第2 【事業の状況】

 

1 【事業等のリスク】

当第2四半期連結累計期間において、財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に異常な変動等はなく、前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」に重要な変更はありません。
  なお、重要事象等は存在しておりません。

 

2 【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 

文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。

 

(1) 経営成績の状況

当第2四半期連結累計期間の売上高は、世界的に新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)の影響が続いており、前年同四半期比17.4%減少33,910百万円となりました。地域別連結売上高の概況は次の通りであります。

 

地域別連結売上高の概況

(単位:百万円)


 

前第2四半期
連結累計期間
(2019.4.1~2019.9.30)

当第2四半期
連結累計期間
(2020.4.1~2020.9.30)

増減率(%)

売上高

41,068

33,910

△17.4%

内訳

日本

16,201

16,227

0.2%

北米

3,118

1,442

△53.7%

欧州

6,167

5,810

△5.8%

中華圏

7,389

5,419

△26.7%

その他地域

8,190

5,009

△38.8%

 

 

日本市場は、COVID-19の影響によるイベントの中止や販促活動の縮小並びにインバウンド消費の大幅減少などに伴い、印刷物が減少したことを受け設備投資への判断が慎重となり、オフセット枚葉印刷機の売上高は前年比で減少しました。一方、オフセット輪転印刷機や証券印刷機は主に更新需要により売上高が前年比で増加しました。また、PE(プリンテッドエレクトロニクス)事業は市況の回復により売上高が前年同期に対して増加しており、日本市場合計では前年同四半期比0.2%増加16,227百万円となりました。

 

北米市場では5月中旬より経済活動が漸次再開され、持ち直しがみられるものの、COVID-19の流行が続いており、売上高は前年同四半期比53.7%減少1,442百万円となりました。

 

欧州市場において、当社グループは印刷後工程の機械を製造販売するMBOグループを4月に子会社化し、第1四半期連結会計期間から連結の範囲に含めております。欧州市場でもCOVID-19の影響を受けたのち、5月中旬より経済活動が漸次再開されましたが、7月半ば以降はCOVID-19の第2波による影響を受けており、欧州市場全体での売上高は前年同四半期比5.8%減少5,810百万円となりました。

 

中華圏市場では、他の地域に先駆けて経済活動が再開されており回復傾向にありますが、売上高は前年同四半期比26.7%減少5,419百万円となりました。

 

その他地域はアセアン・インド・オセアニア・中南米を含みますが、売上高はCOVID-19の影響が長引くインドでの落ち込みが大きく、また、それ以外の地域も低迷したため、その他地域全体では、前年同四半期比38.8%減少5,009百万円となりました。

 

当第2四半期の取り組みとして、主力のオフセット印刷機事業においてお客様のROI(投資収益率)を高めることを主眼として開発に取り組んだ「advance(アドバンス)」モデルの市場投入を発表しました。イージーオペレーションで高い生産性と印刷品質を実現する「LITHRONE(リスロン)GX/G advance」は、従来機に比べ大幅に高いROIを提供することが可能となり、新時代の印刷会社経営には不可欠な印刷機になると考えています。今後、「advance」モデルのラインナップを順次増やしてゆく予定です。

 

 

費用面では、生産量の減少や、品目別売上構成の違い等により、売上原価率が前年同四半期に比べ上昇しました。また、販売費及び一般管理費が、COVID-19の影響による販売出荷費・旅費交通費の減少、収益改善の為の緊急事業体質強化策による人件費・その他経費の抑制等により、前第2四半期が12,945百万円であったのに対し、当第2四半期は10,666百万円となったものの、売上高の減少及び売上原価率の上昇により、営業損益は、前第2四半期は341百万円の損失であったのに対し、当第2四半期は1,119百万円の損失となりました。経常損益は、為替差損が前年同四半期と比較して減少したこと等により、前第2四半期が676百万円の損失であったのに対し、当第2四半期は665百万円の損失となりました。税金等調整前四半期純損益は、負ののれん発生益を計上した影響により、前第2四半期が676百万円の損失であったのに対し、当第2四半期は105百万円の損失となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損益は、前第2四半期が968百万円の損失であったのに対し、当第2四半期では219百万円の損失となりました。

 

セグメントの業績は次の通りであります。

①日本

セグメントの「日本」には、日本の国内売上と日本から海外の代理店地域への直接売上が計上されております。同代理店地域には、香港・台湾を除くアジア(中国本土の一部、アセアン等)と中南米等が含まれております。上記記載のそれぞれの地域での業績を反映した結果、セグメントの「日本」の売上高は21,684百万円前年同四半期比3,599百万円の減少14.2%の減少)となり、セグメント損失は708百万円前年同四半期は7百万円の利益)となりました。

②北米

セグメントの「北米」には、米国の販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました米国の状況の結果、セグメントの「北米」の売上高は1,442百万円前年同四半期比1,676百万円の減少53.7%の減少)となり、セグメント損失は353百万円前年同四半期は279百万円の損失)となりました。

③欧州

セグメントの「欧州」には、欧州の販売子会社、欧州の紙器印刷機械製造販売子会社及び欧州の印刷後加工機器製造販売子会社の企業集団の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました欧州の状況の結果、セグメントの「欧州」の売上高は5,810百万円前年同四半期比357百万円の減少5.8%の減少)となり、セグメント損失は208百万円前年同四半期は35百万円の利益)となりました。

④中華圏

セグメントの「中華圏」には、香港、中国深圳市、台湾の販売子会社及び中国南通市の印刷機械装置製造販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました中華圏の状況の結果、セグメントの「中華圏」の売上高は4,456百万円前年同四半期比751百万円の減少14.4%の減少)となり、セグメント損失は204百万円前年同四半期は167百万円の利益)となりました。

⑤その他

「その他」には、シンガポール、マレーシア及びインドの販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べましたその他地域の状況の結果、売上高は515百万円前年同四半期比773百万円の減少60.0%の減少)となり、セグメント損失は47百万円前年同四半期は28百万円の利益)となりました。

 

 

(2) 財政状態の状況

(資産)

 当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ3,428百万円増加2.5%増)し、139,126百万円となりました。資産の主な増加要因は、現金及び預金の増加9,494百万円、受取手形及び売掛金の増加1,015百万円、有形固定資産その他の増加865百万円、投資その他の資産の増加385百万円等であり、主な減少要因は、有価証券の減少4,495百万円、たな卸資産の減少1,655百万円、その他の流動資産の減少1,008百万円等であります。

(負債及び純資産)

 当第2四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比べ3,653百万円増加9.7%増)し、41,371百万円となりました。負債の主な増加要因は、短期借入金の増加10,320百万円等であり、主な減少要因は、電子記録債務の減少4,462百万円、支払手形及び買掛金の減少1,433百万円、前受金の減少1,430百万円等であります。

 純資産は前連結会計年度末に比べ224百万円減少0.2%減)し、97,755百万円となりました。純資産の主な減少要因は、利益剰余金の減少900百万円等であり、主な増加要因は、その他有価証券評価差額金の増加294百万円等であります。

(自己資本比率)

 当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末の72.2%から2.0ポイント低下し、70.2%となりました。

   

(3) キャッシュ・フローの状況

 当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間に比べ1,635百万円増加し44,151百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が3,069百万円の資金増加であったものが、前年同四半期に比べ5,193百万円減少し、2,124百万円の資金減少となりました。資金増加の主な内訳は、たな卸資産の減少額4,450百万円未払消費税の増加額845百万円減価償却費748百万円等であり、資金減少の主な内訳は、仕入債務の減少額6,491百万円売上債権の増加額1,155百万円等であります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が2,815百万円の資金減少であったものが、前年同四半期に比べ1,151百万円増加し、1,664百万円の資金減少となりました。資金増加の主な内訳は、有価証券の純減額600百万円等であり、資金減少の主な内訳は、連結の範囲の変更を伴う子会社株式の取得による支出2,067百万円有形及び無形固定資産の取得による支出421百万円等であります。

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

 当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同四半期が3,068百万円の資金減少であったものが、前年同四半期に比べ12,390百万円増加し、9,322百万円の資金増加となりました。資金増加の内訳は、短期借入金の純増額9,883百万円等であり、資金減少の内訳は、配当金の支払額559百万円等であります。

  

(4) 経営方針・経営戦略及び対処すべき課題等

① 経営方針・経営戦略等

当第2四半期連結累計期間において当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。

 

② 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。

 

 

(5) 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針

当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)については、当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。

 

(6) 研究開発活動

研究開発活動は、当社グループの事業戦略に基づき重要度及び緊急度の高い課題に重点的に取組んでおります。

当第2四半期連結累計期間における当社の重要な研究開発成果は次の通りであります。

 

当社は、オフセット枚葉印刷機「LITHRONE(リスロン)」を進化させた「LITHRONE GX/G advance(アドバンス)」シリーズを開発しました。

「LITHRONE GX/G advance」では、用紙をコントロールするエア制御技術の最適化による給紙・排紙の高速安定性の大幅向上、当社独自技術である給水コモリマチック装置の更なる改良による高速ロングラン印刷適性の向上、新制御システムの採用によるタッチポイントの削減などの開発により、イージーオペレーションで高い生産性と印刷品質を可能にしています。

さらに、当社の「コネクテッド・オートメーション」コンセプトに基づき開発された、「KP-Connect(KP-コネクト)」との連携性を強化しました。これにより、工程間の連携強化・最適化、上位システムからの情報をもとにしたプリセットによる高度な自動化を実現し、印刷工程全体の生産性向上にも寄与していきます。

 

当社のUV搭載菊全判両面オフセット枚葉印刷機「LITHRONE(リスロン) GX40RP」が、「PRINTING United Alliance」(米国で最大かつ最も包括的な印刷及びグラフィックアーツ協会)の「2020 InterTech™ Technology Awards」(インターテック技術賞2020)を受賞しました。

インターテック技術賞は1978年に創設され、グラフィックアーツや関連産業に大きな影響を及ぼすと予測される技術開発に対して贈られる名誉ある賞です。

「LITHRONE GX40RP」は、両面印刷での「低減化・高品質化・短縮化・高速化・安定化」を追求した、様々なテクノロジーを随所に採用しています。機械構成として、用紙の片咥え方式の作用により、反転装置では避けられなかった紙尻余白を不要にすることによる用紙コストの低減化、反転無し方式の採用により、安定した紙搬送による高品質化、印刷統合制御システムKHS-AIとUV乾燥装置による切替え時間の短縮化、最高印刷速度18,000回転/時間、多色印刷可能による高速化を実現し、安定性に優れたワンパス両面高速印刷を実現します。また、「KP-Connect(KP-コネクト)」と組み合わせることにより、パッケージ印刷・商業印刷の両市場において印刷会社の生産性向上に寄与します。

 

当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,032百万円であります。

 

 

3 【経営上の重要な契約等】

   当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。