第2 【事業の状況】

 

1 【業績等の概要】

(1) 業績

当連結会計年度におけるわが国経済は、政府による経済対策や日銀による金融対策により、企業収益や雇用情勢に少し改善の動きが見られました。しかし、中国や東南アジア・アセアン諸国の新興国の景気減速や原油をはじめとする資源価格の下落などにより、先行きについては不透明な状況で推移しました。
 このような状況下におきまして、当社グループが属しております業界におきましても、少なからずこれらの影響を受けております。特殊印刷業界では、「空気転写」技術が業界での認知度を増しており、当期の後半から従来技術の買換需要の掘り起こしも進み出しております。また、独自のアルゴリズムにより製品開発を行っております画像検査装置分野では、引き続き各方面からの引き合いが増加しておりますが、アミューズメント分野では価格競争が益々激化してきております。海外市場におきましては、厳しい状況は続いておりますが、中国及びベトナムの連結子会社3社が新たな市場発掘に向け動き出しており、今後大いに期待できます。
 これらの結果、当社グループの当連結会計年度の売上高は37億92百万円(前期比6.8%減)となりました。また、利益面におきましては、営業利益1億3百万円(前期比27.8%減)、経常利益1億34百万円(前期比30.0%減)となり、親会社株主に帰属する当期純利益は66百万円(前期比15.7%減)となりました。

 

(2) キャッシュ・フローの状況

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して45百万円減少し、17億34百万円となりました。

(営業活動によるキャッシュ・フロー)

営業活動によるキャッシュ・フローでは、44百万円の収入(前連結会計年度は63百万円の収入)となりました。これは主として税金等調整前当期純利益の計上1億33百万円、売上債権の減少2億5百万円、たな卸資産の増加1億17百万円、仕入債務の減少1億1百万円、法人税等の支払1億44百万円によるものであります。

(投資活動によるキャッシュ・フロー)

投資活動によるキャッシュ・フローでは、44百万円の支出(前連結会計年度は2百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出50百万円、投資有価証券の取得による支出58百万円、投資有価証券の売却による収入59百万円によるものであります。 

(財務活動によるキャッシュ・フロー)

財務活動によるキャッシュ・フローでは、61百万円の支出(前連結会計年度は61百万円の支出)となりました。これは、主として短期借入金の減少5百万円、配当金の支払53百万円によるものであります。

 

 

2 【生産、受注及び販売の状況】

セグメントにつきましては、単一セグメント(印刷機器関連事業)となっております。

 

(1) 生産実績

当連結会計年度における生産実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

 

セグメントの名称

生産高(千円)

前年同期比(%)

印刷機器関連事業

4,004,333

△2.2

合計

4,004,333

△2.2

 

(注) 1 金額は、販売価格であります。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(2) 受注実績

当連結会計年度における受注実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

 

セグメントの名称

受注高(千円)

前年同期比(%)

受注残高(千円)

前年同期比(%)

印刷機器関連事業

3,777,568

△9.3

437,370

△3.3

合計

3,777,568

△9.3

437,370

△3.3

 

(注) 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

(3) 販売実績

当連結会計年度における販売実績をセグメントごとに示すと、次の通りであります。

 

セグメントの名称

販売高(千円)

前年同期比(%)

印刷機器関連事業

3,792,272

△6.8

合計

3,792,272

△6.8

 

(注) 1 主な相手先別の販売実績及び当該販売実績の総販売実績に対する割合

相手先

前連結会計年度

当連結会計年度

販売高(千円)

割合(%)

販売高(千円)

割合(%)

株式会社足立ライト工業所

470,888

11.6

 

(注)当連結会計年度の株式会社足立ライト工業所については、当該割合が100分の10未満であるため、
記載を省略しております。

2 上記の金額には、消費税等は含まれておりません。

 

 

3 【対処すべき課題】

(1) 対処すべき課題

今後のわが国の経済環境は、政府と日銀の各々の政策と中国と東南アジア諸国の景気の動向に加え、原油などの資源価格の変動などで不透明な状況の中で推移するものと思われます。
 このような状況の中で、装置メーカーとしての当社に求められるものは新技術の開発であり、その技術をいかに早くかつ安価にご提供することと考えております。これを実現するために、当社グループはこれまで常識と考えていたことをもう一度考え直し、より安くより早く市場にご提供できる技術に変えることが課題であると捉えております。
 今後も市場環境・企業環境はますます厳しくなると予想されますが、当社グループは更に企業価値を向上させるべく、グループ全体の業容拡大を図ってまいります。そのためには社会からの信頼を得ることが極めて重要であると理解しており、今後も継続して企業倫理・コンプライアンスに対し、グループ全体の役員・社員が共通の認識を持ち、公正で的確な意志決定を行う仕組みを構築するため、内部管理体制の強化・充実を図ると共に、一層のコーポレートガバナンスの充実に努めてまいります。

 

(2) 当社株式の大規模な買付行為への対応方針(買収防衛策)について

当社は、特定株主グループの議決権割合を20%以上とすることを目的とする当社株式等の買付行為、または結果として特定株主グループの議決権割合が20%以上となる当社株式等の買付行為(市場取引、公開買付等の具体的な買付方法の如何を問いませんが、予め当社取締役会が同意した者による買付行為を除きます。以下、かかる買付行為を「大規模買付行為」といい、かかる買付行為を行う者またはその提案者を「大規模買付者」といいます。)に対する対応方針(以下「本方針」といいます。)を導入しております。

①本方針に対する基本的な考え方

当社取締役会は、株式の大規模買付等であっても、企業価値・株主共同の利益に資するものであれば、これを一概に否定するものではありません。株式会社の支配権の移転を伴う買収提案に対する判断は、最終的に当社株式を保有する当社株主の皆様に委ねられるべきものであると考えます。
 もっとも、大規模買付行為がなされた場合、株主の皆様に当該行為の是非及び株式継続保有の是非をご判断いただくためには、当社取締役会及び大規模買付者双方から株主の皆様に適切かつ十分な情報が提供されることが不可欠です。大規模買付行為による当社及び当社グループへの影響、大規模買付者が当社の経営に参画した場合の経営方針や事業計画の内容、大規模買付行為に関する当社取締役会の意見等は、株主の皆様に大規模買付行為の是非や株式継続保有の是非をご判断いただく際の重要な判断材料になるものと存じます。

これらを考慮し、当社取締役会は、大規模買付行為に関しては、大規模買付者から事前に株主の皆様の判断のために必要かつ十分な大規模買付行為に関する情報が提供される機会を確保し、かかる情報が提供された後、速やかに大規模買付行為の是非を検討して、独立の外部専門家等の助言を受けながら意見を形成し、公表する所存でおります。更に、必要と認めれば、大規模買付者の提案の改善についての交渉や当社取締役会としての株主の皆様に対する代替案の提示も行います。

かかるプロセスを経ることにより、当社株主の皆様には当社取締役会の意見を参考にしつつ、大規模買付者の提案と(代替案が当社取締役会から提示された場合には)その代替案をご検討いただくことが可能となり、最終的な応否を適切に決定していただけることとなります。
 当社取締役会は、大規模買付行為が上記の意見を具現化した一定の合理的なルールに従って行われることが、企業価値・株主共同の利益に合致すると考え、事前の情報提供に関する一定のルール(以下「大規模買付ルール」といいます。)を設定することといたしました。

 

②大規模買付ルールの概要

 イ.情報の提供

当社取締役会が設定する大規模買付ルールとは ①事前に大規模買付者が当社取締役会に対して必要かつ十分な情報を提供し ②当社取締役会による一定の評価期間が経過した後に大規模買付行為を開始する、というものです。
 具体的には、まず、大規模買付者には、当社代表取締役宛に大規模買付者の名称、住所、設立準拠法、代表者の氏名、国内連絡先及び提案する大規模買付行為の概要を明示した大規模買付ルールに従う旨の意向表明をご提出いただいたうえで、当社取締役会に対して、当社株主の皆様の判断及び当社取締役会としての意見形成のための必要かつ十分な情報(以下「本必要情報」といいます。)を提供していただきます。
 当社取締役会は、意向表明受領後10営業日以内に、大規模買付者から当初提供いただくべき本必要情報のリストを当該大規模買付者に交付します。当初提供いただいた情報を精査した結果、それだけでは不十分と認められる場合には、当社取締役会は、大規模買付者に対して本必要情報が揃うまで追加的に情報提供を求めます。
 本必要情報の具体的内容は、大規模買付者の属性及び大規模買付行為の内容によって異なりますが、一般的な項目は以下の通りです。

a.大規模買付行為及びそのグループ(共同保有者、準共同保有者、特別関係者及び(ファンドの場合は)各組合員その他の構成員を含みます。)の概要(大規模買付者の事業内容、資本構成、当社及び当社グループの事業と同種の事業についての経験等に関する情報を含みます。)

b.大規模買付行為の目的及び内容(買付等の対価の価額・種類、買付等の時期、関連する取引の仕組み、買付等の方法の適法性、買付等及び関連する取引の実現可能性等を含みます。)

c.当社株式の取得対価の算定根拠及び取得資金の裏付け(資金の提供者(実質的提供者を含みます。)の具体的名称、調達方法、関連する取引の内容を含みます。)

d.当社及び当社グループの経営に参画した後に想定している経営者候補(当社及び当社グループの事業と同種の事業についての経験等に関する情報を含みます。)、経営方針、事業計画、財務計画、資本政策、配当政策、資産活用策等(以下「買付後経営方針等」といいます。)

e.当社及び当社グループの取引先、顧客、従業員等のステークホルダーと当社及び当社グループとの関係に関し、大規模買付行為完了後に予定する変更の有無及びその内容

なお、大規模買付行為の提案があった事実及び当社取締役会に提供された本必要情報は、当社株主の皆様の判断のために必要であると認められる場合には、当社取締役会が適切と判断する時点で、その全部又は一部を開示します。

 ロ.取締役会による評価期間

次に、当社取締役会は、大規模買付行為の評価等の難易度に応じ、大規模買付者が当社取締役会に対し本必要情報の提供を完了した後、60日間(対価を現金(円貨)のみとする公開買付による当社全株式の買付の場合)または90日間(その他の大規模買付行為の場合)を取締役会による評価・検討・交渉、取締役会としての意見形成及び取締役会による代替案立案のための期間(以下「取締役会評価期間」といいます。)とし、その期間内に大規模買付行為についての取締役会としての意見を形成します。大規模買付行為は、取締役会評価期間の経過後にのみ開始されるものとします。

取締役会評価期間中、当社取締役会は、独立委員会に諮問し、また、必要に応じて外部専門家等の助言を受けながら、提供された本必要情報を十分に評価・検討し、独立委員会からの勧告を最大限尊重したうえで、当社取締役会としての意見を慎重にとりまとめ、公表します。また、必要に応じ、大規模買付者との間で大規模買付行為に関する条件改善について交渉し、当社取締役会として当社株主の皆様に対し代替案を提示することもあります。なお、当社取締役会は、本必要情報の提供が完了した場合には、速やかにその旨及び取締役会評価期間が満了する日を公表いたします。

 

 ハ.独立委員会の設置

大規模買付ルールにおいて、大規模買付者が当社取締役会に提供すべき情報の範囲、大規模買付者が大規模買付ルールを遵守したか否か、大規模買付行為が企業価値・株主共同の利益を著しく損なうか否か及び対抗処置をとるか否か等の検討及び判断については、その客観性、公正さ及び合理性を担保するため、当社は取締役会から独立した組織として、独立委員会を設置いたします。独立委員会の構成員、当社の業務執行を行う経営陣及び対象買付者からの独立性が高い有識者3名以上とします(あらかじめ候補者を定めますが、当社取締役会が経営陣及び対象買付者からの独立性が低いと判断した場合は、候補者を変更するか、候補者以外から独立委員会を選任することがあります)。当社取締役会は、前述の事項の検討及び判断をなすに際して、かかる独立委員会に必ず諮問することとし、独立委員会は、諮問を受けた事項について勧告するものとします。

独立委員会は、その判断の合理性・客観性を高めるために必要に応じ、当社の費用で当社経営陣から独立した第三者(ファイナンシャル・アドバイザー、公認会計士、弁護士、コンサルタントその他の専門家を含む。)の助言を得ることができるものとします。また、当社の取締役、監査役、従業員等に独立委員会への出席を要求し、必要な情報について説明を求める等、当社取締役会から諮問を受けた事項について審議及び決議し、その決議の内容に基づいて、当社取締役会に対して勧告を行います。

当社取締役会は、独立委員会による勧告を最大限尊重し、対抗処置の発動または不発動につき速やかに決議を行うものとします。当社取締役会の決定に際しては、独立委員会による勧告を最大限尊重し、かつ必ずこのような独立委員会の勧告手続きを経なければならないものとすることにより、当社取締役会の判断の客観性、公正さ及び合理性を確保しています。また、当社取締役会の決定に際しては、当社監査役の意見も尊重したうえで決定することにより、当社取締役会の判断の客観性、公正さ及び合理性を担保しています。

③大規模買付行為がなされた場合の対応

 イ.大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合

大規模買付者が大規模買付ルールを遵守した場合には、当社取締役会は、仮に当該大規模買付行為に反対であったとしても、原則として当該大規模買付行為に対する対抗処置はとりません(当該買付提案についての反対意見の表明、代替案の提示等をすることはございます)。
 大規模買付者の買付提案に応じるか否かは、当社株主の皆様において、当該買付提案及び当社が提示する当該買付提案に対する意見、代替案等をご考慮のうえ、ご判断いただくことになります。
 もっとも、大規模買付ルールが遵守されている場合であっても、外部専門家等の意見も参考にし、監査役の意見も十分尊重し、独立委員会の勧告を最大限に尊重したうえで、当該大規模買付行為が当社の企業価値・株主共同の利益を著しく損なうと認められる場合であると、当社取締役会が判断したときには、当社取締役会は当社株主の皆様の利益を守るために適切と考える方策を取ることがあります。

 ロ.大規模買付者が大規模買付ルールを遵守しなかった場合

大規模買付者により、大規模買付ルールが遵守されなかった場合には、具体的な買付方法の如何にかかわらず、当社取締役会は、当社の企業価値・株主共同の利益を守ることを目的とし、新株予約権の発行等、会社法その他の法律及び当社の定款が認める対抗処置をとり、大規模買付行為に対抗する場合があります。大規模買付者が大規模買付ルールを遵守したか否か及び対抗処置の発動の適否は、外部専門家等の意見も参考にし、また、監査役の意見も十分に尊重したうえで、独立委員会の勧告を最大限尊重し、当社取締役会が決定します。具体的にいかなる手段を講じるかについては、その時点で最も適切と当社取締役会が判断したものを選択することとします。

 

4 【事業等のリスク】

当社グループの事業その他に関するリスクについて、投資家の判断に重要な影響を及ぼす可能性があると考えられる主な事項を記載しております。

また、必ずしもそのようなリスク要因に該当しない事項についても、投資家に対する積極的な情報開示の観点から、以下に開示しております。なお、文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において当社グループが判断したものであります。
  当社グループは、これらのリスクを認識した上で、事態の発生の回避及び発生した場合の対応に努める所存であります。

  (1)市場ニーズ・価格競争について

当社グループは、標準機及び特注機の生産性向上を重要な課題と認識し、製造方法の見直し強化を図っておりますが、各部門とも多品種・小ロット・短納期化・高品質化の要望が年々高まっており、コストダウン要求も極めて厳しくなってきております。
 当社グループはこうした状況に対応するため、常に市場ニーズにお応えできるよう技術開発と品質向上に努めておりますが、これら市場ニーズが大きく変化した場合は、当社グループの業績及び財政状態に影響を及ぼす恐れがあります。

 

  (2)生産体制について

当社は、特注機に関しては完全個別受注体制をとっております。この体制は、お客様のご要望を確実に製品に反映することが可能な反面、それにお応えするための高度な技術を必要とし生産コスト増をもたらすため、当社の業績に影響を及ぼす可能性があります。一方、標準機は、販売計画に基づく見込生産体制をとっております。このため、見込販売予想の変動により在庫残高が変動し、当社の業績及びキャッシュ・フローに影響を及ぼす可能性があります。

 

  (3)特定の外注先・仕入先への依存について

当社は、関連資材のインクや版等を特定の仕入先より仕入れております。また、標準機の組立等を特定の外注先に依存しております。これは、品質維持及び安定的な供給を確保するためでありますが、当該外注先及び仕入先に予測不能な事態が生じた場合、生産に支障をきたし、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

  (4)製品等の品質確保について

当社は、お客様に満足を提供し、安全で快適な社会の維持向上を図るため、ISO9001及び14001の認証取得し、品質保証体制においても万全を尽くしておりますが、予期せぬ製品等の不具合が発生することなどにより、当社の業績に影響を与える可能性があります。

 

  (5)為替変動について

当連結会計年度における当社グループの海外売上高は、連結売上高の11.4%を占めており、前期と比較して増加しました。
 当社グループは、出来る限り円建での取引を行い、為替の変動による業績への影響を最小限にするよう努力しておりますが、為替が大きく変動した場合、当社グループの業績及び財政状態に影響を与える可能性があります。

 

  (6)人材の確保と育成について

当社グループでは、優秀な人材を確保・育成することは、今後、当社グループが事業を発展・拡大する上で重要な項目の一つと認識しており、特に業界特有の専門知識と技術の継承は、当社グループの事業遂行に不可欠であります。従いまして、的確な人材確保や育成ができなかった場合、もしくは重要な人材の流出が発生した場合には、今後の事業展開も含めて業績その他に影響を与える可能性があります。

 

  (7)その他

当社グループだけでは回避できない、経済や政治経済の変化、自然災害、戦争、テロ等の予期せぬ事象が発生した場合、当社グループの業績が影響を被る可能性があります。

 

5 【経営上の重要な契約等】

  製品の販売等に係る契約

 

契約会社名

相手方の名称

国名

契約品目

契約締結日

契約内容

契約期間

ナビタス㈱
(当社)

東レ㈱

日本

パッド印刷用感光性樹脂凹版材及び製版機器

平成7年9月1日

国・地域限定
付専売契約
 

平成27年4月1日
平成28年3月31日
1年間自動継続

 

 

6 【研究開発活動】

現在の日本経済は、政府及び日銀の諸政策により企業収益や雇用情勢にやや改善の動きを見せつつ推移しておりますが、中国及び新興国の景気の減速や資源価格の下落の影響を受け、先行きが不透明な状況の中で推移しております。
 このような状況の中で「良くて・安くて・直ぐに役に立つ製品創り」を目指し、従来技術である印刷装置や熱転写装置の機能アップや新技術である空気転写の改良に伴う研究開発活動を行ってまいりました。今後も引き続きお客様に役立つ製品ラインナップを維持できるよう、従来技術の機能アップと新技術の開発活動に取り組んでまいります。

当連結会計年度における当社グループが支出した研究開発費は76百万円でありました。また、当連結会計年度における工業所有権は25件、出願中の工業所有権は11件であります。

 

7 【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1) 当連結会計年度の経営成績の分析

当連結会計年度における日本経済は、政府及び日銀の諸政策により企業収益や雇用情勢に少し改善の動きが見られますが、新興国の景気減速や資源価格の下落の影響により、先行き不透明な状況で推移しております。
 このような状況の中で、当社グループは新商品の拡販活動と従来技術の買換需要の掘り起こしと用途開発を積極的に行いました。しかし、国内市場における売上高は33億59百万円(前期比6.0%減)となりました。

一方、中国をはじめとする東南アジア及びASEAN地域を中心に展開をしております海外市場においては、各々の景気減速の影響を受け厳しい状況の中で推移しております。
 このような状況の中で、海外市場においても従来技術の用途開発を積極的に行い、期の後半からは新たな引き合いが増えてまいりました。しかし、海外市場における売上高は4億33百万円(前期比12.6%減)となりました。

 

(2) 資本の財源及び資金の流動性についての分析

(財政状態の分析)

当連結会計年度末における資産は、前連結会計年度末と比較して1億15百万円減少し、50億51百万円となりました。これは主として商品及び製品が48百万円、仕掛品が63百万円増加し、現金及び預金が45百万円、受取手形及び売掛金が1億53百万円、投資有価証券が64百万円減少したことによるものであります。
 負債は、前連結会計年度末と比較して92百万円減少し、11億93百万円となりました。これは主として流動負債(その他)が76百万円増加し、支払手形及び買掛金が99百万円、未払法人税等が49百万円、未払消費税等が21百万円減少したことによるものであります。
 純資産は、前連結会計年度末と比較して22百万円減少し、38億57百万円となりました。これは主としてその他の包括利益累計額が19百万円減少したことによるものであります。
 これらの結果、自己資本比率は、前連結会計年度末と比較して1.3ポイント増加し、76.4%となりました。

 

(キャッシュ・フローの分析)

当連結会計年度末における現金及び現金同等物は、前連結会計年度末と比較して45百万円減少し、17億34百万円となりました。

営業活動によるキャッシュ・フローでは、44百万円の収入(前連結会計年度は63百万円の収入)となりました。これは主として税金等調整前当期純利益の計上1億33百万円、売上債権の減少2億5百万円、たな卸資産の増加1億17百万円、仕入債務の減少1億1百万円、法人税等の支払1億44百万円によるものであります。 
 投資活動によるキャッシュ・フローでは、44百万円の支出(前連結会計年度は2百万円の支出)となりました。これは主として有形固定資産の取得による支出50百万円、投資有価証券の取得による支出58百万円、投資有価証券の売却による収入59百万円によるものであります。
 財務活動によるキャッシュ・フローでは、61百万円の支出(前連結会計年度は61百万円の支出)となりました。これは、主として短期借入金の減少5百万円、配当金の支払53百万円によるものであります。