変革を進めました。具体的には下記の通りです。
ⅰ) 事業構造変革として、新規事業を推進し事業を複合化
・証券印刷機事業では海外市場で当社への信頼性を高め、顧客層を拡大
・DPS(デジタル印刷システム)事業ではB2サイズ新型デジタル印刷機「Impremia(インプレミア) IS29」の量産販売を国内外で開始し、同時にデジタル印刷機特有のビジネスモデル(納入後のインキ・消耗品・保守などの安定的収益を創出)を構築
・さらに、ナノテクノロジーと当社の技術を融合した大型(B1サイズ)次世代デジタル印刷機「Impremia NS40」を2019年中のフィールドテストに向けて開発加速
・PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業では電子部品業界での顧客層を拡大する一方で外部企業・組織とアライアンスを組み、高精細技術を基に半導体およびフレキシブル配線などの製造技術の商用化プロジェクトに参画
ⅱ) 営業の業態変革としてPESP事業を拡充(顧客の生産性と収益性に資する総合的なソリューション提案を可能とする体制を構築)
・当社製印刷機にベストマッチするポストプレス機器や印刷資材(インキ等)などの営業品目を拡充
・印刷会社でのIoTを目指した「KP-Connect(KP-コネクト)」(KOMORIソリューションクラウド)の展開
第6次中期経営計画は、第5次中期経営計画で確立した事業基盤を強化発展させることにより、「収益性の向上とともに将来への布石を着実に打つこと」をテーマとしており、骨子は下記の通りです。
1. オフセット・証券印刷機事業の収益力強化
2. DPS(デジタル印刷システム)事業の収益化
3.リカーリング・インカム事業の推進
4.成長事業への積極的な投資
5.コーポレート・ガバナンス体制の強化および環境対策の積極的な推進
6.財務健全性の維持を前提にバランスシートの効率化を意識した財務戦略の推進
着実に成長しつつある新規事業の収益化の実現とともに既存事業の収益性の向上を図り、企業価値を高めてまいります。
なお、第6次中期経営計画は、2023年に迎える創業100周年を見据え、実効性ある5ヵ年計画とすべく全社を挙げて取り組んでおり、2019年度下期に公表予定です。
具体的には、第5次中期経営計画の反省を踏まえ、各事業毎の明確なマイルストーンを設定した上で、先行管理により市場の変化等に迅速に対応する仕組みを構築中です。また、計画策定段階から全社展開を行い、現場の実情を反映した計画を組織全体に浸透させることにより全社員が主体的に取り組めるようにしております。
c. コーポレート・ガバナンスの強化への取組み
当社は全てのステークホルダーの期待に応え、責任を果たし、企業価値の最大化を追求していくことが、経営の最重要課題の一つであると認識しております。そのために経営の透明性を高め、監督機能の強化と経営の意思決定の迅速化を図り、コンプライアンスを確保するコーポレート・ガバナンスの確立が不可欠であると考えます。
当社は、コーポレート・ガバナンス体制の強化を図るため2018年6月に社外取締役を1名増員しております。これにより取締役9名のうち社外取締役を3名とした取締役会を構成しております。経営の監督と執行の分離を目的に執行役員制を導入しており、取締役会は 「経営の意思決定および監督機能」を担い、執行役員会は「業務執行機能」を担っております。当社は監査役会を設置し、常勤監査役2名 (うち社外監査役1名) 、社外監査役2名 (うち女性1名) で構成しています。監査役は、取締役の職務執行を監査するとともに、取締役会その他重要な会議に出席し必要な意見を述べるとともに、会計監査人および内部監査人とコミュニケーションを深め、連携を強化することで、監査の有効性・効率性を高めております。取締役の選解任および報酬等の決定の手続きについては、より客観性・透明性・公正性を図るため、2018年12月に取締役会の諮問機関として、社内取締役1名および社外取締役2名で構成する「指名諮問委員会」「報酬諮問委員会」を設置しております。今後も、コーポレート・ガバナンスの強化・充実に努め、企業価値ひいては株主共同の利益を追求してまいります。
③ 基本方針に照らして不適切な者によって当社の財務及び事業の方針の決定が支配されることを防止するための取組みの概要
当社は、2019年5月13日開催の当社取締役会において「当社株式の大規模買付行為に関する対応策 (買収防衛策)」(以下、「本プラン」といいます。) の継続を決議し、2019年6月19日開催の当社第73回定時株主総会(以下、「本株主総会」といいます。)において、本プランの継続につき承認を得ております。
本プランの対象となる当社株式の買付とは、特定株主グループの議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株券等の買付行為、または結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上となる当社株券等の買付行為をいいます。
本プランにおける、大規模買付時における情報提供と検討時間の確保等に関する一定のルール(以下、「大規模買付ルール」といいます。)は①事前に大規模買付者が当社取締役会に対して必要かつ十分な情報を提供し、②必要情報の提供完了後、対価を現金のみとする公開買付による当社全株式の買付の場合は最長60日間、その他の大規模買付行為の場合は最長90日間を当社取締役会による評価、検討等の取締役会評価期間として設定し、取締役会評価期間が経過した後に大規模買付行為を開始する、というものです。
本プランにおいては、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合には、原則として当該大規模買付行為に対する対抗措置は講じません。ただし、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しなかった場合、遵守しても当該大規模買付行為が、当社に回復し難い損害をもたらすなど、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を著しく損なうと判断する場合には、必要かつ相当な範囲で、新株予約権の無償割当等、会社法その他の法律及び当社定款が認める対抗措置を講じることがあります。
このように対抗措置を講じる場合、その判断の合理性及び公正性を担保するために、取締役会は対抗措置の発動に先立ち、当社の業務執行を行う経営陣から独立している社外監査役または社外取締役や社外有識者から選任された委員で構成する独立委員会に対して対抗措置の発動の是非について諮問し、独立委員会は対抗措置の発動の是非について取締役会評価期間内に勧告を行うものといたします。当社取締役会は、対抗措置を発動するか否かの判断に際して、独立委員会の勧告を最大限尊重するものといたします。ただし、独立委員会が対抗措置の発動について勧告を行い、発動の決議について株主総会の開催を要請する場合、株主の皆様に本プランによる対抗措置を発動することの可否を十分にご検討いただくための期間を設定し、株主総会を開催することがありますが、大規模買付行為は当該期間の経過後にのみ開始できるものといたします。当社取締役会は、株主総会において対抗措置の発動または不発動について決議された場合、当該株主総会の決議に従うものといたします。
なお、本プランの有効期限は2022年6月に開催予定の当社第76回定時株主総会の終結の時までといたします。本プランは、本株主総会において継続が承認され発効した後であっても、①当社株主総会において本プランを廃止する旨の株主の一定割合の意思表示が行われた場合、②当社取締役会により本プランを廃止する旨の決議等が行われた場合には、その時点で廃止されるものといたします。
④ 本プランが基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に合致し、当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないこと及びその理由
当社取締役会は以下の理由から、本プランが基本方針に沿い、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を損なうものでなく、かつ当社の会社役員の地位の維持を目的とするものではないと判断しております。
a. 買収防衛策に関する指針の要件を充足していること
本プランは、経済産業省及び法務省が2005年5月27日に発表した「企業価値・株主共同の利益の確保または向上のための買収防衛策に関する指針」の定める三原則(企業価値・株主共同の利益の確保・向上の原則、事前開示・株主意思の原則、必要性・相当性確保の原則)を充足しています。
また、経済産業省に設置された企業価値研究会が2008年6月30日に発表した報告書「近時の諸環境の変化を踏まえた買収防衛策の在り方」の内容も踏まえたものとなっております。
b. 企業価値ひいては株主共同の利益の確保・向上を目的としていること
本プランは、当社株式に対する大規模買付行為がなされた際に、当該大規模買付行為に応じるべきか否かを株主の皆様がご判断し、あるいは当社取締役会が代替案を提示するために必要な情報や時間を確保したり、株主の皆様のために買付者等と交渉を行うこと等を可能とすることにより、当社の企業価値ひいては株主共同の利益を確保・向上させるという目的をもっているものです。
本プランの発効は、株主の皆様のご承認を条件としており、株主の皆様のご意向により本プランの廃止も可能であることは、本プランが株主共同の利益を損なわないことを担保していると考えられます。
c. 株主意思を反映するものであること
当社は、本株主総会において本プランに関する株主の皆様の意思を確認させていただくため、議案としてお諮りし原案どおりご承認いただきましたので、本プランは株主の皆様のご意向が反映されたものとなっております。
また、本プラン有効期間の満了前であっても、当社株主総会において本プランを廃止する旨の決議が行われた場合には、本プランはその時点で廃止されることになり、株主の皆様のご意向が反映されます。
d. 独立性の高い社外者の判断の重視
本プランにおける対抗措置の発動は、当社の業務執行を行う経営陣から独立している委員で構成される独立委員会へ諮問し、同委員会の勧告を最大限尊重するものとされており、当社の企業価値ひいては株主共同の利益に適うように本プランの適正な運用を担保するための手続も確保されており、当社役員の地位の維持を目的とするものではありません。
e. デッドハンド型やスローハンド型買収防衛策ではないこと
本プランは、当社株主総会で選任された取締役で構成される取締役会によりいつでも廃止することができるものとされており、当社の株式を大量に買い付けようとする者が、自己の指名する取締役を当社株主総会で選任し、かかる取締役で構成される取締役会により、本プランを廃止することが可能です。従って、本プランは、デッドハンド型買収防衛策(取締役会の構成員の過半数を交替させてもなお、発動を阻止できない買収防衛策) ではありません。
また、当社は取締役の任期を1年間としておりますので、本プランはスローハンド型買収防衛策(取締役の交替を一度に行うことができないため、その発動を阻止するのに時間を要する防衛策)でもありません。
研究開発活動は、当社グループの事業戦略に基づき重要度及び緊急度の高い課題に重点的に取組んでおります。
当第2四半期連結累計期間における当社の重要な研究開発成果は次の通りであります。
菊全判オフセット枚葉印刷機「LITHRONE(リスロン) GX40」に、新たに反転機構を備えた「LITHRONE GX40P」を開発しました。
「LITHRONE GX40P」は両面ワンパス印刷とストレート多色印刷を1台で実現し、高い生産性をもたらします。用紙反転部は圧胴・渡し胴・反転胴ともすべて倍胴の「3本倍径渡し胴」とすることによって、スムーズな紙の受け渡しを実現するKOMORI独自の胴配列を採用しています。シンプルで剛性の高い新型反転機構の採用により、両面印刷時18,000回転/時間の高速安定稼動を実現し、片面・両面印刷ともにすぐれた厚紙適性を発揮します。準備時間を短縮する「パラレルメイクレディ」、試刷りから印刷までノンストップで完了させる「オートパイロット」、これらを実現する全色同時刷版交換装置「A-APC」や分光式色調管理装置「PDC-SX」、インライン枚葉機用印刷品質検査装置「PQA-S」など、様々なオプションを搭載することで、さらなる品質・生産性の向上を図ることができます。
印刷ワークフロー分野に対し、日本の印刷会社における生産性の向上に貢献していくため、経営情報システム「PrintSapiens(プリントサピエンス)」の著作権を有する株式会社JSPIRITSと、2019年8月にパートナーシップ契約を締結しました。「PrintSapiens」は、印刷業務の自動化を進め、会社のリソースを有効的に活かすためのツールであるとともに、会社経営に必要な情報をリアルタイムに抽出することのできる経営情報システム(MIS)ソフトウェアです。この契約により、KOMORIの工程管理システム「KP-Connect(KP-コネクト)」と株式会社JSPIRITSの経営情報システム「PrintSapiens」が連携することで情報の一元化を行い、印刷ワークフローの効率化を実現します。さらに、従来の受注単位での原価管理から、印刷ジョブなどの作業単位での原価管理を行う作業性が大幅に改善されることで、印刷会社の「見える化」への取り組みを容易に進めることが可能となります。
2019年7月9日、10日の2日間、東京ドームシティ内プリズムホールにおいて「ラベルフォーラムジャパン2019」が開催されました。KOMORIはラベル印刷業界に向け、29インチ枚葉UVインクジェットデジタルプリンティングシステム「Impremia(インプレミア)IS29」で印刷し、ハイコン社のデジタルカッティング&クリーシングシステム「Euclid(ユークリッド)」により微細加工やハーフカットを施したシールに加え、筋押し加工を施したパッケージなどのサンプルを多数展示し、ブースを訪れた多くのお客様から高い関心をいただきました。
また、プログラム油圧クランプ大型断裁システム「Apressia(アプリシア)CTX」による自動裁断の様子をビデオで示し、断裁時の自動化、省人化に大きく貢献できるシステムであることを訴求いたしました。
2019年9月26日、27日の2日間、当社の製造子会社である小森マシナリーにおいて「Impremia NS40特別内覧会」を開催しました。KOMORIは40インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム「Impremia NS40」のベータ機を公開すると共に稼動実演を実施しました。このベータ機は、ランダナノインク4色(CMYK)+コーター付きの構成で、実演では、薄紙にRGBデータの色彩をCMYKで表現したフルバリアブル印刷と、厚紙に27色の特色再現を加えたパッケージ印刷を行い、高い色域特性と付加価値を示しました。KOMORIは、11月から国内印刷会社にて「Impremia NS40」のベータテストを開始し、「drupa2020」(ドイツ・デュッセルドルフにて2020年6月開催予定の世界最大の印刷機材展)で販売を開始するべく開発を進めています。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,447百万円であります。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。