当第3四半期連結累計期間において、新たな事業等のリスクの発生、または、前連結会計年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについての重要な変更はありませんが、新型コロナウイルス感染症(以下、「新型コロナ」といいます。)の拡大を防止する為、当社グループでは、在宅勤務や自家用自動車通勤の推進、手洗い・咳エチケットの励行などを通じて、従業員の健康管理の徹底に努めております。
新型コロナの感染拡大が長期化した場合、当社グループの業績及び財務状況に影響を及ぼす可能性があります。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
①経営成績の状況
当第3四半期連結累計期間における世界経済は、米国では、巨額の経済対策に加え、新型コロナワクチンの普及により経済活動規制の緩和が進んだことで、景気回復が加速しております。欧州では、新型コロナワクチン接種の急速な進展や感染拡大のピークアウトに伴い、各国での活動制限は段階的に緩和され、景気が急回復しております。中国では、景気回復の動きを維持しているものの、欧米向けの輸出の停滞やサービス分野の回復が依然として緩慢であり、景気回復の勢いは鈍化しております。また今後の米中対立激化の懸念が強まっております。
一方、国内経済は、急拡大した新型コロナ感染第4波と、それを受けた3回目の緊急事態宣言の影響により景気は停滞・悪化したものの、ワクチン接種が進む欧米向けの輸出の拡大持続と国内のワクチン接種率の上昇に伴う個人消費回復の本格化により、景気の持ち直しが再開される見通しとなっております。
このような経済環境の中、当社グループが関わる電子機器事業につきましてはロジック・ファウンドリー(半導体受託製造)の旺盛な投資に加え、5Gスマートフォンの普及、ゲーム機の新製品投入や巣ごもり需要による大型テレビ販売拡大、そして新型コロナ禍でITを駆使した在宅勤務の増加によるノートパソコンやデータセンター投資にけん引され市場環境は堅調に推移しております。
このような状況の中、電子機器事業につきましては新型コロナの影響や米中対立の懸念があるものの堅調に推移いたしました。また、繊維機器事業につきましては低調に推移いたしました。
損益面につきましては、製造コストの低減及び諸経費の圧縮に努めてまいりました結果、当第3四半期連結累計期間の売上高は4,354百万円(前年同四半期比32.2%増)、営業利益は270百万円(前年同四半期は営業損失182百万円)、経常利益は370百万円(前年同四半期は経常損失155百万円)、親会社株主に帰属する四半期純利益は288百万円(前年同四半期は親会社株主に帰属する四半期純損失263百万円)となりました。
セグメントごとの経営成績は、次のとおりであります。
(電子機器事業)
ディスプレイ製造機器では、スマートフォン・タブレット端末向けディスプレイ市場が飽和状態にあり、各社とも中小型液晶・有機ELパネルへの新規投資を控える動きが続いています。一方で、国内メーカー向けのウェアラブル端末ディスプレイ用の貼合わせ装置や、大型有機ELパネル用の偏光板貼付け装置が販売に寄与し、好調に推移いたしました。
このような状況の中、販売額は増加いたしました。
半導体製造機器では、新型コロナ禍でのリモートワークの拡大や、自動車の電動化の動きが加速する中、通信用ICチップや、パワーデバイス用チップなど、半導体全般において活況が続いております。スマートフォン、PC向け電子部品、パワー半導体・ディスクリート向け量産設備を国内外のユーザーから受注・販売したことで堅調に推移いたしました。
このような状況の中、販売額は増加いたしました。
新素材加工機器では、2021年9月下半期及び2022年9月上半期に売上計上予定となるパワー半導体向けSiC材料切断加工装置の製造に着手しておりますが、新型コロナによる海外向け装置の出荷延期等により低調に推移いたしました。
このような状況の中、販売額は減少いたしました。
その結果、売上高は4,164百万円(前年同四半期比37.3%増)、セグメント利益370百万円(前年同四半期はセグメント損失76百万円)となりました。
(繊維機器事業)
繊維機器事業では、アパレル市場において新型コロナの影響により市場環境の悪化、先行きの不透明感が影響し、設備の更新、増設が先送りされる状況や海外向け装置の出荷延期等により、低調に推移いたしました。また、炭素繊維裁断機市場の冷え込みは継続し、一般産業素材向け裁断機においても低調に推移いたしました。
このような状況の中、販売額は減少いたしました。
その結果、売上高は141百万円(前年同四半期比43.7%減)、セグメント損失7百万円(前年同四半期はセグメント損失21百万円)となりました。
(医療機器事業)
医療機器事業では「胸腹水濾過濃縮装置M-CART」の医療機関への販売及びレンタル、試用貸出しを行いました。新型コロナの影響による医療機関への不急な営業活動の自粛等により医療機器の販売受注活動が滞る中ではありましたが、OEM/ODMによる引合いの増加により前年同四半期を上回る受注を獲得いたしました。
このような状況の中、販売額は増加いたしました。
その結果、売上高は48百万円(前年同四半期比392.4%増)、セグメント損失92百万円(前年同四半期はセグメント損失84百万円)となりました。
② 財政状態の状況
(資産)
当第3四半期連結会計期間末の総資産は、前連結会計年度末に比べて1,707百万円増加し、10,240百万円(前連結会計年度末は8,533百万円)となりました。
流動資産は、前連結会計年度末に比べて1,790百万円増加し、7,447百万円(前連結会計年度末は5,656百万円)となりました。これは、主に受取手形及び売掛金が472百万円の増加、仕掛品が1,250百万円の増加等によるものであります。
固定資産は、前連結会計年度末に比べて83百万円減少し、2,793百万円(前連結会計年度末は2,876百万円)となりました。これは、主に有形固定資産が68百万円の減少、無形固定資産が13百万円の減少等によるものであります。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末の負債は、前連結会計年度末に比べて1,469百万円増加し、4,834百万円(前連結会計年度末は3,364百万円)となりました。
流動負債は、前連結会計年度末に比べて1,616百万円増加し、4,427百万円(前連結会計年度末は2,810百万円)となりました。これは、主に買掛金が515百万円の増加、電子記録債務が820百万円の増加等によるものであります。
固定負債は、前連結会計年度末に比べて147百万円減少し、406百万円(前連結会計年度末は554百万円)となりました。これは、主に長期借入金が146百万円の減少等によるものであります。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末の純資産は、前連結会計年度末に比べて238百万円増加し、5,406百万円(前連結会計年度末は5,168百万円)となりました。これは、主に親会社株主に帰属する四半期純利益288百万円を計上したこと等によるものであります。
(2)会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定
前連結会計年度の有価証券報告書に記載した「経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析」中の会計上の見積り及び当該見積りに用いた仮定の記載について重要な変更はありません。
(3)優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが優先的に対処すべき事業上及び財務上の課題について重要な変更はありません。また、新たに生じた課題はありませんが、新型コロナ拡大の影響については、今後も経過を注視し、必要な対策を適宜実施する予定であります。
当第3四半期連結累計期間において、当社の財務及び事業方針の決定を支配する者の在り方に関する基本方針について重要な変更はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間における当社の研究開発活動の金額は、107百万円であります。
なお、当第3四半期累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)生産、受注及び販売の実績
当第3四半期連結累計期間の生産、受注及び販売の実績につきましては下記のとおりの変動がありました。
この理由につきましては、当第3四半期連結累計期間に繊維機器事業で受注が減ったものの、電子機器事業と医療機器事業において受注が増加したため、全体として受注高及び受注残高並びに販売実績が増えたことによるものであります。
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当第3四半期連結累計期間 (自 2020年10月1日 至 2021年6月30日) |
前年同期比(%) |
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生産実績 (千円) |
4,219,691 |
126.2 |
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受注高 (千円) |
7,046,019 |
175.7 |
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受注残高 (千円) |
4,403,754 |
183.2 |
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販売実績 (千円) |
4,354,491 |
132.2 |
上記の事情及び内容につきましては、(1)財政状態及び経営成績の状況に記載しております。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。