第2【事業の状況】

1【事業等のリスク】

当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。

また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。

 

2【経営者による財政状態、経営成績及びキャッシュ・フローの状況の分析】

(1)経営成績の状況

当第3四半期連結累計期間(2018年10月1日から2019年6月30日まで)におけるわが国経済は、中国をはじめとした海外経済の不確実性からくる影響に留意しつつも、依然、好調な企業業績や雇用・所得環境の改善傾向を背景に、緩やかな回復基調の中で推移いたしました。

 

当社グループは、原子力・火力発電所用バルブの製造とメンテナンスを主な事業としておりますが、東日本大震災の津波による東京電力福島第一原子力発電所事故以降、原子力発電所(以下、「原発」)を取り巻く環境が大きく変化し、原発の定期検査工事を事業の柱としてきた当社グループのビジネスモデルに大きな影響が生じ、非常に厳しい状況で今日にまで至っています。

 

このような中、当第3四半期連結累計期間では、関西電力高浜原発3号機の定期検査工事、福島ガス発電株式会社が新たに建設する福島天然ガス発電所向けバルブ製品などの売上を計上したほか、関西電力大飯3号機、九州電力玄海3号機の定期検査工事が進行中で当連結会計期間の売上計上を予定しております。

これまでのところ、主力商品であるバルブ製品の製造・メンテナンスともに概ね好調な受注・生産の状況が続いておりますが、顧客納期の関係もあって、当第3四半期連結累計期間の全体の売上高は47億77百万円(前年同期比6.5%減)となりました。

 

採算面では、売上高の不足を要因に、営業利益は3億1百万円の赤字(前年同期は2億85百万円の黒字)、経常利益は2億47百万円の赤字(同3億16百万円の黒字)、親会社株主に帰属する四半期純利益は2億64百万円の赤字(同2億81百万円の黒字)となり、新たな赤字案件の受注により、受注損失引当金繰入額が発生したことにより、前年同期に比して大幅な減益となりました。

 

報告セグメント別の業績は、バルブ事業の売上高は、表のとおりバルブ製品が前年同期に比して増収、原発定期検査工事が減収となり、合計では36億71百万円(前年同期比9.9%減)、セグメント利益は3億97百万円(同51.7%減)と前年同期より減収減益となりました。減収幅に比して減益幅の増加が著しいのは、赤字案件の受注により生じる受注損失引当金繰入額の増加が主たる要因です。

 

製鋼事業は、売上高は7億56百万円(前年同期比20.0%増)で増収となりました。増収要因は、前連結会計年度に海外生産に移行した主要顧客が、再度、国内生産方針に切り替わるなどした影響により、受注が増加したためであります。

しかし採算面では、増収ながら売上増加が大口顧客に偏重気味であったことから伸び悩み、セグメント利益は1億52百万円の赤字(前年同期は1億65百万円の赤字)となりました。また、同事業の中心となる伊賀工場はバルブ製造事業の前工程としての役割も担っていますが、当第3四半期連結累計期間においては、社内供給品の製造が増加したことから固定費負担減少により赤字幅が改善しました。

 

除染事業においては、地域除染関連案件が年々は減少する中、軸足を復興関連施設管理業務や放射線管理業務に移しながら業容維持を図ってまいりましたが業績は伸び悩み、売上高は3億55百万円(前年同期比13.7%減)となりました。

セグメント利益は、売上高の減収のほか、昨夏以降、人員面での大幅なてこ入れを実施したことから固定費が増加した結果、48百万円の赤字(前年同期は39百万円の黒字)となりました。

 

業績以外では、本年6月21日に、経営基盤の構造改革を加速し、既存3事業の深化を軸に新領域への挑戦により 「目指す将来像」を実現することを主要戦略とした「中期経営計画2019」を策定・公表いたしました。

この経営基盤強化戦略の主要施策となるTAMES(ToA Management Evolving System)プロジェクトは、本年2月1日から、資本業務提携を締結している株式会社キッツの指導を受けスタートしており、マーケットイン発想への転換を軸にすべての事業活動における生産性向上を実現し、「納期」「コスト」「品質・サービス」で顧客に貢献できる企業へと変貌すべく活動を推進しております。

名称のTAMES(タメス)には、「試す(Try)、Challenge」の意味を重ね合わせ、当社グループで働く全ての従業員が、「まずはやってみる」の精神で取り組むことにより、新しい視点・発想から経営効率の向上を実現し、会社業績の改善につなげていく目論見です。

 

    表:報告セグメント内の種類別売上高

  報告セグメント

種類別の売上高

前第3四半期
連結累計期間
(百万円)

当第3四半期
連結累計期間
(百万円)

前年同四半期比(%)

 バルブ事業

 バルブ(新製弁)

1,256

1,352

7.6

 バルブ用取替補修部品

637

601

△5.7

 原子力発電所定期検査工事

808

396

△51.0

 その他メンテナンス等の役務提供

1,370

1,320

△3.6

 小計

4,073

3,671

△9.9

 製鋼事業

 鋳鋼製品

630

756

20.0

 除染事業

 地域除染等

412

355

△13.7

 消去又は全社

 

△7

△6

 合計

5,109

4,777

△6.5

 

(2)財政状態の状況

当第3四半期連結会計期間末の資産残高は103億64百万円で、前連結会計年度末に比して4億11百万円減少しました。これは主に有価証券が3億円、仕掛品が6億69百万円、投資有価証券が1億98百万円それぞれ増加し、受取手形及び売掛金が16億69百万円減少したことによるものです。このうち投資有価証券の増加は、2016年2月に実施した株式会社キッツとの資本業務提携をより強固な体制で推進していくため、同社株式を取得したことが主な要因であります。

負債残高は30億41百万円で、前連結会計年度末に比して1億5百万円増加しました。これは主に銀行借入金が2億24百万円、受注損失引当金が2億17百万円それぞれ増加し、賞与引当金が1億93百万円減少したことによるものであります。

純資産の残高は73億22百万円で、親会社株主に帰属する四半期純損失の計上と前連結会計年度に係る株主配当金の支払い、その他有価証券評価差額金の減少などにより、前連結会計年度末に比して5億17百万円減少しました。

 

(3)事業上及び財務上の対処すべき課題

当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。

 

(4)研究開発活動

 当第3四半期連結累計期間における当社グループ全体の研究開発活動は、1億2百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動に重要な変更はありません。

 

 

3【経営上の重要な契約等】

     当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。