第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生または前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありません。

2【経営上の重要な契約等】

 当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定または締結等はありません。

3【財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

 文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社および連結子会社)が判断したものであります。

 なお、第1四半期連結累計期間より、「企業結合に関する会計基準」(企業会計基準第21号 平成25年9月13日)等を適用し、「四半期純利益」を「親会社株主に帰属する四半期純利益」としております。

(1) 業績の状況

当第3四半期連結累計期間における当社グループを取り巻く環境は、東日本大震災からの復興にむけた国や自治体の施策が最終局面を迎えつつある一方で、切迫する大規模地震や激甚化する水害・土砂災害などに備え、社会インフラの事前防災や長寿命化対策を図る防災関連事業が引き続き高水準で推移しました。そうした中、当社グループが推進する「インプラント工法」は、地球と一体化する粘り強い構造物を早期に提供し人命と財産を守る技術として、その優位性が認識され各地で採用が広がっております。

建設機械事業におきましては、先進の施工管理技術と機械保全システムを盛り込んだ圧入機「サイレントパイラーFシリーズ」の販売が好調に推移したほか、3月には、多様な杭材に対応する新型クランプクレーン「CB2-9」を発表しました。こちらは水上や狭隘地、鉄道近接などの幅広い施工条件に対応できるオリジナル工法「GRBシステム」の主構成機器で、クランプクレーン本体にパワーユニットを搭載可能なため、「GRBシステム」のコンパクト化を実現し、システムの優位性をさらに高めました。社会インフラの防災対策や老朽化対策が急務となる中、この「GRBシステム」をインプラント工法の標準施工システムと位置付け、圧入機サイレントパイラーとのパッケージ展開でさらなる普及を図ってまいります。

圧入工事事業におきましては、全国の沿岸部で「インプラント堤防」の整備が着実に進捗しています。宮城県塩釜市では、ハット形鋼矢板900と鋼管杭の組み合わせにより、止水性と剛性に優れる経済的な壁体を構築する「コンビジャイロ工法(特許出願中)」が防潮堤復旧工事で初めて採用され、岩手県大船渡市や釜石市では、鋼管杭の飛び杭施工により合理的な壁体構築を早期に行える「スキップロック工法」が防潮堤再整備工事で採用され実績が拡大しております。また、2012年からスタートした高知海岸の南海トラフ地震対策「インプラント堤防」の整備は4年目を迎え、引き続き南国工区の延伸工事が予定されています。さらに、杭の大口径化が進む中、3月にはφ2000の大口径鋼管杭に対応するジャイロパイラーが北海道札幌市の河川改修工事で初稼働したほか、東京都でも計画が進んでいます。

技術的な評価では、5月に杭の圧入施工を仮設工事なしで行う「ノンステージング工法」が、国土交通省の新技術情報提供システム(NETIS)で、特に有用な技術として評価選定される「推奨技術」に指定され、ますますインプラント工法の認知度が高まっています。

このような状況のもと、当第3四半期連結累計期間における、売上高は16,580百万円(前年同四半期比22.4%増)となりました。利益面におきましては、営業利益3,550百万円(同54.7%増)、経常利益3,547百万円(同49.7%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益2,327百万円(同50.6%増)となりました。

当社グループでは、「インプラント工法で世界の建設を変える」を経営方針に、①インプラント工法のパッケージ化によるグローバル展開、②開発に特化した企業体制のさらなる強化、③高知を世界の圧入のメッカにする、を重点三項目とする「中期経営計画」(平成28年8月期~平成30年8月期)にもとづき、引き続き事業のさらなる発展に向け活動してまいります。

 

セグメントの業績は、次のとおりであります。

①建設機械事業

 売上高は10,887百万円(前年同四半期比19.5%増)、セグメント利益は3,470百万円(同23.5%増)となりました。

②圧入工事事業

売上高は5,692百万円(前年同四半期比28.5%増)、セグメント利益は1,077百万円(同221.0%増)となりました。

(2) 財政状態の分析

(資産)

当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ3,575百万円増加して、39,077百万円となりました。これは、原材料及び貯蔵品等の流動資産において303百万円、土地等の固定資産において3,271百万円の増加があったことによるものであります。

(負債)

当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ2,143百万円増加して、14,538百万円となりました。これは、支払手形及び買掛金等の流動負債の増加2,203百万円に対し、製品機能維持引当金等の固定負債の減少60百万円の差引合計によるものであります。

(純資産)

当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ1,432百万円増加して、24,538百万円となりました。これは利益剰余金等の増加によるものであります。

(3) 事業上及び財務上の対処すべき課題

 当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上および財務上の対処すべき課題に重要な変更および新たに生じた課題はありません。

(4) 研究開発活動

当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は436百万円であり、セグメントは全額「建設機械事業」であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。

(5) 主要な設備の状況

当第3四半期連結累計期間中に完成した設備は以下のとおりであります。

会社名

事業所名

(所在地)

セグメントの名称

設備の内容

投資総額

(百万円)

完了年月

提出会社

関東工場

(千葉県浦安市)

建設機械事業

圧入工事事業

保全設備

5,034

平成28年4月

(注)上記の金額には、土地3,894百万円を含んでおります。