文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において当社グループ(当社及び連結会社)が判断したものであります。
(1) 業績の状況
当第3四半期連結累計期間(平成28年4月1日~平成28年12月31日)における世界経済は、米国経済が引き続き回復基調で推移し、英国のEU離脱問題により懸念された世界経済への影響が限定的だったことや、中国が生産設備の高度化・自動化の推進により底堅く推移するなど、景気は総じて緩やかに拡大しました。一方で、中東の情勢不安に起因する地政学的リスクや、米国新大統領の政策に対する不確実性が増大するなど、先行きは不透明な状況にあります。国内経済については、為替が上期を通じて円高進行となったものの第3四半期において円安に転換、企業収益や雇用・所得環境に改善傾向が見られるなど緩やかな回復傾向となりました。
当社グループを取り巻く経営環境を見ると、スマートフォン・車載関連の電子部品需要が引き続き堅調に推移し、当社グループの主要な取引先である光学・電子デバイス業界を下支えしました。デバイスメーカ各社の増産設備投資に対する姿勢も回復傾向となりました。また、各社の次世代製品に向けた開発意欲は継続され、当社グループに対するサンプル成膜の依頼等は引き続き活発に推移しました。
こうした環境の中、当社グループでは、好調な市場を捉え、既存分野への深掘りによる拡販を推進するとともに、既存技術応用分野や新規市場の開拓に注力しました。ユーザーからの意見等をふまえた機種ごとのメンテナンス性の改善や社内検査の強化による品質向上やコストダウン推進にも継続して取り組みました。また、次世代製品に向けたデバイスメーカからの依頼実験や製品開発にも積極的に対応することで事業の拡大を図ってまいりました。
この結果、当第3四半期連結累計期間の業績は受注高70億50百万円(前年同四半期比9.4%減)、売上高59億27百万円(同19.6%減)となりました。
損益につきましては、経常利益5億86百万円(前年同四半期比41.5%減)、親会社株主に帰属する四半期純利益4億55百万円(同52.5%減)となりました。
セグメントの業績は次のとおりであります。
真空技術応用装置事業の業績につきましては、第3四半期の売上転化案件が少なく売上高は足踏み状態となりました。受注に関しては水晶装置が好調を維持し、光学装置もまとまった受注獲得があるなど堅調に推移するなど、デバイスメーカ各社の増産設備投資が回復傾向となりました。受注高は57億91百万円(前年同四半期比8.2%減)、売上高は46億69百万円(同20.9%減)、セグメント利益は10億16百万円(同24.2%減)となりました。
業界別の状況は以下のとおりであります。
(水晶デバイス装置)
水晶デバイス業界では、TCXO(温度補償水晶発信器)の需要増等により、主に周波数調整工程向けの最新装置を中心に受注が好調に推移しました。
水晶デバイス装置の受注高は21億56百万円(前年同四半期比191.3%増)、売上高は15億73百万円(同61.8%増)となりました。
(光学装置)
光学業界では、スマートフォンのデュアルカメラレンズの進展への対応などを背景に反射防止膜成膜用装置の受注が堅調に推移しました。また新製品の受注活動を積極的に推進し、第3四半期に受注実績となりました。新製品に対する問合せやサンプル成膜の申入れは引き続き活発に推移しました。
光学装置の受注高は19億52百万円(前年同四半期比29.0%増)、売上高は10億42百万円(同11.8%減)となりました。
(電子部品装置・その他装置)
電子部品業界では、既存技術応用分野及び新規市場の開拓に注力しましたが、前期好調に推移したスマートフォン向け圧電部品の製造用装置の反動減により、受注、売上とも前年同期に対して減少となりました。
電子部品装置・その他装置の受注高は16億82百万円(前年同四半期比58.5%減)、売上高は20億53百万円(同45.2%減)となりました。
サービス事業につきましては、ユーザーに対する当社装置の稼働状況の定期的な確認を励行するとともに、生産終了に伴うサポート終了品及び更新機種のご案内を積極的に行い、装置の改造・修理や消耗品の販売に努めました。
サービス事業の売上高は12億58百万円(前年同四半期比14.4%減)、セグメント利益は2億85百万円(同23.3%減)となりました。
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが対処すべき課題について重要な変更はありません。
当第3四半期連結累計期間におけるグループ全体の研究開発活動の金額は、3億6百万円であります。
なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。