当第3四半期連結累計期間において、新たに発生した事業等のリスクはありません。
また、前事業年度の有価証券報告書に記載した事業等のリスクについて重要な変更はありません。
文中の将来に関する事項は、当四半期連結会計期間の末日現在において判断したものであります。
(1)財政状態及び経営成績の状況
当社グループの主力市場である米国及び欧州の当第3四半期連結累計期間(2020年3月1日から2020年11月30日まで)の経済は、概ね以下のとおり推移しました。第1四半期は新型コロナウイルスの感染拡大により、企業の投資マインドは全世界的に著しく縮小し、外出規制と雇用環境の悪化による個人消費の急速な冷え込みとともに、住宅需要も一気に落ち込みました。第2四半期に入るとロックダウンは解除され、各国の状況に違いはありましたが、欧米先進諸国は段階的に経済活動を再開し、景気悪化はいったん底を打ちました。しかしながら、第3四半期以降も依然として新型コロナウイルスの脅威は続いており、各国政府は感染防止を念頭においた規制の強化と社会経済活動との両立に向けた非常に難しい舵取りを迫られております。
このような環境下にあっても、当社グループは、2020年1月には油圧ショベル「TB370」、2020年2月にはクローラーキャリア「TCR50-2」、2020年4月にはクローラーローダー「TL8R-2」、2020年8月にはミニショベル「TB257FR」を市場投入しました。しかし、上期は欧米各国でのロックダウンや外出規制をはじめとした様々な感染拡大防止策の影響により、当社グループ、ディストリビューター及びディーラーの営業活動は大きく制限されました。第3四半期に入ると制限は緩和され、繰越需要も相まって当社製品の需要はコロナ禍前の水準へと回復に向かっているものの、上期の落ち込みが大きく、当第3四半期連結累計期間の販売台数は、前年同期に比べ減少しました。
以上により、当第3四半期連結累計期間の売上高は820億8千7百万円(前年同期比10.3%減)となりました。利益面につきましては、製品販売価格の値上げ、出荷台数の減少に伴う運搬費の減少、製品保証引当金繰入額の減少等の増益要因はあったものの、売上高が減少したこと、及び主要通貨が総じて円高に推移したこと等により、営業利益は100億3千9百万円(同6.1%減)となり、経常利益は100億4千4百万円(同3.8%減)となりました。親会社株主に帰属する四半期純利益は、税金費用を27億3千6百万円計上したことにより、73億8百万円(同3.4%減)となりました。
セグメント別の経営成績は次のとおりであります。
(日本)
日本セグメントは、売上高のほとんどが欧州ディストリビューター向けの販売で占められております。2020年1月に市場投入した油圧ショベルの新製品「TB370」が業績に貢献したものの、新型コロナウイルスの影響により欧州ディストリビューター向けの販売台数が減少し、売上高は314億3千2百万円(前年同期比9.8%減)となりました。セグメント利益は、欧州ディストリビューター向けの値上げや出荷台数の減少に伴う運搬費の減少等の増益要因はあったものの、売上高が減少したこと及び主要通貨が総じて円高に推移したこと等により55億4千5百万円(同26.2%減)となりました。
(米国)
新型コロナウイルスの影響で営業活動が大きく制限されたこと等により、上期の販売台数は減少しましたが、営業活動の再開とともに繰越需要が表面化したことと、2020年4月に市場投入した新製品「TL8R-2」等のクローラーローダーの販売が伸びたことにより、第3四半期の販売台数はほぼ前年並みにまで回復しました。しかし、上期の落ち込みが大きく、当第3四半期連結累計期間の販売台数は前年同期に比べ減少し、売上高は389億6千万円(前年同期比8.8%減)となりました。セグメント利益は製品販売価格の値上げ、プロダクトミックスの変化、及び日本セグメントからの製品仕入価格の値下げ等により34億5百万円(同23.6%増)となりました。
(英国)
EU離脱後の通商交渉の不透明感に加えて、新型コロナウイルスによるロックダウンの影響が重なり、上期の販売台数は大きく減少しましたが、経済活動の再開とともに繰越需要が表面化し、第3四半期の販売台数は前年同期を大きく上回りました。しかし、上期の落ち込みを取り戻すまでには至らず、当第3四半期連結累計期間の販売台数は減少し、売上高は66億6千3百万円(前年同期比24.1%減)となりました。セグメント利益は売上高が減少したものの、製品販売価格の値上げ、日本セグメントからの製品仕入価格の値下げ等により5億3千9百万円(同2.8%増)となりました。
(フランス)
フランスでの全国的なストライキの影響と新型コロナウイルスによるロックダウンの影響により、上期の販売台数は減少しましたが、経済活動の再開とともに繰越需要が表面化し、第3四半期の販売台数は前年同期を上回りました。この結果、上期の落ち込みを取り戻し当第3四半期連結累計期間の販売台数はほぼ前年並みにまで回復し、売上高は50億1百万円(前年同期比1.3%増)となり、セグメント利益は日本セグメントからの製品仕入価格の値下げ等により3億3千1百万円(同50.5%増)となりました。
(中国)
新型コロナウイルスの影響により減産を余儀なくされたため固定費率が上昇したこと、及びたな卸資産の評価損を計上したこと等によりセグメント利益を圧迫しました。この結果、売上高は2千9百万円(前年同期比86.1%減)となりセグメント損失は1億8千5百万円(前年同期は2千6百万円のセグメント利益)となりました。
また、当第3四半期連結会計期間における財政状態の概況は次のとおりであります。
(資産)
当第3四半期連結会計期間末における総資産は、前連結会計年度末に比べ39億3千7百万円増加し、1,129億2千万円となりました。これは主に、たな卸資産が10億3千万円減少しましたが、売上の増加により受取手形及び売掛金が38億3千3百万円、現金及び預金が16億3千4百万円それぞれ増加したこと等によるものです。
(負債)
当第3四半期連結会計期間末における負債は、前連結会計年度末に比べ9千2百万円減少し、252億6百万円となりました。これは主に、流動負債のその他が7億3千3百万円、支払手形及び買掛金が1億7千5百万円それぞれ増加しましたが、未払法人税等が7億4千4百万円、製品保証引当金が1億5千5百万円、賞与引当金が9千9百万円それぞれ減少したこと等によるものです。
(純資産)
当第3四半期連結会計期間末における純資産は、前連結会計年度末に比べ40億2千9百万円増加し、877億1千3百万円となりました。これは主に、配当金の支払により利益剰余金が23億8千7百万円、為替換算調整勘定が8億8千8百万円それぞれ減少しましたが、親会社株主に帰属する四半期純利益により利益剰余金が73億8百万円増加したことによるものです。
(2)経営方針・経営戦略等
当第3四半期連結累計期間において、当社グループが定めている経営方針・経営戦略等について重要な変更はありません。
(3)事業上及び財務上の対処すべき課題
当第3四半期連結累計期間において、当社グループの事業上及び財務上の対処すべき課題に重要な変更及び新たに生じた課題はありません。
(4)研究開発活動
当第3四半期連結累計期間の研究開発費の総額は、9億5千6百万円であります。なお、当第3四半期連結累計期間において、当社グループの研究開発活動の状況に重要な変更はありません。
(5)資本の財源及び資金の流動性
当社グループの運転資金需要の主なものは、製品製造のための材料の購入、製造費用、販売費及び一般管理費等の営業費用です。投資資金需要の主なものは、設備投資や新製品や要素技術の研究開発投資です。
運転資金需要及び投資資金需要の財源につきましては、現在保有する現預金に加え、営業キャッシュ・フローを源泉として資金を充当することを基本としております。なお、当第3四半期連結会計期間末時点において有利子負債はありません。
資金の流動性に関しましては、当第3四半期連結会計期間末時点の流動比率は390.3%であります。
当第3四半期連結会計期間において、経営上の重要な契約等の決定又は締結等はありません。