当第2四半期連結累計期間において、当四半期報告書に記載した事業の状況、経理の状況等に関する事項のうち、経営者が連結会社の財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況に重要な影響を与える可能性があると認識している主要なリスクの発生又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
なお、「収益認識に関する会計基準」(企業会計基準第29号2020年3月31日)等を第1四半期連結会計期間の期首から適用しています。詳細については、「第4 経理の状況1 四半期連結財務諸表注記事項(会計方針の変更)」をご参照ください。
新型コロナウイルス感染症(以下、COVID-19)に対する各国の財政政策等を受け、経済回復の流れが続いており、当第2四半期連結累計期間の当社グループ売上高は、前年同四半期比18.4%増加の40,143百万円となりました。地域別連結売上高の概況は次のとおりであります。
地域別連結売上高の概況
(単位:百万円)
日本市場は、枚葉機、輪転機ともに受注は第2四半期も引き続き前年同期比で増加傾向となりましたが、COVID-19の感染拡大による市場停滞の影響が期首受注残高に残っており、枚葉機の当第2四半期累計の売上高は前年同期を割り込みました。また、輪転機の売上高も前年の更新需要が多かった反動により前年同期比で減少しました。一方で、前年好調であったPE(プリンテッドエレクトロニクス)は、輸出販売に関わる収益認識の変更により第1四半期では売上が減少しましたが、第2四半期累計ではほぼ前年並みの数値にまで回復しました。これらにより、日本市場合計の売上高は前年同期比35.4%減少の10,476百万円となりました。
北米市場では、アフターコロナを見据えた景気刺激策の効果もあり投資意欲が好転し、受注は前期比で増加を見せました。その結果、当第2四半期も引き続き売上が好調さを維持し、売上高は前年同期比162.5%増加の3,787百万円となりました。
欧州市場でも、ワクチン接種の進捗とともに景気回復が進展し売上高が前年同期に比べ増加しました。また、前期から連結の範囲に含めた印刷後加工機器を製造販売するMBOグループの売上高を前期は第2四半期から取り込んでいたのに対し、当期は第1四半期より取り込んでおり前年同期比の増加要因となりました。この印刷後加工機器の売上は、第2四半期も引き続き前年比で増加傾向が続いています。これらの結果、欧州市場合計の売上高は前年同期比68.9%増加の9,815百万円となりました。
中華圏市場では、景気が堅調な拡大を続けており、6月に北京で開催された展示会でも需要の強さが確認され、第2四半期においても引き続き受注の好調さが維持されました。この結果、中華圏市場合計の売上高は前年同期比106.7%増加の11,203百万円となりました。
その他地域はアセアン・インド・オセアニア・中南米を含んでおります。アセアン・インドではCOVID-19の影響が落ち着き、経済活動の正常化に向けた動きが進みつつあるなかで受注が回復を見せ、売上高についても前年同期を下回ったものの回復傾向となりました。また、その他の地域における証券印刷機の売上は、COVID-19による移動制限に起因する搬入計画の遅れの影響を受けていましたが、徐々に遅れを取り戻しつつあります。その結果、その他地域合計の売上高は、第1四半期より前年同期比の減少幅が縮小し3.0%減少の4,860百万円となりました。
費用面では、生産量の増加や為替レートの変動等により、売上原価率が前年同期に比べ改善しました。販売費及び一般管理費は、売上高増加に伴う販売出荷費等の増加、また、MBOグループの費用を前期は第2四半期から取り込んだのに対し、当期は第1四半期より取り込んだ影響等により増加となりました。その結果、営業損益は、前第2四半期は1,119百万円の損失であったのに対し、当第2四半期は509百万円の利益となりました。経常損益は、為替レートの良化による為替差益が発生した影響等もあり、前第2四半期が665百万円の損失であったのに対し、当第2四半期は901百万円の利益となりました。税金等調整前四半期純損益は、事業体質強化策の一環で事業所統合による効率化を推進しており、その結果発生した固定資産売却益等により、前第2四半期が105百万円の損失であったのに対し、当第2四半期は4,427百万円の利益となりました。また、親会社株主に帰属する四半期純損益は、前第2四半期が219百万円の損失であったのに対し、当第2四半期では3,588百万円の利益となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
セグメントの「日本」には、日本の国内売上と日本から海外の代理店地域や海外証券印刷機の直接売上が計上されております。同代理店地域には、香港・台湾を除くアジア(中国本土の一部、アセアン等)と中南米等が含まれております。地域別売上高の概況で述べました日本及び中華圏並びにその他地域の状況の結果、セグメントの「日本」の売上高は18,407百万円(前年同期比3,277百万円の減少、15.1%の減少)となり、セグメント損失は32百万円(前年同期は708百万円の損失)となりました。
セグメントの「北米」には、米国の販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました北米の状況の結果、セグメントの「北米」の売上高は3,787百万円(前年同期比2,345百万円の増加、162.5%の増加)となり、セグメント利益は46百万円(前年同期は353百万円の損失)となりました。
セグメントの「欧州」には、欧州の販売子会社、欧州の紙器印刷機械製造販売子会社及び印刷後加工機器製造販売子会社の企業集団の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました欧州の状況の結果、セグメントの「欧州」の売上高は9,815百万円(前年同期比4,004百万円の増加、68.9%の増加)となり、セグメント利益は281百万円(前年同期は208百万円の損失)となりました。
なお、前期に取得した印刷後加工機器製造販売子会社(MBO Postpress Solutions GmbH及び同社の子会社)については、前期は損益計算書を第2四半期から連結していたのに対し、当期は第1四半期から連結しております。
④中華圏
セグメントの「中華圏」には、香港、中国深圳市、台湾の販売子会社及び中国南通市の印刷機械装置製造販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べました中華圏の状況の結果、セグメントの「中華圏」の売上高は7,443百万円(前年同期比2,987百万円の増加、67.0%の増加)となり、セグメント利益は276百万円(前年同期は204百万円の損失)となりました。
⑤その他
「その他」には、インド、シンガポール及びマレーシアの販売子会社の売上が計上されております。地域別売上高の概況で述べましたその他地域の状況の結果、売上高は689百万円(前年同期比174百万円の増加、33.8%の増加)となり、セグメント利益は2百万円(前年同期は47百万円の損失)となりました。
(2) 財政状態の状況
(総資産)
当第2四半期連結会計期間末における総資産は前連結会計年度末に比べ6,033百万円増加(4.2%増)し、150,476百万円となりました。資産の主な増加要因は、有価証券の増加5,378百万円、棚卸資産の増加2,345百万円等であり、主な減少要因は、受取手形、売掛金及び契約資産(前連結会計年度末は受取手形及び売掛金)の減少2,875百万円等であります。
(負債及び純資産)
当第2四半期連結会計期間末における負債は前連結会計年度末に比べ2,622百万円増加(5.6%増)し、49,329百万円となりました。負債の主な増加要因は、電子記録債務の増加2,370百万円、支払手形及び買掛金の増加790百万円等であり、主な減少要因は、短期借入金の減少687百万円等であります。
純資産は前連結会計年度末に比べ3,410百万円増加(3.5%増)し、101,146百万円となりました。純資産の主な増加要因は、親会社株主に帰属する四半期純利益の計上等による利益剰余金の増加2,953百万円等であります。
(自己資本比率)
当第2四半期連結会計期間末における自己資本比率は、前連結会計年度末の67.6%から0.4ポイント減少し、67.2%となりました。
当第2四半期連結累計期間における現金及び現金同等物は、前第2四半期連結累計期間に比べ14,645百万円増加し、58,796百万円となりました。
(営業活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における営業活動によるキャッシュ・フローは、前年同期が2,124百万円の資金減少であったものが、前年同期に比べ6,781百万円増加し、4,657百万円の資金増加となりました。資金増加の主な内訳は、税金等調整前四半期純利益4,427百万円、売上債権の減少3,204百万円、仕入債務の増加額3,016百万円、減価償却費892百万円等であり、資金減少の主な内訳は、固定資産売却益3,684百万円、棚卸資産の増加額2,319百万円等であります。
(投資活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における投資活動によるキャッシュ・フローは、前年同期が1,664百万円の資金減少であったものが、前年同期に比べ2,920百万円増加し、1,256百万円の資金増加となりました。資金増加の主な内訳は、有形及び無形固定資産の売却による収入4,102百万円等であり、資金減少の主な内訳は有価証券の純増額2,141百万円、有形及び無形固定資産の取得による支出756百万円等であります。
(財務活動によるキャッシュ・フロー)
当第2四半期連結累計期間における財務活動によるキャッシュ・フローは、前年同期が9,322百万円の資金増加であったものが、前年同期に比べ10,835百万円減少し、1,512百万円の資金減少となりました。資金増加の内訳は、長期借入金による収入68百万円であり、資金減少の内訳は、短期借入金の純減額689百万円、配当金の支払額561百万円等であります。
(4) 経営方針・経営戦略及び対処すべき課題等
① 経営方針・経営戦略等
当第2四半期連結累計期間において当社グループの経営方針・経営戦略等に重要な変更はありません。
② 事業上及び財務上の対処すべき課題
当第2四半期連結累計期間において、当連結会社の事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(5) 当社の財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針
当社は財務及び事業の方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針を定めておりますが、その内容等(会社法施行規則第118条第3号に掲げる事項)については、当第2四半期連結累計期間において、重要な変更はありません。
研究開発は、当社グループの事業戦略において重要度の高い活動です。
当第2四半期連結累計期間における当社グループは下記の開発に重点的に取り組み、重要な研究開発成果は次のとおりであります。
1.パッケージ印刷向けオフセット印刷機の関連技術開発
2.高い生産効率と収益性を持つナノグラフィックプリンティングシステムを用いたデジタル印刷機の開発
3.革新的なPE(プリンテッドエレクトロニクス)技術の開発
1.パッケージ印刷向けオフセット印刷技術開発
印刷業界においてパッケージ印刷の需要は年々増加しています。印刷会社にはより高い品質と生産性が求められており、インラインニスコーティングの重要性はますます高まっています。
生産性向上にはジョブ間の切替時間を如何に短縮するかが課題であり、頻度の高いコーティングプレート交換にはすばやく、スキルに頼らない版交換装置が求められています。
このような背景から当社はこの度「LITHRONE(リスロン) GX/G advance(アドバンス)」の新たなニスコーティングプレート交換システムを開発いたしました。自動化ハイスペックを追求した樹脂プレート専用コーターSemi-APC、及びブランケット/樹脂プレート兼用交換システムの2仕様をラインナップしています。
また、パッケージ印刷の特色色合わせには効率的なインキ被膜量の制御が重要ですが、従来は試刷り前のインキ被膜形成が印刷オペレータの調整により行なわれていたために、試刷り回数の増加やそれに伴う損紙の発生により生産性が低下し問題となっておりました。
当社は、試刷り前に適切なインキ被膜を形成する技術と、試刷り後に自動フィードバックで微調整を行う技術を開発したことにより試刷り回数と損紙を削減し、パッケージ印刷での生産性向上を実現しました。
2.40インチ枚葉ナノグラフィックプリンティングシステム「Impremia(インプレミア)NS40」及びその関連技術
これまで培ってきたKOMORIのデジタル印刷技術をベースに、画像転写ブランケットを用いる極めてユニークな構成により、プリントヘッドより射出された水性ナノインクが原反に染み込まず、高速でも乾燥が可能な上に、B1サイズ×6,500sphの印刷速度を実現した製品技術の開発に成功しております。
当第2四半期連結累計期間では、本刷り中のインクジェットヘッドにおけるインク吐出安定性技術を進化させる事で、連続印刷性能の向上に成功しました。
また、高生産性維持のために見当調整やインク吐出欠補正の効率化を目指しリリースしたインライン品質管理装置のデジタル機ver.『PQA-D』には、新たに本刷り中のインク吐出欠全数検知を追加するなど、ナノグラフィックプリンティングシステムを用いたデジタル印刷機の世界においても印刷品質の自動補正技術の確立に向け、開発を進めております。
3.直径30µm(ピッチ60µm)のマイクロはんだボール搭載技術
当社グループのPE(プリンテッドエレクトロニクス)・精密機器事業を担う株式会社セリアコーポレーションは、グラビアオフセット法を用いたBGA (Ball Grid Array) 向けマイクロはんだボール(直径30µm/ピッチ60µm)の搭載技術を世界で初めて確立しました。この研究成果を半導体分野の国際会議ICEP 2021(International Conference on Electronics Packaging)にて論文発表し、米国に本部を置く電気・情報工学分野の学術研究団体(学会)、技術標準化機関IEEE(Institute of Electrical and Electronics Engineers)などから、高い評価と関心を得ております。
現在、本技術に関して多数の問合せを頂いており、76期中の製品化に向けて開発を進めております。
当第2四半期連結累計期間の研究開発費の総額は2,086百万円であります。
(7)生産、受注及び販売の実績
当第2四半期連結累計期間において、受注高が前年同期に比べ大幅に増加となりました。これは中華圏市場において景気が堅調に拡大し続けていること、また、欧州市場においてMBOグループの受注高を前期は第2四半期から取り込んでいたのに対し、当期は第1四半期より取り込んだ影響によるものであり、当第2四半期連結累計期間の受注高は49,535百万円(前年同期比18,646百万円の増加、60.4%の増加)となりました。
当第2四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。