(1)業績の状況
当第3四半期連結累計期間の経済環境は、米国経済が引き続き堅調に推移したほか、英国のEU離脱問題により懸念された世界経済への影響が限定的であったことから、先進国を中心とした経済は緩やかな回復基調となりました。また、資源価格の底入れを背景に新興国経済も落ち着きを取り戻しました。国内については、一部に改善の遅れは見られるものの、雇用環境の改善や米国の大統領選をきっかけに為替がドル高円安に転換し、輸出企業の業績回復が期待されています。
このような状況の中、当社グループを取り巻く受注環境は、前期に引き続き好調に推移しました。
主な品目別販売実績は、以下のとおりです。
定量ポンプは、国内市場では、「スムーズフローポンプ」がバラスト水処理装置向けに大幅に増加したほか、ケミカル・二次電池材料メーカー向け生産プロセスの高度な要求に対応することにより売上を伸ばしました。昨年発売したスムーズフローポンプ「Qシリーズ」は、ラインアップ拡充により更に多くの市場でニーズを顕在化させ、売上に貢献しました。なお、「Qシリーズ」は中流量までカバーした「XPLシリーズ」とともに、研究開発分野からラボ
・ベンチプラント・装置組み込みまで、小型で高精密移送に対応することで、今後の市場拡大に向け重要なアイテムとなります。
また、滅菌・殺菌市場では、薬注ポンプの弱点であるガスロックを克服した小型ソレノイドポンプ「PWシリーズ」の評判が良く、関連機器とともに昨年に引き続き売上を伸ばしました。
展示会は、6月に東京ビッグサイトで開催されたインターフェックスジャパン及びドリンクジャパン、7月に下水道展、9月にJASIS(理化学機器展)と、いずれも「スムーズフローポンプ」を中心に市場・用途の開拓を目的に出展しました。下水道用に開発した「スムーズフローポンプ」は、今まで懸念されていたガスロックが起こらない構造や制御範囲の広さなど、下水処理に新しい価値の提案を行いました。
海外市場では、韓国のケミカル・電子材料向けに「スムーズフローポンプ」の販売が好調であったほか、中東、インドネシア向けについても在庫調整が一巡し、売上が回復しました。
ケミカル移送ポンプは、「ムンシュポンプ(高耐食ポンプ)」が大型プラント物件の低迷と非鉄金属・製鉄業界の物件減少により、売上を落としました。
流体機器及びケミカルタンクは、食品及び化学業界向けに売上を伸ばしました。
以上の結果、売上高は57億53百万円(前年同期比14.5%増)と増加しました。利益面は、売上の増加に伴い売上総利益率が向上し、営業利益は5億40百万円(前年同期比69.1%増)、経常利益は5億94百万円(前年同期比53.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益は4億11百万円(前年同期比57.7%増)と、いずれも増益となりました。
(2)財政状態の状況
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて3億24百万円増加し、98億99百万円となりました。
流動資産は5億92百万円増加し、62億21百万円となりました。主な増減内訳は、現金及び預金の増加44百万円、売上債権の減少1億78百万円、有価証券の増加3億2百万円、棚卸資産の増加4億36百万円であります。
固定資産は2億68百万円減少し、36億77百万円となりました。主な減少内訳は、無形固定資産の減少18百万円、投資その他の資産の減少2億45百万円であります。
負債につきましては、前連結会計年度末に比べて1億53百万円増加し、44億75百万円となりました。
流動負債は1億21百万円減少し、31億1百万円となりました。主な増減内訳は、仕入債務の増加1億50百万円、未払法人税等の減少1億74百万円、賞与引当金の減少1億28百万円であります。
固定負債は2億74百万円増加し、13億73百万円となりました。主な増加内訳は、長期借入金の増加2億61百万円であります。
純資産につきましては、前連結会計年度末に比べて1億71百万円増加し、54億24百万円となりました。主な増減内訳は、親会社株主に帰属する四半期純利益4億11百万円から配当金2億9百万円の支払いを差し引いた利益剰余金の増加2億1百万円、その他有価証券評価差額金の減少17百万円、為替換算調整勘定の減少21百万円であります。
以上の結果、自己資本比率は54.8%となりました。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における研究開発活動の金額は1億82百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。