当第3四半期連結累計期間において、本四半期報告書に記載した財政状態及び経営成績の状況、経理の状況等に関する事項のうち、投資者の判断に重要な影響を及ぼす可能性のある事項の発生、又は前事業年度の有価証券報告書に記載した「事業等のリスク」についての重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間におけるわが国経済は、コロナ禍からの経済社会活動の正常化が一段と進み、緩やかな回復基調で推移しました。一方、不安定な国際情勢や円安を背景に、資源・エネルギー価格高騰の影響が残るなど、景気の先行きは依然として不透明な状況が続いております。
このような状況のもと当社グループは、中期経営計画「持続的進化への挑戦 ~ 社会と共に成長する強いKITAGAWA ~」の最終年度に入り、環境の変化に合わせ、より機動的・能動的に市場の動きを捉えて収益機会を確実に獲得するとともに、将来に向けて持続可能な成長基盤を堅固なものとすることを目標として、引き続き3つの重点項目「既存事業での技術的深化と新規事業への経営資源集中による持続的成長の岩盤造り」「市場拡大に合わせた生産能力増強と収益性・競争力・製品/サービス品質向上の両立」「活力溢れる強い組織作りとそれを支えるデジタル化の推進」に取り組んでおります。
この結果、当第3四半期連結累計期間の経営成績は、売上高4,263百万円(前年同四半期比7.2%増)、営業利益488百万円(前年同四半期比47.6%増)、経常利益501百万円(前年同四半期比48.4%増)、親会社株主に帰属する四半期純利益426百万円(前年同四半期比47.5%増)となりました。
なお、当社グループの主要製品は、案件毎に個別の仕様に基づいて設計・製造を行うため、納期・受注金額にバラツキがあり、大型案件になるほど売上までに長期間を要し、四半期単位での売上高が大きく変動するという特徴があります。
セグメント別の経営成績は、次のとおりであります。
(産業機械事業)
当第3四半期連結累計期間は、銅張積層板・多層基板成形用のプレス装置、自動車部品成形用プレス装置、搬送機械の売上が順調に推移し、売上高4,138百万円(前年同四半期比7.2%増)、当セグメントの通期売上計画に対する進捗率70.6%、営業利益478百万円(前年同四半期比51.4%増)となりました。
(その他)
油圧機器は、売上高124百万円(前年同四半期比6.0%増)、営業利益8百万円(前年同四半期比32.0%減)となりました。
財政状態は、次のとおりであります。
(資 産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は8,415百万円となり、前連結会計年度末に比べて525百万円の減少となりました。増加の主なものは、現金及び預金834百万円、減少の主なものは、受取手形、売掛金及び契約資産288百万円、電子記録債権666百万円、仕掛品382百万円であります。
(負 債)
負債合計は3,866百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,571百万円の減少となりました。増加の主なものは、支払手形及び買掛金263百万円、減少な主なものは、電子記録債務431百万円、契約負債1,081百万円、その他流動負債220百万円であります。
(純資産)
純資産合計は4,548百万円となり、前連結会計年度末に比べて1,046百万円の増加となりました。これは主に、親会社株主に帰属する四半期純利益426百万円の計上と、資本金274百万円、資本剰余金291百万円の増加、自己株式122百万円(純資産の部マイナス項目)の減少によるものであります。
(2)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たな発生はありません。
(3)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は33百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
当社は、2024年1月16日開催の取締役会において、野村證券株式会社を割当予定先として第三者割当による行使価額修正条項付第2回新株予約権(以下「本新株予約権」という。)を発行することを決議し、2024年2月1日に本新株予約権に係る「北川精機株式会社第2回新株予約権買取契約証書」を締結しております。
なお、2024年3月4日までに本新株予約権の権利行使は全て終了しております。
詳細は、「第3 提出会社の状況 1株式等の状況 (2)新株予約権等の状況 ②その他の新株予約権等の状況」をご参照ください。